扇山、百蔵山、大洞岩 〜大月桃太郎伝説と甲州街道犬目宿〜

2017年12月05日(火) [日帰り]

• GPS: 07:50
• 距離: 22.2km
• 登り: 1,510m
• 下り: 1,506m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:50
• 休憩: 0:59
• 合計: 7:49

距離 22.2km 登り 1,518m 下り 1,506m

8:18 鳥沢駅
9:18 君恋温泉
9:30 9:36 犬目バス停
9:54 白馬不動尊
10:28 10:30 荻野・犬目分岐
11:08 11:14 扇山
11:19 11:20 大久保のコル
11:24 大久保山
11:48 カンバノ頭
11:58 11:59 長尾峰(長尾山)
12:05 宮谷分岐
12:14 コタラ山
12:40 12:50 百蔵山
13:10 13:11 表登山道分岐
13:34 13:36 百蔵山登山口（表登山道）
14:30 15:00 大洞岩
16:07 猿橋駅

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

電車

往路：JR中央線 鳥沢駅
帰路：JR中央線 猿橋駅

コース状況／危険箇所等

扇山、百蔵山のルートは整備された登山道で特に問題はありません。

大洞岩は東側の林道からは、やや不明瞭ながら踏跡やテープもあり、それほど難なくピークまで行けます。
問題は西側の七保へ下りるルートで、ピークから少し下って肩のようになっている岩の上で踏跡が判らなくなりました。尾根筋は絶壁で進めず、南側へ下りたら急で危険な感じでしたので登り返し。結局、北側で下りられそうな場所を選びましたが、立木はあるもののロープが欲しくなるような岩まじりの3〜40m程の急斜面に落ち葉が積もっており、足元が不安定で気を使いました。このルートを下りで使うのはお勧めできません。
大洞岩へ行くのであれば、七保からは登りとするか、東側の林道からの往復とする方が良いと思います。

写真

12/5 8:19

新しくなった鳥沢駅は駅名が光っています。先ずは「鳥」で雉です。

12/5 8:07

昨晩の雨は山の上では雪だったようで、黒岳が薄っすら白くなっています。

12/5 8:53

旧甲州街道である県道30号線を犬目に向かうと、つつづら折れの上で富士山が見えます。

12/5 9:07

犬目宿の宝勝寺では、葛飾北斎の富嶽三十六景「甲州犬目峠」は、寺の観音様の所からの図であるとしていますが、峠という地形から、このあたりから描かれたのではないかと思います。

12/5 9:14

恋塚一里塚、日本橋から21番目の一里塚とのこと。

12/5 9:24

もう少し手入れして欲しいものです。

12/5 9:29

紅葉のシーズンも終わりです。

12/5 9:29

壁面に這うツタが絵画のようです。

12/5 9:38

12/5 9:34

旧甲州街道犬目宿の碑
ここで「犬」です。

12/5 9:34

昔の宿場町の風情が残っているような、ないような・・・

12/5 9:40

少し戻って、ここから扇山に登ります。

12/5 9:40

ムラサキシジミ、この蝶は成虫で越冬するそうです。

12/5 10:33

稜線に出ました。

12/5 11:01

冬枯れの木立に日差しが暖かく快適です。

12/5 11:07

扇山々頂

12/5 11:07

大月市が定める秀麗富嶽十二景の六番

12/5 11:14

東側はあまり見通しが効かないけど、津久井湖の周辺や条件が良ければ町田や川崎が見えます。

12/5 11:44

道標に従い左に折れます。

12/5 12:40

秀麗富嶽十二景の七番の百蔵山々頂
ここは「もも」つまり桃太郎です。

12/5 12:55

奥は丹沢の蛭ヶ岳、檜洞丸、大室山、手前は倉岳山や高畑山、間は赤鞍ヶ岳やウバガ岩、山並みが幾重にも重なっています。

12/5 12:55

富士山の手前に鹿留山から御正体山、その手前が九鬼山や馬立山

12/5 13:19

下和田へ下る途中に休息所がありました。

12/5 13:37

左に上がれば舗装路で、距離は長いけど傾斜は緩くトイレもあるようです。

12/5 13:39

和田美術館、気になるけど今日はパス。

12/5 13:48

左は急で距離が短い、右は少し距離が長くて緩い、どちらも舗装路です。

12/5 13:53

岩殿山

12/5 14:10

ここから大洞岩に向かいます。踏跡は薄い所もあるけどテープもあり、尾根筋を行くのでルートを外す事はないと思います。

12/5 14:15

倒木もあります。

12/5 14:30

大洞岩のほぼ山頂
この左側にある大石が、標高的には最高点のような気がします。

12/5 14:31

岩殿山、菊花山、高川山の先に富士山。なかなか良い景色です。

12/5 14:43

大洞岩山頂の岩

12/5 14:35

岩の上は雁ヶ腹摺山や黒岳方面の眺めが良いです。

12/5 14:33

百蔵山

12/5 14:51

嫌らしい急斜面を降りて安全圏に着きました。
この下に日の丸が立つ戦没者墓地があります。

12/5 15:14

墓地からは良い道です。

12/5 15:26

最後に石段を下りると県道沿いの日露戦役記念碑に出て終了です。

12/5 15:35

県道は車通りが多く、葛野川沿いのサイクリングロードを歩きます。

12/5 15:39

大洞岩と百蔵山

12/5 15:39

大洞岩、こちら側からはそれほど目立たないけど、北側の七保からは顕著な岩峰が見えます。

12/5 16:08

猿橋に到着
これで雉、犬、猿と桃太郎が揃いました。

撮影機器：

PENTAX Optio WG-2 GPS PENTAX

感想

guchi999

ネットで大月周辺を検索していたら、大月桃太郎伝説なるものを見つけました。鳥沢や猿橋、犬目等の地名は桃太郎のお供に由来、百蔵山が桃太郎だというのです。かなりコジツケ臭いけど、こういうのは嫌いではありません。
また、葛飾北斎の富嶽三十六景の「犬目峠」にちなむ旧甲州街道の犬目宿や、大月から小菅に向かう道沿いの七保から見える岩峰である大洞岩が気になっていたので、それらを巡るルートとしました。

犬目宿は、宿場町の風情が色濃く残っている訳ではないけれど、一里塚などの痕跡や由緒ありそうなお寺などもありますから扇山の帰りに寄っても良いかもしれません。
大洞岩は眺めが良い所で気に入りました。しかし、これだけを目的にするような山ではないから、岩殿山とつなげるようなルートとすれば充実した山歩きになると思います。だたし、七保からのルートは要注意です。

桃太郎伝説は、今回のようなハイキングの彩りとして面白かったです。1つ心残りなのは鬼に関連する「鬼の杖」に行かなかった事。正確な場所を調べておらず、地元の人に場所を聞いたけど知らない人が多く、面倒になったので止めてしまいました。