鹿島槍
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- GPS
- 31:55
- 距離
- 25.2km
- 登り
- 2,689m
- 下り
- 2,681m
コースタイム
9/11 4:30冷池山荘キャンプ場〜5:15布引岳6:00〜6:45鹿島槍南峰7:00〜8:00冷池山荘キャンプ場9:00〜11:00種池山荘〜13:25扇沢
天候 | 10日 曇り時々晴れ 11日 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険な箇所は特にありません。柏原新道の入り口に登山ポストあり。 帰りは大町温泉の薬師の湯に入りました。600円 |
写真
感想
雨やら台風やら仕事やらで1月も間が空いてしまいました。リハビリを兼ねて比較的コースの楽そうな鹿島槍を扇沢から往復することにしました。朝5時過ぎ、扇沢から見上げる尾根は朝日に赤く染まり素敵な山行を予感させます。
柏原新道はとても整備が行き届いた歩きやすい道です。最初の急登を過ぎると適度に緩急の着いた道を針の木岳〜岩小屋沢岳を望みながら登って行きます。なだらかな坂道が長く続いた後に再び急坂になり、少し喘ぎながら登ると、間もなく開けた場所に出て種池山荘に着きます。ここまで登ると剱が姿を現し、この辺りが後立山と呼ばれる由縁を実感できます。
種池山荘から爺ヶ岳にかけては眺望をさえぎる物の無い尾根道を歩きます。信濃側の谷からは絶え間なく雲が登っては消え、南アルプスや八ヶ岳、遠くは富士山が時折姿を現すものの、鹿島槍は半分が雲の中に隠れたままでした。爺ヶ岳は南峰・中峰・北峰の3つのピークがありますが、北峰はパスして冷乗越までハイマツ帯の中を大きく下ります。早くもウラシマツツジが紅葉し始めていて秋の気配が漂っていました。再び登り返し、足に疲れを感じた頃に冷池山荘に辿りつきました。
ここで、キャンプの手続きを済ませ、テントを張ろうとしたところ、キャンプ場まで8分と書かれた看板が・・。急な坂道をもうひと頑張りすると、そこはまさに立山連峰の展望台。噂にたがわぬ絶景のテン場が現れました。トイレは小屋まで戻らなければならず、非常に不便でしたが何しろこの眺望には代えられません。
テントを張って一休みした後、荷物を軽くして鹿島槍に登りましたが、雲が出たり晴れたりするものの、立山方面のみの眺望が得られるのみで結局最後まで鹿島槍の北峰は姿を見せずじまいでした。再び冷池のテン場に戻ると雲海が沈みはじめ、光条が射してスペクタクルな光景が見られました。食後、トイレがてらに散歩をすると、漸く鹿島槍の双耳峰が揃って姿を現しました。夕日こそは見られませんでしたが、茜の空に浮かぶ剱のシルエットも印象的でした。
あくる日は3時半ごろ、あたりの気配で目が覚め、星の写真を撮ったりしながら身支度をしていたら、思ったよりも時間を食ってしまいスタートが遅れてしまいました。防寒具と軽食だけザックに詰め、4時半に出発し、布引岳までご来光との競争でした。途中東側の開けている場所がほとんどなく、かなり焦りましたが、ヒーヒー言いながらも、なんとかご来光前に山頂に着くことが出来ました。空は、何とも言えない複雑なグラディエーションの素晴らしい色に染っていました。
気温は暖かく、じっとしていても薄手のフリースで全く寒さを感じないぐらいでした。冷え込みが不十分なせいか雲海が厚く、雲の中からのご来光でしたが、雲が美しく光り、それはそれは素晴らしい光景でした。後ろを振り返ると、剱の山頂が赤々と燃えています。左手には鹿島槍が、今日は双耳を露わにしてオレンジ色に光っています。登ってきた道は滝雲に覆われ、テン場は雲の中。苦労して登ってほんとに良かった。
暫く雲と山とを堪能したあと、鹿島槍に向かい、2度目の山頂。この日は白馬方面も良く見ることが出来ました。山頂から少し下りたところでは雷鳥の親子に出会えました。わざわざ岩のお立ち台の上に登り、ポーズを取ってくれました。もてなしの心を感じました。
テントに戻り、遅い朝ごはんを食べた後、爺ヶ岳を経由して種池山荘へ。
この後は景色が隠れてしまい、ただただ辛くて長い下り坂にへろへろになって扇沢にたどり着きました。
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