鷹ノ巣山・錦秋の交響詩 日原〜山頂〜倉戸口
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 1,242m
- 下り
- 1,324m
コースタイム
- 山行
- 6:15
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 7:33
天候 | 午前中は晴れときどき曇り。のち快晴。 台風直後につき、朝方は湿気があり蒸すも、午前遅くから北風となり寒い。 下山後、奥多摩湖の気温は10〜11度。山頂付近の体感温度は零度前後? 出来れば薄手の手袋があった方が良いと思ったほどでした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
GOAL……倉戸口バス停から奥多摩駅までバス乗車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
★稲村岩尾根 さすが奥多摩三大急登の一つ。日原から一気に鷹ノ巣山頂に向かいますので、登っているあいだの高度感はハンパではないです。ただ、トラバースがある最初〜稲村岩の肩のあいだを除けば、総じて歩きやすい道です。私のようなへたれハイカーの方でしたら、下りは使わないのが無難です。 ★山頂〜石尾根の水根&倉戸分岐 これぞ石尾根!としか言いようのない、歩きやすく爽やかな道です。 ★榧ノ木 (かやのき) 尾根〜倉戸山〜倉戸口 【私見では超!ヤバ目ルート!】 今回初めて歩いて、まさかこんな激狭トラバースあり、呆気なく道迷いしやすい極広二重尾根ありとは……。全体が破線ルートでもおかしくないところです (滝汗)。 激狭トラバースは、水根山〜榧ノ木山の稜線が2ヶ所ほど、倉戸山山頂から少々下、そして倉戸山から下る途中、幅広稜線が終わって植林帯に入るところにあります。落ち葉が大量に積もると、道筋が不明瞭かつ極めて滑りやすくなりますので厳重注意! とくに、上記最後の激狭トラバースは、崩壊地一歩手前の超絶激狭ぶりで、しかもロープがあるわけでもないため、最高レベルの最徐行で慎重に!! いっぽう、榧ノ木山付近の道標 (山と高原地図で「?」と表示されている位置にあり) から先、倉戸山の手前までと、倉戸山から激狭トラバースを下った先のしばらくの区間は、本当に幅の広い稜線です。落ち葉が大量に積もりますと、本来の道を間違いなく外します。実際に私も、本当に正規のルートを歩いているのか全く分からなくなり、小まめに地図と方向を確認しながら進みました……。 落ち葉で道を見失った場合、基本的には、稜線部の端には寄らず、なるべく二重稜線の底を探しながら進んでいますと、幅広稜線はやがて収束して赤テープの類が再び見つかります。慌てず冷静に行動するのが吉です。逆に動揺して、出口を求めて二重稜線の端に出てしまいますと、そのままあらぬ方向に下って滑落してしまう危険があります。 総じてこのルート、歩いてみて「これは怪しい」と思いまして、帰宅後検索してみたところ、地元警察によって、標高の低さや登山者の少なさの割に滑落や道迷いが多発している(=足を踏み入れればそうなる可能性が非常に高い)山と認識されているようです。 したがって、登りはさておき、下山時に使うにはあまり好ましくないと思われます。(猛省) とりわけ、ここの激狭トラバースはどう考えても「危」マークをつけるレベルでしょう……。 『山と高原地図』の「カラマツ」「ヤマザクラが見事」などの記述につられて、安易なハイキング気分で足を踏み入れると、必ず泣きを見る区間と言えます。とゆーか、上級者向けバリエーションコースなのではないのでしょうか、ここ……(爆汗)。 |
写真
感想
悪天候続きの異常な秋がようやく過ぎ去り、これから低山の紅葉がキレイになる頃合となりました。しかし、まる一日休みというタイミングを狙い撃ちにして雨に降られたもので、約20日間にわたり山の上り下りをしておらず、しかも前回は楽勝レベルの金時山。そろそろガツンと一発、1000m〜1200m程度の登高をこなし、体の隅々を刺激して新陳代謝や血のめぐりを促さないとなぁ……と思っていたのでした。
