鼻曲山・浅間隠山(軽井沢〜長野原草津口)
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- GPS
- 27:14
- 距離
- 38.1km
- 登り
- 2,118m
- 下り
- 2,475m
コースタイム
- 山行
- 5:59
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 7:13
- 山行
- 8:03
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 8:33
1日目:16.2km、+1,353m, -906m
2日目:21.9km、+822m, -1,600m
(合計)38.1km、+2,175m, -2,522m
天候 | 27日: 曇り時々晴れ、のち小雨 28日:曇りのち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
http://www.seibubus.co.jp/kousoku/line/line_chikuma.html (復路)JR吾妻線、長野原草津口駅から川原湯温泉駅途中下車し、千葉の自宅へ(190+3020円(定期区間除く)) |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険を感じる箇所はなく、よく歩かれているコースで、基本踏み跡はしっかりしているが、自分なりの留意点を以下列記します。 ・鼻曲山の山頂からの下山ルートは、一旦西へ戻る必要がある。 私は国土地理院1/2.5万地図を持参したが、ルートは山頂からそのまま直進的に書かれており、大天狗の先迄行ったりぐるぐる藪漕ぎを二周もしてしまった。薄い踏み跡があるから私だけではないだろう、要注意。ただ、後で知ったが、山と高原地図には大天狗から西に戻るように書いてあった。 ・鼻曲山前後の笹は、留夫山〜鼻曲山〜冷妻山の間で確かに茂っているが、踏み跡はしっかりしており、夏場多少茂っても掻き分ければ迷うことはないだろう。落し穴や、根っこや岩の出っ張りもないから歩きやすい。基本、尾根筋で、ややこしい笹の分岐もない。 ・浅間隠山からシャクナゲ尾根(シャクナゲはほぼ終了)は少々急なところもあるが慎重に行けば問題ない。シャクナゲ尾根の核心部、岩上の細尾根は立木があるから意識しないかもしれないが、結構左右切り立っているので要注意。 ・その先で、渡渉は三ヶ所+砂防ダムの突堤一ヶ所。昨晩小雨だったが 靴のゴム部分だけ濡らすだけで難なく通過。足場は突堤(写真#56)以外しっかりしているが、少々長いので、ストックはあった方がいいかもしれない。その先の冠水箇所の鉄板は(写真#59)滑りやすいので、要注意。 |
その他周辺情報 | 川原湯温泉の王湯でマッタリ疲れを癒して帰った。(500円/2時間) http://www.kawarayu.jp/ouyu.html 掛け流しのいいお湯で、それほど広くは無いが、来客数から適当なサイズな感じ。 八ッ場ダムの適否は別議論に譲るとして、水に沈む旧温泉街は、ほぼ移転完了の様子。新天地でも頑張って欲しい。 |
写真
感想
二百名山の浅間隠山と、関東百名山の鼻曲山を繋いで軽井沢から長野原迄歩いてみました。
二つの山だけなら、早朝にスタートすれば周回もしくはピストンも可能ですが、千葉から公共交通機関だと、スタートが遅くなり日帰りは厳しいので、ならば軽井沢から縦に浅間隠温泉迄2日かけて歩く計画としました。土日は浅間隠温泉からのバスがないので、仕方なく峠越えで長野原草津口まで歩きを追加。
(以下、自身の記録兼ねてるので長文ご容赦)
軽井沢迄のバスの予約が遅れ、1時間遅れの11時過ぎ到着。
駅西約200mのコンビニで買い出しついでにランチ。
旧碓氷峠へは旧軽メインストリートを歩く。デカイザックは明らかに浮いている。(笑)それでも数人が興味持ったのか話しかけてくれる。20代の男性は明日友人の結婚式だという。サスガ軽井沢。尾道からきたというが、京都出身とのことでローカル話しで盛り上がる。
商店街の先を歩くのは初めてだが、急に静かな歩きが楽しめる。
その先を標識に従い右のジャリ道に入る。しばらくは高級別荘地帯。見物客も何組かいた。吊橋を渡ると山道になるが、踏み跡明瞭、迷うところもない。緩斜面続きは標識にも書いているが、やはり遊歩道として老若男女をターゲットにしているからかな。街から近いのにあまり歩かれてないのは勿体無い。と思った途端、前から続々三組が降りて来られた。私のスタートが遅すぎたのかな。
旧碓氷峠の見晴台に行ってみるがガスで真っ白な絶景。すぐ先へ向かう。
鼻曲山への登山口は、旧碓氷峠を少し東に下ったところにある。
旧中仙道らしく、標石など沢山並んでいる。
おっとリス君まで、パチリ。
鼻曲山への登山道も急斜面も無く、2日分の水5L含め17kgの重荷を背負った身にはありがたい。
途中対抗でお一人だけ。北軽から浅間隠山に登り、鼻曲山から南下しているという。互いの無事を言い合って先を進む。この辺はまだ新緑が芽生える前だが、時折出てくるミツバツツジなど見ながらゆっくり歩く。
留夫山から先で笹がでてくるが、踏み跡明瞭で迷うこともない。時折肩くらいになるが、基本腰くらい。夏場茂っても少し掻き分ければ、踏み跡を見失うことはないだろう。
