鎖天国を満喫！「戸隠山＆西岳」（日本二百名山）[鏡池から周回]

2017年06月18日(日) [日帰り]

• GPS: 06:48
• 距離: 13.2km
• 登り: 1,427m
• 下り: 1,440m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:52
• 休憩: 0:49
• 合計: 6:41

4:28 鏡池駐車場
4:31 4:33 鏡池
4:43 4:43 天命稲荷神社
4:56 4:57 随神門
5:08 5:14 戸隠神社奥社
5:44 5:45 百間長屋
6:08 6:08 蟻の塔渡・剣の刃渡
6:15 6:25 八方睨
6:32 6:47 戸隠山
6:53 6:53 八方睨
8:09 8:10 本院岳
8:33 8:42 西岳
9:01 9:02 第一峰
9:19 9:20 無念の峰
10:05 10:07 望岳台
11:09 鏡池駐車場

天候

曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

鏡池の駐車場を利用。
駐車スペースは30台程度あり、トイレ等もある。

コース状況／危険箇所等

★登山道整備度：2〜3（良5・4・3・2・1悪）階段や木道、鎖等の整備度
★体力難易度　：3.5（難5・4・3・2・1易）歩行距離、累積標高差、急登等
★技術難易度　：5（難5・4・3・2・1易）鎖場、アイゼン等の頻度や時間等
★登山道の眺望：3〜4（良5・4・3・2・1悪）
★山頂の眺望　：4（良5・4・3・2・1悪）


【すれ違った登山者の数：5人】


◆残雪は、八方睨から本院岳の区間に3箇所ほど残っていたが、かなり雪融けが進んでいたので、危険性は無く、特に通行に支障はなかった。

◆戸隠神社奥社から八方睨までは、蟻の塔渡以外にも鎖場が10箇所程度ある。それなりに足場を確保できる岩場が多く、鎖は補助的なものが多いが、慎重に進もう。実線ルートになっているが、初心者や高所恐怖症の人は、厳しいコースだと思う。

◆八方睨直下の蟻の塔渡は、歩行幅が40�僂曚匹△襪�、距離も長く補助する鎖も無いので、かなりの高度感に足が竦み危険性あり。頂部が無理と感じたら東側斜面を鎖場でトラバースする迂回路に進もう。

◆八方睨から第一峰まで稜線は、鎖場は10箇所弱あるが、普通の稜線歩きも多く、シラネアオイやハクサンイチゲ、アズマギク等を見ながら歩くことができた。鎖場は、本院岳の北側ピークの東側直下にある鎖場が、かなり急峻なので、下りは注意しよう。

◆第一峰からのP1尾根は、鎖場が10〜15箇所程度ある。こちらも大半は、補助的なものが多いが、下りは足場を確認しながら慎重に下りたい。コースで唯一、梯子の設置された鎖場があるが、P1尾根を上りで利用すると、この梯子を下りで使用するため怖いかもしれない。こちらにも蟻の塔渡があるが、八方睨直下に比べ、距離も短く普通に渡れた。

