唐松岳☆本谷〜唐松沢滑走。ようやく第1目標達成![八方尾根-唐松岳-唐松沢-二股]
- GPS
- 05:30
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 944m
- 下り
- 1,951m
コースタイム
天候 | 晴れ→高曇り→曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
八方尾根スキー場の駐車場は、ゴンドラ周辺の有料駐車場の他に、6ヶ所1100台の無料駐車場があります。 無料駐車場でゴンドラから一番近いのは第3駐車場だと思いますが、ゴンドラまで徒歩6-7分くらいかかると思います。 http://www.happo-one.jp/access/parking 今回は下山口の二股から近い第5駐車場に駐車しました。第5駐車場からゴンドラ駅までは小道などでショートカットすれば徒歩10分ちょっとだと思います。 ■リフト券----------------------------------------------------------------- ゴンドラ駅のチケット売り場で計画書を提出すればゲレンデトップの八方池山荘までの通し券が購入できます。 片道¥1550- |
コース状況/ 危険箇所等 |
■ルート状況-------------------------------------------------------------- 【八方尾根】 尾根上も雪が残っている状態で、唐松岳頂上山荘までシール&クトーで上ることができました。 【唐松岳 ピストン】 念のためアイゼン(12本)装着しましたが、雪が柔らかかったのでノーアイゼンでも大丈夫そうでした。 【唐松岳 本谷〜唐松沢】 本谷は北東斜面になるためパック気味ではありましたがパウダーが残っていました。 標高を下げるにつれ、フィルムクラスト〜引っかかり気味の湿雪〜ザラメと雪質が変化。全体的に重めの雪で体力は消耗しましたが比較的快適に滑れました。 【南滝〜林道〜二股】 南滝は一部口を開けてましたが問題なく滑れる状態でした。 烏帽子沢は埋まっており問題なく渡れました。湯ノ入沢は堰の下のブリッジで渡りましたが、数日で溶けて落ちそうでした。 林道の雪の状態はほとんど途切れる事なくつながっており、二股の直前まで滑走可能でした。 |
その他周辺情報 | ■日帰り温泉-------------------------------------------------------------- *倉下の湯 http://www.kurashitanoyu.com/ 八方周辺の温泉は泉質がキツメの所が多く、温泉アレルギー持ちなので蕁麻疹が出ることもあるのですが、ココのお湯は柔らかいお湯で他とは泉質が違い蕁麻疹も出ず快適です。 湯船は半露天のみですが、白馬三山を眺める事が出来ます。 |
写真
感想
=ようやく第1の目標達成!唐松沢滑走=
積雪期の八方尾根と唐松岳。今まで何度も訪れており僕にとってはとても思い出深い場所です。
初めて積雪期の唐松岳に挑戦したのが2013年の4月。雪中テン泊で挑みましたが猛烈な雪煙に襲われ小屋裏のピーク直前で撤退となり、本当に悔しい思いをしました。
その1年後の2014年2月。1年前のリベンジをなんとか達成し厳冬期の唐松岳に登る事が出来たのですが、自分がようやくたどり着いた唐松岳から平然と滑り降りる山スキーヤーの姿が。
「BCの人にとっては唐松岳なんて朝飯前なんだ。しかもあんな急斜面を滑り降りるなんて…」
ゲレンデを滑るだけだった僕にとっては山スキーは憧れの対象であったのですが、唐松岳の急斜面を落ちるのように滑っていく山スキーヤーのインパクトは強烈で、その1ヶ月後にはゲレンデスキーを担いで雪山を登り、そして翌シーズンには山スキー板をGETし山スキーデビューしてしまったのでした。
当然まず挑むのは八方尾根。といってもいきなりあんな急斜面には挑めないので、まずは手始めに八方池まで。その次は唐松岳まで行き尾根伝いに滑りガラガラ沢へ。その次は無名沢へドロップと段階を踏み、ようやく「そろそろ挑戦してもいいかなぁ?」と思えたので、唐松沢に挑むことに今回したのでした。
しかし今冬はBC運がゼロ。1月末から2ヶ月余り続いていた体調不良はようやく回復したものの、天気運がとにかく最悪で休みのたびに来る低気圧。完全に三寒四温の寒を引き当て続け、今回ようやく低気圧は免れたものの、ヤマテンから届いたのは気温の上昇による全層雪崩への注意喚起メール。。。おまけに予報も高曇り後曇り。
