残雪の八ヶ岳(赤岳、硫黄岳〜天狗岳)


- GPS
- 66:00
- 距離
- 21.0km
- 登り
- 2,303m
- 下り
- 1,943m
コースタイム
4/30 7:00美濃戸発-9:20赤岳鉱泉-10:20行者小屋
-12:40赤岳直下-13:30中岳-14:30行者小屋-15:10赤岳鉱泉(泊)
5/1 7:10赤岳鉱泉発-9:50硫黄岳-10:40夏沢峠-12:50東天狗岳
-13:20西天狗岳-15:10黒百合ヒュッテ(泊)
5/2 7:10黒百合ヒュッテ発-9:00渋の湯
天候 | 4/29 晴れ、4/30 晴れ、5/1 晴れ、5/2 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・赤岳に上る文三郎道は、上部の傾斜の急な斜面のトラバースに要注意、 滑落の危険性あり。 ・赤岳から中岳を通る道は、部分的に両側が切れ落ちた雪の稜線となっており、 通過は要注意。 ・硫黄岳から夏沢峠を経由して天狗岳までの縦走路は、 雪はあるが、危険な個所は少ない。 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
【山行No372】
ゴールデンウイークに、久々に八ヶ岳を縦走してみることにした。
思えば、八ヶ岳に行くのも、10年ぶりくらいになるか。
4月29日
・朝早く、JRで四国を出発し、茅野には13時過ぎに到着。
バスで美濃戸に向かう。バスの中、登山者は自分ひとりだった。
14:50-15:00 美濃戸口;一応登山届を出して出発
美濃戸までの道は雪もなく、のんびり歩いた。天気も良好。
16:00 美濃戸 着:美濃戸山荘に泊まる。
大きな山小屋なのに、本日の宿泊客は自分を入れて3名と、寂しいくらい。
風呂があるかと思っていたが、風呂はなくて少し残念。
・夕食時、2人の同宿の人に話を聞いたら、今日は南沢から行者小屋方面へ
向かっていたが、トレースが不明で道がわからなくなり、引き返してきた、
とのことだった。GWというのに登山者が少ないせいかな?
4月30日
7:00 美濃戸 発
・林道終点を過ぎ、標高2000m付近より道に雪が出てきた。
9:20-40 赤岳鉱泉
・今日はここに泊まることにしているので、チェックインして不要な荷物
を預ける。この近辺も登山者の影は少ない。
10:20 行者小屋
・ここより文三郎道を行く。最初はそれほどでもないが、
次第に傾斜も急になり、息が上がる。
鉄の階段が少し顔を出しているところを過ぎると、
傾斜の急な雪の斜面をトラバースする道となり、かなり堅い雪なので、
足を滑らしたら、一気に行者小屋まで滑落しそう。
上の岩場からは、岩氷のかけらもパラパラ落ちてくる中、慎重に行く。
12:10 稜線出会い;やっと危険なトラバースが終わり、ほっとした。
12:40-13:00 赤岳山頂直下:
あと山頂まで標高差で100mもなさそうだが、
岩場の間にはグズグズの雪が詰まっており、
なんとなく下りが危険そうに思えて、ここでギブアップすることにした。
南の方向、権現岳から、遠く南アルプスの北岳、甲斐駒など見える。
今日は天気もよく、雪山ながら、のんびりした春の雰囲気がある。
13:30-50 中岳 (気温 +13℃)
雪の頂きで休憩していると、佐久側から不意にパラグライダーが
やってきて、赤岳山頂上空をゆったりと旋回していった。
・ここより先、稜線は両側が切り立った雪稜となっており、
滑落しないように、かなり慎重に通過。(ヒヤヒヤ)
14:10 中岳コル
・ここから、ちょっと危険を承知で、谷筋沿いに、シリセードで一気に
下まで下った。標高差 約200mを一気に。
14:30 行者小屋
15:10 赤岳鉱泉 着(泊)
・今日は、山の中も人影が少なかったが、ここの宿泊者も少なく、約15名。
風呂は5月2日からやる、とのことで残念。
水も、タンクにためた雪を溶かした水のみ。
5月1日
7:10 赤岳鉱泉 発 (気温 -1℃)
・硫黄岳への登りは、雪の上に踏み跡もしっかりついていて、
歩き良い。積雪は約30〜50cm
9:10 赤岩の頭
パッと、大展望が広がった。今日は遠望が利き、北アルプスの白い姿が、
南は穂高から北は白馬まで、一列に並んでいるのが望めた。
9:50-10:10 硫黄岳
風もなくのどかな山頂、雪はなく、岩がごろごろと露出している。
さらに展望が広がり、東方は秩父の山々、北方は浅間山が噴煙を
上げているのも見える。
・ここから天狗までの縦走に移る。硫黄岳の北斜面は、岩がゴロゴロ
していて、アイゼンを着けていると歩きにくい。
10:40-11:00 夏沢峠
なんだかシーンとした峠。ホシガラスのがらがら声が響く。
小屋も1軒は営業しているようだったが、人影はなかった。
・ここから、樹林帯の道を行く。見通しは悪いが、トレースははっきり
している。
11:50 蓑かさ山;ピークらしくない樹林の中の山頂。
・根石岳とのコルには根石山荘が立っているが、営業してるかどうか
不明。しんとしている。ここからは雪もなく、ザラザラの道。
この付近で、4才くらいの女の子を連れた家族連れの登山者とであった。
この雪山にどこから登ってきたのやら?
12:00-20 根石岳;雪が少ないピーク。展望は良好。
・天狗岳への登りは、雪がなくガラガラの登り。
12:50 東天狗岳 (気温 15℃)
天狗岳にやってくるのも約25年ぶりなので、ちょっと感慨深い。
・西天狗がすぐ近くに見えるので、空身で行ってみることにした。
13:20-40 西天狗岳
雪のドーム状となった山頂、上空にはアマツバメが乱舞していて、
風を切り裂く音だけが響く。
・東天狗岳までシリセード交えで戻り、さらに黒百合ヒュッテまで下る。
天狗の庭の西側の道を行ってみたが、巨石がゴロンゴロンした道で
疲れた足には堪えた。
15:10 黒百合ヒュッテ 着(泊)
最後がちょっとバテたかな。さっそくビールを飲んで、一息ついた。
本日の宿泊客は約15名。どうもゴールデンウイークの雪山といえば
みんな北アルプスに集中するらしく、東京から見れば近場の
八ヶ岳は人気がないらしい。
5月2日
7:10 黒百合ヒュッテ 発
・渋の湯への道を下る。標高2000m付近までは雪がある。
9:00 渋の湯 着
・ 温泉は10時からとのこと。
ずいぶんと熱い温泉だが、汗を流せてスッキリした。
風呂上りは当然、ビールです。
・バスで茅野に出て、その後JRで、夜には四国に帰着。
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