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Yamareco

記録ID: 1218254
全員に公開
ハイキング
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳 〜〜〜コマクサと絶景〜〜〜

2017年07月30日(日) ~ 2017年07月31日(月)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
21.5km
登り
2,077m
下り
2,076m

コースタイム

7/30 8:35本沢温泉登山口ー10:50本沢温泉
    11:35 本沢温泉ー13:30東天狗岳ー14:30夏沢峠ー15:15本沢温泉
7/31 5:30本沢温泉ー7:25硫黄岳ー8:45横岳ー11:25本沢温泉
      12:30本沢温泉ー14:00登山口着
天候 7/30:霧雨ー曇りときどき雨   7/31:晴れ後曇り
過去天気図(気象庁) 2017年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
八ヶ岳林道の本沢登山口から
コース状況/
危険箇所等
コースは良く整備されていて、特に危険なところは無い
登山口 届を出して出発
2017年07月30日 08:37撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 8:37
登山口 届を出して出発
隣の看板 
2017年07月30日 08:40撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 8:40
隣の看板 
2017年07月31日 13:04撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 13:04
本沢温泉到着 霧雨だったせいか誰も居ない
2017年07月30日 10:48撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 10:48
本沢温泉到着 霧雨だったせいか誰も居ない
入口の標識 日本最高所とは?・・・通年営業で最高所らしい
2017年07月30日 10:48撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 10:48
入口の標識 日本最高所とは?・・・通年営業で最高所らしい
ギンリョウソウ 白砂新道の始まりで。
2017年07月30日 11:45撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 11:45
ギンリョウソウ 白砂新道の始まりで。
ゴゼンタチバナ
2017年07月30日 12:49撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 12:49
ゴゼンタチバナ
ダイコンソウの仲間
2017年07月30日 13:02撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 13:02
ダイコンソウの仲間
天狗岳へのコルに出た 霧雨のためか登山者が少ない
2017年07月30日 13:07撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/30 13:07
天狗岳へのコルに出た 霧雨のためか登山者が少ない
根石岳方面
2017年07月30日 13:09撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 13:09
根石岳方面
トウウチソウ?
2017年07月30日 13:17撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 13:17
トウウチソウ?
ヤマハハコ?
2017年07月30日 13:17撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 13:17
ヤマハハコ?
ヨツバシオガマ
2017年07月30日 13:19撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 13:19
ヨツバシオガマ
ミネウスユキソウ? 均整の取れた大振りなウスユキソウ
2017年07月30日 13:20撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 13:20
ミネウスユキソウ? 均整の取れた大振りなウスユキソウ
コウモリソウ?
2017年07月30日 13:21撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/30 13:21
コウモリソウ?
東天狗岳 霧雨は上がったが、静かな山頂
2017年07月30日 13:29撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 13:29
東天狗岳 霧雨は上がったが、静かな山頂
コゴメグサ
2017年07月30日 13:52撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 13:52
コゴメグサ
根石岳
2017年07月30日 13:58撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 13:58
根石岳
オーレン小屋分岐点
2017年07月30日 14:08撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/30 14:08
オーレン小屋分岐点
この辺はシャクナゲで有名らしいが、残念ながら少し最盛期を過ぎていた。
2017年07月31日 11:15撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/31 11:15
この辺はシャクナゲで有名らしいが、残念ながら少し最盛期を過ぎていた。
夏沢峠 相変わらずどんよりした空で登山者も疎ら
2017年07月30日 14:29撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/30 14:29
夏沢峠 相変わらずどんよりした空で登山者も疎ら
登山道から見える露天風呂
2017年07月31日 11:17撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 11:17
登山道から見える露天風呂
露天風呂分岐
2017年07月30日 15:10撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/30 15:10
露天風呂分岐
我が家に到着。春防水スプレーをしたのと、ダブルウォールの外賀をピンと張ったので、内側は濡れず快適。
2017年07月30日 15:24撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/30 15:24
我が家に到着。春防水スプレーをしたのと、ダブルウォールの外賀をピンと張ったので、内側は濡れず快適。
翌朝 朝日がまぶしい
2017年07月31日 05:30撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 5:30
翌朝 朝日がまぶしい
硫黄岳の途中 崩壊が広がり、登山道は迂回していた。
2017年07月31日 06:41撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 6:41
硫黄岳の途中 崩壊が広がり、登山道は迂回していた。
夏沢峠を振り返る
2017年07月31日 06:50撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 6:50
夏沢峠を振り返る
左手は爆裂口が続く。
2017年07月31日 07:11撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/31 7:11
左手は爆裂口が続く。
振り返ると東西の天狗岳が見えてきた。
2017年07月31日 07:12撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/31 7:12
振り返ると東西の天狗岳が見えてきた。
硫黄岳山頂は近い
2017年07月31日 07:16撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/31 7:16
