猫又山・釜谷山BC(猫又谷滑走)
- GPS
- 09:49
- 距離
- 18.6km
- 登り
- 2,045m
- 下り
- 2,026m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス | 南又発電所駐車場には6~7台程度。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・南又発電所〜コル シートラで、藪漕ぎをしながら渡渉もある。堰堤はすべて左岸からクリア。途中雪も繋がったが、もろい部分もあり、神経を使う。(帰りに途中から廃道を発見し、それを使って楽に南又発電所まで到着できた) ・コル〜猫又山 夏道が一部露出しており、それも使いながら、山頂まで雪をつないで到着。山頂は山名看板あり。 ・猫又山〜釜谷山 藪漕ぎはほんの少し。あとは急な部分をアイゼン&ピックストックを使い登り降りする。 |
その他周辺情報 | 北山鉱泉 元素仁右衛門家 ツボ湯の露天もあり、なかなかよい。600円なり。 |
写真
感想
2014年の4月末に行った猫又山猫又谷にまた行きたいと思い、Chikauさんを誘って計画し、shinmon0711さんが乗ってきて3人パーティーになった。猫又谷は標高1000m辺りから2200mのコルまで完璧な直線状で下からずっと見通せる特異な谷だが、近くの毛勝山阿部木谷がデブリ、土砂流れが多いのに比べて、すっきり綺麗なままで大変スキー滑降に向いた谷である。前回より時期が1ヶ月遅れることによる変化、特に下部の残雪状況がどうなっているだろうか。
我々3人は標高700mの南又発電所から林道を歩いたが、標高930mで林道に雪が残っている地点まで入っている車があった。林道はさらに奥に続いていて、標高1050mで河原にでることができるのだが、雪で一瞬隠れた林道に気づかず河原への踏み跡に入り、藪漕ぎと堰堤越えを若干増やす結果になった。
前回4月末は発電所から雪上シール歩きで、堰堤越えも全て雪の坂を歩いて登ったが、今回は最終堰堤までその周りには雪がなく、木の根木の枝を手掛かりに攀じ登る場面もあったが、概ね踏み跡を辿って困難なく越えることが出来た。標高1050mの最終堰堤を過ぎて雪の上を歩く率が増え、標高1200m辺りで専ら雪上となった。シールで歩いても良くなったが、雪上の汚れ、凸凹の具合からシートラツボ足のままの方が歩き易いと判断、その後雪がきれいになってもシートラで通してしまった。
標高で400m登るごとに、1400m、1800mで休憩を入れ、2200mのコルに到達するまで、雪上歩きの標高差1100m余りを3時間となかなか順調だった。前回同区間を5時間かけていて、特に標高1800mより上、アイゼン歩きになってから潜る雪でなかなか進まなかったが、今回はしっかりステップは刻めるが潜り過ぎない雪の堅さで登り易かった。コルにスキーをデポして一登りで猫又山に到達。
計画段階から、猫又山だけでなく釜谷山も行きたいねとの話があった。それなら通常の右又からでなく、標高1500mから分かれる左又から釜谷・猫又間のコルに上がろうかと思ったのだが、ピックストックではないメンバーがいて、ピッケルも持たなかったので急な左又は止めた。猫又に登ってから、釜谷までの残雪の状況と時間的余裕を考え、では釜谷まで行ってこようと決めた。僕は秋に猫又から毛勝までを往復したことがあったが、その時の藪漕ぎ歩きに比べて、殆どが雪上だった今回は遥かに楽だった。毛勝から縦走してきた登山パーティーが2つほどあって、既にトレースがあったのも楽な要素だった。
コルに戻って今日初めてスキーを履く。剱岳にお別れして猫又谷へとドロップする。緊張は最初の一瞬だけで、とてもコントロールし易い、良好な雪質と判り、ひたすら楽しい滑降が続く。石があちこち転がっていること位が要注意か。はるか下まで見えている谷を向いて滑るのも爽快だが、止まって振り返って下りた高度差を確かめるのも満悦である。標高1100mでスキーを外すまで、ドロップしてから30分足らずだった。
以後はのんびり林道歩き80分で発電所の駐車場所に帰還した。途中1度だけ、林道の分岐で上か下か、上にしようと進んだらこれが間違いで、やや心配な沢の雪渓を下りて元に戻る場面があったが。天気良し、稜線の展望最高、滑降斜面も極上、藪漕ぎのアドベンチャーもバラエティの一つでまた楽し、メンバーも良しといいことずくめの一日だった。
ということで僕らメンバーは、結果として何の問題もなく帰って来たが、車1台で集合場所まで下りる途中、1人の男性に頼まれて彼を車に乗せることになった。猫又のコルで出会った、毛勝から縦走してきた一人だった。雪渓の下の方で雪を踏み抜いて3,4mほど落ちて腰を痛め、東俣の第4発電所に置いた車に戻るまで歩くのが辛かったのだと聞いた。僕らにもあり得たことだ。
