樽前山
- GPS
- --:--
- 距離
- 23.1km
- 登り
- 940m
- 下り
- 931m
コースタイム
天候 | ☀ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年12月の天気図 |
アクセス | レンタカー |
コース状況/ 危険箇所等 |
溶岩ドームの斜面はアイゼンとピッケルが必要。 この日は上部はカッチカチでよくささったが転倒は許されない状況。 本気のアイゼンワークが必要だった(^_^;) |
写真
感想
今回で3度目の樽前山。1度目は2008年5月、アポイ岳の帰りにこの時期でも登れる山を探し、恵山の翌日、5合目ゲートから歩いた。2度目は2014年9月の御嶽山の噴火の日、支笏湖の豪雨災害のたしか数日後、楓沢から風不死、樽前を登り、シシャモナイ沢を下りて、洞門入口の崩壊にびっくり。怒られ覚悟のビジターセンターも土砂流入で閉鎖して誰もいなくてさらにびっくり。湖畔道路を走って帰って翌日、函館ハーフマラソン(^_^;)
苫小牧駅に着いた時、今はなきトワイライトエクスプレスが汽笛を鳴らし出発した…懐かしい思い出(´ω`)
そんなこんなでもう満喫しきっていたので登ることはないと思っていたけど、溶岩ドームが登れると知り、行きたくなった。未知のモーラップ古道からシシャモナイ沢、湖畔道路で帰るプランを計画。
今回の北海道は「いつ登れなくなるかわからない活火山」がテーマである。
白老あたりで車中泊。支笏湖の朝焼けを見てから登山口に向かった。
モーラップ古道は楓沢とほぼ平行に登る感じ。どこで沢から離れるかわかってなかったけど、昨日に続いて鹿の足跡が登山道入口へと導いてくれた。
テープも多く、倒木を乗り越えたりしながら迷うこともなく登っていく。
分岐が出てきて、ここを右でお花畑、左で7合目ヒュッテと思って左に曲がるが、しばらくすると右にヘアピンカーブで戻らされる。
おかしいなぁと思いつつ進む。明らかに林の中を彷徨してる感じなので間違った前提で林道もしくはヒュッテに必ず着くようコンパスを南南東168度に合わせて歩く。
しかし、ヒュッテの影は全く見えない、山も見えない(・・;)
不安になって分岐まで戻ろうかな…と思ったころ、いきなり林道に着いた。
ヒュッテのすぐ下に出たと思い喜んだけど、何回曲がってもヒュッテは見えない(>_<)
しばらくしてようやく樽前山が見えたのでかなり下に出てたらしい。(あとで地図を見たらほぼ5合目ゲートのすぐ上だった)
到着したヒュッテはもう小屋番の人はいないようで閉鎖中、寒いので玄関先でご飯を食べた。
ここまでもツボでそれなりにもぐったが駐車場と思われるところはさらにもぐり、登山道入口から3分ほどでギブアップ(>_<)
ワカンを装着してると鈴の音が聞こえる。あらわれたのはなんとブログをよく見させてもらっているHさん。
すぐの吹き溜まりがきついとのことで斜面に出る。
吹きっさらしで寒いが山頂一直線の直登コース。ワカンでも全く問題なく登れた。
背後には支笏湖ブルーが雪に映えて美しい(^.^)
遠くには芦別や日高山脈が丸見え!(^o^)
30分ほどで東山山頂にピタリと出て、溶岩ドームが目の前に!雪まみれのそれは神々しいほどに美しい…来てよかった(ToT)
Hさんとはここで別れ、はやる気持ちでドームに向かう。裾まではすぐに到着。
無雪期の記事とは違い、見た目の自由度は高いが難易度もとっても高いような…気がする…ぞ?(・・;)
とりあえず取り付くが、ワカンでは危険極まりない。アイゼンに換装するがそれでもちょっと行かないうちに壁にぶち当たる(*_*)
いけそうなルートがまるで見えない…どうすんのこの壁…(・・;)
滑り落ちる自分しか想像できないので、滑ったらどう下の岩との激突を回避するかだけを考え、下と上を交互に見ながらナイン&スリーオクロックを駆使して進むが怖い、怖すぎる…まさか本気のアイゼンワークが必要になるなんて思ってもみなかった…バリバリのバリやないのこれ!<(>_<)>
何回かあきらめたが座り込むといけそうに見えたりして先へと行ってしまう。
そうこうしてるうちにこの絶好の天候で行かないでいつ行くつもり?「今でしょ!」とゆう心境になり上を見ると、一面日陰の中、光が差し込んでいる場所が!(・・;)
「あそこが神のお告げにちがいない!」と根拠はなかったがなんとか登りきる。
目の前に開けたそこはいままで見たことないような景色…ただただ感動…(ToT)
初めて見たニベソツドーン!やユースホステルあたりの下りカーブで支笏湖に吸い寄せられる時に見える白いバウムクーヘンな樽前山を初めて見た時の細かすぎて伝わらない?感動に匹敵…(ToT)
山頂はどこか広すぎてわからないけど高いところを目指し、それらしい岩の雪を掘るとネジを発見!\(^o^)/
しばし絶景を楽しみ、帰るが出だしが怖い。後ろ向きのフロントポインティングでええい!と下り、そのままトラバースを絡めながら一気に高度を下げ、無事下山。
立ち入り禁止看板が目印のシシャモナイコースを目指すが、看板が撤去されたかしてない(・・;)
適当に下りるが多分、少し西山側に行きすぎた斜面を下りた感じ。少し登り返して火山ガスの測定器を発見。ここからは勝手知ったるルート。アイゼンでははまり始めたのでふたたびワカンに。
たまにあるテープを確認しながらどんどん進む。
荒れたシシャモナイ沢の積雪期はかなり厄介なことに気づくが行くしかない。溶岩ドームで時間がかかり過ぎたので気持ちも焦る。
楽しみにしていた苔の洞門だったけど、第二から第一までが「こんなに長かったっけ」と思うぐらい長く感じた。岩場も凍りつき、ワカンもストックも上から投げ捨てて下りる。
積雪期のこのコースを甘く見すぎたようだ(^_^;)
車道にようやく着くが日没までわずか。9キロほどあるはず。前回は紋別橋のちょっと向こうでランシューで夏、キロ6分ぐらいで駆け抜けたが、今回はモーラップで冬靴で車道はアイスバーンもあり、歩道はプチラッセルしなくてはならない。桁が違う…(*_*)
さらに車もトラックや観光バスがほとんど、人がいるとは思ってないはずでかなり気を遣う。
でも早く帰らねば飛行機に間に合わない。
てゆうか、普通に考えたらもう無理!(*_*)
ヒッチハイクも考えたが、ここまで来たら自力で終えたいし、うす汚れた登山者は迷惑だと思い必死に頑張った。もう、寒いんだか暑いんだか何がなんだかわからない(笑)
途中、アイスバーンですべって一回転んだだけで1時間20分で樽前荘に着くことができた。フロントガラスは当たり前に凍ってるし帰り支度もまだできてない(;´д`)
飛行機は18時25分、搭乗手続きは20分前締め切り。
過去に似たようなピンチは数々あったけど、今回のは横綱級のヤバさ。飛ばし過ぎないように飛ばし、B駐車場着18時3分(・・;)
あまりにもいろんなことがありすぎた1日だった。もうおなかいっぱい!(;゜0゜)
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