ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1328048
全員に公開
ハイキング
丹沢

丹沢山(塩水橋から竜ヶ馬場東尾根↑弁天尾根↓)

2017年12月03日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
08:06
距離
16.0km
登り
1,780m
下り
1,781m

コースタイム

06:28 塩水橋駐車スペース出発
06:29 ゲート
06:34 塩水林道分岐
06:53 天王寺峠分岐
07:19 キュウハ沢出合
07:22 キュウハ沢左岸尾根取付
08:06 キュウハ沢(四つ目の堰堤左岸上部)
08:10 エンジン
08:15 五つ目の堰堤越え
08:38 四町四反ノ沢出合(小休止)
08:45 四町四反ノ沢左岸尾根取付
10:25 鹿柵
10:49 竜ヶ馬場(主脈登山道)
10:53 竜ヶ馬場ベンチ(昼食) 11:15
11:39 丹沢山
11:43 堂平分岐
12:20 太礼ノ頭
12:40 円山木ノ頭(小休止)
12:50 弁天尾根下山
13:23 鹿戸(入口)
13:42 弁天杉
13:49 鹿戸(出口)
13:57 弁天沢
14:00 塩水林道
14:34 塩水橋駐車スペース帰着
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2017年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
■往路:都内(03:00/0km)−首都高速−中央自動車道−相模湖東IC−国道412号−国道413号−県道64号−県道70号−塩水橋(05:05/101km)

■復路:塩水橋(14:44/101km)−県道70号−県道64号−<やまびこ大橋>−県道514号−国道412号−県道510号−相模原IC−県央自動車道−<八王子JCT>−中央自動車道−首都高速−都内(17:10/204km)

■駐車スペース:塩水橋の手前に2台、塩水橋の先に5、6台、ゲートの前後に詰めて7、8台程度でしょうか。道路が狭いのとゲートの手前は路駐できません。
今回は朝5時の時点で、塩水橋周辺で2台、ゲート周辺で数台の空きがありましたが、6時頃には満車になっていたと思います。
マップコード 251 219 356*17
コース状況/
危険箇所等
■キュウハ沢出合−竜ヶ馬場東尾根
感想にも書きましたが、キュウハ沢出合から竜ヶ馬場東尾根に取り付くには一般的(?)に二つのルートがあります。一つは徒渉と堰堤越えを繰り返してキュウハ沢を遡行するルート、もう一つは日高東尾根を登り途中から四町四反ノ沢右岸尾根を下るルートです。
今回のルートはこの二つのルートとは異なり、キュウハ沢左岸尾根を登り、四つ目の堰堤の上部に下降して、キュウハ沢を遡行しました。(詳細は感想をご覧下さい)
五つ目(最後)の堰堤を左岸のタラップで越え左岸を進みますが、谷が狭まり左岸は越えられないので右岸に徒渉します。流れが速く水深も深いので徒渉場所を悩みますが、ギリギリまで左岸を詰め、最も狭まったと思われる場所を飛び越えました。岩が濡れていると滑るし、時期により水嵩も変わってくるので慎重に...
右岸に移ってもすぐに滝が現れ、登山靴では越えられません。右岸をよじ登ることになります。途中に岩場があり、足の運びをチョット悩みますが、短いお助けロープが下がっていますので、このロープを上手く使って岩場を越えます。
岩場を越えた後は四町四反ノ沢右岸尾根を越えて四町四反ノ沢に降り立ちます。四町四反ノ沢を左岸に渡り登った尾根が竜ヶ馬場東尾根です。
竜ヶ馬場東尾根は急登です。目印も踏み跡もありません。この日は新しい蹄の跡が稜線まで案内してくれました。落ち葉が積もっているので足元が滑りやすく堪える登りが続きます。
正確ではありませんが標高1,330m辺りから一面笹原となり、1,390m辺りから鹿柵があります。この笹、最初はそれほど背丈はないのですが、稜線近くになると腰よりも高く笹を押し分けて進むようになり、ルート上一番大変かも知れません。

