鳳凰山(白鳳峠から夜叉神峠へ)
- GPS
- 09:43
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 1,818m
- 下り
- 1,952m
コースタイム
06:08 白鳳峠入口
07:38 ゴーロ出合
08:05 白鳳峠(ゴーロ上部道標)
08:20 アサヨ峰・広河原峠分岐(地図白鳳峠標記)
09:22 高嶺
09:27 (小休止) 09:31
10:08 アカヌケ沢ノ頭(地蔵岳分岐)
10:46 鳳凰小屋分岐
11:14 観音岳
11:36 薬師岳
11:42 薬師岳小屋(ビールを一杯) 11:45
12:35 南御室小屋
13:09 苺平(小休止) 13:14
14:16 杖立峠
14:58 夜叉神峠
15:36 夜叉神峠登山口
天候 | 曇り(ガス)、午後から小雨(霧雨程度) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
南アルプス林道夜叉神峠駐車場に駐車 タクシーで広河原(1.100円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
白鳳峠入口から1時間ほどは急登。 鎖や鉄梯子があるが危険箇所は無し。 ゴーロから白鳳峠へは赤マークを見失わないように注意(特にガス時)。 高嶺の最後の登りは岩場の急登。 鎖やハシゴは無いがスタンスやホールドは豊富、すこし高度感があるので慎重に。 高嶺から鳳凰山、夜叉神峠への登山道は特に危険箇所は無い。 快適な尾根歩き(晴れていれば)。 |
写真
感想
昨年9月、ドンドコ沢から鳳凰三山を歩いた。
地蔵岳に着いたときは多少の眺望はあったが、オベリスクを登り始めたときにガスが上がってきた。
観音岳や薬師岳は完全にガスの中だった。
前衛峰と呼ばれる鳳凰三山。やはりこれらに登ったら本命の山塊を思う存分眺めたい。
いつかリベンジをしたいと思っていた。
前から気になっていたコースは、夜叉神峠から白鳳峠。
このコースは、どちらがわから歩いても、10時間を超える長丁場。
まして広河原には時間制限がある。
夜叉神峠→白鳳峠→広河原BS:コースタイム 12:20
広河原BS→白鳳峠→夜叉神峠:コースタイム 11:45
当初の予定は、夜叉神峠の駐車場に車を止め、暗いうちに出発して、白鳳峠から16時前には広河原に下りる予定だった。
ここで気になったのがヤマレコの記事に出てくる白鳳峠からのゴーロの下りと、林道までの急坂。
10時間近くを歩いてからのゴーロの下りと急坂では、膝のスペアーが必要になる。
そこで、夜叉神峠に車を止め、MTBで芦安に下り、一番のタクシーで広河原まで行く。
これならば時間を気にせず、帰りの足も心配ない。へろへろでも夜叉神峠に辿り着けばよい。
天気予報もそれほど悪くない。
家で4時間ほど寝て、1時少し過ぎに都内を出た。
ところが甲府に差しかかる頃から雨が降り出した。一気にテンション下降。
それでもダラダラと夜叉神峠の駐車場まで車を走らせた。3時半に到着。
この時点で雨降る暗い林道をMTBで芦安まで行くことは諦めた。バスで広河原に行こうと思った。
4時頃雨が止んだ。ゲートの管理人(?)も上がってきた。
この時間に上がってくるなら、何故4時にゲートを開けないのか、っと思うのは私だけ?
ゲート近くに止めた車を、バス停の近くに移動した。
5時に一番のタクシーが上がってきた。
このタクシーの運転手が、夜叉神峠から広河原に行く登山者が9人ほどいることを確認して、空のタクシーを呼んでくれた。さすがに相手も商売人、超ラッキー。
広河原にはタクシーやバスから続々と登山者が降り立ち、吊り橋前で定番の写真を撮って渡っていく。
吊り橋を横目で見ながら、林道を北沢峠の方向に歩いて行く。
ところが、前にも後にも登山者は見えない。
人気のないコースか、一人のようだ。
10分ほど歩くと白鳳峠入口の道標が、さみしいので熊鈴を取り出す。
ここからがいきなり急登。
温まっていない体には結構こたえる。初っぱなから汗だく。
1時間弱、山腹を捲くように水平道になり、クサリや鉄梯子が出てくる。
ここを越えると、苔むしたシラビソの登山道になる。
汗も引いて、気持ちの良い登山道を登る。
1時間半ほどでシラビソの樹林帯を抜け、目の前にはゴーロが広がった。
ゴーロの踏み跡は、雨に濡れているせいか、不鮮明。
赤マークも見難いが、左手のハイマツとの堺辺りに踏み跡らしきものと消えかかった赤マークが見えた。
赤マークは狭い間隔でゴーロ上部まで続いているので、マークを見失ったら戻った方が賢明。
ここで振り向くと、そこにはドーンと北岳があるはずだが、すべてガスの中。
ゴーロの中程まで来ると、高嶺の肩から眩しい太陽が現れた。
振り向くと、北岳のガスが上がり始めた。
大樺沢の雪渓が見え、八本歯のコルも見えた。
期待して更に上を急ぐ。
早川尾根の分岐まで上がってきた。
すると今度は赤薙沢側からガスが上がってきた。
きれいに見えていた赤薙沢ノ頭もガスに包まれた。
ハイマツ帯の尾根を高嶺に登りだすと、足元にもガスが流れてきた。
ここで今日一人目の高嶺から下りてきた登山者とすれ違った。ソロの外国人だった。
行く手はガスで覆われ、北岳も大樺沢の下部が見えるだけになってしまった。
高嶺の最後の登りで、上から慎重に下りてくる今日二人目のソロの登山者、取り付きの手前で下りてくるのを待った。