そんな矢先、突然両親が子猫を拾って来ました (↓こんな子です)。
https://www.yamareco.com/modules/diary/75610-detail-153265
仕事から帰って来ますと、いろいろと猫さんにとって心地よい環境を整えるのに奔走する毎日……。安定した食事を得て猛烈な勢いで元気になって行く (=やんちゃぶり炸裂になる ^_^;) 猫さんのペースに合わせるのは、メッチャ楽しいのは確かですが、余りにも急展開過ぎてグッタリしたのも否めません (まだ愛猫精神が足りない?……スミマセン >_<)。
というわけで、近日中に一日休みのタイミングと好天が重なれば、気分転換を兼ねてガッツリと山登りし、悪天続きの憂さを晴らしてリフレッシュのうえ、これから年末にかけてジワジワと忙しくなるのに備え、かつ猫さんにも新鮮な気持ちでお世話できるようにしようと思ったのでした。(幸いにして、母親と2人で世話しているもので、なるべく留守にせず世話出来るようにしております)
そして台風一過! かねてから狙いを定めていた奥多摩の鷹ノ巣山に出陣して参りました☆
奥多摩三山から丹沢・富士・大菩薩を一望に望むことができる鷹ノ巣山は、約20年前に雲取山とかけもちの避難小屋泊まり山行で訪れたことがありますが、あいにくボヤ〜ンとした天気でしたので、ヤマレコを4年前に始めて以来、なるべく早めに再訪したいところでした。ところが、他の山や街道に浮気すること久しく、また新緑や紅葉のベストタイミングと好天がかみ合わず、再攻略は延び延びとなっていました。しかしついに時は来たれり!
もっとも、直前の「てんくら」は、台風の影響で北から大風が吹き付けまくり、山頂は0度前後、風速17〜18mくらいということで「C判定」を出していました。そこで、一瞬怖じ気づいたのですが、まぁ常時吹くはずはないでしょう……。
というわけで、予定通り出発したところ、この決断が大当たり! 月曜日とはいえ、散々雨に降られたあとの久々の好天予報とあっては、朝の奥多摩行き電車は結構混み合うはずですが、あれれ?随分と登山者が少ないではないですか……。このため、日原鍾乳洞行きのバスも非常に余裕があり、この日鷹ノ巣山山頂に達した方は数名しかいなかったという……(私が把握しているのは、自分を含め5名)。
久しぶりに挑んだ鷹ノ巣山は、長雨続きによる筋力低下もあって非常に手強く、稲村岩尾根ではひたすらの急登続きにヤレヤレ。そして初めて歩く榧ノ木尾根は、随所に現れるヤバ過ぎトラバースや、「ヘタすりゃ迷子」な超幅広な二重稜線に「何なんだここ……」と絶句せざるを得ませんでした (^^;)。とはいえ、大体1200〜1500m台で見頃を迎えていた紅葉の見事さは、苦しさを補って十分ありあまるものがありました (*^^*)。
そして鷹ノ巣山の大展望! ちょうど色づいた落葉松、そして風に揺れるススキの奥に、まさに色づいた榧ノ木・浅間尾根! そしてうっすら聳える富嶽を中心としてめくるめく山岳パノラマの大展望……!ちょっと山頂から西に向かえば、雲取や飛龍など奥秩父の峰も晩秋の表情とともに横たわっていました。悪天続きの盛夏から昨日までのことがまるで嘘だったかのように……。
嗚呼……これだから山は良い!
以上、ご覧頂き誠にありがとうございました m(_ _)m
bobandouさん、こんばんは。こちらにもおじゃま致します。
鷹ノ巣山、同じ良き日に登れて、良かったですね(^^)
それにしても何て綺麗なお写真♪ 私のスマホ画像と全然質が違います💦
とっても美しい紅葉と山々ですね**
下りは大変な道を歩かれたんですね。滑り易い日でしたので、ご無事でなにより(^.^)
ネコちゃんも可愛いですね〜
また拝見させて下さい。
よろしくお願いいたします。
miruru♪
おはようございます、コメントどうもありがとうございます!
