黒戸尾根に挑戦!甲斐駒ケ岳
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- GPS
- 36:03
- 距離
- 27.8km
- 登り
- 2,884m
- 下り
- 2,881m
コースタイム
[6:08 尾白川渓谷入口駐車場]-[8:45 笹の平分岐点(約25分休憩)]-
[途中1881m付近で約25分休憩]-[12:12 刀利天狗]-[13:10 五合目小屋跡(約25分休憩)]-
[15:00頃 七丈小屋]
■8/13
[4:40 七丈小屋テント場]-[5:29 八合目御来迎場]-[7:07 甲斐駒ケ岳山頂(約20分休憩)]-
[8:44 八合目御来迎場]-[9:22 七丈小屋テント場]-[朝食&テント撤収(約2時間)]-
[11:28 七丈小屋]-[12:36 屏風小屋跡(約20分休憩)]-[13:00 五合目小屋跡]-
[13:44 刀利天狗]-[15:42 笹の平分岐点(約10分休憩)]-[17:58 尾白川渓谷入口駐車場]
天候 | ■8/12 晴れ ■8/13 晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
地図では80台駐車可となっています。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【竹宇登山口〜笹の平分岐点】 特に問題無く歩けると思います。 同じような景色の道を延々と登っていきます。 【笹の平分岐点〜刀利天狗】 長くてキツイ八丁登りを延々と登ります。 有名な刃渡りまでは普通の登山道です。 そして、刃渡りですが思ったより 足場とクサリがしっかりしているので 難しくはありません。 むしろ刃渡りを通過した後が少し大変です。 急なクサリ場や階段を 通過しなければならないので、 慎重に歩いた方が良いでしょう。 刀利天狗で危険な場所はとりあえず終了です。 【刀利天狗〜五合目小屋跡〜屏風小屋跡】 黒戸山に向けて登り、山頂へは行かず しばらくすると下り始めます。 ちょっとした広場に出ると五合目小屋跡です。 更に下り鞍部に出ます。そこが屏風小屋跡です。 この区間の道は穏やかで、一息つけるような道です 【屏風小屋跡〜七丈小屋】 屏風跡小屋跡からが中盤のクライマックスでしょうか? いきなり長い登りの階段から始まり、 その後何箇所も急な階段を登っていきます。 屏風岩を過ぎて少し下ると、鞍部に木製の橋があります。 それを渡るとまた急な階段が続きます。 中でもほぼ垂直に登る階段と、 その先二つ程階段を登ったあとに出現する、 クサリ付きので狭い足場を登る岩場がかなり大変です。 下まで切れ落ちている場所なので、 万が一にも落ちると大変な事になると思いますので、 細心の注意を払って登るのがよいです。 【七丈小屋〜八合目御来迎場】 階段が設置されている場所が数箇所ありますが、 それ程危険な場所は無いので問題なく 歩けると思います。 途中から森林限界を越えハイマツ帯になります。 【八合目御来迎場〜甲斐駒ケ岳山頂】 いよいよクライマックスという感じです。 前半はクサリ場が多く、 岩壁をよじ登っていくような場所もあります。 また足場が狭い岩場を歩いたりと気が抜けません。 後半は少し急な岩場がありますが、 ここまで登ってこれた方には それ程難しくないと思います。 ゆるやかに登っていき 駒ケ嶽神社本社を過ぎるといよいよ山頂です |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
初めてのテント泊計画!
重い荷物を背負っていく先は…
甲斐駒ケ岳です!しかも黒戸尾根を登ります。
少し無謀かな?と思いつつも計画実行。
早朝に尾白川渓谷入口の駐車場に到着。
車を降りると辺りには、
甲斐駒登山と思われる方がちらほらと。
私達も準備をしていざ出発。
荷物が重いので文字通り転ばぬ先の杖とばかりに、
最初からトレッキングポール使用です。
竹宇駒ケ岳神社で登山安全を祈願し、
尾白川にかかる吊り橋を意気揚々と渡ります。
そして甲斐駒ケ岳へ向けた黒戸尾根登りがスタートです!
