厳冬期・白山(2018年の初詣は御前峰へ)
- GPS
- 15:09
- 距離
- 45.9km
- 登り
- 2,673m
- 下り
- 2,677m
コースタイム
天候 | 雪のち快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
うまく停めれば10台程度は駐車可能。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【白峰ゲート〜別当出合】 ・最初からフルラッセル。膝下まではいかないが踝より多い。 ・別当出合の冬季入口は辛うじて利用可能だった。 【別当出合〜御前峰】 ・別当の吊橋はスキーで渡る。つぼ足では雪が多すぎてムリ。 ・とにかく雪が多いのでエコーラインまでは引き続き激ラッセル。 ・弥陀ヶ原あたりからようやくラッセルから開放される。 ・弥陀ヶ原から上は相変わらず強風。天気は良かったが風は地獄の3丁目程度。 ・室堂から御前峰まではクトー必須。 【御前峰〜別当出合(スキー滑走)】 ・御前峰直下は毎度のことながらアイスバーンなので滑落注意。 ・エコーラインまではシュカブラ滑走となる。 ・エコーラインから甚の助まではウィンドスラブの滑走となるのでモナカ気味。 ・甚の助〜別当出合まではパウダー天国。 【別当出合〜市ノ瀬(スキー滑走)】 ・登りのトレースが残っていればほぼ漕がずに滑走可能。 【市ノ瀬〜白峰ゲート(スキー歩行)】 ・ヒールフリーでひたすら歩く。勾配がないので滑らない。 ・ある意味帰りのこの区間が一番の試練。 |
写真
感想
3連休の中日は貴重な晴れ予報。
そこへYSHR先生から白山へ行かないかと声がかかった。
ちょうど2018年を迎えたタイミングなので御前峰まで初詣に行こう、ということになった。
メンバーは先生と大魔人さん、兄ちゃん、Sさん(兄ちゃんの大学時代のお知り合い)、そして久々登場のNOZA君と自分の6人だ。
今年はスタートからフルラッセルになることを考えるとこの強力なメンバー構成はかなり心強い。
(ちなみに去年の同じ日には市ノ瀬までチャリが使えた)
いつものように0時白峰スタートということで前日道の駅瀬女で車中泊。
11時に起床してゲートに向かうと皆さん到着していた。
各自準備が終わったら順次スタート。
先生のPTは準備ができた人から順次スタートしてトレースを延ばしていくというシステムだ。
まずはNOZA君とSさん、兄ちゃんが先行。
じきに他のメンバーも追いついて6人でラッセルを回す。
休憩もみんな一緒に・・・というのはあまりなくて先頭の人が2番手とラッセル交代したら休憩して最後尾に付くというやり方なので常にトレースは延びていく。
そんな感じで5時間ほどで別当出合に到着。激ラッセルの割にはかなりいいペースだった。
例によって恐怖の吊橋を渡る。
厳冬期は鉄骨に雪が積もっているのでツボ足では厳しい・・・ということで全員スキーのまま渡る。
自分は2回目なので大分慣れてきた。
SさんやNOZA君にとっては初めての経験だったらしくかなり刺激的だったようだ(笑)
橋を渡ったら再びラッセル第2ラウンド開始。
今回が初めての白山というSさん以外はみんな勝手知ったるルートなので誰が先頭に出ても問題ない。
それにしても初白山が厳冬期って・・・一番キレイな白山を最初に見ちゃうってのはどうなんだろ。
中飯場を過ぎたあたりで夜が明けてきた。
目の前に白山の真っ白な稜線が浮かび上がる。
後を振り返れば大長山がモルゲンに染まっている。
最高だ!今日来てよかった。
全員テンションアゲアゲで元気に登っていく。
甚の助避難小屋に到着すると屋根を除いて全部埋まっていた。
この時期にここまで埋まるとは・・・既に冬季小屋にも入れない状態だった。
ここからYSHR先生の提案で甚の助谷の崖を伝って台地に登り詰めると白山ではこの時期にしか見られない大型のスノーモンスターの大群が出迎えてくれた。
ラッセルは大変だけどみんな楽しそうにスノーモンスターの隙間を縫うように歩いていく。
エコーラインに登り詰めるといよいよ白山の御神体がドーン!
今シーズンはずっと地獄続きだったのでようやく苦労が報われた気分だ。
広大な弥陀ヶ原を自由気ままに歩いたら室堂で大休止。
さあ、あとは最後のキツい登りを残すのみ。
だがここまで来ればみんなモチベーションは満タン。風が吹こうがアイスバーンだろうが関係ない。
クトーを装着して全員無事登頂!
各自思い思いに奥宮でお参りをしたらお楽しみ滑走タイム。
写真を撮り合いながらガンガン滑る。
アイスバーン、シュカブラ、モナカ、パウダーなど、多種多様な雪質が待ち構えるがこれが山スキーだ。
山頂から別当出合まで50分でした。
あとは長い長い林道歩き・・・自分としては実はこれが厳冬期白山の核心部じゃないかと思っている。
大魔人さんがありえないスピードで歩いていく。こんな元気ならもっとラッセルしてください(笑)
YSHR先生はやはり大崩山で痛めた腰の状態が思わしくないらしく最後のスキー歩行は辛そうだった。
そんな状態なのに白山ワンデイ、ほんとすごいです。
今日は同じベクトルを持つ仲間達と厳冬期白山に挑戦できて最高でした。
1/21追記 ---------------
この山行がきっかけで白山でアイスモンスターが初確認されました。
https://mainichi.jp/articles/20180112/k00/00m/040/183000c
https://mainichi.jp/articles/20180113/ddl/k06/040/043000c
自分達はただ山スキーを楽しんでいただけですが、結果として世紀の大発見に繋がってうれしく思います。
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