阿蘇山(鷲ヶ峰)西稜
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan.png)
- GPS
- 11:12
- 距離
- 6.1km
- 登り
- 977m
- 下り
- 974m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
崩壊前は左折して西稜兇帽圓韻泙靴燭・・・なぜか新しい残地のロープがありました。南無〜。ちなみに右下はすっぱり切れ落ちています。数年前に他山岳会の大先輩Yさんが大滑落したところ・・・
感想
震災後の鷲に行ってまいりました!
ルートはノーマルBでアルファ塔基部まで取りつき、崩壊した一般ルート(西稜の肩)を乗越して、最近登られていない西稜掘2.5P)を登攀してピークへ。ピークからはいつもと同じナイフエッジを通過して高岳〜バカ尾根下って仙酔峡へ至るルート。
今回は震災後初の鷲なので崩壊がどのように進んでいっるわからないので・・団装で軟鉄ハーケン、アンカー&充電式ハンマドリル持参。
入山後早々に崩壊地ばかりを通過。先が思いやられるwノーマルB終盤のアルファ塔脇部分は完全に崩壊。お互い落石に注意しながら(注意してもどうにもならないので、万一の場合は気合で避けるw)西稜靴亮茲蠅弔に。
西稜靴魯好織ット2P+コンテ0.5Pといったところ?
この部分は崩壊を(ほぼ)免れているのである程度のフリー技術&ルーファイ目で抜けられると思います。何気にカムが活躍します。小枝たくさんあるのでイワシを切っても大いに役立ちます。核心は2P目のトラバースのようです。皆さん苦労してました。またこのピッチはロープが屈曲しているのでトップは流れを考えないとコナキジジィに憑りつかれたかのような重さになるのでご注意をw当然ながらスタックにも要注意。最終ピッチはコンテでボルダー&木登り。しばらく進むと下部が崩壊して通行不能になった一般道と出会います。あとは歩いて山頂へ。
山頂からナイフエッジを経て高岳へ。
まずは第二キレット、唯一の懸垂部分は懸垂支点に至る上部プチ懸垂の支点(ピナクル)が見事に割れて巻いていた捨て縄がビローンと伸びて粗線が剝き出しになっています。気持ち悪いけどそこのパートはその縄を・・・。その後のしっかり懸垂は従来通り。下部まで下りてバンドを右上へ。斜め懸垂厳禁で。エッジは所々崩壊するも大部分は崩壊前と同じように通過できます(気持ち悪いけどw)。
その後、崩壊著しいナイフエッジ。ルート上で大きく崩壊している部分は3か所。
(崩壊その1)
最初の崩壊部は左の草付き(一部ルートだったところ)を普通に通行できます。
(崩壊その2)
二か所目は従来一番キレキレだったエッジ部分中盤&終盤。中盤は普通に通過できますが砂が落ちきっておらず・・恐怖のザリザリエッジ歩行を強いられるのでスリップに注意。終盤は鞍部に落ち込む部分の右壁。以前右壁があったので着地に失敗しても右壁にぶつかり、下まで落ちる心配なかったですが、今後は落ちる可能性があります。このパートは全体にわたってフィックスで通過した方が良いと思います。
(崩壊その3)
三か所目は後半、内側(赤ガレ谷側)が大きく崩れてガレ場になっています。ほかの山行記録によると外側を通過しているようですが、今回は最悪落ちた時のダメージを考えて崩壊側へ。崩壊地はとても気持ち悪いので早めに通過しましょう。エッジへの戻りは泥壁登りです。
最後の崩壊地越したら以前と同じ状況でした。用心しつつ高岳へ。
記念撮影後、バカ尾根をひたすら歩いて仙酔峡へ。
やりがいある山行でしたが、安全率低い山行になるので、入山については用心に用心を重ねてご安全に。ある程度のアルパインの経験(特にTOP!)が必要になります。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する