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記録ID: 134251
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ハイキング
八幡平・岩手山・秋田駒

森吉山

2011年09月17日(土) [日帰り]
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nobou その他1人
GPS
--:--
距離
16.1km
登り
1,212m
下り
1,212m

コースタイム

阿仁中村登山口(P)5:56‐6:10第2標識(打当内コース合流点)‐6:48第3標識(3.5km)‐7:15ブナの標識‐7:43第4標識(5.7km)‐8:13滝・草つき岩壁8:18‐8:56吊り尾根‐9:18山頂9:30‐10:28第4標識‐11:04第3標識‐11:27第2標識‐11:40下山(P)
天候 曇り 山頂付近の視界約200m
過去天気図(気象庁) 2011年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
行き;県道・阿仁中村登山口‐(車)登山口P
還り;登山口P-(車)‐県道・打当内登山口
コース状況/
危険箇所等
1;県道の『阿仁中村』の登山口(案内標識あり)から林道を2.5kmで第1標識『森吉山登山口』(駐車スペースあり)に至るが、左折してさらに300m程先まで車が入り、そこにも1台分のスペースがある。
2;林道がそのまま細くなって山道になり、打当内からのコースを合わせる地点(第2標識)までは殆ど高度を上げず山際を行くが、草深くて歩きにくい。(夏までは草が刈られていた様子)
3;第3標識の先から山腹を登って登山道となり、ブナ林の中を1本調子の登りがしばらく続く。
4;第4標識から道が左に折れてトラバースし並走する尾根と合する。この付近からの道は草がかぶって足元が見えず非常に歩きにくい。
9月17日5:52 阿仁中村登山口(県道から2.5km)。車はここからさらに300m入れる。
9月17日5:52 阿仁中村登山口(県道から2.5km)。車はここからさらに300m入れる。
5:56 出発
6:01 アケボノソウがあった
6:01 アケボノソウがあった
6:10 打当内登山口からの合流点
6:10 打当内登山口からの合流点
同 中村登山口から2km,打当内登山口から2.5km
同 中村登山口から2km,打当内登山口から2.5km
同 草深い山際の道
同 草深い山際の道
6:23 杉の植林帯を行く
6:23 杉の植林帯を行く
6:44 長い山際の道
6:44 長い山際の道
6:48 3.5km地点 この先から山腹の登りとなる。
6:48 3.5km地点 この先から山腹の登りとなる。
6:50 サワグルミも根曲り
1
6:50 サワグルミも根曲り
6:58 オオカメノキの実
6:58 オオカメノキの実
6:59 マイヅルソウの実
6:59 マイヅルソウの実
7:05 ユキザサの実
7:05 ユキザサの実
7:06 オオカメノキ
7:06 オオカメノキ
7:10 ノリウツギ
7:15 いつしかブナに囲まれていた
7:15 いつしかブナに囲まれていた
6:40〜44 小沢で休憩
6:40〜44 小沢で休憩
同 心地よいブナ林を行く
同 心地よいブナ林を行く
7:18 ツルリンドウ
7:18 ツルリンドウ
7:21 さらに続くブナ林
7:21 さらに続くブナ林
7:30 時々カラマツ
7:30 時々カラマツ
7:31 トチバニンジン
7:31 トチバニンジン
7:40 色鮮やかなリンドウ
7:40 色鮮やかなリンドウ
7:43 5.7km地点
7:48〜51 休憩
7:54 道が左折し右手が開ける
7:54 道が左折し右手が開ける
7:56 ツキヨタケの老菌か・・
7:56 ツキヨタケの老菌か・・
7:57 右下に沢が広がる
7:57 右下に沢が広がる
同 視界悪し
同 前方に森吉山の山塊を見る
同 前方に森吉山の山塊を見る
7:58 コブシの実
8:00 ツバメオモトの実
8:00 ツバメオモトの実
8:11 この先苦戦を強いられる
8:11 この先苦戦を強いられる
8:13 8mほどの滝 滝の下から沢音 
8:13 8mほどの滝 滝の下から沢音 
同 なぜかこの滝が大岩壁に見えた
同 なぜかこの滝が大岩壁に見えた
同 その先にも壁が見える。 この壁も大きな垂直の壁に見えた
同 その先にも壁が見える。 この壁も大きな垂直の壁に見えた
8:14 ダイモンジソウ?
8:14 ダイモンジソウ?
8:15 足元が見えない
8:15 足元が見えない
同 その先の道
同 草つきの岩壁
同 草つきの岩壁
同 壁を見上げる
同 壁を見上げる
8:18 振り返る
8:18 ノウゴウイチゴ
8:18 ノウゴウイチゴ
8:19 ナンブアザミ?
8:19 ナンブアザミ?
8:38 薮道なお深く
8:38 薮道なお深く
8:40 ナナカマドの実
8:40 ナナカマドの実
8:42 延々と続く薮に足が止まる
8:42 延々と続く薮に足が止まる
8:54 樹林帯から笹原へ 行く手は見えず
8:54 樹林帯から笹原へ 行く手は見えず
8:56 時折ガスが切れ
8:56 時折ガスが切れ
同 初めて前が見えたが・・
同 初めて前が見えたが・・
8:57 まだ先は長い
8:57 まだ先は長い
9:05 そしてまた閉ざされて
9:05 そしてまた閉ざされて
9:06 足元を見る ゴゼンタチバナの実
9:06 足元を見る ゴゼンタチバナの実
同 リンドウが多い山だ
同 リンドウが多い山だ
9:10 大詰めが近い予感
9:10 大詰めが近い予感
9:14 『足元注意』の立札は下山者向けのものか・・
9:14 『足元注意』の立札は下山者向けのものか・・
9:15 岩船?
同 標識過多
9:17 jun1氏登頂
9:18 登頂
9:30下山開始
9:39 
2011年09月19日 23:12撮影
9/19 23:12
9:39 
同 ゴゼンタチバナ
同 ゴゼンタチバナ
9:49 ナナカマド
10:02 草つきの壁
10:02 草つきの壁
10:03 ウメバチソウ
10:03 ウメバチソウ
10:14 ヒロハユキザサの実
 