通勤で毎日見上げている毛勝三山、天気の良い残雪期に登ってみたかった。今回は猫又谷というすばらしいBCエリアツアーということで、躊躇無く参加。シンモンさんも参加して、三名パーティーとなった。
最初は高曇りで、暑くもなく快適にシートラで進んだ。やはりスキーを担ぐと重いので、だんだんしんどくなった(モモチャンほどの体力はないので・・・)。藪漕ぎと渡渉、堰堤越えをしながら、猫又谷に入るとデブリもなく、帰りのスキー滑走を考えてわくわくした。雪の状態は固すぎず、脆すぎず、このままシートラで歩いてしまおうとニシデンさんから提案されて、そのまま登った。コル直下ではガスが多くなってきた。ここでスキー板をデポして、ザックとウイペットで行動開始。軽くなって助かった。さて、コルから稜線歩きをしているとだんだんガスもなくなり、猫又山に向かう途中から劔岳が顔を見せてくれて、一同大喜び。やはり劔は別格だ。
猫又山にあっさりと着いて、さあ時間は11時。協議して釜谷に行くことにした。快晴の稜線ハイクは最高で、後立や剱、毛勝など最高の展望歩きなので、疲れない。1時間強で到着し、ここで雲海がかかる360度の視界を堪能して昼食。帰りは早く40分程度で猫又まで戻った。
コルからはデポしたスキーを履いて滑走開始。腐れ雪かと思いきや、意外に滑りは良くて、気持ちよく滑走を楽しんだ。何度も振り返って、スケールの大きな猫又谷を名残惜しむ。楽しいことはあっという間に終わり、スキーを脱いで、シートラで歩く。下りの途中で廃道を発見し、これを使って楽に下山できた(GPSトラックの途中南にそれている部分)。
コース最高、そしてメンバーと天候に恵まれ、アドベンチャー要素も多く、最高のヤマスキーだった。ニシデンさん、シンモンさん、同行大感謝です。楽しかった!
以前から行きたかった毛勝方面。NishidenさんとChikauさんの計画に同行させていただいた。
林道歩き、藪漕ぎ、スノーブリッジ、渡渉、シートラアイゼン歩行に藪岩雪のミックス歩きなど盛りだくさん。シートラやアイゼンでの長時間行動は経験がなく良いトレーニングになった気がします。
行きは曇りやガスの中の我慢の登りでしたが、その分涼しくて体力温存できたよう。稜線に出てからは雲海の中から劔が顔を出し、徐々に雲が晴れて周囲の山々の景色が楽しめました。そして最後のご褒美は良好なザラメの滑走。大満足の1日になりました。
今日もいろんな点でNishidenさんとChikauさんにおんぶにだっこでしたが、これに懲りずまたご一緒させてください。
ありがとうございました。
コメント
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みなさんこんばんは!
実はこの計画に便乗させていただこうかどうか悩んでいたのですが結局予定通り変態計画としました。が、このレコを見てとてもうらやましくなりました
15年以上前に買った山のガイドブックに毛勝山の残雪期の話が載っていて、こんなところ行く人ってどんな人〜って思ってました
来シーズンは是非参加させてください!楽しみにしています
モモチャン、どうもです。今回ははっきり言って、最高でしたよ。天気もドラマチックな展開で、稜線歩きも景色最高!下山後も謎のアクシデントがあって、飽きないツアーでした。風呂に行く時も富山の有名心霊スポットを通ってしまったし、廃道も発見したので、ぜひ一緒に行きましょう。
テカポさん、モモちゃん、
林道奥まで車で行けて、且つ山麓の残雪もできるだけある時期に車2台作戦で、阿部木谷-三山縦走-猫又谷の周回日帰りも十分できますね。来シーズン。
momochannさん、tekapoさん、redsronさん
毛勝系の山々は初めてだったのですが、劔が見えて稜線歩きが楽しめて滑りも楽しめる最高のところでした。
ぜひ来年ご一緒しましょう!
御三方、お疲れ様でした。
そして素晴らしい写真、楽しめましたよ〜
雲を突き抜け、そこには剣岳なんて最高の展開。
さらに真っ直ぐな猫又谷の特異な地形。
どれもが最高の景色だと思いました。
やっぱり富山の山はいいなぁ〜
テカポさん、本当に最高でした。僕ら三人幸せものでした。こんないい条件の日もなかなかないでしょう。よければコース変えて周回にして一緒に行きましょう。
最近こんな感想ばっかです。
公私ともに色々あって気持ちが下げ下げなので山に向かう気力やジョギングする元気が・・・・。チャリで二上山ヒルクラムが精一杯です。
とは言うものの、以前、Nishidenさんから「いいよぉ」と聞いていた猫又谷には行きたかったのですが(釜谷山も)、計画を知った時にはすでに予定があったため参加できず残念無念。今シーズンはもうBCは諦めて夏山に切り替えようかな。
レッズさん、忙しそうですね。同行できなくて残念でした。ボクもあたふたと生活してますが、山のことを考えて平日乗り切ってます。素晴らしい猫又谷に来年は是非行きましょう。
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