硫黄岳山頂は近い
左手は・・・
2017年07月31日 07:16撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/31 7:16
左手は・・・
・・・
2017年07月31日 07:17撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 7:17
・・・
硫黄岳山頂 まだ登山者はほとんどいない
2017年07月31日 07:25撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 7:25
硫黄岳山頂 まだ登山者はほとんどいない
雨量計小屋
2017年07月31日 07:26撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 7:26
雨量計小屋
いままさに事件が・・・
2017年07月31日 07:27撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 7:27
いままさに事件が・・・
あんなとこ登ってきたのか、地震が起きたらヤバそう
2017年07月31日 07:27撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 7:27
あんなとこ登ってきたのか、地震が起きたらヤバそう
山頂の東側は行き止まりだが、景色を見に行く人も。
2017年07月31日 07:27撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 7:27
山頂の東側は行き止まりだが、景色を見に行く人も。
横岳と赤岳
2017年07月31日 07:28撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/31 7:28
横岳と赤岳
そして阿弥陀岳
2017年07月31日 07:28撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/31 7:28
そして阿弥陀岳
右手には中央アルプス
2017年07月31日 07:34撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/31 7:34
右手には中央アルプス
阿弥陀の右には南アルプス
2017年07月31日 07:34撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/31 7:34
阿弥陀の右には南アルプス
リンドウ
2017年07月31日 07:37撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 7:37
リンドウ
シシウドの仲間
2017年07月31日 07:38撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 7:38
シシウドの仲間
2017年07月31日 07:38撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 7:38
硫黄岳山荘
この日久しぶりの晴天で、ヘリコプターによる荷揚げが何回も。
2017年07月31日 07:51撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 7:51
硫黄岳山荘
この日久しぶりの晴天で、ヘリコプターによる荷揚げが何回も。
いよいよコマクサ登場
いよいよコマクサ登場
こちらにも
ツメクサ(ミヤマツメクサ)とリンドウ
2017年07月31日 08:03撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 8:03
ツメクサ(ミヤマツメクサ)とリンドウ
徐々にコマクサが
2
徐々にコマクサが
増えてくる
2017年07月31日 08:19撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 8:19
そして一面のコマクサ〜〜〜!
3
そして一面のコマクサ〜〜〜!
横岳の手前で やはり八ヶ岳から富士山は近いね
2017年07月31日 08:26撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/31 8:26
横岳の手前で やはり八ヶ岳から富士山は近いね
横岳山頂はすぐそこ
2017年07月31日 08:27撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/31 8:27
横岳山頂はすぐそこ
見事なリンドウ
2017年07月31日 08:33撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 8:33
見事なリンドウ
西側は切れ落ちて、眼下に赤岳鉱泉が
2017年07月31日 08:35撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 8:35
西側は切れ落ちて、眼下に赤岳鉱泉が
硫黄岳方面
2017年07月31日 08:35撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 8:35
硫黄岳方面
右上の茶色いところがコマクサの群生地
2017年07月31日 08:44撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 8:44
右上の茶色いところがコマクサの群生地
2017年07月31日 08:44撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 8:44
阿弥陀岳の手前には行者小屋が見える
2017年07月31日 08:44撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/31 8:44
阿弥陀岳の手前には行者小屋が見える
1デジの自撮りはイマイチ
1デジの自撮りはイマイチ
赤岳への稜線
2017年07月31日 08:45撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/31 8:45
赤岳への稜線
山頂付近
2017年07月31日 08:45撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 8:45
山頂付近
ダイコンソウ?
2017年07月31日 09:03撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 9:03
ダイコンソウ?
帰り道、また暫く動けない
2017年07月31日 09:11撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/31 9:11
帰り道、また暫く動けない
横岳の西側斜面
2017年07月31日 09:15撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 9:15
横岳の西側斜面
赤岳も入れると
2017年07月31日 09:49撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 9:49
赤岳も入れると
急にガスが寄ってきた
2017年07月31日 09:52撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/31 9:52
急にガスが寄ってきた
露天風呂近くに来た
2017年07月31日 11:16撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 11:16
露天風呂近くに来た
黄色いところから臭いガスが
2017年07月31日 11:20撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/31 11:20
黄色いところから臭いガスが
テン場 お世話になりました。
2017年07月31日 12:27撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 12:27
テン場 お世話になりました。
登山口到着 緩やかな傾斜で楽ちんだった。
2017年07月31日 14:03撮影 by  E-PL7 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 14:03
登山口到着 緩やかな傾斜で楽ちんだった。

