雁坂〜雲取山(三峰口駅ー奥多摩駅)
- GPS
- 18:48
- 距離
- 83.8km
- 登り
- 5,160m
- 下り
- 5,152m
コースタイム
- 山行
- 6:33
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 6:47
- 山行
- 11:38
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 11:59
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
---|---|
アクセス |
写真
感想
【はじめに】
重量は水を含めて6.1kg。交通機関は電車のみ。
ロマンあふれるファストパッキングです。
勿論、朝は始発から出発。天気は上々。ウキウキですね!
【1日目:三峰口駅ー秩父湖】
事前に調べた電車の時間と出発のときに調べた時間が変わっていて、無駄に駅で20分待つことに
引っ越しをしてから初の山行ですので、若干の違和感があります。
数度の乗り換えで三峰口で到着します。本当は西武秩父駅からの乗り換えで若干走れば30分早く着いたのですが、知らなかったので残念。予定どおりに8時過ぎに三峰口に到着しました。
秩父らへんの謎のアニメ推しがあります。
大体の人は雲取山に登るべく、三峰神社行きのバスを待ちますが、自分はここからスタートです。
彩甲斐街道に沿って行きますが、最初だけ近道っぽい林道を行こうとしたら早速、道を間違えてしまった。走っている間は視野が狭い自分ですが、特に走り出しはリズムに乗ろうとさらに視野が狭くなり、間違えてしまいやすいんですねえ。1km余分に走っちゃいました。
この道は田舎の道にしては交通量があり、ちょっとヒヤっとする場面もあります。
道の駅大滝温泉によりつつもなにも買うものがなく、すぐに再出発
雲取山を三峰神社に降りるときは帰り際に寄りたいですね
http://www.ootakionsen.co.jp/
【1日目:秩父湖ー豆焼橋】
秩父湖が見えてきました。
自販機でアクエリアスを補給して、一口飲み、残りはハイドレーションへ。この飲み物の重量がファストパッキングには重要で、多く持ちすぎると走りづらい。少なすぎると水不足になる。補給がしやすい今回はスタート時に1.2リットルだけ持ちました。
大半の車はここで三峰神社方向に行きますので、ここからはぼっちです。
国道140号からちょっと離れて秩父湖に沿った道です。
あまり交通量がなく、涼しくていい気持ちです。
それにしても着かない。
25.6kmなはずなのに全然つかない
途中でコーラを一気飲みして補給しつつ、おにぎりも一個だけ食べます。
川又というところからも登れますが、結構雪が残っており、危ないということなので、ロードを進んで豆焼橋
というところから登るんですが、川又の標高が630mなのに比べて豆焼橋は1060m。一気に400mあがるのがきつくて、ほぼ走れません。
そして豆焼橋を発見!
ロード区間は29.2km。時間は4時間10分ぐらいかかりました。
やっとここから登山道です。
【1日目:豆焼橋ー雁坂小屋】
今度はトレイル。まずは林道で登山口まで行きます。ちょいちょい走ります。結構走りやすいです。
ここらへんは東京大学の私有地らしいですね。ところどころに看板があります。30分もしないうちに登山道に着きました。
トレイルの状態としては細いシングルトラックですね。
川又からの急な登りからポールを出していたので、カツカツ進むことができるものの、ただちょっと細すぎますし、根が出ていますので走るのは無理ですね。
ところどころ、小屋のホスピタリティを感じます。
たしかにここまで一気に登った感があります。
ここから、ゆるやかな道が始まるんですが、走るのは困難
いや走ることはできなくはないんですが、調子よく走っていると慎重にならざるを得ないところで速度を落とすと、再び走り出すのがだるくなります。それが何度か続くと終始歩きペースでも大して変わらんだろって思っちゃう。
そして、なにより。眠い
たしかに寝不足だけど、こんなに顕著に出ることはないんですが、眠い。
レースだったらこんな細い道でも頑張って走りますが、ファストパッキングだと荷物が重いので、やりません。
道中、展望がほとんどないんですが、黒岩展望台というところに出たら見えるということで、ちょっと寄ってみました。うん、綺麗。眠気はじゃっかんとれたかな。
ついたー!
