75.雲取山「富士山だ!」鴨沢ピストン奥多摩幕営
- GPS
- 12:56
- 距離
- 22.6km
- 登り
- 1,815m
- 下り
- 2,081m
コースタイム
- 山行
- 4:18
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 4:46
天候 | 一日目:晴れのち曇り 二日目:晴れ! |
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過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰りは鴨沢からだと当分なかったため、徒歩約10分のところにある留浦から乗りました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
コース全体的に危険な場所はないのですが、登山道入口からブナ坂までの間は片側が急斜面なので、転んではいけないと思って歩いてました。一見歩きやすく感じるのですが騙されてはいけないとも思いました。 ブナ坂から奥多摩小屋までの縦走路は防火帯のため、木が切り払われており、行きは曇っていて堪能は出来なかったのですが、帰りは快晴で気分良く歩けました。 奥多摩小屋で幕営。幕営料は500円。 |
その他周辺情報 | 登山後の〆の温泉は奥多摩温泉 もえぎの湯を利用しました。入浴料780円。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
サンダル
ザック
行動食
調理用食材
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
テント
テントマット
シェラフ
|
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備考 | ザックカバー忘れた:晴れていて問題はなかったが |
感想
第75座 「富士山だ!」
雲取山の標高と西暦の年数と一緒の数字、2017ということを記念して、新たに標柱が立てられた。それも今年限りということで、是非とも行かねば登らねば! いう思いに駆られた。激混みが予想されるGWは避けて、GWから二週間くらいずらせば、激混地獄から免れるだろうと思ったのだが・・・・。念には念を入れて、金曜日は有休を取って登ることにした。18日夜の夜行バスに乗って新宿に到着。わずかながらの余計な荷物は新宿駅のコインロッカーに預けて、駅前のコンビニで水と朝食と夕食の食材を買い込んで、ハイドレーションに購入にした水を入れたり、荷物を整理した上で新宿駅に向かった。
立川駅まで来ると、座っている乗客の大半が登山やトレイルランの格好をしており、もう平日じゃない雰囲気があった。電車が発車すると車窓はだんだん、ビルよりも段々山や木々の緑が溢れんばかりに見られるようになった。こうして僕は終点の奥多摩駅に着いた。登山口である鴨沢行のバスには早くも行列が出来ていて僕も慌てて並んだ。
バスは取りあえず一台出たが、早くもすし詰め状態の満員となって、後に増発でもう一台追加された。平日なのに通勤ラッシュ気分を味わうことになろうとは思わなかったぞ。
侮りがたし、雲取山!
9時過ぎにバスは鴨沢に着いた。乗客のほとんどがここで下車した。登山者は準備を整えて次々と出発して行った。僕はというと、まごまごしているうちに気が付けば、バス停には数人しかいない状態となっていた。さぁ出発しようと歩き出した時に、近所に住んでるらしいご主人に声をかけられた。
「俺のクルマで上まで乗っていかないか?」
彼のクルマには一人、助手席に乗っていた。願ってもないことなので、ここはご主人のご厚意に甘えることにした。クルマは小袖の駐車場を通ったが、平日だというのに、既に満車状態であることを確認した。ここからさらに上を走ったところの集落に着いた。ここは羽黒神社の近くで登山道もここからあった。僕はご主人にお礼をいって、ここから歩き出した。この登山道はつづら折りで登りも急だ。本当に大丈夫なのかと思って歩いているうちに雲取山の登山道に合流した。
登山道は凹凸のない土の登山道で歩きやすいのだが、今回はテント泊なので重さは水も加えて23キロ前後はあろうかと思われた(実際に量ってないけど)。平日とはいえ、たくさんの登山者が僕を追い抜いて行った。登山は競争ではないしと自らに言い聞かせて、ゆっくりペースで歩いて行った。荷の重さに負けないように、周りの景色もよく見たし、気になったところは写真を撮るようにした。
11時30分頃に堂所に着いた。ここでやっと登山しているという感覚を掴めたような気がした。その先のマムシ岩で一本立てた時に、取りあえず七ツ石山山頂まで頑張ろう、そんな気持ちになった。マムシ岩から七ツ石小屋、そして山頂までの登りはきつかったが、その途中に咲いていたタチツボスミレなんだろうなぁ。それに気が付いて写真も撮ったし、七ツ石神社の祠も気が付いた。こうして13時35分に七ツ石山に着いた。標高は1757メートル。前回登った鈴鹿山脈の鎌ヶ岳よりも高い場所に登ることが出来た。
