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Yamareco

記録ID: 1273324
全員に公開
ハイキング
近畿

三成山 一等三角点

2017年09月30日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:49
距離
5.2km
登り
482m
下り
466m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:37
休憩
1:12
合計
3:49
距離 5.2km 登り 482m 下り 484m
11:28
90
スタート地点
12:58
14:10
67
15:17
ゴール地点
行き(上り)は国土地理院の地図に載っている登山道を通ろうとしたのですが、明確な道が無く、杉林の中をかなり彷徨いました。
帰り(下り)は尾根線から下の道まで荒れた林道があったのでかなり曲がりくねってはいましたが不安なく歩いていくことができました。
天候
過去天気図(気象庁) 2017年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
最寄り駅はJR山陰本線浜坂駅ですが、自家用車で来るのが現実的でしょう。浜坂と湯村を結ぶ県道48号線の途中、道の駅浜坂の少し南で「バイカモ公園→」の標識がある川沿いの道に入ります。道なりに3kmほど進むと左側に「後山ふれあいセンター」がありますのでその辺りに車を停めます。
コース状況/
危険箇所等
国土地理院の地図にある登山道は本当に道があるのかどうか怪しいような道です。杉林の斜面などで道を見失います。荒れた林道跡が尾根線まで続いているのでそちらを歩く手もありますが、距離は長くなります。
その他周辺情報 浜坂は漁港ですので、海産物の店もあります。道の駅浜坂には肉屋が出店していて、但馬牛のメニューもあります。
湯村温泉から浜坂町へ向かう県道47号線の途中で「バイカモ公園」の標識のある方へ折れ、川に沿って上流方向へ進みます。
2017年09月30日 10:58撮影 by  iPhone SE, Apple
9/30 10:58
湯村温泉から浜坂町へ向かう県道47号線の途中で「バイカモ公園」の標識のある方へ折れ、川に沿って上流方向へ進みます。
バイカモ公園から三成山方向を眺めるとこんな風景。
2017年09月30日 11:04撮影 by  iPhone SE, Apple
9/30 11:04
バイカモ公園から三成山方向を眺めるとこんな風景。
「後山ふれあいセンター」です。この日は使ってないようだったので、ここに車を停めさせてもらいました。
2017年09月30日 11:19撮影 by  iPhone SE, Apple
9/30 11:19
「後山ふれあいセンター」です。この日は使ってないようだったので、ここに車を停めさせてもらいました。
KUYSさんによる標識。これが無いと何も頼るものがありません。
2017年09月30日 11:30撮影 by  iPhone SE, Apple
9/30 11:30
KUYSさんによる標識。これが無いと何も頼るものがありません。
三成山にむけて登山開始!
2017年09月30日 11:32撮影 by  iPhone SE, Apple
9/30 11:32
三成山にむけて登山開始!
山は荒れていてあちこちに倒木があり、道も良くわからなくなっています。
2017年09月30日 11:55撮影 by  iPhone SE, Apple
9/30 11:55
山は荒れていてあちこちに倒木があり、道も良くわからなくなっています。
杉林の中の平地に「徳原の宮跡」の標識が。
2017年09月30日 11:58撮影 by  iPhone SE, Apple
9/30 11:58
杉林の中の平地に「徳原の宮跡」の標識が。
ロープの掛けてある場所がありました。
2017年09月30日 12:31撮影 by  iPhone SE, Apple
9/30 12:31
ロープの掛けてある場所がありました。
笹の薮です。どこが道だかもうわかりません。
2017年09月30日 12:49撮影 by  iPhone SE, Apple
9/30 12:49
笹の薮です。どこが道だかもうわかりません。
頂上に到着、天測点が目に入ります。
2017年09月30日 12:55撮影 by  iPhone SE, Apple
9/30 12:55
頂上に到着、天測点が目に入ります。
一等三角点「田君谷山」
 緯度: 35:35:19.7096
 経度: 134:27:00.4276
 標高: 536.24
2017年09月30日 12:57撮影 by  iPhone SE, Apple
9/30 12:57
一等三角点「田君谷山」
 緯度: 35:35:19.7096
 経度: 134:27:00.4276
 標高: 536.24
眺望はよくありませんが、整地されていて一休みできます。
2017年09月30日 13:00撮影 by  iPhone SE, Apple
9/30 13:00
眺望はよくありませんが、整地されていて一休みできます。
お昼はソーセージ入りカレー雑炊を作りました。
2017年09月30日 13:28撮影 by  iPhone SE, Apple
9/30 13:28
お昼はソーセージ入りカレー雑炊を作りました。
帰りは旧林道を歩きましたが、かなり荒れています。
2017年09月30日 14:22撮影 by  iPhone SE, Apple
9/30 14:22
帰りは旧林道を歩きましたが、かなり荒れています。
林道から登るとここで右に折れて三成山山頂へ向かうことができる、という標識です。
2017年09月30日 14:25撮影 by  iPhone SE, Apple
9/30 14:25
林道から登るとここで右に折れて三成山山頂へ向かうことができる、という標識です。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ ウインドブレーカー 日よけ帽子 サブザック(15L) トレッキングポール 折り畳み椅子 昼食(レトルトカレー+ご飯+ソーセージ) コッヘル バーナー 割り箸 スプーン 行動食(飴) 非常食(シリアルバー) 飲料(お茶500mL+水900mL) 地図(コース図) iPhone(GPS+カメラ) iPad mini バッテリー 携帯電話 腕時計 手拭い 目薬 メンタム軟膏

