丹沢山(塩水橋から竜ヶ馬場東尾根↑弁天尾根↓)
- GPS
- 08:06
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 1,780m
- 下り
- 1,781m
コースタイム
06:29 ゲート
06:34 塩水林道分岐
06:53 天王寺峠分岐
07:19 キュウハ沢出合
07:22 キュウハ沢左岸尾根取付
08:06 キュウハ沢(四つ目の堰堤左岸上部)
08:10 エンジン
08:15 五つ目の堰堤越え
08:38 四町四反ノ沢出合(小休止)
08:45 四町四反ノ沢左岸尾根取付
10:25 鹿柵
10:49 竜ヶ馬場(主脈登山道)
10:53 竜ヶ馬場ベンチ(昼食) 11:15
11:39 丹沢山
11:43 堂平分岐
12:20 太礼ノ頭
12:40 円山木ノ頭(小休止)
12:50 弁天尾根下山
13:23 鹿戸(入口)
13:42 弁天杉
13:49 鹿戸(出口)
13:57 弁天沢
14:00 塩水林道
14:34 塩水橋駐車スペース帰着
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
■復路:塩水橋(14:44/101km)−県道70号−県道64号−<やまびこ大橋>−県道514号−国道412号−県道510号−相模原IC−県央自動車道−<八王子JCT>−中央自動車道−首都高速−都内(17:10/204km) ■駐車スペース:塩水橋の手前に2台、塩水橋の先に5、6台、ゲートの前後に詰めて7、8台程度でしょうか。道路が狭いのとゲートの手前は路駐できません。 今回は朝5時の時点で、塩水橋周辺で2台、ゲート周辺で数台の空きがありましたが、6時頃には満車になっていたと思います。 マップコード 251 219 356*17 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■キュウハ沢出合−竜ヶ馬場東尾根 感想にも書きましたが、キュウハ沢出合から竜ヶ馬場東尾根に取り付くには一般的(?)に二つのルートがあります。一つは徒渉と堰堤越えを繰り返してキュウハ沢を遡行するルート、もう一つは日高東尾根を登り途中から四町四反ノ沢右岸尾根を下るルートです。 今回のルートはこの二つのルートとは異なり、キュウハ沢左岸尾根を登り、四つ目の堰堤の上部に下降して、キュウハ沢を遡行しました。(詳細は感想をご覧下さい) 五つ目(最後)の堰堤を左岸のタラップで越え左岸を進みますが、谷が狭まり左岸は越えられないので右岸に徒渉します。流れが速く水深も深いので徒渉場所を悩みますが、ギリギリまで左岸を詰め、最も狭まったと思われる場所を飛び越えました。岩が濡れていると滑るし、時期により水嵩も変わってくるので慎重に... 右岸に移ってもすぐに滝が現れ、登山靴では越えられません。右岸をよじ登ることになります。途中に岩場があり、足の運びをチョット悩みますが、短いお助けロープが下がっていますので、このロープを上手く使って岩場を越えます。 岩場を越えた後は四町四反ノ沢右岸尾根を越えて四町四反ノ沢に降り立ちます。四町四反ノ沢を左岸に渡り登った尾根が竜ヶ馬場東尾根です。 竜ヶ馬場東尾根は急登です。目印も踏み跡もありません。この日は新しい蹄の跡が稜線まで案内してくれました。落ち葉が積もっているので足元が滑りやすく堪える登りが続きます。 正確ではありませんが標高1,330m辺りから一面笹原となり、1,390m辺りから鹿柵があります。この笹、最初はそれほど背丈はないのですが、稜線近くになると腰よりも高く笹を押し分けて進むようになり、ルート上一番大変かも知れません。 ■弁天尾根 円山木ノ頭の道標の裏から下降します。 下り始めると明るく広い尾根です。初っぱな、南側の尾根に入らないように注意して、南東方向を意識して下ります。下り始めて変色した古い赤テープを見つければ尾根も狭まってくるので迷うことは無いと思います。赤やピンクのテープも結構ありますが踏み跡は蹄のようで不鮮明な箇所もあります。 植生がブナから黒檜(クロベ)に変わってくると傾斜も緩み歩きやすくなります。更に標高930m辺りで入口の鹿戸(倒れています)を過ぎると杉の植林地に入り作業経路が現れます。尾根伝いにショートカットしても出口の鹿戸に行きますが、弁天杉を見るなら作業経路を下った方がいいと思います。 出口の鹿戸を過ぎると急坂を九十九折りに下りワサビ沢に降り立ちます。徒渉で対岸に上がると堂平の雨量計から下ってくる道と合流します。 |
写真
感想
竜ヶ馬場東尾根に取り付くには、一つはキュウハ沢出合から徒渉を繰り返して、五つの堰堤を越え、四町四反ノ沢右岸の尾根を高巻いて四町四反ノ沢出合に下るルート。
もう一つは、やはりキュウハ沢出合から日高東尾根(日高林道)を1,020m辺りまで登り、四町四反ノ沢右岸の尾根を四町四反ノ沢出合まで下るルート。
いずれも四町四反ノ沢の出合から四町四反ノ沢左岸尾根に取り付く。