…約1時間後、私は心の中で
『荷物が重過ぎだー!』と叫んでいました。
『やはりアレは持ってこなければ…』とか後悔しても後の祭りです。
とにかく一歩一歩確実に登っていくしかありません。
なんとか笹の平分岐点へ到着、休憩して体力回復に努めます。
しかし…ここから先の八丁登りが更に大変でした。
延々と登りで景色も変わらず、いつまで登るのかも見えず、
とにかく我慢して足を前に出す以外に道はありません。
途中休憩を入れつつ登っていきました。
突然視界が開けると、出ました!有名な『刃渡り』です。
これまで単調な登りで退屈していたのもあり、
この変化にテンションが急上昇します。
足場は狭いですが、クサリもあるので
通過するのは思った程難しくありません。
遠くに見える町や八ヶ岳を楽しみながら通過します。
『有名だけどそれ程難しくないな〜』と思い安心しましたが
それが大きな間違であったことを、この時は知りませんでした。
刃渡りはこれからの困難な山行の始まりなのです。
刃渡りから刀利天狗の間にも急な階段や
クサリ付きの岩場などが数箇所ありましたが、
慎重に通過しクリア。
黒戸山の中腹を横切ると少し下りに入ります。
今まで稼いだ高度をここで使ってしまうのは残念でしたが、
仕方が無いので五合目小屋跡まで下ります。
五合目小屋跡で少し休憩をしてからまた少し下り、
屏風小屋(と25000分の1地形図に書いてありました)跡から
また始まります。
目の前には岩の壁と長い長い階段が!
これから先の困難を表しているような気がしました。
その後、連続で現れる階段を登って先に進みますが、
ここら辺でもう疲労困憊。
七丈小屋に早く到着したい…と願うような気持ちになります。
しかしそんな気持ちを無視し、さらに大変な場所が現れます。
階段を登って桟橋を渡ると、なんか階段が垂直についてます…。
こんな事は始めてだったので少し面食らってしまいました。
しかし、これを登らないと小屋へは辿り付けない…。
意を決して、慎重に慎重に登ります。
登り終え安心して先に進むとまた難所が。
急な階段を登り、小さな足場しかないクサリ付き岩場が。
しかも、万が一にも落ちたら完全にアウトな場所。
なんですかこれ…、小屋には簡単に到着させてもらえません。
しかし先に進まなければと気力を振り絞って通過。
その後いくつか階段を通過して、ようやく七丈小屋に到着。
受付を済ませ、少し先のテント場へと行きます。
さて、少し予行練習はしたものの
実際テントを張るのは今回初めてです。
しかし近くに同じテントを張っている方がいたので、
チラ見しながら張っていきます。
このテント場はペグが刺さり易かったので、
苦労することなくテントが完成!
テント場からは水場とトイレが少し離れていたのですが、
今日はやりきった!という気持ちに
足取りも軽く往復してきます。
暗くならないうちに夕食を食べ、早めに就寝します。
翌朝3:00頃に起床。
前日のご飯の残りを雑炊にして食べ、
準備をしていよいよ甲斐駒ケ岳山頂に出発します。
八合目御来迎場までは、
普通の登りなので難なく登っていきます。
森林限界を越えた後に、朝日が出てきたので
存分に朝日を楽しみながら進みます。
そして八合目御来迎場からは最後の登り、
いよいよクライマックスといった感じです。
クサリ場を数箇所通過し、
白い巨石が並ぶ風景の中を歩くと
駒ケ嶽神社本社へ到着します。
そこまで来ると山頂はもう目の前。
社にお参りをし、いよいよ山頂へ向います。
左手に北岳と先週登った仙丈ケ岳を
見ながら歩みを進めると、遂に甲斐駒ケ岳山頂へ到着!
八ヶ岳方面は雲がかかってきましたが、
富士山、北岳、仙丈ケ岳などは良く見えます。
しばし時を忘れ、山頂で目の前の景色を楽しみます。
山頂にもう少し居たいな…と思いつつも
時間的にあまり長居出来ないので、山頂を後にします。
黒戸尾根方面はもうガスに包まれていて、何も見えません。
真っ白な中、七丈小屋へと下ります。
途中立ち止まって写真を撮っている方から
『ライチョウがいますよ』と声をかけられました。
よく見てみると、今週も会えました!ライチョウさん!
目の前をマイペースにうろついていたので、
満足するまで写真を撮らせてもらいました。
テント場まで戻り、軽く食事をした後
慣れない手つきでテントの撤収。
重い荷物を背負って昨日登ってきた道を
今日は下っていきます。
昨日肝を冷やしたクサリ場と階段は慎重に通過し、
刃渡りまでは軽快そのもの。
さて、これから先は難しい場所も無いし
一気に下っていこう!と元気でした。
…が、八丁登りと笹の平分岐点から尾白川渓谷までの
下りの道が思った以上に大変でした。
延々と同じ風景を登ったので、
その逆をしなければいけないのは当り前。
『自分が今どこを下っているのか?』
『なんか同じ場所を下っているような気がする…』
『いつになったら到着するのだろうか?』
そんな思いが頭の中をぐるぐる回ります。
とにかく単調な下りで、ただただ苦しいばかりです。
なので尾白川渓谷の吊り橋が見えてきた時は、もう感動でした。
吊り橋を渡り、竹宇駒ケ岳神社で
無事に下山できたお礼をして駐車場に戻ります。
駐車場の自動販売機で買った、
よく冷えたサイダーの味は格別でした。
甲斐駒ケ岳は信仰の山というのもあり、
自分たちにはさながら修行のような大変な山行でしたが、
このコースを日帰りやトレランで行く方も多いので
まだまだ体力が足りないなぁ…と感じます。
ところで、同じテン泊していた方から聞いた話なのですが
この日、黒戸尾根を登り甲斐駒から仙丈ケ岳まで往復して、
黒戸尾根を下っていったという
トレイルランナーの方がいたそうです。
なんか私達には想像もつかない領域の話ですね…。
超人みたいな方だ…と驚くことしか出来ません。
日本三大急登の一つをとりあえず登ったので、
次は谷川岳の西黒尾根でも…なんて思ったりしますが、
それは調子に乗りすぎでしょうね〜。
途中でくたばっている自分の姿が目に浮かびます(笑)。
覚えていますか?