■弁天尾根
円山木ノ頭の道標の裏から下降します。
下り始めると明るく広い尾根です。初っぱな、南側の尾根に入らないように注意して、南東方向を意識して下ります。下り始めて変色した古い赤テープを見つければ尾根も狭まってくるので迷うことは無いと思います。赤やピンクのテープも結構ありますが踏み跡は蹄のようで不鮮明な箇所もあります。
植生がブナから黒檜(クロベ)に変わってくると傾斜も緩み歩きやすくなります。更に標高930m辺りで入口の鹿戸(倒れています)を過ぎると杉の植林地に入り作業経路が現れます。尾根伝いにショートカットしても出口の鹿戸に行きますが、弁天杉を見るなら作業経路を下った方がいいと思います。
出口の鹿戸を過ぎると急坂を九十九折りに下りワサビ沢に降り立ちます。徒渉で対岸に上がると堂平の雨量計から下ってくる道と合流します。
そろそろ6時半になります。朝食を詰め込んでゲートを出発します。
3
そろそろ6時半になります。朝食を詰め込んでゲートを出発します。
1年ぶりに塩水橋から林道を歩きます。キュウハ沢出合いまで1時間弱の歩きです。
1
1年ぶりに塩水橋から林道を歩きます。キュウハ沢出合いまで1時間弱の歩きです。
さすがに紅葉は終わってしまいましたが、辛うじて残っているのはモミジ系です。
16
さすがに紅葉は終わってしまいましたが、辛うじて残っているのはモミジ系です。
ゲートから25分ほど、本谷橋の手前にある天王寺尾根への登山口です。天王寺尾根から丹沢山を目指す登山者が何人も登っていきます。
ゲートから25分ほど、本谷橋の手前にある天王寺尾根への登山口です。天王寺尾根から丹沢山を目指す登山者が何人も登っていきます。
正面に見える山は寿岳(日高東尾根)のようです。朝日が当たり青空が広がってきました。
17
正面に見える山は寿岳(日高東尾根)のようです。朝日が当たり青空が広がってきました。
林道歩きは退屈ですが紅葉が残っていると気持ちよく歩けます。
7
林道歩きは退屈ですが紅葉が残っていると気持ちよく歩けます。
ゲートから50分、キュウハ沢に着きました。一つ目の堰堤が見えます。キュウハ沢には五つの堰堤があります。
1
ゲートから50分、キュウハ沢に着きました。一つ目の堰堤が見えます。キュウハ沢には五つの堰堤があります。
通常はキュウハ沢橋を渡ってキュウハ沢右岸から下流の堰堤を越えて行きますが、今日は橋を渡らずキュウハ沢左岸の尾根に上がります。
通常はキュウハ沢橋を渡ってキュウハ沢右岸から下流の堰堤を越えて行きますが、今日は橋を渡らずキュウハ沢左岸の尾根に上がります。
キュウハ沢左岸の稜線へは踏み跡か獣道か、不鮮明な痕跡を辿りながら急登を登ります。
2
キュウハ沢左岸の稜線へは踏み跡か獣道か、不鮮明な痕跡を辿りながら急登を登ります。
稜線に出ると古い作業道と思われる経路が続いています。経路の写真を撮ったつもりですが...見えませんネ。時代を忍ばせる古びた青テープがときどきあります。
3
稜線に出ると古い作業道と思われる経路が続いています。経路の写真を撮ったつもりですが...見えませんネ。時代を忍ばせる古びた青テープがときどきあります。
途中の写真は撮れませんでしたが、稜線からキュウハ沢まで下ってきました。沢に降り立つ場所で安全のためにザイルを伸ばしました。
17
途中の写真は撮れませんでしたが、稜線からキュウハ沢まで下ってきました。沢に降り立つ場所で安全のためにザイルを伸ばしました。
下ってきた尾根を見上げます。沢に降り立つところが急峻でした。
2
下ってきた尾根を見上げます。沢に降り立つところが急峻でした。
降り立った場所は四つ目の堰堤の上部左岸で、予定していた場所に降り立つことが出来ました。
2
降り立った場所は四つ目の堰堤の上部左岸で、予定していた場所に降り立つことが出来ました。
一息ついて振り向くと五つ目の堰堤が見えます。キュウハ沢最後の堰堤です。
一息ついて振り向くと五つ目の堰堤が見えます。キュウハ沢最後の堰堤です。
最後の堰堤のすぐ手前にあるエンジンです。お酒が手向けられています。ネット上には「キュウハ沢エンジン」で検索するといくつもの情報があります。手を合わせて先に進みます。
15
最後の堰堤のすぐ手前にあるエンジンです。お酒が手向けられています。ネット上には「キュウハ沢エンジン」で検索するといくつもの情報があります。手を合わせて先に進みます。
最後の堰堤は足掛けのタラップが付けられているので左岸から容易に越えられます。
最後の堰堤は足掛けのタラップが付けられているので左岸から容易に越えられます。
最後の堰堤を越えて左岸をしばし遡行すると谷筋が狭まってきます。この先で左岸は進めないので右岸への徒渉点を探します。
2
最後の堰堤を越えて左岸をしばし遡行すると谷筋が狭まってきます。この先で左岸は進めないので右岸への徒渉点を探します。
水は冷たいので濡れたくないし、靴は脱ぎたくないし、ギリギリまで登って来て、ここで右岸へ飛び移ります。
