高尾山〜孫山
- GPS
- 06:39
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 1,158m
- 下り
- 1,137m
コースタイム
-13:40景信山-14:36堂所山-15:00明王峠-15:43孫山
-16:20与瀬神社-16:38相模湖駅
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません。 孫山への道は踏み跡が少し弱く 棘のある草が若干足に絡みます。 |
写真
感想
奥高尾はいつも陣馬山から下山していましたが、
明王峠から孫山経由だと、相模湖駅が近いようですね。
地図上で辿ると面白そうだったので、
行ってみることにしました。
明王峠までは普段どおり。写真撮影もせず。
明王峠から孫山までの山道は、初めてでした。
途中、分岐が多くバリエーションもエスケープ道も豊富。
その日の気分で選べそうです。
山頂の眺望はともかく、孫山から与瀬神社のルートは
相模湖の眺めと由緒ある寺社、
そして駅へのアクセスがよいことを考えると、
なかなかのルートで気に入りました。
孫山の山号は、ぶれていて今ひとつ明確ではありません。
様子からすると、神社の私有地のような感じもします。
孫山は国土地理院の地図による名称ですが、
恐らく的確ではないだろう、と思われます。
プラスチックの札によると、「子孫山の頭」とあります。
木の札によると、「孫山頭」となっています。
調べると、「孫山の頭」というのもあったようです。
山頂の二等三角点は「孫山」だそうです。
北側には本来の孫山?と思われるピークがあります。
ただ、本道が巻いていて山頂への道も弱く、
全く整備されていません。
人気のある奥高尾・相模湖の近くにありながら、
これだけ謎の多い、未整備な山というのも、面白いですね。
ネットにも、この謎に挑むレポートが多いです。
私の考えですが、
恐らく人伝の話を元に立ててしまった二等三角点「孫山」が、
混乱の原因ではないかと思います。
実際の孫山はさらに奥で、そこはただの小ピークだったと。
国土地理院もその三角点を根拠に「孫山」と記述しますが、
その辺は「川乗山」の表記と似たような感じなのかも知れません。
その辺の資料としては、
『相模湖町文化財調査報告書第12集・地名編』が詳しいようです。
ネットで調べた範囲では、それが限界でした。
与瀬神社は、数百年以上の歴史のある古い神社です。
祭神は日本武尊です。生頭山にも伝説がありましたね。
吉野山の蔵王権現を勧請した古社でもあるそうです。
いずれにしても、背後の孫山を御神体としているのは
間違いないんですが…。
古い寺社を擁しているのに、その山の名前があやふやというのは、
何とも歯痒い気がします。
社殿は写真の通り、大変立派です。
明治の頃の再建のようですが、山門や石段などは古さたっぷり。
好きな方なら、この神社だけでも訪れる価値ありです。
慈眼寺の目の前には、中央道が走っています。
この景観はちょっと残念な気もしますが、
携わった人たちの配慮も、心底感じます。
寺社の参道として、とても広い橋が掛けられていて、
そこからの眺めが心地よいです。
相模湖、そして対岸の石老山を眺めながら、一休み。
時代の流れで多少形を変えていますが、
そこにはいにしえから続く、人々の祈りの跡がありました。
孫山の謎も含めて、与瀬神社・慈眼寺参り。
なかなか趣のある、楽しい山行でした。
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