「今年こそはと思ってたのに。明後日からは数日続きそうな暖かい雨。これは今年の唐松沢チャレンジも終わった。。。」
と言うことで意気消沈のなか唐松沢は諦め、ガラガラ沢をサクッと滑って昼前に下山する事にしたのでした。
しかし当日、八方池山荘からハイクアップを始めると、確かに予報通り気温は高いのですが雪は硬くしまっており、日の当たる南斜面にもクラックやデブリもなし。
「これだったら北東斜面で八方尾根の日陰になる唐松沢だったら大丈夫かもしれない!」と思い、とりあえず唐松岳まで登って雪の状態をチェックすることにし現地で確認したところ、雪庇もデブリもなく雪質も良好。無名沢と合流後の両岸が迫り谷が狭くなる箇所の雪崩の可能性は気になるところでしたが、幸いにも同じタイミングでドロップする方がいらっしゃったので本谷を滑る事に。
=3.2.1...GO!=
「ハァ、ハァ、ハァ…」
唐松岳を空身でピストンし本谷のドロップポイントへ。緊張のせいか、それとも空気が薄いせいか、息が上がります。それでも板を履いたせいか不思議と恐怖感はなし。
「エッジさえ効いてくれればなんとかなる!大丈夫!イケる!!」
「3.2.1...GO!」
大きくズラし、深くカーブを描き、スピードを殺しながら、モナカ雪を蹴散らしながら、転ばないようにゆっくりと。ターンで剥がれた雪のカケラが、傍を同じスピードで転がっていきます。
目の前に広がるのは未知の世界。
夏冬問わず何度も通った八方尾根なのに見たことのない景色。
落差400mの深い谷にダイブする感覚。
滑りはカッコ悪いけど。。σ^_^;
「山スキー初めて本当に良かった!」
心の底からそう思える瞬間を味わう事が出来ました。
高く険しく美しい白馬の峰々。3000m級の峰々に刻まれた圧倒的なスケールの深く広い谷。尾根通しの夏道では決して見る事が出来ない、北アルプスの、そして白馬の懐の奥深さを改めて感じる事ができ、消化不良のBCシーズンを過ごすなかようやく満足のいく山スキーとなりました。
今年は雪も多くまだまだ山スキーが楽しめそうです。残された今シーズン、そして来シーズンに向けて、今回の山スキーはこれからの自分の可能性を広げてくれたような気がしています。
viva!山スキー!!
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♪ Rebellion Limitada by ISAo. / DOVA-SYNDROME
久々の滑走動画です。
急斜面のため身体を思い切り傾けて滑っており、モナカ雪も加わりガタガタ&ブレブレで酔います…(^▽^;)
スマホなどの小さな画面で見て頂くか、左にターンする時は左に頭を傾け、右にターンする時は右にと、エアースキーを滑っているごとくアクション付きでご覧になると少し軽減されるかと…。
動画の後半(02:19〜)はなだらかな斜面を滑っているので、比較的気持ちよく見れる動画になっているかと思います〜。
シーズン初めは体調不良と伺っていて、今年は練習に専念の年なのかな、と思っていましたが、終盤になって一気に来ましたね。
zawaさんのドロップポイントの辺りも、不帰瞼に劣らずとんでもない傾斜の部分と思います。十分練習を積んでいても、その場になってみれば不安も出てくるだろうから、とんでもない勇気が必要だったと思います。標高1800mの大滑走、自分の実力で踏みこめた、人の手が入っていない、自分だけのゲレンデだもんね。大満足に違いないと思います。本当におめでとうございます!
それにしても、砂利の部分とか枝を平気で越えていくなんて、三峰山の「ガリっ」で声を上げていたのが懐かしい。。
タイさん、ありがとう!
毎年2月あたりは体調を崩すことが多いんですが、今年は特にず〜っと体調がいまいちで、2月も1回ゲレンデスキーに行ったきりで後は家に引きこもっていたので、今回は起死回生の一発!?
今回はようやく最初の目標を達成できたので本当に大満足!
緊張感からかずっとハァハァ言ってたけど…
でも不思議と板を履くと恐怖感はなくて、「大丈夫。これならイケる」という感じででした。変なアドレナリンが出てたのかもですね・・・。
今回、本谷を滑れたので、斜度的に同程度のA沢とD沢はなんとかなるかなという自信にはなりました。不帰曲とかになっちゃうと完全にエキスパートの世界なんで、自分にはとても無理ですが。。。
でも今回は比較的雪質に恵まれてたのでなんとかなった面もあるかと思うので、どんな雪質でも対応できるようにスキルアップできたらいいなぁと思っていまする。
P.S.