装備

個人装備
ヘッドランプ(1) 予備電池(1) 1/25 000地形図 ガイド地図(1) コンパス(1) 笛(1) 筆記具(1) 保険証(1) 飲料 ティッシュ(1) 三角巾 バンドエイド(1) タオル(1) 携帯電話(1) 計画書 雨具(2) 防寒着 ストック(1) 水筒(2) 時計(1) 非常食(1.5) ランタン(1) ラジオ(1) ツェルト(1) ファーストエイドキット(1) 医薬品 カメラ(1) ビデオカメラ 車(1) テント(1) マット(1) なべ(1.5) ガスボンベ(1) 水筒2.5L(1)

感想

高崎に泊りがけの用があったので、少し足を延ばしていままで全く訪れたことがなかった八ヶ岳に向かった。佐久市側からテン泊で楽しめる場所として、しらびそ小屋と本沢温泉があるが、後者のほうが硫黄岳・横岳に近いし、「本邦第2の高所温泉」が気に入って本沢温泉にした。
夏休み時期にもかかわらず、八ヶ岳林道の本沢入口の駐車場には1台の車が駐車しているだけでだった。
歩き出すとすぐに霧雨となり、傘をさして進む。今年初めてのテン泊装備なのでなかなかペースがつかめず、ゆったりとして歩みとなった。途中4駆と一人に越されだ。尾根上の道を進むとやがて峠状の地形になり、本沢に緩やかな傾斜で下る道となり、ピッチも軽快になる。
幸い本沢温泉が近づいてくると雨は上がった。テン場は温泉の少し下にあり、段々畑のようになっていた。なるべく水はけのよさそうな中段の縁を選んだ。他には2張だけで、自由にテン場を選べるのは気持ちいいもんだ。
軽く昼食して、天狗岳へ散歩に出た。途中からまた霧雨になり、レインウェアを着ける。それにしても今年は天候不順で山好きには困った年だ。天狗岳へは白砂新道を進んだので、徐々に勾配が急になり、森林限界を超えて傾斜の急な部分を登りきると根石岳とのコルに出る。ここまで誰にも会わず少し不安だった。霧雨はあがっていたがガスっていて、1組、2組と会うごとに八ヶ岳に来た実感が湧いてきた。少し風がありやや寒い。東天狗岳への途中で見事なウスユキソウに会った。こんな大振りでしかも均整の取れたのは初めてだ。山頂には2組3人が居て静かな山頂だった。
少し休んでから根石岳経由で夏沢峠に向かう。途中根石岳山荘の近くではコマクサの保護エリアの標識があったが、ガスの中なので峠を目指した。樹林帯に入り、風が弱くなって助かった。道はよく整備され傾斜の緩やかで歩きやすい。シャクナゲが多く見られたが、どこも盛りを過ぎたところだった。
峠には3組ほど居たがここも静かだった。
本沢温泉への下りは、これまた道がよく整備され緩やかな傾斜が続き歩きやすかった。温泉に近づくと本沢が見下ろせるルートが現れる。翌日気づいたのだが、本沢温泉露天風呂を見下ろすことができる。露天風呂にはそのすぐ下に分岐道があり、行ってみると2人入浴していた。空いているのは日曜の午後のためだろうか?
本沢温泉に着いてみると、テントが2張増えていたが相変わらず閑散としていた。少し休んだ後内湯に入った。洗い場はなくお湯に浸かるのみである。色は茶色で温泉の流れる通路は固化した成分が段々畑のように堆積していた。
本日最初だったらしく、湯船の木製の蓋(幅1尺、長さ6尺位)は10枚くらいあるうち3枚だけ外されていた。狭いと気分がよくないのでもう3枚ほど外し、お湯は痛いほど熱いのでその木の蓋で湯揉みをして漸く入ることができた。
上がって出ようとすると外は雨だった。これも予想できたので傘を持ってきていた。テン場まで3分以上かかるので、雨具がなければせっかくの温泉が台無しになるところだった。
呑みながら明日横岳までにするか赤岳まで行くか考えていたが、遅くならないうちに家に着きたかったので横岳で引き返すことにした。

