新穂高温泉起点 双六岳・槍ヶ岳
- GPS
- 34:01
- 距離
- 43.8km
- 登り
- 3,369m
- 下り
- 3,361m
コースタイム
- 山行
- 7:16
- 休憩
- 2:15
- 合計
- 9:31
- 山行
- 9:35
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 10:55
6:02鍋平駐車場-6:30新穂高センター-7:46わさび平小屋-8:12小池新道入口-11:31弓折乗越-12:31双六小屋テント場-テント設営と休憩-13:53テント場発-14:38双六岳山頂-15:37テント場
9月30日(土)
4:56双六小屋-7:41千丈乗越-8:36槍ヶ岳山荘-9:00槍ヶ岳山頂-10:35飛騨沢分岐-11:47槍平小屋-13:32林道出合-15:07新穂高センター-15:49鍋平駐車場
天候 | 9月29日(金) 曇り時々小雨、後晴れ。気温低く寒い。弱風。 9月30日(土) 快晴。稜線は弱風、樹林帯より下は微風・無風。 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
寒気が入って冷え込んだが、この2日間を見る限りでは、凍結箇所はなく、まだ夏道の装備と気分で歩けた。以下気付いた点など。 ・鍋平駐車場-新穂高温泉-左俣林道-小池新道-双六小屋 危険箇所なく、登山者多い。鍋平駐車場から新穂高へは、車道を歩いた後に急な斜面の登山道を下る。下り30分くらい、登り45分くらい。双六小屋のテント場は風が強いので、テント設営時などで物を飛ばされないよう注意。 ・双六小屋-双六岳 稜線ルートと中道ルートを歩いたが、どちらも問題なし。 ・双六小屋-西鎌尾根-槍ヶ岳山荘-槍ヶ岳 樅沢岳までは登り一辺倒だが、以降仙丈乗越まではアップダウンを繰り返す。仙丈乗越から槍の肩までは岩がちな斜面の登り。槍の穂先へは時間帯によっては渋滞ができるほどになり、落石注意。 ・槍ヶ岳山荘-飛騨沢-槍平小屋-白出沢出合-右俣林道-新穂高温泉-鍋平駐車場 飛騨沢は広大な斜面で眺望良し。登山者も多い。滝谷と白出沢には架橋してあり渡渉は問題なし。穂高平小屋付近で車道をショートカットする登山道は閉鎖されていて、その分多く車道を歩く必要がある。新穂高温泉に降りてきた後に鍋平駐車場に戻るには標高差で150mほど登らなければならず、つらい。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
寒気が入って寒くなりそうだったが、週末が好天予報だったので、はるばる新穂高まで出掛けてきた。
初日、深夜に自宅を出て新穂高の登山者用駐車場には5:30頃に到着。過去2回はいずれも週末だったりお盆だったりしてこの駐車場には停められなかったが、今回は平日なのでさすがに空きがあるだろうと思っていた。しかし考えが甘かった。この時点で既に満車、区域外の駐車もチラホラ見える。無理矢理停めれば停められそうな所も散見されたが、泊まり山行なので無理はせずに例によって遠く離れた鍋平駐車場を利用することに。三度目なので、もう地図もナビも何も見なくても行ける。平日でこの混雑ぶり、考えることは皆一緒と言うことか。鍋平駐車場はガラガラに空いていた。ここで食事と準備をして出発。車道歩き、急な斜面の登山道下って新穂高のセンターに30分かけて到達。帰りにここを登るのかと思うとなんとも気が滅入る。センターにて登山届けを提出して出発。既に体は温まっている。左俣林道と小池新道は過去登りと下りで1度ずつ利用しており今回で三度目。三度目ともなると勘所もさすがに分かるので、気は楽。笠新道入口の水を少し飲み、わさび平小屋で水筒に給水し、小池新道の入口では写真だけで先に進む。朝のうちは天気は良かったし、予報も金土2日間快晴の筈だったが、どうも雲行きが怪しくなってきた。登りなので涼しいのは歓迎だが、雲の動きが速い。稜線はガスだろうと思い先に進む。シシウドガ原まで来て休憩しているとついに雨も落ち始めた。そんな、聞いてない。雨と言っても小雨程度なので無視もできたが、一応念の為ザックカバーを掛けてレインは上着だけ着る。鏡平もガス、弓折乗越もガスで全然予報とは異なる。出発前に見たGPVの予報だけは弱い雨を予想していたが、図らずも当たってしまった。天気が良いときに稜線に上がれば天国なのだが、何せ今日はガスが濃く何も見えない。体は疲れてきたが、この天気では眺望は期待できず、ここまで歩いて来た甲斐も乏しい。が、双六小屋の手前付近まできてようやく雲が晴れてきた。GPVの予報でも弱い雨は午前中一杯と出ていたのでその点も当たりだった。出発から約6.5時間で双六小屋に到着、受付をしてテント設営に取り掛かるが風が強くて難儀する。強風で有名な双六小屋のテント場だが、気を抜くと何でも軽い物は飛ばされてしまう。通常よりも時間をかけて無事設営、荷物一式をテントに入れてしばし休憩。あれだけガスが出ていて眺望ゼロだった天気は、いつの間にか快晴になっていた。山の天気は変わりやすい。今日は軽荷で行ければ三俣蓮華まで行こうかと考えていたが、強風でテント設置に手間取ったし、何より時間もないので、双六岳までに変更。14時前にテント場を出発。テント場も稜線も風の当たるところは冷たく、ゴアのジャケットは必須だった。