12
水は冷たいので濡れたくないし、靴は脱ぎたくないし、ギリギリまで登って来て、ここで右岸へ飛び移ります。
右岸に移るとすぐに滝が現れます。この滝は登山靴では無理なので、急峻な右岸を這い上がります。
20
右岸に移るとすぐに滝が現れます。この滝は登山靴では無理なので、急峻な右岸を這い上がります。
途中に手掛かりの少ない岩場がありますが、チョット古びたお助けロープが下がっていますので有り難く利用させていただきました。ロープがないときびしい登りになります。
6
途中に手掛かりの少ない岩場がありますが、チョット古びたお助けロープが下がっていますので有り難く利用させていただきました。ロープがないときびしい登りになります。
だいぶ登ってきました。下に見えるのがキュウハ沢の谷底です。ここから更に登り正面の尾根を越えます。正面の尾根は日高東尾根から派生している尾根で四町四反ノ沢右岸尾根です。
1
だいぶ登ってきました。下に見えるのがキュウハ沢の谷底です。ここから更に登り正面の尾根を越えます。正面の尾根は日高東尾根から派生している尾根で四町四反ノ沢右岸尾根です。
四町四反ノ沢右岸尾根を登り切ると四町四反ノ沢が見えますので沢底まで下ります。
四町四反ノ沢右岸尾根を登り切ると四町四反ノ沢が見えますので沢底まで下ります。
下る途中、キュウハ沢の大滝が見えます。写真の左下に大滝を撮影している影が映っていました。
8
下る途中、キュウハ沢の大滝が見えます。写真の左下に大滝を撮影している影が映っていました。
四町四反ノ沢に降り立ちました。水は少ないのでどこでも渡れます。四町四反ノ沢の左岸に渡り左岸尾根に取り付きます。
4
四町四反ノ沢に降り立ちました。水は少ないのでどこでも渡れます。四町四反ノ沢の左岸に渡り左岸尾根に取り付きます。
竜ヶ馬場東尾根は明るいブナ林です。写真では判らないと思いますが、チェーンアイゼンを出したくなるほど急登です。落ち葉が堆積しているので滑りやすいです。
2
竜ヶ馬場東尾根は明るいブナ林です。写真では判らないと思いますが、チェーンアイゼンを出したくなるほど急登です。落ち葉が堆積しているので滑りやすいです。
あまり展望はよくありませんが、ときどき南東側の視界が開けます。大山の山頂が見えます。手前は日高東尾根だと思います。
8
あまり展望はよくありませんが、ときどき南東側の視界が開けます。大山の山頂が見えます。手前は日高東尾根だと思います。
靴の踏み跡は見当たりませんが、今朝のモノと思える真新しい蹄の跡が山頂に向かっていますので利用させて頂きます。目印などは全くないので、蹄の跡でもあれば気が楽です。
6
靴の踏み跡は見当たりませんが、今朝のモノと思える真新しい蹄の跡が山頂に向かっていますので利用させて頂きます。目印などは全くないので、蹄の跡でもあれば気が楽です。
標高1,330m辺りから一面笹原に変わってきました。この笹、足首程度の高さです。鹿が食べちゃうんでしょうか...
11
標高1,330m辺りから一面笹原に変わってきました。この笹、足首程度の高さです。鹿が食べちゃうんでしょうか...
南側の展望が開け寿岳とソリ出シです。奥の稜線は表尾根だと思います。
1
南側の展望が開け寿岳とソリ出シです。奥の稜線は表尾根だと思います。
鹿柵(植生保護柵)が現れました。柵の外と内側では笹の背丈が違います。やはり鹿が食べちゃうんでしょうネ。
3
鹿柵(植生保護柵)が現れました。柵の外と内側では笹の背丈が違います。やはり鹿が食べちゃうんでしょうネ。
登ってきた笹原を振り返ります。この辺りの笹は腰から胸ほどあります。一面笹原でどこを登ったらいいか迷います。獣道と思われる僅かな痕跡を追う以外に方法はありません。このルート、この笹藪が一番厄介かも知れません。
4
登ってきた笹原を振り返ります。この辺りの笹は腰から胸ほどあります。一面笹原でどこを登ったらいいか迷います。獣道と思われる僅かな痕跡を追う以外に方法はありません。このルート、この笹藪が一番厄介かも知れません。
竜ヶ馬場の休憩所で見かける杉の林が見えました。あの杉林を目指して進みます。獣道も杉林に向かっていて、古い青テープが見えます。
2
竜ヶ馬場の休憩所で見かける杉の林が見えました。あの杉林を目指して進みます。獣道も杉林に向かっていて、古い青テープが見えます。
尾根に乗って初めて見るテープかな、ホッとします。
1
尾根に乗って初めて見るテープかな、ホッとします。
傾斜が緩んできました。もう踏み跡は判りません。腰上の笹を押し分けて進むと...
傾斜が緩んできました。もう踏み跡は判りません。腰上の笹を押し分けて進むと...
急に視界が開けて主脈の登山道に飛び出しました。
52
急に視界が開けて主脈の登山道に飛び出しました。
振り返って、この場所から笹を押し分け出てきました。
1
振り返って、この場所から笹を押し分け出てきました。