下が見えるだけに、ここは下りる方が大変そうだ。登りはさほど恐怖感はない。
高嶺の山頂で小休止と思ったが、団体のオバチャンが登ってきた。
次の小ピークで、軽い行動食と水を飲んだ。眺望は全くない。
高嶺の下りから、足元は白い花崗岩の砂に変わる。足を取られながらも先を急ぐ。
アカヌケ沢ノ頭では、地蔵岳からの登山者の声は聞こえるが、オベリスクは見えない。
たかだか10分ぐらいだが、地蔵岳はパスする。
観音岳も薬師岳も、昨年と同様ガスの中、行き交う登山者も思いの外少ない。
雨が降らないだけマシか。雷も今日は大丈夫そう。
薬師小屋に着いた。今日はじめての山小屋。
あまり愛想のよくないおねえちゃんだったが、ガソリンを一杯補給して先を急ぐ。
砂払岳を過ぎると、シラビソの樹林帯に入る。
登山道というよりハイキングの小道。
こちらを下りに選んで正解だった。
杖立峠に着いたとき、道標に夜叉神峠まで40分とあった。
15時に帰着と小躍りしたが、駐車場まで更に40分。
さほどヘロヘロにならずに無事に駐車場まで戻ってきました。
ところが甲府から中央高速に乗って、ナビの帰着時間は21時半過ぎ。
中央高速大渋滞。毎度ですが。
もうヘロヘロ、、、
今回、広河原BS→白鳳峠→夜叉神峠で大正解(晴れていれば)。
私の場合、逆コースを日帰りで歩くことは恐らくないでしょう。
hottenさん、こんにちは。
広河原であれほどいっぱいいた登山者が、
ほとんどいなくなると、心が動きますね。
気合いが入っているときは、
よし頑張るぞ、と思うのですが。
このコースは、一日たっぷり歩けるので、
とても良いコースだと思いました。
好天は期待しなかったのですが、ほとんどがガスの中とは昨年と一緒でした。
鳳凰山と云いながら、神も仏もいやしない。
広河原に着いたときには沢山の登山者いましたので、何人かは同じ方向に行くだろうと思っていましたが、吊り橋を過ぎたら誰も来ない、先行者もいない。
こんなにも人気のないコースなのかと思いましたが、静かで良いコースだと思いました(天気が良ければもっと)。
でも、逆に歩くコースは遠慮したいですネ。
また、良い天気の時にトライしたいと思います。
霧が出てる時の気持ちは良くわかります。
僕は、4回連続で山頂にガスが出てました。
ガッカリですよね。
hottenさん、こんにちは
私は30日に逆コースを歩いてきました。
広河原からの終バスの事を考えれば、hottenさんの行程の方が乗り遅れリスクないので良いと思うのですが、
何分平日は始発のバスが遅くて・・・
それにしても広河原〜白鳳峠はキツイですね。
岩屑の上を1時間弱歩かされ、樹林帯に入れば真下に落ちるかのような急降下。
登りに使ったら高嶺辺りで心が折れているかも・・・
幸い歩いた日は、一時ガスは出たものの北岳方面は終始見えていました。このエリアはガスが出るのが早いのでラッキーでした。
4回連続はガッカリですネ。
私は今年の南アルプスは4回登りましたが、好天に恵まれたのは仙丈ヶ岳1回だけでした。
山には修行に行くわけではないので、楽しい思い出のためのも、少しは晴れて欲しいものです。
これからの秋の好天に期待しましょう。
逆コースを行かれましたか。お疲れ様でした。
私も最初は夜叉神峠を4時に出て、広河原16時前の到着を予定していました。
でも、白鳳峠から林道までの下りを考えて、逆コースに変更しました。
林道からの急登の登りは、体が温まっていないためにきつく感じましたが、私には静かでいい感じの登山道の印象があります。まったく危険性は感じませんでした。
しかし、ここを下りた方のコメントを見ると、一応に大変なコースだとの印象を受けますネ。
登りと下りの印象は大きく違うようです。
ここを登りに使って、甲斐駒に行ってみたいと思っています。
ゴーロや赤ナギ沢の青空の写真など、私が見られなかった景色が広がっていて、楽しく拝見いたしました
紅白のタカネビランジなど、同じものを見ているのが分かります
夜叉神からだったんですねぇ。
今年の3月に夜叉神から登ったので懐かしく拝見。
逆コースはきついかもですが、砂払いで突然目の前に広がる北岳は圧巻でした
最後のお花はフシグロセンノウでは?
好きな花です
ゴーロの中ほどで、高嶺の肩あたりから眩しいほどの太陽が差してきて、空が真っ青になりかけたときは、期待したんですがネェ〜。急いで分岐まで駆け上がったら、反対の沢からガスが上がってきて、ガッカリでした。
それにしても、黒戸をテント担いでソロで越えてくるとは、すごいわ!
山ガの皆さんはなんてタフなんでしょう。
花のご教授、有り難うございます。
やっぱりhottenさんの周り方が正解ですね
始発バスの時間など若干のデメリットがあってもゆっくりと自分のペースで下りられる安心感は大きいです
薬師小屋より先に進めていればヘッデン下山でも問題ないですし
私たちの屍を越えてよい山行をされたようで苦労した甲斐がありました(笑)
奥白根以来ですネ。
mustcut15kさんの夜叉神峠〜白鳳峠は大変参考になりました。
白鳳峠で写真が無くなっていることから、恐らく苦痛に顔を歪めながら下山している姿を想像して、これはやめようと思いました。
他の方のレコを見ても、この下りは相当大変なことがよくわかります。
私も下りは得意でないので、極力優しい下りを選択します。
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