矢筈岳 羨望の頂についに立つ!
- GPS
- 14:49
- 距離
- 25.1km
- 登り
- 2,077m
- 下り
- 2,104m
コースタイム
- 山行
- 14:47
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 15:08
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
林道を約1時間20分歩く。魚止山までは、急登が続くが藪はそれほどでもない。魚止山の先の1120Pから藪漕ぎが本格的になる。三川分水嶺までは藪5割。その先も藪と雪歩きが交互に続く。最大の難所「前矢筈の急登」は雪質が良くそれほどでの困難ではなかった。前矢筈のピークを超えれば、あとは矢筈岳までビクトリーロード。 |
その他周辺情報 | 矢筈を攻めるには、藪の繁茂、残雪の量、気温、天候ともにベストでした。 |
写真
装備
個人装備 |
行動食
水
ともに十分に必要です。カンジキ
アイゼンを持参しましたが不要でした。前矢筈のアタックに備えピッケルがあると良いと思いますが
それ以外の場所では荷物になります。(藪にピッケルが引っ掛かりロスになる)
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感想
矢筈岳は登山を再開し、「マイナー12名山」の存在を知って以来の憧憬の山だ。昨年は雪不足でチャンスを逸した。今年のレポは4月13日のosamuさんとcheeさんのが初で、状況から推察し挑むなら今週がベストでは想像した。今回のタイミングを逃すと今シーズンは無いと見て、いつものメンバーに声掛けする。隊長は同意したがTさんは反対だった。まだ雪の状態が安定していないとの意見だった。それも心配だったが、藪のほうがもっと心配だった。行けるところまで行こう。矢筈岳まで行ける確信は無く半信半疑のままの出発だった。
【登りルート】
スタートから取付き:長い林道歩きで心が折れかかる。
取付きから魚止山:急登が続く。ほぼ一直線の登り。後半藪が出現する。
魚止山から三川分水峰:藪と雪道が半々。幾つものピーク超えの他、岩登りやヤセ尾根などバリエーションの多い区間。辛抱が続く。
三川分水峰から前矢筈:青い岩盤への下りがこの区間のハイライト。絶景が力になる。藪3割。
前矢筈から矢筈岳:前矢筈の急登は全コース中最難関と聞いていたが、確かに勾配が急でキツイ登りが続くが、これまでの藪漕ぎのほうがよっぽど堪えた。前矢筈のピークを過ぎれば、若干の藪漕ぎはあるがほぼ雪道のビクトリーロードで、感動のクライマックスとなる。
【下りルート】
体力も落ち、何度も足がつりかけるが、気持ちで足を運び、藪をもがく。
途中、雪道のクラックでジャンプ失敗し、まんまと3メートル下のクラック底まで墜落した。隊長に引きずりあげてもらったが、疲労からくる判断ミスだった。絶対に油断してはいけない。
太陽が傾き、日没との勝負となったあたりで難所の藪が終わり、最後の力を絞りだすようにペースアップ。なんとか明るいうちに下山。オマケの暗闇の林道歩きは果てしなく長く感じた。終わってみれば15時間を超える自己最長のチャレンジになってしまったが、もう少しコンディションが悪ければあと1,2時間は間違いなくかかっていただろう。時期的にはベストタイミングだった
自宅に帰り、自分の体を見るとひざ下と上腕部がアザだらけ。翌日にこのレポを書いているが、藪漕ぎによる上半身の筋肉痛が酷い。隊長は携帯を藪の中に落とすし、いろいろダメージもあったが、素晴らしい景観と原始の自然を生身で感じる貴重な体験、そして何よりもこの達成感がたまらない。
無謀ともいえる計画に付き合ってくれた隊長に感謝。もうしばらくキツイ山には行きません・・・
コメント
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ricefieldspkさま、はじまして。
矢筈岳、登頂おめでとうございました。
隊長の携帯電話を矢筈岳(4/30)に、拾得したものです(京都の山やさんです)
まだ、この時は雪がもう少し多かった見たいですね〜。
私も、昨年は小雪のために魚止山の次のピークで撤退しておりました。
今年は、有る程度の残雪も有り無事に同じルートで登頂をさせて頂きました。
山頂からの景色は、私の山行の中でも忘れられないものになりました。
今後とも、よろしくお願いいたします(ヤマップメインでやっております。 ニックネームは、しもさんです。宜しければ活動日記を見てやって下さい。)
03190masaさま、はじめまして。コメントありがとうございます。
隊長から、携帯電話が発見されたとの報を聞いたときは信じられませんでした。
まさか、あの山奥の藪で、携帯が見つかるとは!
これも何かの縁でしょうか。
ヘタレな山好きオヤジですが、今後もよろしくお願いします。
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