【1日目〜2日目:雁坂小屋】
雁坂小屋は小屋としては小さい規模で、素泊まりのみです。
値段は5000円。
http://karisakakoya.blogspot.jp/
小屋についたらすることは運動後、大会後と同じで、アミノバイタルを取り、炭水化物を取ります。
ゴールデンウィーク期間中はシシ鍋を販売中ということで買って食べました。
おいしい!単品600円です。お酒とセットなら1000円だけど、自分はお酒とらないんで、単品一択ですね。
次の日の山行で使う分と夕飯で使う分の水を補充します。
すぐに食べる分の炭水化物ですが、お湯を入れて3分待つマジックパスタというのを初めて食べました。うーん、味はイマイチですね。でも3分でできるので文句はないかなー。
お湯を沸かしている間に濡らした手ぬぐいで体を拭き、持っている衣服をすべて着ます。
とにかく山は寒いため、運動後の体をクールダウンしようなんて思っていたら、あっというまに体が冷えてしまいます。とくに自分は寒くなりがちな体なので、衣服について注意しています。
さらに言うと、山小屋で衣服を着たり脱いだりするのも、平地と違ってひと手間です。だから寒くなってから着ればいいやなんて思っていると、その次のタイミングのときには冷えきちゃって手遅れということがあります。
あと今回はログをきちんと摂るために充電ケーブルを持ってきましたので、携帯と時計を充電しました。
これが終わると、本当になにもすることないです。
雑誌を観たりするけども、小屋に置いてある雑誌は山雑誌なのであんまり興味ないので、斜め読みで、すぐに読み終わっちゃいました。
お茶とか飲んだりして、ボーッとします。
こういうのがたぶん贅沢な時間とかなんでしょうが、自分は慣れませんね。ランナーだからでしょうか?それともせっかちだからでしょうか?
日暮れのころになると、夕飯を食べます。
さっきも食べましたが、ファストパッキングの1日の活動量は普通の人の倍以上動くので、とても行動食のみでは補えないんですが、そこは自分の持っている脂肪エネルギーと止まったときによく食べることでなんとか保持したいんですが、またも重量と相談になります。
夕飯はアルファ米のわかめごはんと缶詰の鯖、ドライフーズの豚汁です。
これを食べてもお腹がいっぱいにはなりませんが、まあ山にいっているときとかレースのときは食欲がおかしくなっているので、満足です。
夕飯後も特にすることないです。
携帯に入れておいた本でも読みます。改めて鏑木さんの書いた『激走100マイル』を読みました。うーん、やっぱりすごい。
早めにお布団の中に入りました。すぐに寝ることができましたが、騒がしくて何度か起きちゃいました。
朝も早く起きた人なんでしょうが、ライトがこちらにあたり、眩しくてしょうがないので、起きました。
ゴールデンウィークなので人が多く、しょうがない面もありますが、やりきれないですね。
本当はあと30分寝てる予定でしたが、朝ご飯にカップラーメンとお吸い物を食べて、すぐに出発です。
ちなみに朝4時半に出発しました。
【2日目:雁坂小屋ー雲取山】
4時半だともう夜明け前、結構空は明るいですが小屋から稜線に上がる道は残雪が多く、慎重さを求められます。ただチェーンスパイクをつけるまでもないので、ヘッドライトはつけつつ、踏み跡に合わせつつ、登っていきます。稜線につくころには完全武装の格好だと暑くなりました。とりあえずカッパを脱いで、ジオラインも脱ぎます。
止まっているとすぐに冷えるのが冬の山の常ですが、気温は結構あるんですね。そんなに冷えませんでした。
水晶山までの道も残雪が多くありました。
ただ登りだとそんなに気にならなかったですね。
下りだとアイゼンが必要かもしれません
水晶山で他のロングパンツ、化繊ダウンも脱いでいつものランの格好になりました。
ここからは全然雪がなくて、快適な道でした。
次は古札山、まき道があるんですが、そっちは残雪が多そうだったので直登
これが大正解でした。
ただ去年はテンションがあがったのですが、今回はそんなに上がらず、ただただ処理するように道を進めていきます。なんだろう。うん、これは眠いんだな。と分かりました。結構寝たのになあと思いつつも、どうしようもないので、音楽をかけつつなにも考えずに歩を進めます。
