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Yamareco

記録ID: 1340732
全員に公開
雪山ハイキング
霊仙・伊吹・藤原

天狗堂〜サンヤリ〜鈴ヶ岳〜御池岳 (君ヶ畑より周回)

2017年12月23日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
09:58
距離
19.3km
登り
1,647m
下り
1,627m

コースタイム

日帰り
山行
9:21
休憩
0:35
合計
9:56
7:11
69
8:20
8:25
2
8:27
8:28
53
9:21
9:42
48
10:30
10:30
11
10:41
10:41
45
11:26
11:27
26
11:53
11:53
47
12:40
12:41
45
13:26
13:26
7
13:33
13:33
25
13:58
13:59
12
14:11
14:11
20
14:31
14:35
6
14:41
14:41
24
15:05
15:06
45
15:51
15:51
22
16:13
16:13
23
16:36
16:36
31
17:07
岩尾谷登山口
天候 晴れときどき曇り。
過去天気図(気象庁) 2017年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
天狗堂 岩尾谷登山口前の路肩スペースに駐車しました。(3台ぐらい駐車可能)

最初,君ヶ畑登山者用駐車場まで乗り入れようとしましたが,
その手前1キロほどのあたりから路面が凍った雪におおわれてきたので,
あきらめて戻って,そこに駐車。
(208km)
コース状況/
危険箇所等
◆岩尾谷登山口〜天狗堂
けっこう序盤から雪におおわれました。トレースはありませんでした。
谷筋から尾根に乗るまでが,とくに雪の急登。

◆天狗堂〜サンヤリ〜ミノガ峠
これでもかというくらい小ピークのつづく尾根道。
サンヤリから先は目印も少なく,支尾根に迷い込む可能性大だったので,
ピークに登るたびに,下降する方角をGPSで確認しながら歩きました。
雪は吹きだまりで30センチぐらい。ノートレースでした。
ところどころやせた尾根もあって,ちょっと緊張。

