山に求めるものって? 白滝山
- GPS
- 07:30
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 772m
- 下り
- 772m
コースタイム
12:15長池(昼食)13:00 - 13:45夫婦滝 - 14:20白髭淵14:35 - 15:15牛コバ -
16:10坊村市民センター駐車場
今回記録をつけていないので時間はaboutです。
天候 | 滋賀県は晴れでしたが、今回も比良の山は雲をかぶっていました。 午後には徐々に視界が晴れてきましたが湿度は高い一日でした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
白滝山の登山道沿いの「ワサビ大滝」から上で道を見失い、尾根の向きを頼りに無理やり登りました。 赤テープを見つけることも至難のワザでした。 長池周辺の地形の判別が難しく、かなりウロウロ歩いた末に打見山へのルートは取りやめました。(道がどうだからじゃなく、自分の準備不足です) |
写真
感想
台風の動きが遅く、先週からの雨を引きずってこの連休は出かけられないつもりでいました。
ところが今朝起きてみたら青空が!
何の準備もしていないけど、どこに行くかも決めてないけど、ザックに一式詰め込んで、とりあえず車を出しました。
東西南北どっちに走るか?
空を見上げるとだいたいどの方向も晴れていますが、空気はかなり湿り気を感じます。
先週と同じ・・・ということは、比良の上空は雲に覆われているだろうな。
南、東方面の山はくっきり見えています。
比良の方向はやっぱり雲が立ち込めている様子。
展望は望めない・・・
で、比良に向かいます。
車を走らせながら「なんで比良なんだろう」と考えてみます。
不思議なことに明確な答えが見つからないまま行き先が決まりました。
先週行った武奈ヶ岳からの下山路で、途中分岐して白滝山に向かう道がありました。
沢から尾根を一気に登ってしまうハードなルートのようでしたが、準備の足りない状況では単純なコースのほうがいいだろうと気持ちを定めます。
コンビニでおにぎりと甘いデザート(凍ったマンゴー)を買って駐車ポイントに向かいます。
水は夏場の3Lから減らして2Lを携帯。
坊村の市民センター前(毎度お世話になります)に車を停めてスタート。
先週下りてきたコースを逆に登ります。
この時間(8:30でした)からスタートする人が多いようで、先週のように閑散とした雰囲気ではなく賑やかです。
ただほとんどのグループは武奈ヶ岳方面に向かい、私が歩くルートは静かです。
しばらくは林道を進みます。
今回も最初の登りのペースをセーブして歩いてみます。
歩きながら、さっきの車中での疑問をもう一度頭の中で転がして見ます。
自分にとって、山に期待するものは何だろう?
景色や花が第一の目的ならここには来ていないだろうし、なにか理由があるんだろうけどはっきりこれと言えるものがないのが不思議です。
勝手に比良をホームグラウンドと思っているからか、歩き出したときの安心感ってのが確かにありますね。
山肌からの湧水を見ると、この山は一体どれだけの雨水を溜め込んでいるのかと想像してしまいます。
山(森)は天然のダムとはよく言ったものだとちょっと尊敬!
だからいつ来ても地面は草木の新芽で一杯なのかと納得。
頭の中が忙しいうちに白滝山の登山道分岐までの分岐に着きました。
ここまで50分。
ここから沢を登りますが、山頂手前まで結構な急傾斜が続きます。
標高差で約650m。 考え事してる場合じゃない!
突然現われた滝。
沢の規模には不釣合いなほどの水量で圧倒されます。
地形図には名前も載っていない滝(そこには「わさび大滝」と看板がありました。)に見とれてか、どうやらここで道を間違えたようで・・・
ここまでも踏み跡程度の道を赤テープ頼りに歩いていましたが、少し登ったところでとうとうテープも見つからなくなってしまいました。
滝まで引き返そうかとも考えたのですが、地形図上での現在位置にある程度自信があったので、自問自答の結果このまま尾根に出て登ることにします。
そこからしばらくはぬかるんだ斜面との戦いに終始し、何度も滑っては足元を泥だらけにしながら登り続けます。
山頂近くで木に巻かれた白テープを見つけたときは、天使の羽かと思いましたよ!