もう砂利も枝もへっちゃらだよー。既に板傷だらけなので。。
あ、でも笹藪では「笹笹」わめきながら滑るかも…(笑)
zawaさま、おはよーございます!
まずは目標達成おめでとうございます
にーしても、やっぱり八方尾根はイイですよね〜
zawaさまのスキー場レポもサイコーで
私のみたいに長ったらしくないところがイイ!!
(…って、自分で分かってるならもっと短くまとめろやー!! )
…ですよね。。(自分でもいつもそう思っているのですが。。。 )
で、今回のドロップポイントって、あのいつもの山頂に登る手前の
コルからだったんですね
積雪期に何回もあの前を通過しているので、自分も実感アリアリですよ。
ドロップの瞬間あたり(写真40〜41)の画なんて
ホント、吸い込まれそうな感じですね。
羨ましくも、写真では伝わりづらい本当の斜度感(実態)は
雪山やっている自分にもそれなりに理解できるので、
「この斜面、アイゼンだったらとてもじゃないけど… 」
やっぱり山スキーならではのご馳走斜面だったんだと思います
それにしても今年は八方もまだまだ雪たっぷりですね。
唐松沢も真っ白で本当に気持ち良さそうだし、暫くBC楽しめそうですね。
自分も今年はまだまだ雪山やれそうで嬉しい限り、
お互い無理のない範囲で雪山エンジョイしていきましょう
リフターさん、こんにちは!
コメントありがとうございます〜
八方尾根はやっぱサイコーですよね〜
スキー場レポの長さについては、八方愛の強さに比例するということで
さすがにリフターさんの八方愛 には負けます〜
ドロップポイントの件。そうなんです。あそこが唐松沢の源頭部なんです。
仰る通りあの斜度は写真ではなかなか伝わらないんですが、でも板を履くと不思議と恐怖感が消えるんですよね。リフターさんもスキーをやられるのでそこらへんの感覚はおわかり頂けると思いますが。アイゼンではとてもじゃないですが、僕のレベルでは無理… 登ったはいいけど降りれないという事になりそうです。
今年の八方。正月の段階では名木山は禿散らかしていて「今年は去年以上に雪がない…」という感じだったのですが、現時点では昨年どころか例年以上の積雪量で、ゴンドラ乗り場もトップシーズン並みに雪いっぱいありましたヨ!
リフターさんは今年も板担いで登られますか?乗鞍あたり。
リフターさんのチャレンジレコ、楽しみにしてますね!
zawadaさん、
遅いコメントですいません。
唐松沢滑降の目標達成おめでとうございます!
動画や写真を見ていて絶景に感動し、うらやましくて仕方ありません。
山が微笑んでくれましたね〜。
本谷ドロップポイントは私が登った時には雪庇が出ていましたがいまは無くなったんですね。時期により条件は変わりますね。
立山室堂の雪断面調査でも例年複数ある氷の層がなく全体が締まった雪だそうです。
(阿曽原温泉小屋のHP情報)
今年は山スキーにあった年かもしれませんね。
私も山スキーでの滑降にあこがれますが、最初の衝撃はGWに奥穂高の頂上付近から白出沢に飛び込んでいった人がいたことです。無事下まで降りていましたよ。
これからもお怪我のないように安全第一で楽しんでください。
次のレコも楽しみにしています。
55akiraさん、こんにちは!
コメントありがとうございます。
ようやく第一の目標達成できました!!
3月の55akiraさんの唐松岳レコ再度拝見しましたが、本谷の雪庇がものすごいことになってますね 逆に不帰D沢の雪庇はないので、仰る通り、日によって季節によって条件が違うもんだなぁと改めて感じました。
立山室堂の切断面調査の情報ありがとうございます。
均一に締まっているというのは例年に比べれば雪崩の危険性も低めということですかね。春スキーが長く楽しめそうです。
奥穂の頂上から白出沢!?
今地形図見ましたが・・・
僕は涸沢側で十分満足です〜。
p.s.
7月頭の大雪山。僕もそのころ仲間と行くかもしれません。
事情により短縮Ver.ですが…。
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