◆ミノガ峠〜鈴北岳
「鈴鹿十座」の黄色いテープがたくさんありますが,
積雪30センチほどで,ノートレース。
鈴ヶ岳への登りと鈴北岳への登りが堪えました。

◆鈴北岳〜御池岳〜T字尾根〜登山口
さすがにここにはトレースがありました。
テーブルランドからT字尾根への下降が激下り。
シリセードしたくなりましたが,するにはちょっと雪が足りない感じ。
その先まで行ったが,路面が凍ってきて,あきらめて戻って,この駐車スペースに駐めることにしました。
2017年12月23日 07:10撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 7:10
その先まで行ったが,路面が凍ってきて,あきらめて戻って,この駐車スペースに駐めることにしました。
すぐそこに岩尾谷登山口。天狗堂へ向かいます。
2017年12月23日 07:10撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 7:10
すぐそこに岩尾谷登山口。天狗堂へ向かいます。
登り始めて数分で,登山道は雪におおわれてしまいました。
2017年12月23日 07:16撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 7:16
登り始めて数分で,登山道は雪におおわれてしまいました。
谷筋から尾根に向かって,急登が始まる。
2017年12月23日 07:28撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 7:28
谷筋から尾根に向かって,急登が始まる。
尾根に乗りました。
2017年12月23日 07:36撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 7:36
尾根に乗りました。
積雪量は20センチぐらいかな。ラッセルというほどでもないです。
2017年12月23日 07:56撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 7:56
積雪量は20センチぐらいかな。ラッセルというほどでもないです。
天狗堂の山頂がやっと見えました。
2017年12月23日 07:57撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 7:57
天狗堂の山頂がやっと見えました。
ノートレース。誰も歩いていません。
2017年12月23日 08:11撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 8:11
ノートレース。誰も歩いていません。
御池岳と藤原岳が見えました。あちらは人がたくさんいるかな。
2017年12月23日 08:11撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 8:11
御池岳と藤原岳が見えました。あちらは人がたくさんいるかな。
天狗堂(988m)にとうちゃ〜く。誰もいないので,セルフ撮りです。
2017年12月23日 08:22撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 8:22
天狗堂(988m)にとうちゃ〜く。誰もいないので,セルフ撮りです。
山頂から少し先へ行くと,展望岩。登ってみましょう。
2017年12月23日 08:28撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 8:28
山頂から少し先へ行くと,展望岩。登ってみましょう。
おお〜,御池岳です。この方向から見る御池は初めてですね。手前にはT字尾根。
2017年12月23日 08:30撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 8:30
おお〜,御池岳です。この方向から見る御池は初めてですね。手前にはT字尾根。
展望岩から藤原岳。
2017年12月23日 08:30撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 8:30
展望岩から藤原岳。
さらに銚子岳,静ヶ岳ですね。
2017年12月23日 08:30撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 8:30
さらに銚子岳,静ヶ岳ですね。
サンヤリへ向かって尾根を進みます。トレースがない。先行き不安です。
2017年12月23日 08:37撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 8:37
サンヤリへ向かって尾根を進みます。トレースがない。先行き不安です。
雪が深くなりました。吹きだまりでは30〜40センチ。もっと雪は少ないと思っていたけど…。
2017年12月23日 08:38撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 8:38
雪が深くなりました。吹きだまりでは30〜40センチ。もっと雪は少ないと思っていたけど…。
「御池岳を歩くときに必要かも…」と思って持ってきたスノーシューを,ここで早くも装着。
2017年12月23日 08:43撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 8:43
「御池岳を歩くときに必要かも…」と思って持ってきたスノーシューを,ここで早くも装着。
藪が隠されるほどの積雪量はなく,スノーシューではやっかいな箇所も。
2017年12月23日 08:51撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 8:51
藪が隠されるほどの積雪量はなく,スノーシューではやっかいな箇所も。
とにかく尾根道をサンヤリへ向かう。
2017年12月23日 09:01撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 9:01
とにかく尾根道をサンヤリへ向かう。
サンヤリ(958m)に到着しました。ミノガ峠までの道のりのやっと1/3。この先も誰も歩いていないでしょう。行くか戻るか,迷いました。
2017年12月23日 09:21撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 9:21
サンヤリ(958m)に到着しました。ミノガ峠までの道のりのやっと1/3。この先も誰も歩いていないでしょう。行くか戻るか,迷いました。
迷った末に,ミノガ峠までは行ってみることにしました。藪がたくさんありそうなので,スノーシューははずしてつぼ足です。
2017年12月23日 10:04撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 10:04
迷った末に,ミノガ峠までは行ってみることにしました。藪がたくさんありそうなので,スノーシューははずしてつぼ足です。
ひたすら樹林帯の登り下りですが,御池岳の北端と鈴ヶ岳が見えました。きれいですね。
2017年12月23日 10:18撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 10:18
ひたすら樹林帯の登り下りですが,御池岳の北端と鈴ヶ岳が見えました。きれいですね。
シカ君のトレースあり。なかなかこちらが思うように歩いてくれてます。
2017年12月23日 10:21撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 10:21
シカ君のトレースあり。なかなかこちらが思うように歩いてくれてます。
近江方面が開けました。展望のない稜線なので,遠くまで見えるとうれしい。
2017年12月23日 10:42撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 10:42
近江方面が開けました。展望のない稜線なので,遠くまで見えるとうれしい。
鉄塔の真下を通る。
2017年12月23日 11:05撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 11:05
鉄塔の真下を通る。
そこから見える滝谷山(P877)。
2017年12月23日 11:05撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 11:05
そこから見える滝谷山(P877)。
滝谷山に着きました。
2017年12月23日 11:25撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 11:25
滝谷山に着きました。
滝谷山からの御池岳と鈴ヶ岳。
2017年12月23日 11:24撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 11:24
滝谷山からの御池岳と鈴ヶ岳。
霊仙山も見えました。あちらもまっ白ですね。
2017年12月23日 11:37撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 11:37
霊仙山も見えました。あちらもまっ白ですね。
鈴ヶ岳と御池岳。
2017年12月23日 11:42撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 11:42
鈴ヶ岳と御池岳。
林道に合流して…。
2017年12月23日 11:46撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 11:46