10:14 ヒロハユキザサの実
 
10:16 明るくなってきた
10:16 明るくなってきた
10:16 エンレイソウの実
10:16 エンレイソウの実
10:18 アキノキリンソウ
10:18 アキノキリンソウ
10:20 山頂方向を振り返る
10:20 山頂方向を振り返る
同 沢を見下ろす
同 沢を見下ろす
10:21 紅葉ではないような・・
10:21 紅葉ではないような・・
10:23 土に還る木
10:23 土に還る木
10:26 美しい赤い実と
10:26 美しい赤い実と
同 赤くなる前の実と
同 赤くなる前の実と
10:28 残り5.7km地点
10:28 残り5.7km地点
10:35 猛毒だが美しく色づくツタウルシ
10:35 猛毒だが美しく色づくツタウルシ
10:41 真っ白いキノコ
10:41 真っ白いキノコ
10:47 地上生のキノコ
10:47 地上生のキノコ
11:04 残り3.5km地点
11:04 残り3.5km地点
11:27 合流点 残り2.0km
11:27 合流点 残り2.0km
11:35 キツリフネソウ
11:35 キツリフネソウ
同 白いツリフネソウ
1
同 白いツリフネソウ
同 アケボノソウ
1
同 アケボノソウ
11:40 ウワバミソウ=ミズナ,ミズ
11:40 ウワバミソウ=ミズナ,ミズ
11:40 下山 ヌスビトハギの実
11:40 下山 ヌスビトハギの実
寒い夜はおでん

感想

 9月17日(土)
 4:10起床。前夜つくり置きの鮫の煮つけと味噌汁を温め、パックご飯を湯煎。お茶をつくって冷やしボトルに詰める。手早く朝食をすませて5:40発登山口に移動。 阿仁のコースは2つあるが入り口が違うだけで、駐車地点から2kmほど歩いた所でもう1つの打当内のコースを合する。
 中村の入り口から2kmほど走ると『森吉山頂まで8k』」と書かれた標識があるが車は更に300mほど入れ、1台分のスペースがある。そこに車を置いて6:10出発。
 林道をそのまま直進するとやがて草深い細道となる。足元が見えないほど草が被った道を2km近く歩き、この間に小さな沢を3つ越えると杉の林に達すると『山頂まで6.2km』の標識のある地点で打当内からの道を合わせて左折となる。
 道は高度を上げずに山際を進み、6つの小沢を越えて『山頂へ4.7km』の標識を通過(6:48)した先でようやく山腹の登りにかかり、ジグザグを数回繰り返して5分ほどで登山道らしい道に出る。
 足元にマイヅルソウやユキザサの実を見ながらゆっくり高度を上げるうちにいつしかブナの大木に囲まれた森に入り込んでいるのに気づかされ、その辺りからしっとり落ち着いた樹林の道が続く。
 見通しの効かない樹間の道は次第に勾配を強め、やがて左手により高い山が並走するのを見る。自分が歩いている道とその山かどう言う関係にあるのか分からないまま更に進んで『山頂へ2.5km』の標識に着いた時(7:43)、先刻見た山の稜線より高い所に到達したことを知り、そこから道が左に折れるに至って山頂は並走する稜線と合したその奥に位置するらしいことを察する。

