鎖とロープの古賀志山(栃木百名山)
- GPS
- 07:47
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 551m
- 下り
- 498m
コースタイム
天候 | 午前:春霞の雲の多い青空、風強し 午後:次第に強風、曇り空から小雨、後快晴 天気が移り変わり気温も昼21℃から午後の晴れ間16℃と上下した。 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
東稜コース: いきなり急な登りだがその後は北の中尾根を見上げながら緩やかなアップダウン。 途中他コースへの分岐が幾度もあるが只管正面の東稜見晴を目指せば迷わない。 ただ東稜見晴への鎖場へ出る手前あたりの分岐は少々分かりにくく、目的の鎖場へ続く岩下道を見逃し尾根道で鎖場の上に出てしまった(これは東稜コースとしては正しいルート) 岩下道から東稜見晴迄は岩稜が続き鎖やロープが多数。近年整備された鎖があり不安は無いが落下などは細心の注意が必要(当然大怪我します) 古賀志山〜御嶽山: 東稜見晴から古賀志山頂までは直ぐ。山頂はベンチなどが整備されている。 御嶽山までの道のりは岩場ルートだが巻き道もある。鉄梯子が一箇所あるが危険は少ない。 御嶽山頂は眺望が開け、案内板もあり休憩に良い。 富士見峠〜559P: 富士見峠までは整備された道を行く。南北コースへの分岐はあるが559Pへは正面へ進む。 これ以降踏み跡は不明瞭になりがち。 途中559Pを経由しない中尾根への分岐が二箇所あるが最初の分岐が巻き道、次の朽ちかけた看板がある分岐がロープありの岩場道。 559Pはベンチなど整備され北側への眺望が良い。休憩に向いている。 559Pから中尾根への降りは途中分岐が複数あり道も不明瞭で迷いやすい。 中尾根コース: 幾つも幾つもピーク越え無ければならず距離の割りに時間がかかる。 全区域が岩場がち。北側南側両方に分岐が幾つも幾つもあるので道迷い注意。 中尾根の終わりに近づくとロープの張られた岩場を降りる箇所が幾つかある。 特に細川ダムへ尾根を正面に下りるバリエーションは60mほどロープの張られた崖を降りねばならないので避けたほうが無難。 (そもそも天候が悪いときはこの中尾根コースは避けた方が良いだろう) |
その他周辺情報 | ただおみ温泉(大人500円、食堂18:00まで 入浴21:00まで) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
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感想
3週間前に鹿沼の栃木岩山に登った帰りに見えた聳え立つ岩稜の山が気になって、後で調べてみるとそれが噂の古賀志山だった。
標高は600m弱だが鎖場岩場の宝庫らしい。
岩場好きなnameless7cを誘ってみるとOKとの返事。早速土曜にアタックする事に。
しかし山と高原地図の様な大きい地図には名前しか載っていないので地図が無い。
ヤマレコ等で調べてもコースが多過ぎて迷い易いらしい。不安を抱えたまま当日を迎えることになった。
森林公園駐車場に着くと既に登山口に向かう結構な数の登山者たちの姿があった。
雲は多いが青空も覗き、適度に風もあり過ごし易い登山日和の為だろうか。
案内板には「北コースは橋崩壊の為通行止め」とあったが、今回は登りはその横から入る東稜コース。下山には中尾根コースを使う予定だ。
橋の横の分かりにくい入口から入りいきなり急な登りの東稜コース。
寝不足でイマイチ元気の出ない中、汗をかきかき登る。
今日は日中20℃を超えるとかで既に暑い。
急坂を登り切ると北側に中尾根を見上げながら進む快適な尾根道。道もしっかりしていて歩き易い。
しかし次第に分岐が増え道が分かりにくくなっていく。
今日は東稜見晴の手前の鎖場を楽しむのをメインに据えてきたが、尾根沿いに高度を上げると鎖場の上に出てしまった。
下から鎖を登ってきた地元の男性に話を聞くとこの鎖場はかなりのオススメだという。
そこでわざわざ一度鎖場を下り、もう一度登り返して鎖場を堪能した。眺めが最高だ。
その後も2、3箇所の鎖場を登り東稜見晴に到着。存分に鎖場を楽しめた。
東稜展望台は眺めも良く、登山者でごった返していた。
更に此処から古賀志山山頂までは10分もかからない近さだ。
古賀志山には巨大なアンテナがあり、他所からでも見分け易い。
山頂の広場はベンチが整備され、伐採されているのか展望もある。休憩にはもってこいのため此処も混雑していた。
此処で一時間ほど昼休憩をしていると風はいつしか強風に変わり、空は雲に覆われていった。天気予報通り一雨来そうな空模様だ。
一気に人気の無くなった登山道を隣の御嶽山に向かう。
御嶽山への道は岩場となり、ロープや鉄梯子が数カ所ありなかなか面白い。
しかし巻道もあるので難易度はそれほど高くないので安心だ。
御嶽山は赤岩山方面へ展望が開け、広さもあるのでやはり休憩に良いだろう。
赤岩山方面へも足を伸ばしたいが今日は時間と天候により断念。
ちなみに御嶽山という名だが、本場の御嶽山より暖簾分け(?)して貰ったらしい。
ここから古賀志山へ折り返し富士見峠、559ピークを経て中尾根へ進む。
富士見峠への下りは整備されているが、メジャーなルートは北コースへの下りらしく、中尾根へ続く道は次第に寂しい道へ変わる。
天候が悪化する中ついに小雨がぱらつき始め気も萎えるが、雨具を着けるとまるで雨が気にならなくなるから不思議だ。
南関東では雷雨が襲ったらしいが宇都宮辺りは大して降らなかったらしく30分程で小雨も去り晴れ間が戻った。
559ピークへの道はだんだんと細くなるが、道まだ明瞭で迷いはしないだろう。
ピークはベンチが整備され眺め良い。古賀志山や男体山、那須岳などの展望がある。
しばしの休憩後、中尾根方面へ降るのだがまたまた分岐が多く道迷いの懸念アリ。
中尾根に入ってからも度々北コースへ降りる踏み跡や尾根の北側に降りる踏み跡が現れる。
事前に下調べして分かってはいたが、様々な人たちが手前勝手にルートを付けまくった弊害がここに出ているようだ。
中尾根は全体的に岩がちでいくつも岩のピークを超えて進んでいく事になる。
途中咲き乱れるカタクリやツツジの花、囀る鳥の声が春を感じさせる。
常に視界も開け眺めもよく気持ちよく歩けるだろう。
北コースへと降りず尾根を進み続けると、赤川ダムが大きく見えてくるあたりで急な岩場を一気に降りて高度を下げることになる。
岩場には何重にもロープが張られているが中には老朽化したものも混じっているので注意が必要かもしれない。
最後の細川ダム手前の断崖は左に逸れて降りていくのが正規のルートの様だが、ヤマレコマップの足跡が太く付けられているのを見て安易に直進を提案してしまった。
そのまま進むととんでもない崖をロープで降りる羽目に陥り難儀した。
50〜60mほど崖を降りることになるのだろうか。
夕刻も迫り焦りもあったのでそのままロープ伝いに降りてしまったが、本来は引き返すべきだったかもしれない。
このルートだと閉鎖された北コース入り口を通ることになるのもいただけない。
前半は気持ちよく適度なスリルで山登りしていたが、後半はもうロープだらけでお腹いっぱい…それが今回の古賀志山の正直な感想であった…w
ルートが多すぎてほんの一部分を歩いただけとは思うが、この山の魅力の一端には触れたと思う。
次来る時は赤岩山からの縦走コースを歩いてみたいなぁ
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