雲ノ平へ 北アルプスに修業していただきました ^^;
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- GPS
- 78:00
- 距離
- 41.7km
- 登り
- 3,187m
- 下り
- 3,175m
コースタイム
8月22日 5:30太郎平小屋〜7:50薬師沢小屋8:05〜11:30雲ノ平山荘12:00〜15:00高天原山荘
8月23日 8:00高天原山荘〜11:00ワリモ北分岐〜12:00祖父岳〜13:30雲ノ平山荘
8月24日 5:30雲ノ平山荘〜8:00薬師沢小屋8:20〜11:30太郎平小屋12:00〜15:30折立
天候 | 21日 雨〜ガス〜くもり〜たまに晴れ間 のローテーション 22日 前日同様 23日 大雨 24日 くもり 時々 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
折立 〜 太郎平小屋 : 問題なし。 太郎平小屋 〜 薬師沢小屋 : 仮設の橋が設置されている箇所が1箇所ありますが、他は問題なし。 薬師沢小屋 〜 高天原山荘 : 21日、23日、大東新道は増水で通行止め。(状況は都度薬師沢小屋にて確認ください。) 大東新道通行止めの際は雲ノ平経由で迂回します。コースタイム約1時間プラス。 薬師沢小屋 〜 雲ノ平 : 雲ノ平までは岩ごろごろでかなりの急登です。雨の後はやっかいです。下りは特に要注意。 雲ノ平 〜 高天原山荘 : 根っこ道の急な下り。ハシゴあり。 高天原〜岩苔乗越(ワリモ北分岐) : 緩やかな登り。晴天時は問題ないと思いますが、大雨の際は登山道が川になります。岩苔乗越手前に徒渉あり。 |
写真
感想
3泊4日、山歩きをしはじめて、初の北アルプスでした。
このように長期の連休は2年ぶり。
どこへ行くか悩みましたが、なかなか訪れる機会がない 雲ノ平〜高天原 を訪れました。
秋雨前線の真っただ中に突っ込んでいたようで、晴天には恵まれませんでしたが、
悪天時の日程管理、エスケープ、精神的対処等振り返ると大変有意義な4日間だったと感じています。
こうして無事に帰ってこられたからこそ言えるなのですが・・・
まだまだ勉強不足な自分達であるということも痛感させられました。
21日、22日は雨が降ったり止んだり、ガスあり、晴れ間ありと山を歩くには特に問題のないお天気。
もちろん眺望はありませんが、予定通りの計画を消化することができました。
23日、天気予報はくもり。この3日間では一番安定的な予報が出ていました。
下山後に知りましたが、前日から富山県に大雨洪水警報が発令されていたようです。
ネットが通じないこのエリア、私達にこの情報は届いていませんでした。
まさかこんな悪天になるとは想像もしておりませんでした。
当初計画ではこの日は今回の山行のクライマックス、水晶岳へ向かう予定。
しかし未明より小屋の屋根を叩きつけるような激しい雨。
出発予定時刻になってもまだ雨は激しく、この日水晶岳に向かうことは早々に断念しました。
そうとなればもう一度温泉に入らない手はないと雨の中温泉に入ってきました。
秘境の湯を二人で貸切できたことは今回の一番の思い出になっています♨
今思えば、1日予備日もあったので、ここで停滞していればよかったのですが…
雨が小康状態となったタイミングで高天原から雲ノ平に向けて出発しました。
前日に通った最短ルートは急坂のため、この雨だとやっかいそうに感じたので、
時間はかかるものの岩苔乗越まで緩やかに登るルートを選択しました。
(半端ない雨だったため、どちらを利用しても大変なことに変わりないようでした)
雨は弱くなったり強くなったりを繰り返し、中腹を過ぎた辺りから登山道が沢になりはじめました。
そして樹林帯を抜けた頃、最悪のタイミングで雨は最高潮に激しく降り始め、横殴りの雨に。
風も強く吹き始めました(><)
ただここで救いだったのは1時間前に出発したパーティーが前方に確認できたこと。
辛い状況の中で唯一安心できた瞬間でした。
しかしまだまだ難関は待ち受けています。
岩苔乗越直前、渡渉が控えています。リードなしで渡れる状態なのでしょうか。