山頂部は白いガスの中。
ただ今回はそれを気にする余裕もなく、(そして気にする必要もなく)一休み。
(セルフタイマーを使って撮影の練習をしてみたり・・・恥ずかしい写真なので載せません)
昼食までにもう少し先まで行けるだろうとスタートし、長池を目指します。
そこから打見山までが今回の予定コース。
道標に従って道を辿ります。
さっきの斜面での格闘のおかげで「道を歩く」ことのありがたいこと!
軽く下ったところに池がありました。 「音羽池」の看板があります。
数人のグループが昼食中で、邪魔をしないよう池の反対側に廻ってみます。
いました。
マムシ君です。
はじめて見ました。
頭が三角で体はずんぐり、恐る恐る記念撮影です。
人から「マムシの巣」があるという話を聞いたことがあって、その周辺にもまだいるのかとしばらくはビクビクでした(笑)
道がはっきりせず、稜線でもなく判別の難しい地形、地形図にない池がいくつもあって・・・というわけで、迷っています。
どの池も同じに見えてしまう中、長池に着いたのは偶然でした。
ザックを下ろしておにぎりを頬張り、しばらくは頭を休ませてやります。
他人が見ると放心状態で飯食ってるようにしか見えない・・・
しばらくの空白の後、地図を広げてルートを再検討します。
木戸峠まで鉄塔を結ぶ点検路があるようなのですが、ガスの中では不安が残ります。
夫婦滝から木戸峠まで白滝谷を進むのは今からだと駆け足になってもったいない。
打見山に行くのはやめました。
この辺がソロ山行のお気楽さというか・・・
夫婦滝から牛コバまでの谷は滝・滝・滝の連続で、素晴らしい迫力です!
その滝から上がってきた(!!)ふたりの男性。
聞くと、川の中を歩く「沢登り」をしていたとのこと。
山の楽しみ方にはいったいどれだけのバリエーションがあるのやら・・・
「靴を貸してやるから入ってみるか?」 と勧められました!
滝を撮りながらゆっくり下っていくと、下流からさっきの2人が手を振っています。
また川に誘われるのかと思いましたが、二人は川に入り、渡渉地点の外れかけた手すりを支えていました。
見ると10人ほどのグループが2人のおかげで渡渉できたようで、いい空気が流れていました。
自分にできることが人の役に立つって、いいことですね。
ふと思うと自分は人に感謝するばかりで、されることってほとんどないのでは?
「ありがとう」と聞くことよりも、言うことのほうが10倍くらい多い日常だと思います。
さりげない親切は見ていてかっこよかったです。
朝の疑問に自分なりの答えを出してみました。
山頂からの大きな景色が見られたらうれしいことで、
たくさんの花や葉っぱ、新芽が迎えてくれればうれしくて、
滝や池、水といっしょに過ごす時間も素晴らしく、
その中の何かが足りないことを気にする必要はありません。
ガスで山頂が見えなくても
数え切れないほどの「いいこと」があれば関係ないですね!
いいことを感じる自分でいられるように・・・修行は続きます(笑)
コメント
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コメントありがとうございました。
僕もおじゃましてみました。
写真の撮り方と
感想の書き方が素晴らしいですね!
思わず読み入りました。。
僕もここ何度か、
ヘビには遭遇してるのですが、
マムシ君のような大物には
幸い出会ってません。
マムシも人気を感じると逃げてくれるのでしょうか・・?
そういえば、この間ヘビに遭遇した時に、
熊鈴はヘビにも聞こえるのかな、
と考えてましたが、どうなんでしょうねぇ。。
蛇は地面を這っているものだから、どちらかというと地面の振動に敏感に反応しそうに思えるのですが、どのあたりの周波数を感じるんだろう
マムシを見たのは生まれて初めてでしたが、話に聞いていた特長がはっきり出ていたのですぐわかりました。
以前には地図読みの練習をまじめにやろうとしていて、歩きながら地形図とにらめっこの山歩きでしたが、ここのところなおざりになっているような
一年後には少し胸を張れるようにがんばりますよ
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