感想

 三角点というのは名前の通り、正確な地図を作るために日本中を三角形に区切ったその頂点だと認識しているが、正解だろうか?一等三角点というのはだいたい45km程度離れたところに三角形が描けるように日本中に配置されているらしい。私の住む鳥取市にも「高聾山」というところに一等三角点があるので、そこを中心に一辺45kmの正三角形を敷き詰めると六角形ができ、6つの頂点(一等三角点)に囲まれていることになる。ただし、北は日本海になるので、実際は5つだ。地理的条件があるので、みんな正三角形というわけにはいかないが、地図を見ると実際程よく離れた位置に5つの一等三角点が配置されている。私はそのうち4つには既に踏破していて、最後の一つが今回のターゲット「三成山(みなるやま)」だ。鳥取市から東へ45kmも離れるのでお隣の兵庫県になる。県境の氷ノ山や扇ノ山以外で兵庫県の山へ足を踏み入れるのはこれが初めてだ。
 そんな構想は以前から持っていたものの、実際に三成山に登ることを決定したのは当日の朝9時ぐらいだった。それからコースを確認したり、地図をプリントしたり、スマホGPSにマーカーを登録したり、昼食の具材集めをしたりしていたら、家を出たのは10時半を過ぎていた。国道9号線を東へ進み、湯村温泉の手前で、浜坂方面(北)へ通じる県道へ入り、登山口となる「後山ふれあいセンター」を目指した。
 この三成山は特に登山道やハイキングコースが整備されているわけではないただの山のようだが、一等三角点があるので、登っている人もそれなりにいるようで、このヤマレコでも登山記録を見つけることができる。その中に「KUYSさんの標識」の記述を目にしていたが、「後山ふれあいセンター」から登山口を探していると、小さなプレートを発見、KUYSさんの標識だ。これで安心して頂上を目指せる。ところが、少し歩いて杉林の中に入ると、道が良くわからない。誰かが歩いたような跡がかすかにあるような、けれどもケモノ道かもしれない、そんな場所になった。スマホGPSを頼りに国土地理院地図の黒い線のルートに乗るように移動する。しかし暫くして現在位置を確認すると、また線からずれている。そんなことを繰り返しながら道だか何だかよくわからないところを歩いたりよじ登ったりして何とか尾根線にたどり着いた。そこから先は、頂上を目指して一番高いところを歩いて行けた。
 山頂に近付いたときに、コンクリートのオブジェが目に入った。「天測点 地理調査書」のプレートがはめ込まれている。日本地図製作初期の遺物らしい。そして、その近くに一等三角点を発見。頂上を記す標識も立てられていた。眺望は良くないが、ここで昼食とした。家の冷蔵庫にあった冷ごはんと、買い置きして合ったレトルトカレー、そして途中のスーパーで買ったあらびきソーセージ、この三つをミックスしたカレー雑炊で腹を満たした。
 帰りは別ルートにしようと、入ってきたのと反対側の道を進んだ。しばらく歩くと林道らしき道に当たった。あとはこの林道を歩いて下の道まで下りて行った。林道と言ってもかなり荒れていて、倒木はあるし背丈以上ある草が茂っていて道かどうかよくわからないとこともある、けれども慎重に歩けば一度整地された場所はわかる。茂みも延々と続くわけではなく、また見通しの良い道になる。行きがけの道だか何だかわからないところを突き進んだことを思えばずいぶん楽ちんなルートだ。単純に三角点を見たいだけならば、地図に載っている黒い線の上ではなく、ジグザグしたこの旧林道を歩くのが良い。やっぱ、先人に倣って行きに林道、帰りにKUYSさんの標識を頼りに地図のルートを歩くべきだったなと思った。眺望の良いところもほとんどなく、三角点好きぐらいしか登らない山かもしれないが、そんな山にも愛着を持って標識を掲げてくれる人があることに感謝だ。私は標識を設置するほどのことはできないが、この山行記録が次にこの山を登ろうとする人の参考に少しでもなれば幸いだ。

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