11時、お腹が空いたので竜ヶ馬場休憩所で食事にします。ビーも持ってきたのですが、帰りの時間を考え持ち帰ります。ここからはハーネスなども外して身軽になります。
24
11時、お腹が空いたので竜ヶ馬場休憩所で食事にします。ビーも持ってきたのですが、帰りの時間を考え持ち帰ります。ここからはハーネスなども外して身軽になります。
あまりにも天気がいいので、つい長居をしてしまいましたが、丹沢山へ向かいます。登山口からは遠くなってしまった箒杉沢ですがまだ登りたい尾根があります。
15
あまりにも天気がいいので、つい長居をしてしまいましたが、丹沢山へ向かいます。登山口からは遠くなってしまった箒杉沢ですがまだ登りたい尾根があります。
竜ヶ馬場南西尾根をアップに...
6
竜ヶ馬場南西尾根をアップに...
不動ノ峰です。この天気ですからたくさんの人が主脈を歩いているでしょう。
9
不動ノ峰です。この天気ですからたくさんの人が主脈を歩いているでしょう。
檜洞丸、同角ノ頭...西丹沢はチョットご無沙汰しています。
7
檜洞丸、同角ノ頭...西丹沢はチョットご無沙汰しています。
1年ぶりの丹沢山、山頂標がリニューアルされて屋根が付けられました。
27
1年ぶりの丹沢山、山頂標がリニューアルされて屋根が付けられました。
丹沢山からは円山木ノ頭へ向かいます。1,400m辺りまで下ってくると西側の展望が開ける場所があり、蛭ヶ岳と白馬尾根です。
3
丹沢山からは円山木ノ頭へ向かいます。1,400m辺りまで下ってくると西側の展望が開ける場所があり、蛭ヶ岳と白馬尾根です。
お昼を過ぎましたが雲ひとつない青空です。
6
お昼を過ぎましたが雲ひとつない青空です。
円山木ノ頭に着きました。ここは丹沢三峰の中峰です。ここで行動食を詰め込んで弁天尾根を下ります。
2
円山木ノ頭に着きました。ここは丹沢三峰の中峰です。ここで行動食を詰め込んで弁天尾根を下ります。
弁天尾根の下降点は道標のすぐ後ろにあります。薄い踏み跡のようなモノがあり、薮を分けてはいると...
2
弁天尾根の下降点は道標のすぐ後ろにあります。薄い踏み跡のようなモノがあり、薮を分けてはいると...
明るい尾根が広がっています。最初は広い尾根なので南東方向へ下ると古びたテープが見つかります。
3
明るい尾根が広がっています。最初は広い尾根なので南東方向へ下ると古びたテープが見つかります。
時代を忍ばせる変色したテープがありますが、経路のようなモノはありません。
時代を忍ばせる変色したテープがありますが、経路のようなモノはありません。
しばらく下ると尾根も狭まってくるのでルートを外すことはないでしょう。新しそうなテープも見受けられます。
4
しばらく下ると尾根も狭まってくるのでルートを外すことはないでしょう。新しそうなテープも見受けられます。
ブナ林から黒檜に植生が変わってくると傾斜も緩んで歩きやすくなります。
1
ブナ林から黒檜に植生が変わってくると傾斜も緩んで歩きやすくなります。
テン場としても使えそうな平坦な場所もあります。きっと熊さんが添い寝をしてくれるでしょう。
4
テン場としても使えそうな平坦な場所もあります。きっと熊さんが添い寝をしてくれるでしょう。
更に下ってくると鹿柵があります。鹿戸の入口は倒れています。鹿戸を過ぎると植林された杉林が広がっていて作業経路があります。
8
更に下ってくると鹿柵があります。鹿戸の入口は倒れています。鹿戸を過ぎると植林された杉林が広がっていて作業経路があります。
作業経路の分岐にロープが張られていて、入っては行けないのかと思ったら、ここが弁天杉に行く分岐です。
2
作業経路の分岐にロープが張られていて、入っては行けないのかと思ったら、ここが弁天杉に行く分岐です。
弁天杉、たしかに大きいです。
9
弁天杉、たしかに大きいです。
作業経路に戻り鹿戸の出口です。
3
作業経路に戻り鹿戸の出口です。
鹿戸を出て急斜面を九十九折りに下っていきます。
9
鹿戸を出て急斜面を九十九折りに下っていきます。
10分ほどでワサビ沢の左岸に降り立ちます。
2
10分ほどでワサビ沢の左岸に降り立ちます。
ワサビ沢を右岸に渡ります。
2
ワサビ沢を右岸に渡ります。
右岸には舗装が残る車道跡があります。見覚えがあるのは堂平の雨量計から下って来るとここに出ます。
2
右岸には舗装が残る車道跡があります。見覚えがあるのは堂平の雨量計から下って来るとここに出ます。
ワサビ沢の出合いから塩水林道に出て塩水橋に戻ります。塩水林道から下って来た弁天尾根を見上げます。好天はまだ続いています。
4
ワサビ沢の出合いから塩水林道に出て塩水橋に戻ります。塩水林道から下って来た弁天尾根を見上げます。好天はまだ続いています。
塩水橋に戻って来ました。車はだいぶ少なくなっています。
お疲れ〜...
13
塩水橋に戻って来ました。車はだいぶ少なくなっています。
お疲れ〜...