5月14日の同じ日に日向山、鞍掛山に登って
お互いにヤマレコで甲斐駒について
コメントしあった同志。
その時の、お互いのコメントを再度確認頂きたいのです。
驚くと思いますよ!!
どちらが先に甲斐駒に行くかと思っていたら、
また同じ日、テント場を共にした!!
ビックリ
記憶からすると、
エアライズのテントということは、女性と一緒だった
方でしたか?間違えていたらごめんなさい。
自分は真ん中の黄緑のエスパステントのshinshinでした。
shinshinさん、こんばんは。
本当に奇跡的な出来事ですね
登っている時、日向山が目に入り
『そういえばshinshinさんも今年の夏は甲斐駒に登っているのかな?』と
ふと思ったのですが、まさか同じ日に登っていて
更に同じテント場にいたとは思いませんでした。
本当にびっくりです!
shinshinさんの言われているように、
一番はじっこのエアライズで
彼女と二人で来ていました。
shinshinさんはエスパースのテントということは、
テント場に最後まで残られていた方でしょうか?
確か少しだけ会話をしましたね。
こんな偶然はめったに無いとは思いますが、
shinshinさんとは何かしらの縁があるのかもしれませんよね。
またどこかの山でお会いすることがありましたら、
その時はよろしくお願いします。
そうですね、8合目過ぎた辺りでしたでしょうか、
お互いにすれ違い、
自分がUsagreatさんに頂上の天気の様子を聞き、
北岳、千丈方面は見れますよっ
と答えてくれたのを覚えています。
Usagreatさんの写真を拝見すると、一時間半違うと
雲、ガスの多さがこうにも違うのですね、
やはり早起きはお得ですね。
自分は、テント場、最後の人でした。
撤収のテント場でも遭いましたよね。
あの時自分、実はシャリバテでふらふらだったんです。
何もする気が起きず、無愛想ではなかったでしょうか。
小屋では、何も作ってくれないし、カップ麺はあったけど、作る気力もなかった。
行動食と水だけで、そんな感じで、下山したんです。
いつも一番最後です。下山も最後です。
だけど、下山時に笹ノ平付近で3名の男性に
遭いましたが、3時過ぎていて、
大丈夫かこの人たちと思いましたよっ。
小屋泊まりって言ってたけど、
小屋4時まで受付で、あの無愛想な小屋の主人が、
泊めさせてくれるのだろうかと心配してしましいました。
そうですね、Usagreatさんとは縁アリだと思います。
自分は去年登山始めたばかりで、
これから好きな南アルプスを一つ一つ登って行きたいと思います。
Usagreatさんのお顔はハッキリ覚えていませんが、
また、どこかでお会できたら嬉しいです。
いつの間にかテント購入してたとは…
先に越されたようで(笑)
甲斐駒、登頂おめでとう!
この夏に黒戸尾根にトライすると聞いてたけど、初テン泊で重い荷物を背負ってとは想定外ですわ。
これをクリアしたなら、どこでも行ける?じゃないかと。
こちらもテント装備揃えた暁には、是非一度一緒に行きましょう
それでは。
どもども、どうにかこうにか甲斐駒に
登頂できましたよ
色々と協議の結果、
すぐに元がとれるのでは?という結論になり
結局買ってしまいましたよ、テント。
ただテン泊だと重量が一気に重くなるので、
正直黒戸尾根はキツかった…
でも翌日、早朝出発で七丈小屋から山頂に
アタックできたのは良かったかな?
北沢峠組より早く登れるので、
殆ど人が居ない静かな山頂を満喫できます
なので、厳しい登りだけど、
黒戸尾根からの甲斐駒は結構オススメです。
テントが有ると山行計画の幅がグッと広がり、
更に楽しくなるので、頑張って購入してくださいな。
奥秩父主脈縦走も夢ではなくなるかも…??
一緒にテント山行できる日を、
楽しみに待っています。
ではでは。
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