八ヶ岳(硫黄・横・天狗)
コースタイム
5/5(木)6:00朝食-6:40硫黄岳山荘発-7:00硫黄岳山頂-7:35夏沢峠(山彦山荘)-8:30箕冠山-8:45根石岳-9:10天狗岳(東峰)-9:30天狗岳(西峰)-10:25中山峠-10:35黒百合ヒュッテ10:50-12:00渋の湯
天候 | 4日:曇り、5日:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
帰りは渋の湯からタクシー利用で7,000円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
夏沢鉱泉よりすぐに残雪あり。 硫黄岳山頂や稜線は残雪なし。 私はビビリなのでオーレン小屋からアイゼンを装着しましたが、相方はNoアイゼンで硫黄岳山荘まで歩いてました。 横岳山頂の取り付きは鎖場がありますが、雪に埋もれ使えず。 滑落したら止まるところありません。 東天狗山頂取り付きも多少鎖場がありますが、横岳ほど危険を感じませんでした。 私はあろうことか6本歯のアイゼンで乗り切ってしまいましたが、傾斜度・残雪状況から天候の急変を考えれば当然に10本歯は必要ですよね。猛省・・・・・・。 今回は天気に恵まれた点、例年以上に積雪がない(山小屋の方談)点の幸運が重なりました。ルートの途中では、足を滑らせたら・・・・・という箇所は前述の指摘箇所以外でも多数ありました。 |
写真
感想
PEAKSにも掲載されてましたが、夏沢鉱泉グループの山小屋に泊まれば、JR茅野駅から夏沢鉱泉の登山口まで無料で迎えに来てくれるというありがたいプランを利用しました。
タクシー代を考えると宿泊費はほんと微々たるものですね。ありがたい。
で、この茅野駅のお迎えが新宿発7:00のあずさに接続しているのですが、当日あろうことか山手線が一時運転見合わせ。何とか動き出し滑り込みであずさに乗り込みました。指定は当然ながら満席で自由席もいっぱい。途中大月までは座ることができませんでした。
今回は15年ぶりの八ヶ岳。天狗と硫黄は登ったことはありましたが時期は6月。大学のサークルの山行でした。ダジャレ好きな同期に硫黄の山頂で「イオウ(硫黄)」の唱和で一本締めをやらされたり、同じ山行で登った阿弥陀の山頂で「アミダ(ダメダ)コリャ」といかりや調で言わされ、下山してからは「振り返れば八つ(奴)がいる」というくだらないダジャレばかり言わされた悪夢が・・・・。
さてさて、今回はベテランのK氏とご一緒で自分にとっては本格的な残雪期登山は初の経験。とは言え、登山基地の夏沢鉱泉はすでに標高2,000mありますので、あまり標高を稼がなくていいのは気を楽にします。例年に比べ積雪が少ない上に今年は雪の締りがいいらしく、踏み抜くことも稀です。自分はオーレン小屋からアイゼンを装着しましたが、K氏はつぼ足で硫黄岳山荘まで問題なく歩けてました。
天気は悪くないですがガスかかり硫黄の山頂からも微かにアルプスらしき山並みが見えますがあまり眺望は良くなかったです。
予定よりもはるかに早く硫黄岳山荘に到着したため、荷物を置いて横岳までピストンで往復しました。途中積雪のない箇所もありましたが山頂直下はルートも険しい上に積雪もあり、夏道では補助になるであろう鎖場も雪に埋もれ・・・・・。相当にビビリました。山頂では赤岳展望荘からという男性2名組みに山頂写真のシャッターを押してもらいましたが、赤岳からのルートも只でさえ険しい上に積雪が重なり、かなりスリリングだったそうです。
2日目は、5時すぐに大分登ってしまった太陽を拝み、今日も天候が良いことを感謝。硫黄岳山荘をあとにし硫黄岳まで登り返すと昨日とは打って変わって視界が開け、南八ヶ岳の山々、アルプスノ山並みもくっきりと見え、これから向かう天狗をはじめとした北八ヶ岳を見ながら足を進めます。
箕冠山・根石山と順調にパスし東天狗まで一気に歩き抜きます。折角ですから西天狗も往復!と思ったのですが東天狗から見たそれは、随分な急坂を抱いてます。覚悟を決めて登りはじめると思いの外あっさりと山頂の人に。ただただ真っ白な山頂にしばし佇み、黒百合ヒュッテまでのルートを巻き道を行く人を見ていると随分に慎重に進みでます。当初はそのルートから下山の予定でしたが一度東天狗まで登り返すルートを採りました。さぁ、この後は渋の湯まで下るのみ。この時点で11時半のバスには到底間に合わないだろうと、ゆっくりと下りましたが地図のコースタイムは大分ゆったりとした時間ですね。想定をはるかに下回る時間でおりてしまい、13時下山のつもりが12時に・・・・・。
とりあえず、登山客を歓迎しない雰囲気満点の某湯殿で汗を洗い落とし、昼食をと思っていたら当然のごとく「昼食の提供はしない」とか。15年前もここの風呂の入ったけどこんな応対だったかなぁ〜?
バスは14時50分までなくどう過ごすか・・・・・。タクシーを使うと7,000円はかかるようなので二人では少し割高。意を決して別の2人組を誘い快諾をいただき4名で7,000円。バスで1,100円はかかるので時間を買ったと思えば十分割安。タクシーの運転手さんは鉄道の時刻に強いようで、GW限定の臨時特急の存在を教示いただき、ちょうどのタイミングで帰路につけました。
また、この山行では、夏沢鉱泉まで迎えの車を運転してくれたのは、かつて皇太子の八ヶ岳登頂をご案内した方で、山には厳しそうな方でしたが同氏をはじめ小屋の方はどなたも親切で必要最小限の情報を的確にご教示いただきました。
また雑誌にも写真が載っていた社長さんも、さすがに山屋でちょっと交わした会話も覚えており、また真面目な顔をして言う冗談もシュールで、従業員の方もみなさん気持ちのいい方ばかりでした。今度は系列の根石小屋にも泊まりたいです。
実は15年前は八ヶ岳にいい印象がなかったのですが、好きな山域に加わりました。
また違う季節に訪れたい山です。
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