感想

竜ヶ馬場東尾根に取り付くには、一つはキュウハ沢出合から徒渉を繰り返して、五つの堰堤を越え、四町四反ノ沢右岸の尾根を高巻いて四町四反ノ沢出合に下るルート。

もう一つは、やはりキュウハ沢出合から日高東尾根(日高林道)を1,020m辺りまで登り、四町四反ノ沢右岸の尾根を四町四反ノ沢出合まで下るルート。

いずれも四町四反ノ沢の出合から四町四反ノ沢左岸尾根に取り付く。
後者の場合は、堰堤を越えることも徒渉もなく(四町四反ノ沢の徒渉はある)難易度はそれほど高くないと思われるが、キュウハ沢を通らないので五つ目の堰堤手前にあるエンジンを見ることはできない。

さらにもう一つ、気になっていたルートがある。
キュウハ沢の左岸とクモガ渕沢の右岸に挟まれた尾根(仮称:キュウハ沢左岸尾根)。実はこのキュウハ沢左岸尾根には作業経路のようなモノがあることを以前確認している。
地形図を眺めていると、キュウハ沢左岸尾根から四つ目の堰堤上部付近のコンターが緩く、稜線からキュウハ沢へ容易に下れそうな気がする。四つ目の堰堤の上部に下降できれば五つ目堰堤手前のエンジンを見ることができる。
ただし、必要以上に稜線を登ってしまうとコンターも狭まり下降は難しくなると思われる。