鼻曲山に到着。相変わらず真っ白な絶景。
大天狗岩に登ってみる。国土地理院地図では直進のイメージだったので、大天狗から先へ下るが、すぐ藪漕ぎになり、ミスコースと気づく。直進のイメージが離れず、山頂周囲を二周してしまった。正解は、来た道を戻る。周囲が真っ白で、何の目標物もなかったとはいえ、コンパス様々でした。
少し下るとまた笹が出てくる。先ほどと同じく踏み跡明瞭で問題ない。妙な笹の分岐もなく、基本尾根筋なのでよほどホワイトアウトでもない限り大丈夫と思う。
ここまで前方で獣がザザッと音を立て逃げるシーン三度あり、都度こちらも身構え、鈴やストック鳴らしながら足早に進む。(汗)
夕暮れ近くなって、時折パラパラくる間隔が短くなってきたのが気になる。いざとなればどこでもテント張れるのだか、一応計画通りに歩きたい。
獅子岩の辺りは少しイヤラシイ登りもあるが慎重に行けば問題ない。
二度上峠に到着。駐車場は車道から一段上になっているが騒音や光の来ない端に張らさせもらう。アベックの車が一台いたが、私がテントを張り終わる頃に出て行った。悪いことしたかな?
ソソクサと飯を食ってると小雨の音。何とか間に合ってよかった。木曜まで晴れ予報だったが、梅雨前で不安定なのかもしれない。
小雨は夜半降り続き、朝4時前の目覚ましが鳴っても止む気配はない。仕方なく、1時間停滞とする。
5時に外に出ると雨は止んで、東から太陽も出てきた。予報通り快方に向かっているようだ。撤収ののち6時前にスタート。浅間隠山登山口まで約15分車道歩き。朝の空気が清々しい。
登山口から浅間隠山へと向かう。火山らしく赤い溶岩の噴石や、軽石混じりのルートを登っていく。一旦なだらかになるが、標高差最後200mほどは結構な斜面。
昨日の疲れからペースは上がらないが、一歩ずつ確実に息を乱さないよう歩く。
程なく肩に到着。山頂はなだらかな稜線でひと登り。
山頂は二人の単独男性。6:30頃は、浅間山や、四阿山の山頂だけ見えていたらしい。今はガスが上がってきて地上は少し見えるが、山々は真っ白。
仕方なく、行動食(パン)食って、北へ向かう。
少し急降下だが、歩きやすいフカフカの稜線を下ると、いつの間にかシャクナゲ尾根に乗っていた。シャクナゲは残念ながらほぼ終了した感じで、少し残っているだけ。
途中、岩場の細尾根や急降下もあるから慎重に。
緩斜面になると、沢沿いになる。
渡渉が三回。昨晩小雨だったが、飛び石伝いに行けば靴のゴム部分だけ濡らすだけで済んだ。ただし、少し長いところもあるから、ストックでバランス取った方が安心と思う。その先に、砂防ダムの突堤を渡る所あり。水深は15cmくらいだが、足場の石が不安定なので慎重に。ストックあれば問題はなかった。
その先で、林道歩きとなり、浅間隠温泉街まで、少々退屈する。
さて、清水からのバスは平日しか運行されない。分かってはいたが、郷原駅迄歩くのも、歩かれた方のレコで退屈そうだったので、初志貫徹で峠越えの長野原草津口迄歩くことに。BS側の酒屋さんでガリガリ君で景気づける(?笑)
須加尾峠までひたすら車道を1時間少し、日陰で涼みながら歩いたけど思いのほか早く峠に着きました。下りは後半は極力地図に出ている山道を辿ります。
一つ目の山道の後半は廃道かヤブコギになり厳しかったけど、2つ目の山道は貯水池の周りのフェンス沿いに行けば、最後階段で車道に出れました。その先も極力山道で下ります。
下り切って国道を渡り、ダムに沈む街並みを少し歩いてみます。
ダムの要否は別にして、街が歴史ごと水の下とは、住民の皆さんにはさぞ辛いことでしょう。
長野原草津口駅からダムの関係で付け変わったJR吾妻線で隣の川原湯温泉へ。これまた移築された王湯でマッタリ癒させてもらい、千葉まで帰宅しました。
温泉で地元の方が、60年の反対運動を経て、やっと別の生きる途を模索したのに、中止とは、ホントいい加減にして欲しい、と複雑な心境を仰っていたのがとても気になりました。
車道歩きが長かったですが、念願の山域が歩けて良かったです。
軽井沢から少し登るだけで静かな歩きが堪能でき、川原湯温泉も満喫できたのは最高でした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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ShuMaeさん こんにちは
八ッ場ダムはニュースで見て心配していました。
実際てくてく歩いてみると
山や村が変わっていくのは切ないですね。
熊注意!が多いですが
人だけでなくいきものたちも右往左往することでしょう。
さすが浅間山の周辺
名湯も楽しみですね(^^)
hobbitさん、メッセージありがとうございます。
王湯で地元の方と話してたら、
「八ッ場ダムは大いなる税金の無駄遣い。
60年前から反対運動やってたけど、
仕方なく、やっと別の道で自活できるようにしたとたん、
民主党が中止と決めた。
全くのバカ野郎だ!」
と右往左往いい加減な国政を嘆いてらっしゃいました。
そういうことだったのか、と不勉強ながら思いました。
移転された川原湯温泉の方々に頭が下がる思いです。
勿論、周囲の動物たちも影響あり、ですね。
ちょっと憧れのテント箔、軽井沢がざわつく位の大きなザック、カッコイイですよ!
