ガイドをしながら八方池・八方尾根
- GPS
- --:--
- 距離
- 3.3km
- 登り
- 245m
- 下り
- 239m
コースタイム
天候 | くもり後雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雨が落ちてくると木道や石が滑りやすい |
その他周辺情報 | 温泉は白馬村内に多数(私はいつも「倉下の湯」) |
写真
装備
個人装備 |
保険証
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
レジャーシート
携帯
時計
タオル
ストック
サングラス
日焼け止め
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共同装備 |
非常食
コンパス
笛
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
ツェルト
カメラ
保険証
計画書
日焼け止め
|
感想
職場の仲間の、初めての高山へ行きたいという要望を受けて奥様と小学校低学年の息子さんを案内して八方池まで出かけました。
八方池は白馬三山や鹿島槍、五竜岳、唐松岳、不帰峰などを見渡すことができ、北アルプスの膝元を実感でき、高い山に登った感を得られることと、高山植物が美しいこと、そしてそれほどきつくなく手軽に登れることで、山登り初心者の方を山に案内する時に、私が計画を立てるコースの一つです。
特に今回は息子さんも一緒ということで、3人に「山はいいよねぇ。また来たいなあ」と感じてもらうことを主にしました。
当日はどうやら昼前後から天気が崩れる予報。午前中が勝負。昼前に八方池山荘まで降りてこられるように、かといって急ぎすぎず、ゆったりペースを維持し、池の畔ではおやつタイムもとり、戻ってくる計画です。
黒菱第三リフト前の駐車場を7:00出発。黒菱平へリフトで登ります。空はどんよりしていて、かなり早いうちに雨が落ちてくるかなあと心配です。雨の中を歩くとなるとやはり楽しさは半減どころか、嫌になってしまうかもしれません。雨が落ちないように神様に祈るばかりです。
黒菱平につくと白馬三山は山頂は雲に隠れているものの、残雪の姿は見えています。「おお!」とご家族で喜んでもらえました。鎌池はニッコウキスゲがだいぶ咲き始めています。「きれ〜い」と奥様。喜んでもらえると案内した甲斐があるというものです。グラードクワッドリフトの乗り場手前からは鹿島槍ヶ岳の双耳峰がきれいに見えました。双耳峰の説明もしながら、山の紹介をします。
八方池山荘前について出発の準備をしているとパラパラと雨粒が落ちてきました。まずい!と思いながら、カッパを着てもらい、一過性の雨であることを願います。
八方池にむかいながら、咲いている植物の説明をします。どうも例年より、花がいくらか遅いような気がします。たくさん咲いていたのはイワシモツケ。ヨツバシオガマもそれなりに・・・。チングルマは少し。ワタスゲの綿はピーク。雪上の歩き方を説明しながらわずかに残雪の上を歩行。第二ケルンのある尾根に出ます。ペースはゆっくりゆっくり・・・を心がけながら。
わずかに見える白馬三山や小蓮華、乗鞍岳などの説明もします。お子さんは「あの上までいきたあい!」と声を上げます。「もう少し、山登りの練習をしてからだね。」と答えます。
八方池へ到着すると「おやつタイム」です。これも、今回のためにどうしようか考えた末、「山デザート」をつくるために食材やクッカーやフライパンを担いできました。
だんだんと風が強くなり、時々雨がパラつきます。でも、カッパを着ていれば体が濡れるほどではありません。コーヒーや紅茶、スープをそれぞれの希望に合わせて入れ、ブドウパンを使ってデザートを作りました。「おいしい・・・!!」と言いながら召し上がっていただき、お子さんが「もっと食べたい」と言うので、再度調理。すべてぺろっとたいらげてしまいました。
風も強くなってきたし、雨も本格的に降り始める前に下山です。11:00に山荘前まで大して降られることもなく戻ってきました。神様、ありがとう!です。
天気はいまいちだったけど、十分に満足していただけたようで何よりでした。
下山して、倉下の湯へ。源泉かけ流しの温泉を堪能してもらい、信州蕎麦・・・の予定でしたが、「スキージャンプ台に行ってみよう」ということになり、昼食の前にそちらへ向かいました。その頃には雨は本降りになってきました。下山後で何よりでした。ジャンプ台はその高さにびっくりするやら、ふるえるやら・・・。僕が家族と最初に登ったのは、1998年長野オリンピックの年の夏です。それから何度か訪れてはいますが、本当に久しぶりに登ってみました。
ジャンプ台を後にして、僕がいつも行くおそば屋さんの一つに案内をしました。これも、こしがあっておいしいと、満足していただけたようです。「今度は白馬村にキャンプに来たい」と言っていたので、帰りがけに、我が子が幼かった頃、僕たち家族が毎年キャンプをしていた「グリーンスポーツの森」を紹介がてら、そのテン場に案内しました。子どもたちが成長してからはやってくることはなくなってしまいましたが、ここは僕たち家族の思い出がいっぱいつまった場所です。もう、20年以上昔の話なのですが。
高速道路を走っていると、僕たちが雨雲を追いかけているのか、ずっと稲妻が走り、土砂降りの雨でした。それでも寄居辺りまで来るといくらか明るくなってきました。「なんだか、虹が出そうな感じだね。」と僕が言うと、「えっ?」。言ったそばから虹が出ているではありませんか。「僕は予言者か?」などと冗談を言いつつ、しばし虹の話で車内は盛り上がります。「二重の虹って見たことある?そういうのもあるんだって。」と僕が言うと「えっ!ええっ!!」そうです、虹が二重に出ているではありませんか!!!
「すごーい!」と僕はすっかり予言者になってしまいました。
本当は、青空の中、北アルプスの山々が見えることを期待していたのですが、天気ばかりはどうにもなりません。でも、どうやら「十分満足」と感じてもらえたようでとってもよかったです。
自分のための山行はもちろん楽しいけれど、こうやって、人に喜んでもらうための、そして「また行きたい」と言ってもらえるような山行もなんだかとっても楽しいものだなあと感じながら帰ってきました。
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