◆今回の周回コースは、どっち周りでも鎖場の難易度に大差ないと思うが、感覚的には、今回歩いた順路の方が良さそうな気がした（根拠はありません）。

写真

6/18 4:27

鏡池近くの大きな駐車場に車を止めて出発！

6/18 4:30

鏡池の案内版。
まずは、鏡池⇒天明稲荷⇒随神門へ。

6/18 4:32

日出時刻の鏡池。
生憎の曇り空で戸隠山は見えない。

6/18 4:41

天明稲荷の鳥居群をくぐる。

6/18 4:49

歩きやすい木道等が続く。

6/18 4:55

鏡池から25分ほどで随神門の参道に合流した。

6/18 4:59

随神門を通過すると樹齢400年を数えるクマスギの並木道が500mほど続き、厳粛な雰囲気だ。

6/18 5:09

随神門から15分ほど歩くと戸隠神社奥社に到着。
本日は、危険箇所が多いので参拝しよう！

6/18 5:11

登山口は、戸隠神社奥社の直下にある。

6/18 5:22

序盤は、樹林帯をどんどん登る。

6/18 5:37

標高1600mを越えると、険しい岩場が近づいてきた。

6/18 5:42

百間長屋。
オバーハングした岩壁の回廊を歩く。

6/18 5:45

百間長屋を振り返るとこんな感じ。

6/18 5:49

百間長屋を過ぎた標高1700m付近からいよいよ鎖場スタート。

6/18 5:53

岩の突起が多いので足場が確保しやすく、難易度はそれほど高くはない。
でも、鎖が長いね〜

6/18 6:01

続いて、こちらは胸突岩。

6/18 6:03

胸突岩を登りきると噂の「蟻の塔渡」が登場！

6/18 6:04

ちょうどガスが取れてきたので、いざ、アタック！
この少し先で、東側（右）を巻く迂回路もあるが、そのまま蟻の塔渡に入る。

6/18 6:07

なんとか、最初の関門を通過し振り返る。
通過中に写真を撮る余裕はなく、物凄い高度感に久しぶりに足が竦み怖かった。

6/18 6:09

蟻の塔渡の左直下に岩場を鎖でトラバースする迂回路が見える。
迂回路といっても、初心者や高度恐怖症の人は無理かも。

6/18 6:11

後半の蟻の塔渡を通過し、全体を振り返る。
こんな所を正規ルートにしては拙いんでは？と思う。

6/18 6:16

八方睨（分岐）に到着。

6/18 6:24

若者二人組が、蟻の塔渡を通過中。

6/18 6:24

では、八方睨から戸隠山の山頂に向かおう。
東斜面は切れ落ちているが、この間は鎖場は無かった。

6/18 6:24

稜線から南東側は、200名山の飯綱山を一望。

6/18 6:32

戸隠山の山頂に到着。
背後には100名山の高妻山が見えた。

6/18 6:32

戸隠山の山頂から北東側の九頭龍山等の主稜線が確認できた。

6/18 6:32

では、戸隠山から右奥の西岳まで縦走しよう！

6/18 6:52

一旦、八方睨に戻り、上級者向けと書かれた登山道へ。

6/18 7:03

急にガスが濃くなり、周囲が見えなくなった。

6/18 7:14

ガスで下草が湿り、ズボンの裾も濡れてしまった。

6/18 7:21

本院岳北側の最初のピークが見えてきた。

6/18 7:34

再び鎖場に突入。

6/18 7:42

戸隠山から歩いてきた稜線を振り返る。

6/18 7:54

北側斜面に数か所残雪があったが、特に支障はなかった。

6/18 7:56

最初のピークに到着。
高妻山が良く見えるね〜

6/18 7:56

ここから主稜線をアップダウンしながら進む。
左は本院岳、右奥は西岳。

6/18 8:01

最初のピークから鞍部まで下がり、本院岳まで登り返す。

6/18 8:08

本院岳に到着。

6/18 18:55

続いて本院岳から西岳に向かう。
ガスがかかり幻想的だね〜

6/18 8:13

こんなところイチゲのお花畑があった。

6/18 8:15

再び鞍部まで下がり西岳に登る。

6/18 8:20

主稜線はシラネアオイが沢山咲いていた。

6/18 8:24

西岳の山頂は左側のピーク。

6/18 8:28

西岳直下は、天に這うように伸びる鎖を使ってよじ登る。
急過ぎて上部が見えない。

6/18 8:33

西岳に到着。
ここで、軽い朝食休憩。

