両神山 赤岩尾根 (赤岩岳正面稜 & P1583リッジ)
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- GPS
- 07:11
- 距離
- 5.2km
- 登り
- 1,010m
- 下り
- 788m
コースタイム
- 山行
- 5:04
- 休憩
- 2:08
- 合計
- 7:12
2Pに時間がかかっていますが、中間支点取りすぎてロープ流れが悪すぎて非常に時間かかっています(反省)。
赤岩岳正面稜1P目 : 13:03-13:32 (29min)
赤岩岳正面稜2P目 : 13:50-14:29 (39min)
赤岩岳正面稜3P目 : 14:38-15:09 (28min)
1583峰リッジ : 16:31-16:57 (26min)
※1583峰〜八丁峠〜下山に関してのコースタイムは参考にしない方が良いです。日没迫る中悪路をトレラン気味です。
天候 | 天気: 晴れ +15度前後 風速: 5-10m |
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過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(上落合橋には駐車場あり。上落合橋に駐車&最初に徒歩の方が普通は良いかも。) |
コース状況/ 危険箇所等 |
※赤岩尾根の通常コースに関しては、他の方のレコをご参考下さい。 赤岩岳正面稜直登、P1583リッジ直登に関しては、基本的にアルパインクライミング扱いになります。赤岩岳正面稜はマルチピッチ(3P)です。P1583リッジは1Pです。 一般登山者は危険です。クライミング経験者であれば容易だと思います。難易度的にはフリーで登れなくもないですが(III級程度)、核心部にIV級クラスが存在しますので、フリーは推奨しません。また、クライミングシュースはあったら快適ですが、基本不要です。 詳細・写真等含めて、yamamossanさん、misuzuさんのレコを非常に参考にさせて頂きました。本当にありがとうございます。こちらを見るより断然分かりやすいです……。特に新しい情報は無いかも…。。 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-881592.html https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-733118.html ■赤岩峠〜赤石岳正面稜 取り付き 赤岩峠から稜線に沿って正面の赤岩岳の岩稜基部に向かって進む。岩稜基部方向にトレースあります。基部に沿ってトレースがありますが、取り付き箇所はその中でも北側の、岩稜が凹んでいる所です。(稜線が切れ落ちいている南側から、約10m程度北方向に行った所)。トレースから3m程度登る感じでした。 ■赤岩岳正面稜 (1P目) 最初ハング気味ですが、上に灌木があるので、スリングかけて中間支点はすぐとれるので安心。(自分はパワープレー気味)。その後チョックストーンが見えるので右側を登り、その後左に岩壁を見つつ、右に巻きながらカンテを登った所にテラスがあるので1P目終了。そこそこ広いです。眺めは最高。少し細めですが木を支点で利用。 ■赤岩岳正面稜 (2P目) 1P目のテラスの北側の岩壁にチムニー状の箇所があり、チムニー直上(チムニー内)に一本木が生えているのが目印です。途中その木に中間支点を取りつつ登ります。自分はチムニー内部を登りました。チムニーを登り切ると快適なリッジが続いています。リッジ正面の岩に残置ハーケンが2個あります。そこから更に上に行くとかなり広いテラスに出ますのでそこで2P目終了。 中間支点を多めに取ってしまったからか、チムニーのせいか、ロープ流れが非常に悪く苦労しました。途中の残置ハーケンの箇所で1P切れるといいのかもですが、信頼性は不明なのでやめた方が無難です。太めの木を支点で利用。 ■赤岩岳正面稜 (3P目) 2P目より15m程度藪の中を歩いて、奥の岩壁の左端あたりから取り付きました。取り付きの岩壁を登るとリッジをしばらく行きますが、その先にカンテを右に巻いて超える部分があります(残置ハーケンが目印)が、ここが赤岩岳正面稜全体における核心部だと思います。非常に高度感のあるカンテなのと、意外と足場が少ないです。右手を伸ばすと奥にホールドがあるので、それを見つけられれば勝ちかな? (小さいな、思ったもうちょい奥にガバ?があります)。 核心部を超えたらリッジを進んで、広めのテラスが出てきたら終了です。太めの木を支点で利用。 山頂はそこから15m程度奥です。 