相変わらずの健脚ですね〜。
熊さんの時期なので怖いですが出没がリス君で良かったです。
そろそろ暑い時期なので茨城の低山はきついです。ShuMaeさんも熱中症に
お気を付けて下さいませ
andounouenさん、こんばんは。
いや〜、今期初のテン泊で、トレーニングも何もせずぶっつけで行ったので、初日で結構ヘロヘロでした
目の前のヤブで獣が低く「ウゥ〜」と吠えながらザザッと逃げてく・・・。
正直ちょっとヤバいかな、と思いました。
本州ではまだ会ったことがないので、そのうち、とビビりながら歩いてます
軽井沢は高原なので涼しいくらいでしたが、2日目の車道歩きには参りました。
できるだけ影を歩くのは勿論、頭にタオル巻いて水ぶっかけてました
これから夏場は暑さ対策は必須ですね
長距離ですね お疲れさまでした
八ッ場ダムはもうニュースにはなりませんが地元の関係者の方々は大変だったことでしょうね
私は川原の工事でもしないで!と思う派です
ODさん、こんばんは。
八ッ場ダム、私は話題になるまで群馬のどの辺かすら分かってませんでした。
水に沈む前の街の姿を見れてよかったです。
でも、地元の方のおっしゃった意味(habbitさんへの返事参照)は深いものがありますね。
川原の工事でもしないで!なのに、関東の水場対策というお題目のもと、やるやらないと右往左往する政府も地元の方々からすると理解に苦しむ、の図だったようです。
なんともね〜、難しいです
ShuMaeさん、おつかれさまです。
藪漕ぎ、大変でしたね。この時期は相当草が伸びていて、手こずったのではないですか?
怪我はなかったですか?
やっつけた感、はありそうですね。
takatukimakiさん、メッセージありがとうございます
晴れてもっと絶景が拝めるはずでしたが、2日目後半だけの晴れでした<予報に反して
今期テン泊装備初だったので、ぶっつけ本番ヘロヘロは覚悟でしたが・・・
藪漕ぎ、なかなか楽しかったですよ。まあダメなら時間あるから戻ればOKと思ってましたし。
須加尾峠からの下りのヤブコギ1個目は、後半ルートが完全消失だったので、
さあ戻ろう、と何度も思いつつ、もうちょっと行ってみよう!
と思ううちに抜けちゃいました。
怪我は大丈夫でしたが、藪漕ぎ時に緑の胞子のようなものが顔面にかかって、一瞬パニクってたのはここだけの秘密です
時間的には距離1/3でもスピード次第では変わらんじゃないか、と言われそうですが
ちょっとした冒険心?通過時の妙な達成感は勿論です
二日間に亘ってとは言え、道路歩きも含め、重いザックを背負って長い距離を歩かれましたね。
拙者は鼻曲山も浅間隠山も登っていますが、登山口からの単純ピストン。
軽井沢駅から長野原駅までとはビックリポンですよ。
途中で通過された丸岩や高ジョッキの登山口のある国道(406号線)を歩かれたと分かって、さらにビックリ。
その両方ともピストンしてますが、国道を歩いている方にお目に掛ったことは未だかってありません。
(恐らく過去に5回はクルマで通行しています。)
いえいえ、前から歩きたかった稜線なので、やっと歩けて満足してます。
浅間隠山の下山最後から4時間半の車道(林道含む)歩き、分かってはいましたが、やっぱり長いのは長かったですね。
まあ、林道はまだしも、変化の少ない車道歩きは極力「無」の心境で歩いてました。
まだかまだか、と思う気持ちで疲れるのを避けるため、
自分はBackpackerだ**3を呪文のように繰り返して自問自答してました
須加尾峠は私は車でも通ったことはなかったのですが、下り山道で遊んだせいか、意外と短く感じましたよ。
とはいえ、車が通るたび、神現る?
とか、いけません、まだまだ修行が足りないようです
八ッ場ダム含め、自分の中では開拓できた感で再訪したいエリアになりました
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