塩水橋を出発するときにハーネスを装着して、念のためにショートザイル(8φ30m)と下降器、ヘルメットを準備した。
キュウハ沢に架かる橋の手前からキュウハ沢左岸尾根に取り付く。なんと取り付きに小さなテープが付けられている。
踏み跡か獣道か分からない細い不鮮明な跡をたどって稜線へ上がると、古い感じの経路が稜線に沿って付けられている。急登は九十九折りに、対岸の日高林道とよく似ている。
ときどき青い古びたテープがあるが、この稜線には杉が植林されているので造林当時の作業経路かも知れない。

経路は不鮮明な箇所もあるが、ときにピンク系のテープも散見される。
ひょっとして天王寺尾根の1129Pへの登山道跡かな...1129Pのキュウハ沢側は崩れているが別の機会に行ってみたい。

そんなことを考えながら稜線を登ってきたが、ちょっと登りすぎてしまったようだ。
稜線の左側にはキュウハ沢の流れが見えるが、斜度がきつくとても降りられない。
小さい支尾根はいくつかあるが、キュウハ沢まで繋がっていない。
斜面を戻るように下ってきて、キュウハ沢まで繋がっていそうな支尾根を見つけた。ここなら下れそう...なんと造林当時のモノか古びた青テープがここにもあった。下に四つ目と思われる堰堤が見えた。残り30mほど、危惧していた通り沢に降り立つ所がチョット急峻になっている。立木が繋がっているのでなんとか降りられそうだが、安全第一でザイルと下降器を取り出した。立木があるので支点は問題ない。
やはりザイルが一本あるだけで安心感が全然違う。

四つ目の堰堤の上に降り立ち、ザイルを片付け上流を見ると近い距離で五つ目の堰堤が見えた。
この五つ目(最後)の堰堤の手前に件のエンジンがある。簡単な碑(といっても板切れのようなモノ)とお酒が手向けられていた。手を合わせて最後の堰堤をよじ登る。最後の堰堤の横には足掛けのタラップが付けられているので容易に越えられた。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1499人

コメント

好き者ルート
hottenさん、おはようございます!

雲取山から、丹沢方面がよく見えておりましたが、hottenさんが
ガサコソ笹藪を這いずり回っていたとは
一見綺麗な周回ですが、ハーネス装着しての好き者ルート...。
メチャクチャ難易度高そうですね
私のような、一般ハイカーには一生縁が無い山業ですが、憧れは
あります
やはり、スキルが高いと、どんな山業にも対応出来、実に羨ましいですよ!

今回はツッコミ処が見当たりませんが、ビーを封印したのが
ルートの難易度を考慮したのでは無く、時間的に飲酒運転の恐れ有り
からとは!如何にもhottenさんらしい行動です
2017/12/6 7:47
Re: 好き者ルート
褒め殺しですか...
でも大丈夫
アルツなハイカーはすぐ忘れてしまいます

おはようございます、tailwindさん!

このようなルートのレコは一部の人しか興味が無いだろうと思いますが、自分自身のための記録として、なるべく詳しく残そうと思っています。
記録のない未踏のルートや難易度が高いと思われるルートには、迷わず用具を持ち込みます。ザイル1本あるだけで難易度はガクンと下がります。とにかく安全が第一です。

コメントありがとうございました。
2017/12/7 7:15
ポチっ
hottenさん、こんにちは。
お気に入りに登録させていただきました〜

いつも興味深いレコを書かれてますけど、今回は特に面白そう!
興奮しながらじっくりと読ませて頂きましたよん
間違いなくマネします、ワタシ。
特に竜ヶ馬場東尾根に乗るまでがスリリングで楽しそう
これでお腹いっぱいにならずに帰りは弁天尾根で下りて弁天杉見物も盛り込むとは欲張りさんですね〜
いろんな要素が入っていてしかもワタシの家から近い!
これはいいルートを教えていただきました。

キュウハ沢の疾風、蛭ヶ岳東面の銀河は有名ですよね。
いつか見に行きたいと思ってましたし。
2017/12/7 15:01
Re: ポチっ
おはようございます、kanosukeさん!

お気に召されたようで何よりです
とても静かな、ちょっとスリリングないいルートです。
クライマーkanosukeさんなら、徒渉後の滝も登ってしまいそうですが、念のため細引き程度はお持ち下さい

疾風のエンジンとはよくご存じでですネ。
私も最近知りました。スバル の前身ですよネ。

是非お楽しみ下さい。
2017/12/8 7:12
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら