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記録ID: 134766
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ハイキング
八ヶ岳・蓼科

八子ヶ峰

2011年09月18日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
03:20
距離
9.8km
登り
603m
下り
507m

コースタイム

プール平バス停  10:30
蓼科大滝     10:40-10:45
親湯       10:55
東急リゾート分岐 11:45-11:50
八子ヶ峰(東峰)  12:10
八子ヶ峰(三角点) 12:30
八子ヶ峰(山頂)  12:35-12:55
八子ヶ峰公園   13:25
南白樺湖バス停  13:50
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(行き)
茅野駅 09:50-(アルピコ交通バス)-10:23 プール平バス停
(帰り)
南白樺湖バス停 14:03-(アルピコ交通バス)-14:45 茅野駅
コース状況/
危険箇所等
●プール平 → 蓼科大滝 → 親湯 → 信濃路自然歩道
蓼科大滝までは頻繁に道標があって親切でした。
蓼科大滝から信濃路自然歩道に向かうには、まずは親湯を示す道標に従って進み、親湯から先は竜源橋への道標に従います。
ほどなく出てくる竜源橋と信濃路自然歩道との分岐を左折して、信濃路自然歩道に出たところで、初めて八子ヶ峰を示す道標を見ました。
そこから少しだけ舗装道路を歩きますが、すぐに山道が右手に分岐します。

●信濃路自然歩道 → 八子ヶ峰(東峰)
はじめは樹林の中を進む歩きやすい道です。「山と高原地図」では遊歩道などを示す赤細線で書かれていますが、れっきとした登山道で遊歩道らしさは全くありません。なぜ赤細線なのかは謎です。
途中から岩っぽいヤセ尾根の登りに変わると、その後は登るにつれて傾斜は増す一方となります。地面も岩ばかりになりますが、でも階段状になっていて足だけで楽に登れる程度でした。
急登は東急リゾートから登ってくるトレッキングコースとの合流点まで。ここですでに八子ヶ峰の肩まで登っていて、あとは平坦に近いような道が主体となります。

●八子ヶ峰(東峰) → 八子ヶ峰(山頂)
大きく見るとほとんど平坦ですが、小さなコブを越えるための小刻みなアップダウンは何度もあります。
また八子ヶ峰(東峰)のすぐ先には、足場の悪い箇所もある少々急な下りがありました。

●八子ヶ峰(山頂) → 八子ヶ峰公園
山頂直下は、やや足場の悪い急降下で、そこを下り切るとスキー場の脇を少し歩きます。
そしてその後は、ササが茂る中の道が長く続いて、所々では足元が見えないほどにササが繁茂しています。地面の段差が見えないため1歩1歩を探りながらでないと進めず、かなり歩きにくいです。
ようやく眼下に建物が見えてくれば、あとはスキーゲレンデを下るだけでした。

●八子ヶ峰公園 → 南白樺湖
「山と高原地図」の赤線は車道を進むだけとなっており、快適に歩くにはそのルートしかない模様です。ただし分岐が多い割に案内が行き届いていなくて、地形図を見ながらでないと赤線の通りに辿るのは難しそうでした。
ところでその正解ルートとは別に、半分ほど下ったあたりで、車道を外れて右手に入る山道を道標が示していました。
その山道、入口の時点ですでに怪しい雰囲気がアリアリだったのですが、案の定、進むにつれてどんどん草藪が深くなっていきます。
しばらく下った所で嫌気が差したのですが、入口まで登り返すのが面倒で、適当にエスケープを試みたら、途中から道無き道になって散々でした。
少なくとも草深い時期は、その道標を無視して大人しく車道を歩いたほうが良さそうです。
プール平バス停。
2011年09月18日 10:28撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
9/18 10:28
プール平バス停。
バス停すぐ近くの案内看板。蓼科大滝までは何の心配もなく歩けます。
2011年09月18日 10:28撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
9/18 10:28
バス停すぐ近くの案内看板。蓼科大滝までは何の心配もなく歩けます。
蓼科大滝。落差はこの通り小さいのですが、水量が豊富なので見応えがありました。
2011年09月18日 10:43撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
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9/18 10:43
蓼科大滝。落差はこの通り小さいのですが、水量が豊富なので見応えがありました。
蓼科大滝から親湯への道。苔むしていて、ちょっと北八ヶ岳っぽい雰囲気。
2011年09月18日 10:45撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
9/18 10:45
蓼科大滝から親湯への道。苔むしていて、ちょっと北八ヶ岳っぽい雰囲気。
親湯温泉。武田信玄の隠し湯で、開湯400年だそうです。
2011年09月18日 10:52撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
9/18 10:52
親湯温泉。武田信玄の隠し湯で、開湯400年だそうです。
信濃路自然歩道。はじめしばらくは、低いササが地面を覆う樹林の中を進みます。
2011年09月18日 11:06撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
9/18 11:06
信濃路自然歩道。はじめしばらくは、低いササが地面を覆う樹林の中を進みます。
標高が1650mを超えたあたりから、岩っぽいヤセ尾根の登りに変わりました。
2011年09月18日 11:27撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
9/18 11:27
標高が1650mを超えたあたりから、岩っぽいヤセ尾根の登りに変わりました。
登るにつれて傾斜は増す一方。でも階段状の岩尾根で、足だけで楽に登れます。
2011年09月18日 11:32撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
9/18 11:32
登るにつれて傾斜は増す一方。でも階段状の岩尾根で、足だけで楽に登れます。
東急リゾートから登ってくるトレッキングコースとの合流点。
2011年09月18日 11:45撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
9/18 11:45
東急リゾートから登ってくるトレッキングコースとの合流点。
ヒュッテ・アルビレオの赤い三角屋根が見えてきました。
2011年09月18日 11:53撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
9/18 11:53
ヒュッテ・アルビレオの赤い三角屋根が見えてきました。
いきなり蓼科山が間近に。頂上直下の縞枯現象が良く見えていました。
2011年09月18日 11:56撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
9/18 11:56
いきなり蓼科山が間近に。頂上直下の縞枯現象が良く見えていました。
八子ヶ峰の頂上部は、こんな感じに草原が広がっています。
2011年09月18日 12:03撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
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9/18 12:03
八子ヶ峰の頂上部は、こんな感じに草原が広がっています。
ヒュッテの前を少し通り過ぎてから振り返りました。
2011年09月18日 12:06撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
9/18 12:06
ヒュッテの前を少し通り過ぎてから振り返りました。
八子ヶ峰の東峰が、この一帯の最高標高点です。
2011年09月18日 12:08撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
9/18 12:08
八子ヶ峰の東峰が、この一帯の最高標高点です。
これから歩く尾根。草原だけに、見通しが良くきいて気持ち良いです。
2011年09月18日 12:11撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
9/18 12:11
これから歩く尾根。草原だけに、見通しが良くきいて気持ち良いです。
道の脇ではススキがいい雰囲気になりつつあります。草紅葉の頃も良さそうですね。
2011年09月18日 12:23撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
9/18 12:23
道の脇ではススキがいい雰囲気になりつつあります。草紅葉の頃も良さそうですね。
三角点の地点が山頂扱いされていると思っていたら、ぽつりと三角点があるだけでした。
2011年09月18日 12:30撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
9/18 12:30
三角点の地点が山頂扱いされていると思っていたら、ぽつりと三角点があるだけでした。
頂上標識は、三角点のすぐ西隣の小ピークで見つかりました。
2011年09月18日 12:33撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
9/18 12:33
頂上標識は、三角点のすぐ西隣の小ピークで見つかりました。
蓼科山の右隣では、北横岳も雲が晴れていました。
2011年09月18日 12:30撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
9/18 12:30
蓼科山の右隣では、北横岳も雲が晴れていました。
左側は北横岳・縞枯山・茶臼山。麦草峠を挟んで右側の南八ヶ岳は雲の中でした。
2011年09月18日 12:39撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
9/18 12:39
左側は北横岳・縞枯山・茶臼山。麦草峠を挟んで右側の南八ヶ岳は雲の中でした。
南アルプスは鳳凰三山と仙丈ヶ岳の頂上部だけが辛うじて顔を出していました。
2011年09月18日 12:51撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
9/18 12:51
南アルプスは鳳凰三山と仙丈ヶ岳の頂上部だけが辛うじて顔を出していました。
下山方向。左端のドームが見えるのが車山(霧ヶ峰)、右下は下山先の白樺湖。
2011年09月18日 12:46撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
9/18 12:46
下山方向。左端のドームが見えるのが車山(霧ヶ峰)、右下は下山先の白樺湖。
白樺湖への下山路は、こんなササの中の道が大半を占めていました。
2011年09月18日 12:59撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
9/18 12:59
白樺湖への下山路は、こんなササの中の道が大半を占めていました。
ササが濃くなって、地面が見づらくなっている区間もしばしばでした。
2011年09月18日 13:02撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
9/18 13:02
ササが濃くなって、地面が見づらくなっている区間もしばしばでした。
スキーゲレンデを下って、正面に建物が見えてくると、やがて山道は終わります。
2011年09月18日 13:17撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
9/18 13:17
スキーゲレンデを下って、正面に建物が見えてくると、やがて山道は終わります。
車道歩きの途中で、再び山道を示す道標が。でもこの先はヤブでした。
2011年09月18日 13:33撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
9/18 13:33
車道歩きの途中で、再び山道を示す道標が。でもこの先はヤブでした。
白樺湖の湖畔に着きました。
2011年09月18日 13:53撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
9/18 13:53
白樺湖の湖畔に着きました。
南白樺湖のバス停は待合室付き。
2011年09月18日 13:52撮影 by  FinePix Z300 , FUJIFILM
9/18 13:52
南白樺湖のバス停は待合室付き。
撮影機器:

感想

蓼科高原ラウンドバスをプール平で降りて、まずは蓼科大滝に寄って行きます。
曲がり角ごとにある案内看板に導かれて水辺に降りていくと、蓼科大滝までは10分もかからない距離でした。
落差は小さい滝なのですが、広い川幅全体を豊富な水量が流れ落ちていて、なかなか見応えがありました。

蓼科大滝からは、親湯の前を経由して信濃路自然歩道に入ります。
その名前から少しお気楽な道の様子を想像していましたが、実態は登山道そのもので、「山と高原地図」が遊歩道等を示す赤細線で書いているのが理解不能でした。
前半は樹林と背の低いササの中の土の道ですが、途中で岩っぽいヤセ尾根に変わると、以降は傾斜が増していく一方でした。手を使う局面こそありませんが、ここを遊歩道等として示すのは、やはり無理があると思います。

道には時々クモの巣が張られているなど、さほど歩かれていない様子でしたが、東急リゾートから登ってくるトレッキングコースとの合流点以降は、少しずつほかのハイカーを見かけるようになります。
道も平坦に近くなって、やがて行く手には草原が広がる頂上部や、ヒュッテ・アルビレオの赤い三角屋根などが見えてきます。

ヒュッテ・アルビレオを過ぎて少し進むと、登山道の左手脇に八子ヶ峰の東峰を示す標柱が立っていました。
ここはこの一帯の最高標高点に当たるのですが、その標柱が1本立っているだけで、ほかには何もありません。
最高点って、登山者的には結構重要なポイントだと思うのですが、不思議とこの地点はほとんど顧みられていないようです。

最高点の東峰を過ぎて1度大きく下ると、あとは小さなアップダウンでいくつものコブを越えていくようになります。
草原の中だけに、常にほぼ全方位の展望があって、爽快な道です。
ただし北アルプス・中央アルプス・南アルプス・南八ヶ岳などがほとんど雲に覆われていて、大パノラマとはいかなかったのが残念でした。
見えていたのは北八ヶ岳・霧ヶ峰・美ヶ原といったあたりまででしたが、白樺湖・蓼科湖・女神湖という湖沼を配した山麓の景色も美しく、印象深い眺めを楽しめています。

三角点ピークは、「山と高原地図」が山頂として黒点を打っている地点です。てっきりそこが山頂扱いされているものと思っていたら、ただ三角点があるだけです。
頂上標識は、そのすぐ西隣にある、ほとんど標高の変わらない小ピークで見つかりました。
西へ下る白樺湖への道と、南西へ下る東急リゾートのコースとの分岐点でもありますが、なぜそこが山頂とされているかについては良く分かりませんでした。
ここからの展望も、これまでに通過してきたいくつもの小ピークと同様に良好です。そこそこ広さがあって、小さな岩など腰掛けられる物も多く、居心地は良い地点でした。

八子ヶ峰から白樺湖への道は、「コース状況」に書いた通り、あまり良い状態ではありませんでした。
ササの刈り払いの具合によって状況が大きく変わりそうですが、少なくとも最近に刈られた様子はなく、ササはほぼ伸び放題です。
道形は明瞭で道を見失うことはありませんが、足元が見えないほどにササが伸びているエリアがしばしばあって、地面も平坦ではないので、そろりそろりとしか歩けず、快適ではありませんでした。

また車道に下りた後の状況も、「コース状況」の通りです。
「山と高原地図」の赤線に従って車道を進むのが、恐らくは唯一の正解で、途中で変な気を起こさないのが身のためと言えるでしょう(苦笑)。

下り着いた白樺湖は、湖畔がほぼ全周にわたってリゾート開発され尽くした感があり、自然な景観はほとんど残されていません。
私にはあまり好ましい景色には感じられなかったので、そのままバス停に直行してしまいました。

詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2011_07_09/mt2011_07_09.html#20110918

写真主体のブログ版 (ヤマレコと同じ写真しか使用していません)
http://cellist.blog.ss-blog.jp/2011-09-18

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