林道に合流して…。
しばらく歩くと,やっとミノガ峠。さて,もう12時。この御池林道を下っていくか,御池岳へ登り返すか。
2017年12月23日 11:52撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 11:52
しばらく歩くと,やっとミノガ峠。さて,もう12時。この御池林道を下っていくか,御池岳へ登り返すか。
御池岳へ向かうことにします。
2017年12月23日 11:55撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 11:55
御池岳へ向かうことにします。
林道を歩いていく。
2017年12月23日 12:01撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 12:01
林道を歩いていく。
鈴ヶ岳。雪の状態はどんなだろうか。
2017年12月23日 12:05撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 12:05
鈴ヶ岳。雪の状態はどんなだろうか。
ここから登山道へ。
2017年12月23日 12:12撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 12:12
ここから登山道へ。
あの稜線まで登っていくのだ。鞍部が桜峠。
2017年12月23日 12:23撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 12:23
あの稜線まで登っていくのだ。鞍部が桜峠。
「鈴鹿十座」の黄色いテープが導いてくれます。
2017年12月23日 12:31撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 12:31
「鈴鹿十座」の黄色いテープが導いてくれます。
天狗堂からミノガ峠へ,先ほど歩いた稜線が見えました。
2017年12月23日 12:38撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 12:38
天狗堂からミノガ峠へ,先ほど歩いた稜線が見えました。
桜峠に到着。
2017年12月23日 12:40撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 12:40
桜峠に到着。
桜峠から鈴ヶ岳へ。
2017年12月23日 12:41撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 12:41
桜峠から鈴ヶ岳へ。
白い霊仙山がきれいです。
2017年12月23日 12:43撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 12:43
白い霊仙山がきれいです。
雪が深くなってきた。ここは藪もなさそうだし,やせた尾根もなさそうなので,スノーシューを再び装着。
2017年12月23日 12:59撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 12:59
雪が深くなってきた。ここは藪もなさそうだし,やせた尾根もなさそうなので,スノーシューを再び装着。
雪の尾根がつづく。がんばれ〜,オレ!
2017年12月23日 13:03撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 13:03
雪の尾根がつづく。がんばれ〜,オレ!
やっと鈴ヶ岳へとうちゃ〜く。長くつらい登りでした。でも,休んでいるわけにはいかない。
2017年12月23日 13:25撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 13:25
やっと鈴ヶ岳へとうちゃ〜く。長くつらい登りでした。でも,休んでいるわけにはいかない。
ヒルコバまで下り,今度は鈴北岳への登り。
2017年12月23日 13:32撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 13:32
ヒルコバまで下り,今度は鈴北岳への登り。
鈴ヶ岳をふり返る。この登りもしんどい。
2017年12月23日 13:39撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 13:39
鈴ヶ岳をふり返る。この登りもしんどい。
ついた〜,鈴北岳〜。
2017年12月23日 13:58撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 13:58
ついた〜,鈴北岳〜。
鈴北岳からの霊仙山。
2017年12月23日 13:58撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 13:58
鈴北岳からの霊仙山。
さぁ,御池岳へ。日没までの時間との戦いになってきた。
2017年12月23日 14:00撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 14:00
さぁ,御池岳へ。日没までの時間との戦いになってきた。
鈴北岳からはさすがにトレースがありました。
2017年12月23日 14:11撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 14:11
鈴北岳からはさすがにトレースがありました。
御池岳(1247m)にとうちゃ〜く。ようやっと本日の最高地点に到達。誰もいないのでセルフ撮り。すぐに出発。
2017年12月23日 14:33撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 14:33
御池岳(1247m)にとうちゃ〜く。ようやっと本日の最高地点に到達。誰もいないのでセルフ撮り。すぐに出発。
ボタンブチに人がいる。この方々,今夜はテーブルランドでテン泊だそうです。いいなぁ,ボクもここでテン泊したい。
2017年12月23日 14:36撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 14:36
ボタンブチに人がいる。この方々,今夜はテーブルランドでテン泊だそうです。いいなぁ,ボクもここでテン泊したい。
天狗の鼻から,天狗堂〜サンヤリの稜線をのぞむ。あっちから歩いてきた。
2017年12月23日 14:42撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 14:42
天狗の鼻から,天狗堂〜サンヤリの稜線をのぞむ。あっちから歩いてきた。
テーブルランドを歩いていく。時間に追われているので,このスノーシュー天国を楽しんでいる余裕もないです。
2017年12月23日 14:49撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 14:49
テーブルランドを歩いていく。時間に追われているので,このスノーシュー天国を楽しんでいる余裕もないです。
広い御池岳のテーブルランド。
2017年12月23日 14:56撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 14:56
広い御池岳のテーブルランド。
午後3時。やっとT字尾根への下降点です。ここから激下り。
2017年12月23日 15:04撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 15:04
午後3時。やっとT字尾根への下降点です。ここから激下り。
尾根を歩いていく。今日は一日,雪の中を歩きました。
2017年12月23日 15:13撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 15:13
尾根を歩いていく。今日は一日,雪の中を歩きました。
T字尾根から御池岳をふり返る。
2017年12月23日 15:32撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 15:32
T字尾根から御池岳をふり返る。
T字尾根の真ん中,P918。
2017年12月23日 15:51撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 15:51
T字尾根の真ん中,P918。
T字尾根の先っぽP878。ここから下りです。なんとか暗くなる前に下りられるか。
2017年12月23日 16:13撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 16:13
T字尾根の先っぽP878。ここから下りです。なんとか暗くなる前に下りられるか。
夕暮れせまる。正面に天狗堂。
2017年12月23日 16:18撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 16:18
夕暮れせまる。正面に天狗堂。
T字尾根登山口に下りてきました。あとは林道を歩いて車のところまで戻るだけです。あ〜後半,ほとんど休まずに歩いた〜。ホントに疲れました〜。
2017年12月23日 16:36撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/23 16:36
T字尾根登山口に下りてきました。あとは林道を歩いて車のところまで戻るだけです。あ〜後半,ほとんど休まずに歩いた〜。ホントに疲れました〜。