翌日は朝日が指すいい天気。夏沢峠では5分ほど小休止して、硫黄岳へ向かった。尾根の右側は日陰で、樹林帯を抜けると結構寒かった。左手の硫黄岳の爆裂跡を見ながら進む。背後には昨日歩いた天狗岳がよく見える。程なく硫黄岳山頂に。だだっ広く、ガスったときに迷わないよう要所要所にケルンや標識、柵などがある。山頂でも登山者は多くはなかったが、なぜか女性が多かった。

前方には横岳や赤岳がよく見える。また右手には南アルプスや中央アルプスが見えている。硫黄岳山荘で水を購入した。(1ℓ100円)というのは1ℓのプラティバスにスポーツドリンクを作っていたのだが、一昨日の水が悪かったのかひどくまずかったのだ。

歩き出すとすぐにコマクサがそこここに現れた。今朝まで断続的に降った雨がコマクサの葉に水玉となって残り、これに朝日が当たり光り、ひと際輝いていてた。そして台座の頭の手前では延々と続くコマクサの群生が見られ、見事な景色に暫く見入っていた。なぜか他の植物が全く無いザレ場にある程度の間隔を空けてコマクサが延々と咲いているのだった。

横岳への登りの途中で、富士山が見えてきた。自分としては山で見る富士山はここが最も近くで、さすがに富士山は大きかった。また右手は絶壁が続き、いよいよ緊張感のある山道となってきた。横岳山頂はすぐだった。山頂には1人、後でまた一人。相変わらず晴天で気持ちがいい。西側には眼下には赤岳鉱泉や行者小屋が見える。

赤岳はすぐそこのような気もするが、急いで往復するのでは楽しめないし、危険でもある。やっぱりここで引き返そう。のんびり帰り道には、またコマクサの群生でまた暫く見とれて・・・
硫黄岳に着くとガスっていたが、赤岳はまだ見えていた。山頂付近には40〜50人の登山者がいた。高校生などの学生も結構多かった。漸くここが関東に近くて人気のある山であることが実感できた。

夏沢峠の下で一人の女性が登ってきた。いままで誰にも会わなかったので、とても不安だったそう。そういえば自分も、昨日は峠から本沢温泉まで誰にも会わず、今日もその後会わなかった。

テン場に着いて、雑炊を作った。行動食になるかと朝、アルファ米の五目御飯を作って(お湯入れて)いたが、ボロボロでとても食べられない。それで雑炊にしたのだ。やや薄味はやむを得ない。調味料はコショーしか持ってこなかったのでガマンだ。今度は塩も持ってこよう。そう言えば中南米に数回出張したときは味噌・醤油・塩・コショウをウェストポーチに入れて地元民用レストランや民宿で食事したものだった。

テントはすっかり乾いていて撤収には困らなかった。周りを見渡すと、残る1張も撤収が始まった。登山口までは概ね曇り一時晴れで、それほど熱くなくて良かった。それに斜度が緩いので膝にも優しい。

登山口に着いて改めて看板を見ると「通年営業温泉宿日本最高所」とある。通年営業でないところでは立山室堂だ。あと白馬鑓温泉は100mくらい低いようだ。

今回一番印象に残ったのはやはり一面に広がるコマクサの群生だ。可憐な花と他の植物が生えていない劣悪な環境に広がる力強さ。

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