ようやく天気も安定して来ましたが、先月30日の鷹ノ巣山の空と紅葉は、何だかんだで今年一番だったのではないかと思います 。山頂部のカラマツの黄葉も、稲村岩尾根をかなり登ったところの広い尾根の黄金色の世界も、連休に入ったらたぶん散ってしまうでしょうし……。
そんなベストタイミングをバッチリ押さえられたmiruruさんの声が大いに弾んでいらっしゃったのが印象に残っています 。
写真、お楽しみ頂けて嬉しいです〜 。
紅葉の中でホワイトバランスを全自動にしてしまいますと (スマフォは全自動以外の選択肢なし?)、未だに技術的には完璧ではないですね〜。
一眼レフや、高機能コンデジですと、ホワイトバランスを「晴れ (朝焼け・夕暮れも原則これ)」「日蔭」「蛍光灯」など固定できますので、大体実物や見た印象に近い印象になります〜。
それにしても、榧ノ木尾根〜倉戸山の下りは本当に大変でした
miruruさんのレコを拝見して、「やっぱ距離が長くても石尾根にしておくべきだったかも……」と思ったりもしました (^^;
ただ、森の雰囲気そのものは絶品なところが多かったですので、無事に帰ってきた今では「一度ぐらいは確かに歩く価値がある道だなぁ〜」と思っております。でも、次回もし歩くとすれば、必ず登りにします
猫さんは日々ますますヤンチャ盛りですが、猫さんに親しむきっかけになったのがヤマレコですので 、今後も折に触れ日記でご紹介できればと思っています (←飼い主バカ)。こちらこそ宜しくお願い申し上げます!
私も奥多摩に暫く行っていないので、
そろそろ行きたいなぁと思っていました。
それにしても見事な紅葉ですね。
いいタイミングで歩かれましたね〜。
雪丸君の登場以来、もしかしてbobandouさんの山行回数が
グッと減ってしまったりして、なんて思っていましたが、
これからは晴耕雨読ならぬ、晴山雨猫ですかね〜。
こんばんは、コメントどうもありがとうございます!
今回のレコをご覧頂ければ一目瞭然ですが、今週月曜日の時点で標高1200〜1500m台が奥多摩紅葉のベストでしたので、明日からの連休は1000〜1400m台、奥多摩の主な稜線ならだいたい染まるという感じかと思われます。混むかも知れませんが 、奥多摩〜丹沢の一番良い季節を是非お楽しみ下さい! それとも、前におっしゃっていたユーシンでしょうか?!
(ユーシンは、昨日辺りJ-Waveを聴いていたら紹介されておりまして、土日祝日は混み混みの悪寒…… )。
それはさておき、雪丸君が子猫のうちは(だいたい3〜4ヶ月くらいまで?)、私の母ともども周到にケアしなければいけませんので (父はヒョイとつかまえただけで何もせず -o-;)、2日以上の山行はしばらく自粛ですね〜。
今月中に予定している中山道の旅の最終回も、当初は夜行バスで出発→京都で1泊、という予定でしたが、京都ゴールイン後は夜9時頃の新幹線で帰ってくることを検討しています。
また、この連休あたりに……と考えていた多摩川遡行の旅・最終回は、来年の新緑シーズンに延期です (結局、最終回が1年延びることになってしまったという…… )。先月の台風さえなければ、まだ雪丸君はウチに来ておらず、紅葉の笠取山を楽しむはずだったのですが……。
なお、全く何処にも行かないというのは、私自身の体調管理上悪いですので、半日〜日帰りで歩けそうなときにはなるべく出掛けるつもりです。
それで「晴山雨猫」というふうに出来れば良いですが、歩く旅を一番妨げるのは、仕事の一時的な集中だったりします……
こんにちは。膝の調子はいかがでしょうか。
骨折する数年前、水根ー榧ノ木ー倉戸を歩いたことあります。
大雪が降った次の日でした。登山口で地元の人にやめておけと言われたにも関わらず、入山してすっかり道に迷って泣きそうになった記憶があります。
膝まで雪に埋もれ、泣きそうになりながら、わけもわからず、必死に下山したら、よくわからん「女の湯」というバス停にたどりつきました。
こんどは きちんと道を把握しつつ、もう1度歩いてみたいと思います。
こんにちは、コメントどうもありがとうございます!
膝ですが、今回のような1200〜1300m程度の上り下りを日帰りでやるには支障のないほどで、むしろガッツリ歩く間隔が開きすぎて筋肉がナマッてしまうことを心配しているところです。
さて、奥多摩は何せ急峻で複雑な地形が多いエリアですので、人の少ないルート=歩きづらいルートであることもしばしばで、それなりの注意を要するわけですが、マイナールートに大雪の直後入られるとは……私はまずやらないです。女の湯に下るところは破線ルートと位置づけられているようですので、無事下山されて何よりでした……。
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