6/18 8:41

ミツバオウレン眺めながら休憩中。

6/18 8:45

主稜線の東側の岩壁。

6/18 8:46

では、下山しよう！
まずは、正面奥の第一峰（弁慶岳）に向かう。

6/18 8:57

ここを登れば第一峰（弁慶岳）。

6/18 8:59

歩いてきた稜線を振り返る。
左奥が西岳、右奥が本院岳。

6/18 9:00

第一峰（弁慶岳）に到着。
第二峰方面は、踏み跡は無いようだ。

6/18 9:00

では、第一峰（弁慶岳）からP1尾根を下ろう！

6/18 9:06

長い鎖が続く。

6/18 9:07

途中のアンカーが抜けている箇所があった。
上部はしっかり固定されているので、特に支障はないだろう。

6/18 9:13

もう1つの蟻の塔渡を通過。
八方睨の塔渡に比べ短く歩きやすい。

6/18 9:15

再び蟻の塔渡を振り返る。
見た目より高度感は無かった。

6/18 9:15

途中、見晴らしの良いポイントから西岳と本院岳が見渡せた。

6/18 9:17

今回のルートで唯一の梯子。
ほぼ垂直となっており、梯子の上部から鎖を利用して無念の峰に取付く。
下りは、高度感があり怖いかも。

6/18 9:26

長い鎖場を下る。
距離は長いが足場は比較的あるので難易度はそれほど高くない。

6/18 9:29

下ってきた鎖場を振り返る。

6/18 9:29

6/18 9:29

ムシトリスミレ。

6/18 9:35

直登の鎖場よりもトラバースの鎖場は、好きになれませーん。

6/18 9:38

熊の遊び場。

6/18 9:53

最後の難所の鎖場を通過。
この岩は足掛りが少ないので、アンカーを利用した方が良いだろう。

6/18 10:04

アカモノ。

6/18 10:05

西岳の直下は、若干の残雪が沢に残っている。

6/18 10:11

ようやく平坦な登山道となり、緊張感から解放。
新緑のブナ林、ナラ林を進む。

6/18 10:18

可愛いギンリョウソウもちらほら。

6/18 10:20

平坦な採草地を通過。

6/18 10:26

採草地から再び樹林帯に入る。

6/18 10:37

渡渉箇所が3箇所あった。
飛び石で渡れるが、結構滑りやすい。
それなりの水量があるので、増水時は要注意。

6/18 10:43

渡渉後、標高差200m弱を登り返して鏡池に戻る。

6/18 10:58

渡渉箇所から鏡池まで、結構長いね〜。

6/18 11:04

楠川林道脇にある鏡池登山口に到着。

6/18 11:08

登山口から林道を5分ほど歩くと鏡池の駐車場に到着。
お疲れさまでした！

撮影機器：

OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough オリンパス

感想

Joker

本日は、久しぶりに鎖場を楽しみたくて、未登頂だった200名山の戸隠山に行ってみました。
前日の天気予報とは異なり、終日曇りの空模様でしたが、ほどほどに涼しく、ハードなコースにはちょうど良い天候に感じました。

鎖場は、全体ルートに30〜40箇所ほどあります。
大半は補助的なものが多いですが、下りは、注意が必要な箇所もあるので、足場を確認しながら慎重に歩きました。

私的には、今回のルートの数多くある鎖場より、鎖の無い蟻の塔渡（八方睨直下）が、一番恐怖心を感じ、久しぶりに足が竦みました。
鎖場は、どんな難所でも3点支持してれば、1点が滑っても安心感がありますが、塔渡は、落ちればお終いですからね〜

それでも楽しい鎖場を満喫しました。
そして、稜線は花真っ盛りで、春から初夏の花が20種類ほど咲いており、緊張感を解しながら、山歩きを楽しめた1日でした。

コメント

chee2005

冬の
高妻山から、西岳、本院岳を惚れ惚れと見つめたんです。あんなところ、歩けるのかなぁ、と。

私も精進を重ね、いつか歩いてみたいです。参考にさせてください。

お疲れ様でした(^_^)

Joker

Re: 冬の
cheeさん、こんばんは。
厳冬期の高妻山の方が、デンジャラスかと思うのは私だけでしょうか

レコを拝見しますと、かなり厳しいコースも色々と行かれているようなので、cheeさんなら、特に支障はないでしょう。
いつか歩いてみてくださいね！