双六小屋から少し上がると槍穂方面がよく見えるようになるが、雲がかかっていて、その全貌は見えなかった。しかし双六の山頂に着く頃には雲も取れ、槍穂や笠ヶ岳がよく見えるようになった。寒いし、風も強いので、午後はテントで沈殿でも良いかと思ったが、出てきて良かった。帰りに同じ道で帰るのも芸がないので少し遠回りになるが中道ルートを利用する。午後も遅い時間になってきたので、登山者の姿はほぼ見えず。テント場を出てから2時間かからずに戻る。予想していたが、日が傾き始めると気温は一気に下がり始め、寒さを感じるようになる。夕方まだ明るいうちに体のケアと翌日の準備、夕食を済ませ、持ってきた防寒具を全て着込んで就寝。寒いとは言えまだプラスの気温なので、それほど寒さを感じることなく一晩過ごせたが、足先は、靴下を2枚履いても冷たく感じた。冷え性なので致し方ないか。
2日目。周りがざわざわし始めたので予定よりも少し早く起き出して準備を始める。昨日テント設営時の強風は夕方以降収まったので、撤収は楽勝だった。しかもフライシートもテントも結露がなくほぼ乾燥状態、唯一テントのグランドシートが濡れていたが、これだけはしようがない。トイレを済まして5時前のまだ暗い時間に双六小屋を出発。槍と双六の稜線は3年前の9月に一度歩いているが、今回とは逆方向だった。今回は、ずっと槍を身ながらの歩きになる。樅沢岳までは登り一辺倒だったが、その後の稜線はアップダウンを繰り返す。3年前に歩いたのだが、この辺りの記憶は曖昧だ。硫黄、左俣と乗越を過ぎ、槍が確実に近付く。天気は日の出の時刻を過ぎても太陽が現れず気を揉んだが、高曇りの状態で、眺望はすこぶる良い。風が強く冷たく、歩いている時は良いのだが、止まって休憩していると寒さを感じる。ゴアのジャケットは寒くて脱げない。仙丈乗越までくると、後は約400メートルの登り。ここまで細かなアップダウンだったが、最後はしっかり登らされる。真夏で快晴だったらこの標高でも暑いだろうが、今日は風が強くて登っていても暑さを感じることはなかった。槍からの登山者が増えすれ違いも多くなるが、確実に標高を上げて無事に槍の肩に到着。突然大きな槍の穂先が目の前に現れ驚く。以前は逆方向で歩いたのに加え、早朝の暗い時間帯の出発だったので、このあたりの記憶がないのだろう。山荘の前に荷物を置かせてもらい、身軽になって、かつ防寒対策をして槍の穂先を目指す。槍の登頂はこれで3回目だが、いずれも歩いて来たルートが異なる。上高地(槍沢)から、東鎌尾根から、そして今回は西鎌尾根から。次は北鎌か?などと思いながら岩場に取り付く。前回は大渋滞ができていて閉口したが、今回は時間帯が9時前とご来光の時間でもないし、朝出発した登山者が登って来る時間でもないので、ガラガラの山頂に到着できた。朝頑張って双六から歩いて来た甲斐があった。山頂からは360度見渡せる。山荘前で準備していた時は、風が冷たかったが、山頂は何故か風が弱く長居できるくらいだった。しかし人がほとんどいない槍の山頂は贅沢である。15分ほど山頂を堪能した後に下山する。落っこちたら嫌なので、登りより慎重に下る。山荘に戻り荷物の整理をし出発。今回は南岳まで縦走せずに、飛騨乗越から飛騨沢経由で下る。この飛騨沢を一度スキー滑ってみたいのだ。山荘からテント場を通り抜けて乗越に到達、下り始める。飛騨沢は広大な斜面だし斜度も適当なので実に山スキー向けの斜面と思えた。ここを滑れたら良いとは思うものの、ここまでのアプローチが猛烈大変なので、自分には無理かも知れない。飛騨沢を登って来る登山者はとても多く、ひっきりなしだった。テント泊か小屋泊か、どちらにせよ今夜の山荘はとんでもなく混みそうだった。1日ずらすだけで全然違うことを痛感。飛騨沢は途中から紅葉がまだ残っていて、それは槍平小屋付近まで見えた。小屋から先は過去一度歩いていたが、ここもほぼ記憶がない。滝谷と白出沢を過ぎて休憩。残りは林道歩きだが、これが思ったよりしんどかった。穂高平小屋付近には車道をショートカットする登山道が付いていたはずだが、入口が閉鎖されていて入れない。しかたなので大分遠回りになるが車道を歩く。今回はテント泊縦走なので、シューズも相応のもので来たが、このような林道歩きには向かないので、足が痛くなってくる。それでももう少しなので歩くしかない。いい加減嫌になりかけた頃ようやく新穂高のセンターに到着、下山届を出してしばし休憩。ここで終わりにできたらどれだけ楽だろう。しかしこの後更に登りと車道歩きが待っている。体力よりも気力を振り絞って歩きを再開する。センターから鍋平駐車場までののぼりは、ほんとうにきつかった。こんなきつい登りは中々味わえない。もう嫌になりかけたころに登りが終わり、車道歩きに移る。長い林道歩きのためか、足裏にまたマメができた。GPS上では、昨日も今日も歩行距離が20kmを越えている。昨日はサブザックでの歩きも含めて20kmだが、今日はテント泊装備をフルに持っての20kmオーバーである。最後の登りがつらいのも致し方ない。足が棒になってようやく見慣れた鍋平の駐車場に到着。行動時間は11時間に近かった。この後5.5時間のドライブで帰宅。これくらい遅い時間帯だと中央道も大した渋滞なく空いていた。
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