濁河から御嶽山(摩利支天山)に登る


- GPS
- 07:54
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,407m
- 下り
- 1,414m
コースタイム
- 山行
- 7:44
- 休憩
- 2:11
- 合計
- 9:55
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険個所はなし。ただし、摩利支天乗越から摩利支天山へのトラバースは足元に注意したい。また、継子岳から四ノ池に下る際に岩場があるので、注意して下りたい。 |
その他周辺情報 | 濁河温泉市営露天風呂; 0576-62-3373 入浴料:500円 |
写真
感想
百名山98番目の御嶽山は、3年前の噴火による火山活動の活発化で、主峰の剣ヶ峰の火口から1勸米發蓮⇔ち入り禁止区域となっており、危険レベルが1に見直された後も、立ち入り規制は続いている。このため、御嶽山の立ち入り可能区域で最高峰の摩利支天山に登ることとした。
9月の3連休は混雑すると思い、連休明けの19日に登る計画を立てていたところ、3連休に台風18号が本土直撃コースを取って、連休明けは台風直下の好天となった。丁度、M山岳会の女性メンバー2名の都合が付き、3人で登ることになった。
18日の深夜に中央高速で御嶽山(摩利支天山)の登山口となる濁河温泉を目指して出発し、伊那ICから木曽福島を通過し、明け方の4時半に登山口の駐車場についた。途中の峠で空を見上げると、好天を示す天の川がくっきりと見え、都心ではなかなか見えない昴の7つの星も肉眼ではっきりと確認できた。
駐車場で登山の仕度をし、5:10にへッデンを点けて登山をスタートした。仙人橋を通過する頃には、上空が明るくなってきて、へッデンがいらなくなった。登山路には、台風18号の強風の影響を物語るかのように、木の枝が落ちていた。この登山路は、良く整備されており、また、登山口から約100m毎に飛騨頂上にある五ノ池小屋まで42ヶ所のマークが設置されており、登り易かった。
2時間程登ると、ハイマツ帯の登山路となり、振り返ると高山市街は厚い雲海に覆われており、その後ろに乗鞍岳、穂高岳、笠ヶ岳等の北アルプスや白山がくっきりと見えた。登山路は、御嶽山の北側に設けられているため、8時前まで陽が差さず、風は冷たく、登山路には霜柱が立っていた。
8:05に五ノ池小屋に到達すると、一気に眺望が開けた。小屋前の手水鉢には、氷が張っており、すっかり秋の装いになっていた。
雲一つない、快晴の天気に恵まれ、御嶽山の剣ヶ峰や摩利支天山が目の前に聳えており、南に目を転じると、中央アルプスや南アルプスの名峰が一望できた。また、富士山も、塩見岳の隣に頭を覗かせていた。東には、八ヶ岳から蓼科山に続く山塊が見え、更に左には、浅間山が見えていた。また、北を見ると、乗鞍岳を中心に、右に槍ヶ岳、穂高岳、前穂高岳、常念岳の峰々が連なり、左を見ると、水晶岳、鷲羽岳、笠ヶ岳、薬師岳等の峰々が聳えているのがしっかり確認できた。素晴らしい眺望だった。
3連休の後だったため、殆ど登山客はおらず、摩利支天山に登っていく際に、1名の方とすれ違った程度だった。摩利支天山の山頂へは、火口壁側の内側に設けられた巻道を進み、9:02に山頂の到達した。山頂からは、御嶽山の主峰の剣ヶ峰を含む火口部が望め、取り壊された二ノ池小屋が痛ましかった。
山頂部は風が強かったため、火口壁側におりて休息しながら、スケールの大きな眺望を楽しんだ。その後、賽の河原避難小屋に立ち寄った後、10:42に五ノ池小屋に戻った。小屋の方から、18日の強風でテラスに設置されていたテーブルの60圓發△訃緘弔吹き飛ばされて五ノ池に飛んでいったという話を聞き、風の猛威を目の当たりにした。
この後、継子岳から継子二峰への縦走を行い、11:18に継子岳山頂に到達した。継子岳からは、中央アルプスの峰々が大きく見えた。継子二峰から四ノ池湿原に下り、五ノ池に登っていく途中で雷鳥の親子4〜5羽が木の実を一生懸命啄んでいるところに遭遇した。抜けるような青空の下で、雷鳥に会えるとは思っていなかっただけに、感激した。既に、冬支度に掛かっているようで、親鳥の腹には白い羽毛が覗いていた。
12:35に五ノ池小屋に戻り、小屋でケーキとコーヒーをいただいたが、とっても美味しかった。12:55に小屋を後にし、下山を開始し、15:05に登山口に下山した。登山口には、登るときにはなかったが、御嶽山の噴火による犠牲者を悼む献花台が設けられており、今日のような快晴の登山日和の日に突然の噴火により犠牲となられた方々に思いを新たにした。
帰路、濁河温泉の市営露天風呂に立ち寄り、今日一日の汗を流し、筋肉を揉み解し、さっぱりして帰路に就いた。
今回は、台風一過の秋晴れという好天に恵まれ、北アルプス、中央アルプス、南アルプスの峰々を一望することが出来、これまで登ってきた山々と再会を果たすことが出来、大満足の山行となった。
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