遠くにいても沢の轟音が聞こえてきます。 そしてやがて沢に到着。
慎重に渡渉ポイントを探します。
大きな岩にポイントがあり、普段であれば沢の上に出ているであろうフラットな渡渉用の岩が飛び石として置かれています。
10センチほど水底に沈んでいますが、まだなんとか渡れる状態でした。
ただ恐らくここで靴の中に水が浸水したと思われます。
ウェア内の汗は蒸発せず、立ち止まると汗が冷えてきます。
3日連続の雨中山行でレインウェアの撥水能力はほぼ失われていました。
内からも外からも、頭からつま先まで、体中少しずつではありますが、どこもかしこも濡れはじめていました。
正直にいいます。山歩きをし始めて4年、「家に帰りたい…」と初めて思ったのはこのあたりです。
岩苔乗越直前で前方のパーティーに追いつきました。
こちらのパーティーはこの日は水晶小屋泊とのこと。 ここから小屋まではあと1時間前後です。
私達もまっすぐ雲ノ平山荘に向かいますとお互いの無事を願いつつそれぞれのルートに分かれました。
そしてここからはガスと風との戦い ToT
先を急ぎつつも慎重にルート確認し、雲ノ平山荘へ向かいました。
濃いガスの向こう、突然目の前に山荘が現われた時、心からホッとしました。
前日高天原山荘で一緒だった方も急登の最短ルートにて無事到着されていました。
2箇所のハシゴは完全な滝になっていたそうです。
やはりどちらのルートを利用しても全身ずぶぬれは免れなかったようです…
小屋に着いてからも乾燥室のボイラーが点いてなかったり…
と色々裏話もありますが、とにかく無事小屋まで辿りつけました。
このあとも全身水浸しの人が次々に到着。 本当に大変な大雨の一日でした。
まだ気温が高い時期ラッキーでした。
季節が1ヶ月後だと深刻な事態に陥っていた可能性大かと・・・
24日、朝焼けの水晶ヶ岳を眼前に臨んだ時、なんて神々しく美しいのだろうと言葉もありませんでした。
やはり山は素晴らしい。
いつか必ず再訪しようと固く心に誓った二人なのでした。
【この山行のBLOG】
21日〜22日 http://yoshikoronron.blog.so-net.ne.jp/2011-08-28
23日 http://yoshikoronron.blog.so-net.ne.jp/2011-09-03
23日〜24日 http://yoshikoronron.blog.so-net.ne.jp/2011-09-08
激闘の北アルプスデビュー
びしょ濡れになっても最後まで頑張ったお二人は凄いです。
太郎兵衛平からの夕陽
薬師沢の吊橋
水晶岳のモルゲンロートは感無量ですね。素晴らしいです。
いろいろ貴重な体験をされて・・・充実した素敵な山行お疲れさまでした。
belugaさん、コメントありがとうございます^^
いやぁ〜いい経験させていただきました。
普段雨の日は山を歩かないヘタレな私達にとって、
3日目は苦行以外のなにものでもなかったように思います。
この吊橋!
そうbelugaさんならお分かりいただけるかと(><)
帰り道も私にとってはここが最大の難関でした。
下を見ないようにしても、どうしても見えてしまうところが怖かったですぅ〜〜
水晶岳は必ずリベンジします
Yoshikoronさん こんばんは!
お〜修行のような・・・家に帰りたいとまで思わせる山行
パワーアップしたお二人の山行にレコ
私たちも遅れないよう頑張らねば
高天原温泉 からまつの湯 いいですねぇ♪
しかも貸切とは、もう最高
素晴らしいレコ感動しました。
あっ! あの
高いところ大好きな私でも、あの絵柄はイヤかも???
お疲れさまでした。
beelineさん、belugaさん、二人してコメントありがとうございます。
beelineさんならこんな沢なんのその! ですよねぇ
普段は写真を撮りつつまったり歩きが基本の我等には過酷でありまちた
日帰りでもたまには雨の中歩いておかないといけませんね
そうですよね〜
露天風呂貸切になった時点でいつものまったりモードにシフトするべきでした
今回の山行ではカメラ&レンズも結露しまくり
カメラにとっても荒行でした
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