七ツ石山を降って、ブナ坂というところから雲取山に向かう縦走路が始まる。ここは防火帯ということで木々が切り払われており、天気が良ければ富士山を眺めながら歩けるのだが、午後から雲が多くなって、富士山は見えなかった。それでも、木が曲がって生えているところから名付けられた「ダンシングツリー」は見ることが出来た。僕は奥多摩小屋までもう少しと思って先を進めた。
14時45分に奥多摩小屋に到着。地図には10張と書かれているが、既に20張前後、ヘリポートから小屋までの間に張られていた。幕営料を払うため、小屋前に座っているご主人の所へ行ったのだが、このご主人がなかなか話好きのようで聞いていて面白かった。これで僕は雲取山荘ではなくて奥多摩小屋に幕営を決断して良かったなと思った。山バッチもここでゲットした。
疲れた体に鞭打つようにして、小屋近くの平らな場所にテントを設営。続いて5分降ったところにある水場で水を確保。汗で濡れたシャツやタイツを脱いでテントの中に干して、やっと缶ビールを購入。無事にここまで着いたことに乾杯した。一本吞み干したところで、夕食作りに入った。最初の一品はコンビニで調達した豚の角煮を温めて食べた。その次は前以て買ったどて煮を温めた。豚の角煮もどて煮も柔らかい触感なので、疲れた胃袋にも優しい。
次は僕が住んでいる一宮市が企画販売しているラム肉のレトルトカレーを温めて、豚の角煮を温めるのに使ったお湯を注いで出来たアルファ米の白飯の上にカレーをかけて食べた。中辛だけあって、物足りなさを感じることなく食べられた。〆は名古屋のソウルフードと呼ばれる寿がきやラーメンにコンビニで調達したポークウィンナーを入れて食べた。全て食べ終わったところで、テントに入って、日本酒を吞みながら夜を迎えた。
日本酒を呑んでるうちに眠くなって寝た。ほんの数時間ながら眠れたかと思って目が覚めてテントから空を見たら満天の星空が輝いていた。これならご来光が見れそうだと確信した僕は3時頃に水や行動食など最低限のものを持って山頂を目指した。まだ夜で暗かったが、ヘッドライトの明かりだけでも充分にたどることが出来た。4時15分頃に山頂に到着。日の出予定時刻である4時33分が近付くにつれて、登山者が増えて来て30人前後集まって夜明けの刻を待っていた。
東の空が真っ赤に染まって来た。そこから太陽の一部が見えて来た。そこから太陽が出て来る光景は何とも言えない感動といおうか、ここまで登って来て良かったと思える至高の刻であった。そして別の方角に目を向けると、山頂部分が冠雪した富士山がクッキリと見えていた。
「富士山だ!」
僕は登山を始めて早い時期に富士山の登頂を果たして、いろんな場所で富士山を眺めて来たが、今日の富士山は僕の生涯最高の美しさだったと断言しても良かったほどに美しかった。その後、登山者は写真撮影タイムとなって、それが終わると次々に下山して行った。気が付けば僕も含めて5人前後が残っていた。写真撮影をお願いできなくてまごまごしているうちに遅くなってしまったらしい。残って写真撮影をされていた女性の方にお願いして、写真撮影のミッション達成。4時45分頃に奥多摩小屋に戻った。
奥多摩小屋の幕営地に戻って早速朝食作りに取り掛かった。お湯を沸かして昨日のうちに仕込んでおいたアルファ米のドライカレーをお湯をかけて食べて、残ったお湯で春雨スープやらコーヒーを作った。全て平らげたところでテントを撤収して7時20分に出発した。今日は富士山がクッキリと見られていい気分で歩くことが出来た。ブナ坂からは巻道を通った。この道は平坦だが一部桟道になっており、冷や冷やしながら通過した。食材は食べて減った分荷物か軽くなって、軽やかな感じで歩けた。
七ツ石小屋直下の分岐を過ぎたあたりで、登って来る登山者が多くなりつつあった。昨日は抜かれる登山者が多くて閉口したものだが、今日は出会う登山者が多くて驚くばかり。ここでも僕はこう思ったよ。
侮りがたし、雲取山!
こうしている間に小袖の駐車場に到着。当然のことながら満車状態だった。登山道から舗装道路に変わって、下界に着いた〜という安堵感からか? 小袖林道の方を降ってしまって遠回りした形となってしまったが、10時55分に鴨沢バス停に着いた。次のバスが12時までにならないと来ないので、東に歩いて10分のところにある留浦というバス停でバスに乗って奥多摩駅に向かった。
5月の早い時期にテントを担いで辛かったが、ご来光、冠雪された富士山を見ることが出来て満足のいく山旅となった。
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