装備

MYアイテム
ひさやま
重量:-kg

感想

御池岳のボタンブチから南西方面に目をやると,目だつ鋭鋒が天狗堂。
天狗堂に登ろうとして,「ただピストンではなく,周回できないか」と考えて,
計画したのが今回のコースです。

1年でもっとも日の短い今の時期,
この周回コースを歩き通せるかは,積雪にどれほど手こずるかによると思いました。
御池岳テーブルランドには,すでにけっこうな積雪があるようですが,
「天狗堂〜サンヤリ〜ミノガ峠の稜線はどうだろう。
大したことないんじゃないか」と高をくくって出かけました。

ところが当日朝,君ヶ畑への道の両側には,除雪されたけっこうな雪。
そのうちに凍った路面にスタッドレスタイヤでも滑り出して,怖くなって,
T字尾根の登り下りに使う君ヶ畑の登山者用駐車場まで入れませんでした。
そこで,岩尾谷登山口前に車を駐めて歩き出しました。

歩き始めて数分で,登山道は雪におおわれて,
天狗堂に向かう急斜面の登りにまず手こずりました。
天狗堂の展望岩に登ると,目の前に御池岳。
「よ〜し,これからあそこまで歩くぞ〜」と気合いが入りますが,
サンヤリに向かって下りだした途端に,その気合いは一気に不安に変わりました。

トレースのない稜線の雪は,思っていた以上に深かったのです。
吹きだまりではヒザぐらいまで埋まって,ここでラッセルなんて想定外!
「テーブルランドで使うかも」と思って持ってきたスノーシューが,
こんな序盤から活躍することになりました。
でもスノーシューは,中途半場に出た藪ややせた尾根では使い勝手が悪い。

サンヤリに到着したときに,
「これではとうてい計画した周回コースを歩き通すことは無理。ここから戻ろうか」
と迷って,あれこれ考えたあげく,
「なんとかミノガ峠までは行ってみよう。そこからは御池林道を戻ってくればいい」
と思い直して,
スノーシューをはずしてつぼ足で,ノートレースの稜線を歩くことにしました。

サンヤリからたくさんの小ピークを越えましたが,
幸いに雪はくるぶしから,深くてもスネぐらいで,
ラッセルというほどでもありませんでした。
ただ,ずっと樹林の中で目印は少なく,
小ピークからの下りでは,毎回のようにGPSで下る方向を確認してました。

そしてやっと,12時にミノガ峠に到着。
登り始めて5時間で,中間地点のミノガ峠です。
ここから林道を歩けば,2時間ぐらいで車まで戻れるでしょう。
もし御池岳へ登り返せば,たぶん5時間はかかる。午後5時はギリギリだなぁ。

でも結局,雪の御池岳の誘惑に負けて,鈴ヶ岳への登山道に入ってしまいました。
そこからはひたすら時間との戦いです。
鈴ヶ岳への登りで再び雪が深くなってきて,スノーシューを着けた以外は,
ほとんど休まず,歩きに歩き続けました。
鈴ヶ岳と鈴北岳の登りが,スノーシューでもけっこうもぐってつらかった〜。

テーブルランドにはさすがにトレースはありましたが,
先を急ぐ今日は,せっかくのスノーシュー天国を楽しむ余裕はありませんでした。
そしてなんとか,暗くなる前にT字尾根登山口に下り立って,
「暗くなる前に間に合った〜。よかった〜」と安堵感で,一気に力が抜けました。

それにしても,なんとかギリギリで予定の周回コースを回れましたが,
体力もほぼほぼ限界でした。
やり過ぎた感とやり切った感のせめぎ合いといった感じでしょうか。
でも,今年を締めくくるにふさわしい山行だったかもしれません。

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コメント

イヤ〜凄い!
hushiyamaさん、こんばんは。
何とも凄いレコですね
ハラハラドキドキしながらレコを拝見し、見終わった後には、私までぐったりしてしまうとともにホッとしました
実際に歩かれたhushiyamaさんは、さぞや大変だったことでしょう。
そんな山歩きを成し遂げる強靭な肉体と高い技術力には、いつもながら感動です
冬至、積雪、ノートレースの中での周回、とても達成感のある山歩きだったのではないでしょうか
2017/12/24 19:27
Re: イヤ〜凄い!
totokさん,こんばんは。
コメント,ありがとうございます。

いつもけっこうがんばって歩いてることが多いですが,
今回の山行はとくにがんばりました。ちょっとがんばりすぎました。

ボクは貧乏性なもんで,どうしても一回の山行を
無理くり山盛りにしてしまうんですよ。
でも,我がことながら無事に帰って来られてよかったです。
天狗堂,サンヤリの稜線側からみた御池岳がきれいでした。
2017/12/24 22:44
この雪の中、この距離を、このルートで
hushiyamaさん メリクリです

「この雪の中、この距離を、このルートで...」
体力や技術ももちろんですが、
そのチャレンジ精神と忍耐力が凄いですね
私などは無雪期でも躊躇してしまいそうなコース

hushiyamaさんのレコはワンデイロングハイクの参考にとてもなります
でもちょっと難易度高いものが多いので
真似などしていたらいつか痛い目にあいそうな予感も...
少しづつスキルアップしてhushiyamaさんの後を追わせていただきます
2017/12/25 11:36
Re: この雪の中、この距離を、このルートで
goldengateさん,こんばんは。
コメント,ありがとうございます。

やり過ぎ感満載のレコだったですね,すみません
分岐点はミノガ峠で,御池林道を素直に下るか,
鈴ヶ岳・御池岳へ登り返すかの選択を迫られたときでした。
暗くなるギリギリでの下山は予想できましたが,
お天気もよかったし,林道歩いて下るのもイヤだったので,
つい鈴ヶ岳方面へ行ってしまったんですね。

行ったらもうT字尾根を下るしかないので,
本当に日が暮れていくのと競争になってしまいました。

ボクもいい気になってたら,いつか痛い目に遭うことになるかも…。
山登りに無理は禁物ですよね,自戒の念をこめて。
2017/12/25 19:03
この時期にやられましたか
hushiyamaさん、こんにちは

相変わらず、夏でも冬でもロングハイクですね。
この周回私もやろうと考えてましたが日の長い時期の設定でした
君ケ畑Pまで入れなかったようですね。
この時期天候と積雪量によっては遭難しかねないループをそつなく
こなしてお見事でした。

わたしはこの時期は流石にできませんね
2017/12/25 13:35
Re: この時期にやられましたか
higurasiさん,こんばんは。
コメント,ありがとうございます。

天狗堂〜サンヤリ〜ミノガ峠はもっと雪が少ないと考えての出動でしたが,
思ったよりも雪があって,結果的には予定通りに歩いたものの,
とくに後半は鈴ヶ岳から御池岳へ,ただただ必死に歩いただけでした。
「そつなくこなした」なんてとんでもないです。

これまでもhigurasiさんのループのレコをいろいろと読ませてもらってきました。
そういえば,その最初は青川峡からの竜〜静〜銚子〜藤原ループでしたね。
そのループを歩ききったときに,初めてhigurasiさんからコメントもらったと思います。
これからもいろいろなループのレコを読ませてください。
よろしくお願いします。
2017/12/25 19:17
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