カンテみた衝撃からか、何故か3Pだけ写真がほぼ無いです(泣) ■P1583リッジ 1583前峰を超えるとカッコいいリッジが見えてくるので、どこから取り付くかはすぐ分かると思います(笑) ビレーは最初の大きな岩を乗り越えた所の、リッジもろ直下の極小テラスにて(岩+スリングで支点確保)。 リッジの取り付きは少し右に巻き気味登りました。ただ、足場の岩が比較的脆かったので注意は必要です。その後は高度感のあるリッジをひたすら登ります。灌木も赤岩岳に比べて支点が取れる木等があまり取れませんが、景色が非常に良く、赤岩岳から来た最後のボーナスステージ風味がある快適リッジです。 ただ、リッジ上部でフットホールドが少ない箇所があって、少しヒヤッとした事があったので気を抜いてはダメです(笑) その後平らなテラスが出てきたら終了です。太めの木を支点で利用。 ■P1583峰〜八丁峠 踏み跡しっかりあります。 P4-1は基本全て巻道があります。今回は時間が無いため全て巻道で通過しましたが、それぞれ登れそう(フリーでOK)ではありますので、時間に余裕を持ってスケジュールを組んだ方が楽しめるかと思います。また、何も考えないと別尾根に乗りそうな箇所等もありますので、別の意味で気を抜くのは禁物です。。 |
その他周辺情報 | ■正直周りには何も無い。 ただ、日窒鉱山(ニッチツ)の廃墟が有名。是非夕暮れ時に訪れて下さい(一応立入禁止の看板は…) ■ベースで電波が通じるのはDoCoMoだけ(かろうじて3G)。それ以外は車で30分以上走って初めて電波がつながります。稜線ではDoCoMo以外も時々繋がる。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
タイツ
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
保険証
携帯
時計
サングラス
ハーネス
ヘルメット
ロープ(50m 9mm x 2本)
確保機(ATCガイド)
ロックカラビナ
カラビナ
スリング(120cm x 8本)
|
---|---|
共同装備 |
GPS
ファーストエイドキット
ツェルト
|
備考 | ■藪岩です。長袖シャツ推奨!!!! Tシャツで行ったら、4月頭でさえ、腕は木の枝による擦り傷だらけです…。 ■支点確保は基本的に灌木で、クイックドロー、カム等は利用せず。基本スリングで支点作成。スリングは120cmで全て事足りましたが、上記理由でスリングは多めの方が良いかと思います。 |
感想
アルパインの練習でいい所は無いかなー、と探していて出てきた赤岩尾根。
赤岩尾根自体はプチバリエーションってので知ってはいたけど、ヤマレコで調べてみたら、バリバリバリエーションの直登コースがあるらしい…。3P+1Pで練習には時間的にも丁度良さそうだし、、と行ってみる事に。
うららかな春の陽気で、車で通った途中の秩父付近は桜は満開。おかげで……登山口までの道のりは……和やかな環境客で渋滞気味(泣)
俺らはこれから岩登るんだ!早く行かせろ!と、心も体も荒みまくった感、まさにこれから行くニッチツの廃墟バリのオーラ満載で運転するも、前の車が退くはずもなく、カーナビの到着予定時刻はどんどん遅れて行き、なんと登山開始は11時半…。おそらく、最遅記録を更新(笑…えない。。)
結果的には赤岩正面稜、P1583リッジと完登できたけど、帰りの赤岩尾根はGPS頼りの半トレラン状態…。ルーファイとか、P1直登等のデザートも食べずに巻道最短ルートで八丁峠に日没前に滑り込みセーフ!……ではなく、アウトだな、こりゃ。。上落合橋では真っ暗っす…。
「俺ら最後の調整得意っすよね!」って話しながら赤岩尾根を小走りしてたけど、、色々人生思い当たるフシがあるなぁ、と。ただ、綱渡りじゃないと人生楽しくないんだよなぁー、、とか思ってたか思ってないかはさておき、、
良い子は真似してはいけません!!!
早出早着は山の基本です(泣)
…。
あ、岩稜は楽しかったです!ヤブヤブしてる藪岩だけど、人もいなくて落ち着いて登れたし、思ったより高度感もあって気持ちいいリッジだったし、かといってザイル無しは考えられないし、と気楽でいいバランス!稜線も落ち着いて行ったら色々楽しめそうだし。
アルプスみたいな派手さは全然無いけど、また機会あったら落ち着いて来てもいいかな、って思いました。藪岩だから人気そこまで出ないだろうし、ずっと静かな岩場であって欲しいと思うのは贅沢ですかね…。子供の頃の秘密基地みたいな感じ、かなあ…。
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