登りも下りも辛いとか楽しいとかなくて、普通の道のようにどう進めば早く先に進めるかという意思のみで動いているような感じです。
途中、何度もファストパッカーにすれ違います。こんなに朝早く動くのは一部の人なのでしょう。
分水嶺のコースでもありますからね
雁峠につきます。ここらへんは視界が開けて、山の中にいるとは思えないぐらいの解放感があります。
ここらへんに流れる水が多摩川の最初の流れになります。
去年は唐松尾山のルートを行きましたが、今回はまき道です。
このルートは結構長くて、またも眠い。そしてファストパッカーしかすれ違わないです。
昔の崩落地です。小屋でもそんな話をしていた人がいましたが、あまり不確かなようで気にしていませんでした。
むむ。こっちはでかい。というか迂回ルートもない。
強引に下に降りてから、この抑える鉄に捕まる形で道に復帰しました。
将監峠に着きました。ここからの眺めもいいですね。
飛龍山に行く道はときたまこんな道もありますが、気持ちいい道
雁峠から将監峠、雲取山にいたるまでは時計をそんなに気にせずにカツカツ進めました。
補給は1時間か1時間半ぐらいで、ふんわりバームやカロリーメイト、スニッカーズなど全部で1500kcalを用意してました。
補給、水、歩く、たまに走る。休憩はしない。
結構遠いなあとも感じましたが、こんなもんかとも感じました。
雲取山についたー!やったーん!
【2日目:雲取山−奥多摩駅】
あとは奥多摩駅方面へ下山するだけですが、うまく走ることができません。
というのも1日目の最初のころから靴の紐が変にきつく当たり、痛いんです。だから調節、調節と繰り返して、騙し、騙しやってきたんですが、雲取山についたということで気持ちが切れて痛みが顕実化してきたのです。さらに庇うあまりにちょっと足の置き方を変えていたらくるぶしが当たり、靴擦れでこっちも痛い。
下山中、紐の位置を変えてみたり、テーピングをしてみたり、靴下を脱いだりしてみたりみましたが、無理です。
歩くことしかできません。
まあ登山スピードじゃなくてスピードハイク程度なので、無事に下山はできるんですが、それでも走りたい。
何度も何度も挑戦するけど、痛い
しまいには膝も痛くなってきた。
IMG_5142.JPG
それでも林道に出ることができたので、もう安心だなと思っていましたら、まだまだおまけのトレイルがありました。まあ標高を見ても、まだな感じがしましたしね。
歩いて、歩いて、12時間でゴール!
疲れたー!
コンビニで炭水化物を買って、アミノバイタルを飲みました。
帰り際、一度電車で座り、乗り換えの際に立ち上がって、歩くとレース直後のように足が動かない。
最後に走れなかったのはニューシューズの靴擦れだけが原因じゃなくて、もう足が終了だったんですね。
最後まで気持ちで押していけたのはひとつの収穫。でも最後まで走りたかったなー。
【まとめ】
いかがだったでしょうか。今回のファストパッキング。
疲れに疲れはしましたが、終わってみれば満足。
チャレンジ富士五湖と道志村トレイルに挟まれた中ではちょっと攻めすぎた計画でしたが、無事に達成できたようでなによりでした。
次回は夏かな。計画をちゃんと立てたいですね
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
メキメキとスキルアップしているようだね~!頼もしい(*^^*)
ありがとー。これからも頑張る!
検索にかからないダッシュ乗り換えがあるんだよねぇ。両神に行くときとかに使うけど、知らなかったか。
マジックパスタは俺も食べたことがあるけど、なんか美味しさを感じない。なんでだろうか。
知らなかった!奥秩父にいくときは今まで西武秩父からのバスのみで行ってたから。
マジックパスタよりもコンビニで売っているお湯を入れてかき混ぜて作ることができるスープパスタのほうがおいしいよね。だから今度からスープパスタをジップロックに入れ替えて、適宜食べるよ
自分はレースでもない限り足が完全終了するまで追い込むことをしないので、その精神力に脱帽です。
あと最近日帰りばかりなので、たまには長いヤツもやってみたいな!
チャレンジ富士五湖ではじめて100kmを経験したんですが、改めて自分の持久力のなさを痛感しました。練習します。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する