 それまで歩いてきた尾根が終わって道が左に折れると右手が開けて遮るものがなくなり、眼下の沢の広がりや遠方に幾重にも重なる山並みを見渡すことが出来るようになるが、哀しいかな地理不案内で何も分からない。
 目指す山頂は行く手の前方にある筈と見上げた時、一瞬ガスが切れて姿を現したそれはあまりに大きくあまりに遠い山塊だった。
 前夜の雨を吸った丈余の草の中を歩くのは海草の中を泳ぐに等しく、たちまち全身ぬれネズミとなりながら足元も見えない中をただ先行するjun1氏が泳いだ痕跡を頼って追いかけるのみ。それまで順調だった登高がそこから難渋することとなる。
 道が一旦下ってトラバースしながらその大きな山塊へと進むと前方から沢音が聞こえ、右手に高さ8m程の滝が現れる。なぜかこのときは目も眩むほどの高い壁に見えたその岩肌を伝って、滝とは言えないほどの細い流れと飛沫が滴り落ち、滝の下で小さな沢となっているのが音の源。
 滝に突き当たって直角に曲がり沢を越えると先ほどの滝とほぼ同じ高さの、表面が萌黄色の草に覆われた岩壁が現れる。その基部に溜まった土砂の上にウメバチソウやミヤマダイモンジソウ、ノウゴウイチゴ等を見る。
 2つの岩壁の下を大きく廻って右に曲がりながら高度を上げる道を、なおまとわりつく深い草に足を取られながら進むこと30分,一向に先が見えない登りに辟易し 
かつ焦りを覚え始めた頃、立ち止まって休む相方に追いつく。『どこまで続くんだ,この薮は・・』と相方の口からもボヤキが漏れる。一息入れてさらに進むこと10分でようやく樹林帯を抜けると足元が笹原に変わる。

 相変わらずの五里霧中の笹原を、どこに向かっているのか分からぬまま歩いてようやく大きく右に切り返し、進むべき目標を見いだす。その道が再び左に折れて小さなピークを乗り越えた先にうっすらと山の輪郭が浮かび上がり、頂上が近いことを感じてまもなく『足元注意』の標柱が現れる。更に地名や進路を示すいくつかの標識群を経て9:18,三角点と『森吉山 標高1454m』の標識のある山頂に着く。
 殆ど休まず歩いてなお目標の3時間をオーバーしたのは、後半の道の悪さに苦戦したと言うこともあるが、森吉山の大きさ深さを物語るものと考えるべきであろう。

 森吉山に登るのは二十数年ぶり2度目で前回も阿仁中村からだった。どのようなコースでどんな道だったかまったく覚えていないが、気持ちのいいブナ林の道をゆったり歩いたことと、山頂から下り始めて目にした丸裸にされたスキー場の開発の凄まじさ、醜さに息を呑み絶句したこと、あまりにも異なる登りと下りの対比に驚いたことの記憶が今も鮮明で、スキー場に下るのでなくビストンすればよかったと悔やんだのを覚えているが、いつかまた来る山になるだろうと言う予感のある山でもあり、事実こうして再訪の機会を得た。
 コースは思い出せない部分が殆どだったが、ブナ林の素晴らしさは昔のままだったと思う。

 展望もなく寒いので早々に下山開始(9:30)。ナナカマドやゴゼンタチバナの実,ユキザサの青い実と赤い実,エンレイソウの黒い実,ツタウルシの黄葉,真っ白なキノコ等々,登りの際に見落としたり撮れなかった花や草の実を撮りながら下る。 草つきの岩壁の下ではウメバチソウを発見。登山口付近ではアケボノソウの他,白い花のツリフネソウを見る。
 11:40,下山してズボンを見るとヌスビトハギの実がいっぱいついていた。

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