後者の場合は、堰堤を越えることも徒渉もなく(四町四反ノ沢の徒渉はある)難易度はそれほど高くないと思われるが、キュウハ沢を通らないので五つ目の堰堤手前にあるエンジンを見ることはできない。
さらにもう一つ、気になっていたルートがある。
キュウハ沢の左岸とクモガ渕沢の右岸に挟まれた尾根(仮称:キュウハ沢左岸尾根)。実はこのキュウハ沢左岸尾根には作業経路のようなモノがあることを以前確認している。
地形図を眺めていると、キュウハ沢左岸尾根から四つ目の堰堤上部付近のコンターが緩く、稜線からキュウハ沢へ容易に下れそうな気がする。四つ目の堰堤の上部に下降できれば五つ目堰堤手前のエンジンを見ることができる。
ただし、必要以上に稜線を登ってしまうとコンターも狭まり下降は難しくなると思われる。
塩水橋を出発するときにハーネスを装着して、念のためにショートザイル(8φ30m)と下降器、ヘルメットを準備した。
キュウハ沢に架かる橋の手前からキュウハ沢左岸尾根に取り付く。なんと取り付きに小さなテープが付けられている。
踏み跡か獣道か分からない細い不鮮明な跡をたどって稜線へ上がると、古い感じの経路が稜線に沿って付けられている。急登は九十九折りに、対岸の日高林道とよく似ている。
ときどき青い古びたテープがあるが、この稜線には杉が植林されているので造林当時の作業経路かも知れない。
経路は不鮮明な箇所もあるが、ときにピンク系のテープも散見される。
ひょっとして天王寺尾根の1129Pへの登山道跡かな...1129Pのキュウハ沢側は崩れているが別の機会に行ってみたい。
そんなことを考えながら稜線を登ってきたが、ちょっと登りすぎてしまったようだ。
稜線の左側にはキュウハ沢の流れが見えるが、斜度がきつくとても降りられない。
小さい支尾根はいくつかあるが、キュウハ沢まで繋がっていない。
斜面を戻るように下ってきて、キュウハ沢まで繋がっていそうな支尾根を見つけた。ここなら下れそう...なんと造林当時のモノか古びた青テープがここにもあった。下に四つ目と思われる堰堤が見えた。残り30mほど、危惧していた通り沢に降り立つ所がチョット急峻になっている。立木が繋がっているのでなんとか降りられそうだが、安全第一でザイルと下降器を取り出した。立木があるので支点は問題ない。
やはりザイルが一本あるだけで安心感が全然違う。
四つ目の堰堤の上に降り立ち、ザイルを片付け上流を見ると近い距離で五つ目の堰堤が見えた。
この五つ目(最後)の堰堤の手前に件のエンジンがある。簡単な碑(といっても板切れのようなモノ)とお酒が手向けられていた。手を合わせて最後の堰堤をよじ登る。最後の堰堤の横には足掛けのタラップが付けられているので容易に越えられた。
コメント
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hottenさん、おはようございます!
雲取山から、丹沢方面がよく見えておりましたが、hottenさんが
ガサコソ笹藪を這いずり回っていたとは
一見綺麗な周回ですが、ハーネス装着しての好き者ルート...。
メチャクチャ難易度高そうですね
私のような、一般ハイカーには一生縁が無い山業ですが、憧れは
あります
やはり、スキルが高いと、どんな山業にも対応出来、実に羨ましいですよ!
今回はツッコミ処が見当たりませんが、ビーを封印したのが
ルートの難易度を考慮したのでは無く、時間的に飲酒運転の恐れ有り
からとは!如何にもhottenさんらしい行動です
褒め殺しですか...
でも大丈夫
アルツなハイカーはすぐ忘れてしまいます
おはようございます、tailwindさん!
このようなルートのレコは一部の人しか興味が無いだろうと思いますが、自分自身のための記録として、なるべく詳しく残そうと思っています。
記録のない未踏のルートや難易度が高いと思われるルートには、迷わず用具を持ち込みます。ザイル1本あるだけで難易度はガクンと下がります。とにかく安全が第一です。
コメントありがとうございました。
hottenさん、こんにちは。
お気に入りに登録させていただきました〜
いつも興味深いレコを書かれてますけど、今回は特に面白そう!
興奮しながらじっくりと読ませて頂きましたよん
間違いなくマネします、ワタシ。
特に竜ヶ馬場東尾根に乗るまでがスリリングで楽しそう
これでお腹いっぱいにならずに帰りは弁天尾根で下りて弁天杉見物も盛り込むとは欲張りさんですね〜
いろんな要素が入っていてしかもワタシの家から近い!
これはいいルートを教えていただきました。
キュウハ沢の疾風、蛭ヶ岳東面の銀河は有名ですよね。
いつか見に行きたいと思ってましたし。
おはようございます、kanosukeさん!
お気に召されたようで何よりです
とても静かな、ちょっとスリリングないいルートです。
クライマーkanosukeさんなら、徒渉後の滝も登ってしまいそうですが、念のため細引き程度はお持ち下さい
疾風のエンジンとはよくご存じでですネ。
私も最近知りました。スバル の前身ですよネ。
是非お楽しみ下さい。
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