旗坂から蛇ヶ岳・後白髪山:残雪は平年並み。
- GPS
- 08:47
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,100m
- 下り
- 1,075m
コースタイム
- 山行
- 7:46
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 8:43
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は無かった。蛇ヶ岳へは不動石手前から冬尾根に入る。藪を避け、蛇ヶ岳山頂手前で瓶石沢の雪堤の上に出る。ルートの判断はする必要がある。蛇ヶ岳から後白髪山頂付近の稜線上は夏道と残雪のミックスで、踏抜き多い。夏道との接続に苦労する。アイゼンは持参したが、使用しなかった。 |
写真
感想
この連休前半、後半に比べると天気予報は今一なのだが、まだ雪山歩きをしたい。例年恒例の船形連峰だが、今年は蛇ヶ岳から後白髪を目指すことにした。仙台の街から望むと、泉が岳の左隣が三峰山である。その左隣ののびやかな山が後白髪山である。今年の残雪は多そうなのだが、稜線上の雪解けは早く、歩きにくいかもしれないので、条件次第ではあるが。
毎日雪解けは進んでいますが、30日現在の状況は以下の通り。登山道に入るとしばらくは雪はなし。大きな倒木の根元を回る道の後から少しずつ雪が出てくる。27番旗坂平からの急な上りは雪道であるが、25番一群平から暫くは陽当りの良い尾根の左を行く夏道が出てくる。その後23番辺りから雪道の緩い登りとなるが、21番鳴清水から暫くは夏道が出ている。20番から上は稜線まで全て雪上である。船形山方面は入山者が多いので、トレースは十分ある。緩斜面と直登の繰り返しになるが、三光宮前の登りは雪庇を左に見て登る冬道である。
三光宮から尾根下をトラバースしながら、少しずつ登っていく。どこから蛇ヶ岳方面に向かうかだが、今回は12番を過ぎた辺りから蛇ヶ岳の前ピークに向かうことにしてトレースから離れる。しばらくダケカンバの疎林の雪上を登る。雪の状態は適度に柔らかく、踝まで潜る所もあるが、ツボ足で登るのに良い条件である。行く手の植物が密になってきたので、瓶石沢右岸の中腹を登ることにする。沢から50m位上の右岸中腹なら歩き易いので、ここで進む。瓶石沢の対岸は岩峰から左へ雪壁が続いている。その雪壁が山頂直下で合わさる辺りで谷を塞ぐように大きな雪堤になっているので登り着く。上方に向かい船形からの尾根に到達し、蛇ヶ岳の山頂に向かう。
天候は快晴で、やや霞がかかっている様ではあるが、船形山、黒伏山、三峰山、後白髪山、泉が岳の展望が良い。船形の右には神室連峰から栗駒も。南は面白山から大東岳。蔵王までよく見える。しかし、目立つのは西方向の月山とその左に続く朝日連峰の雪の白さである。白い壁のように立ちはだかっている。蛇ヶ岳から南隣のピークまでは一部夏道が出ているが、夏道と残雪のミックスで、雪はグズグズ、踏抜き多い。直ぐに東面の雪上に出て下っていく。最近のトレースはなし。簡単に三峰・後白髪分岐まで下る。分岐から後白髪山までの稜線には途中に3つのピークがある。最初の1360Pは東側を巻くが雪が豊富で問題ない。第2の小ピークと第3の1360Pは共に藪が出ていて、東側には雪が残っているが急で通れない。夏道は何れも西側をトラバースしており、稜線伝いではないので見つけにくい。でも夏道を見つけるしかないか。第2の小ピーク前で無雪期に登った時のGPSを参考に暫く道を探して、夏道を発見。第3ピークも同様に見つけた。でも夏道に入ったから安泰ではない。木の枝がじゃまをするし、雪があれば踏み抜きで、なかなか進まない。最後の後白髪山の登りも左の雪面は使えないようなので遠くからも見える雪の詰まった夏道を見つけて登る。これも案外楽ではない。最後は完全な土の道になって後白髪山山頂に到着。山頂標識の後ろが丁度、月山とはいいですね。山頂からは三峰山が大きく、北泉ヶ岳、泉ヶ岳も大分近づいたし、後白髪山の前衛峰の向こうに大倉ダム湖も見える。
さて、これから夏道と藪と残雪のミックスの稜線を蛇ヶ岳まで戻らなければいけない。途中3つのピークの登り返しもあって、なかなか厳しい。蛇ヶ岳分岐からは朝来た道で雪の状況は判っているので、トラバースして、前ピーク西側の雪面に出て、自分のトレースに出る。瓶石沢右岸中腹から、前ピークの北の雪面に出て、後は安心、適当に下る。升沢小屋からのトレースに合し、後は大勢のトレースを下る。今日出会った登山者は、船形山方面20数人だが、蛇ヶ岳からの後白髪方面(三峰方面も含めて)は誰もいなかったと思う。蛇ヶ岳からの自分のトレースが帰りも朝のままだったので。前から雪のある時に登ってみたかった後白髪山であるが、今日は快晴の雪の山を楽しむことができた。風もあまり無く気温も上がって、久しぶりに汗をかく山行だった。この時期の稜線上はなかなかきつかった。
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こんにちは。
同じ日に船形山に登りました。下山時刻がほぼ同じでしたので、30番下山口近くでお会いした方かな?と思っているところです。
こちらは、カタクリの花の写真を撮ろうと膝まづいていました。(^▽^;)
朝日連峰はじめ山々が素晴らしかったですね。私の写真は霞んでしまっていたので、kyenさんの写真で感動が蘇っています。
ありがとうございます!! ヽ(^。^)ノ
minkさん、コメント有難うございます。
確かに登山口の直前でお会いしました。カタクリの花を撮っておいででした。朝登る時には、開いていなかったので、私も帰りにその少し上で撮りました。ここは毎年この時期に咲いていますよね。その後、車の所でも、お疲れ様でしたと声を掛けていただきました。昨年秋に屏風岳でお会いして以来でしたね。
30日は本当に良い天気で、風もなく、まさに残雪期の山を堪能できた良い一日でした。
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