檜又谷 ススケ沢
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- GPS
- 09:31
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 1,198m
- 下り
- 1,165m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
増水しており遡行難度は上がっていた。 残置の支点・スリング等見かけず。 |
写真
このCSが突破出来ず。右はハング。左はホールドスタンス乏しい上、溺れそうなシャワー
y)水量が少ない時ならば左を登れそうな気もしたが、今日はかなり厳しそうだった(今思えばヘタに巻くよりもショルダーで越えれば良かった・・・)
装備
個人装備 |
ロープ30m
カム
ハンマー
ハーケン
ツエルト
|
---|---|
共同装備 |
着火具
ガス
ストーブ
コッヘル
|
備考 | 万一の巻きで50mロープあるとよい。 F6右ハング状をセカンドがフリクションで登る場合、ノット部を引き上げ出来ないため、ゴボウ、お助け等で無理やり上がる必要あり。 |
感想
檜又谷ススケ沢:3級(なんちゃって沢屋の主観的グレード)
地形図から分かるようにすごいv字谷となっている。側壁が高く、巻きが絶望的なゴルジュに大岩が詰まったCS滝が連続する険谷である。谷川でも上位に入る難しさではないだろうか。上越の沢に慣れていない人は絶対入渓してはいけないと思います。
感想
上信越の谷105ルートでは初級と紹介されているがどう考えてもそれはないと感じた(あんな谷だから毎年のように状況が変わってしまうのだろうと推察されます)特にこの日は水量が多く、1グレード上がっていたと思う(3級上)。もっと水量が少なく、乾いている部分も多くてヌメリも無ければ、また違ったものになったのだろうか?
沢中ビバークも有り得るかとちょっと焦りましたが、何とかその日の内に下山出来てほっとしました。
*水滴がついて非常に見にくい写真ですが、少しでも参考になればと思い、私が撮ったものもアップしました。
今年の上越開幕は檜又谷。去年の大スラブ沢に続き、ススケ沢を遡行してきた。実は前回大スラブ出合を過ぎここの出合までは来ていた。地形図を見れば分かるが、直線的なV字谷がかなりの高度差にわたって続く。朝の雨が心配だったがそれほど降らなかった模様。
圏央道で渋滞に巻き込まれ、遡行開始はだいぶ遅め。水量さえ大した事なければ何とかなるでしょうと話し合い遡行開始。
入渓して二人とも「去年より水量は多いですね〜」という感触。行ってみない事にはわからないので進む。この沢は左岸に難しい枝沢が多いが、今日は水が多くてその感じが伝わってきた。特に大滝沢。はるか先の最上部にすごい高さの直瀑。ここの遡行記録は1つしか見たことがない。
(自分は)レインウェアを着こみススケ沢に入る。最初はゴーロっぽいが、すでに側壁はすごい高さがある。すごい景観だ。今日は青空があるのがうれしい。CSが非常に多い谷だ。しばらく進むとまだシャワーを浴びてもないのに序盤の滝で両足攣ってしまう。遡行開始からやたら汗をかいていて、しかもベトついた汗だった。ミネラル喪失と考え、ウイダーのミネラルとポカリで補充。以降急速に攣りは回復(助かった)。これからは2本持っていこうか。
序盤順調に進んでいたが1275m付近のCS、これが困難の始まりだった。CS右はハングして登攀不可。左はホールドスタンス無い上、強い水流。しばらく探るがかなり厳しそう。yoshiさんに巻きを提案したが、結果相当にしぶい巻きとなったようだ。途中後続確保するにも大変との判断で、CS滝の上へ単身巻き上がった上で引き上げてもらった。簡単に書いたが、このゴルジュの巻きには相当な危険、困難が伴う。この場所もyoshiさんなので高巻けたが、でなければ撤退だったであろう。またはハーケンべた打ちでA1登攀になるがあの水流でそれを構築するのは相当な困難であろう。もしかしたらショルダーしながらの打ち込みが必要かも。出来るか疑問だ。。
自分は上からロープをもらい、CS右からチャレンジ。渋いので水流の左から。ロープあっても溺れそうな感じになって意気消沈。結局また右から。自己脱出スキルがなってないせいで時間かけてしまった。
以降、激シャワーとなるCSが多数続く。体が冷えた事もあり自分のパフォーマンスは低下気味。yoshiさんに先行してもらい幾度もロープもらいました。寒さに強いyoshiさん、ただ1380mの滝(カムA0突破)は渋かったようでかなり長期間シャワーの中に。見てるこっちが寒くなりましたよw 今日は本気のyoshiさんが見られ、4級上の沢を単独する力とはこういう事か。。ある種の衝撃を受けました。スキルはもちろんだがメンタル、フィジカルともにタフ過ぎです!
最悪の場合ビバークの可能性もあった中、源頭へ。少々やぶを漕ぎ稜線に出る。腕力勝負の笹薮急斜面でもがき苦しんだ。その後ようやく安全地帯でホっとした。登山道まではまた少々藪をこぐが日の出ているうちに登山道到着。ものすごい「やり切った感」だ。。蓬ヒュッテで腹ごしらえして日の入りを見ながら下山。残照の空が美しかったがその後のヘッデン下山は疲れた体にはかなり長かった。
ススケ沢について
ネット上でもあまり記録を見ることが出来ないこのススケ沢、水量あると相当困難な沢と感じました。大量の雪渓がたまりCSすらも動くであろうこのV字谷。渓相は多雪の年に結構変わって難易度も一定しないのではないか?そんな気がしました。
動画(CS滝が多くカメラが邪魔にもなるので、終盤は外しました。核心突破がないのが残念。。)
コメント
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増水で、絶望的なゴルジュって言ってもいい。
青空だけは救いです。
お疲れさまでした。
たいしたもんです
久しぶりの見事なゴルジュでした。
増水している時にこんなところに入り込んじゃイカンですよね・・
やっぱり沢は状況次第で豹変しますね。
気を付けようって改めて思いました
gankoyaさん、こんばんは〜直前の降雨は大した事なかったのですが、この1週間くらいの雷雨やらが積み重なり増水してたようですね。
なかなか大変な遡行でしたが色々得る物あり、課題も分かりました。
米子は予定通りでしたか?レコお待ちしてます〜
今となっては篤志家ぐらいしか振り向かない険谷によくチャレンジしましたね。
大したもんです。雰囲気的には谷川のチョックの詰まったルンゼですね。
岩が安定してないと怖いな、渓相がまだ明るいのが救いですか。
俺は無理だなぁ〜、精神的に負けてしまいそうだ。
この流域は自分にとっては右岸の小スラブが宿題です。
いずれにしてもおめでとう。 (*Θ_Θ*)/
「篤志家ぐらいしか振り向かない」ですか。確かにそんな感じですね。ネットで検索しても数件しかヒットしません・・
見事なV字ゴルジュでなかなか手応えもあるので、もっと遡行されても良いかなという気がしてます。越後っぽい険谷を手軽に楽しめるので良いと思います。
「よくチャレンジしましたね」とか「やりましたね」などとは無縁な沢との認識で入渓しました。上信越の谷105ルートでは「初級」とのことだったので・・あれに完全に騙されましたね
井戸小屋沢左俣の代替って感じで、軽い足慣らし程度のつもりでした
でもsawadonさんなら余裕です。お勧めしときます
PS 今は大滝沢にとても惹かれています。誰か付き合ってくれないかなあって
約束された晴天で笹穴、まあまあの晴天で井戸小屋沢左俣、それ以外の場合の転進プランでススケ沢でした。でも多分ここがその中で最難だったようです
かなり困難を伴いましたが
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