根名草山(日光金精峠口)

2011年09月23日(金) [日帰り]

• GPS: 07:03
• 距離: 9.5km
• 登り: 826m
• 下り: 826m

コースタイム

登山口(トンネル入口)7:27 →7:52金精峠(主稜線)→8:30温泉ケ岳入口 →8:41温泉ケ岳 →9:55(新)避難小屋10:07 →10:51根名草山(登り3時間24分)11:05→14:30登山口(下り3時間25分)

天候

曇り時々晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

東北道⇒日光宇都宮道→中禅寺湖→金精峠(トンネル入口)

コース状況／危険箇所等

1　登山口〜金精峠は荒れた急登で階段や梯子も破損しています。
2　途中1ヶ所20メートル程のガレ場を横切る危険箇所があります。
3　金精峠の主稜線に上がれば、以降危険箇所、不明朗箇所はありません。

写真

登山口
国道120号線の日光金精峠を潜るトンネル入口左側が登山口になります。10数台の駐車スペースがあり、奥白根山への登山口にもなっています。

荒れた急登
登山口(標高1843M)から最初の金精峠の主稜線までは標高差177M程を急登します。階段や梯子も破壊して荒れていますので慎重に登ります。

九十九折
峠の金精神社手前をショートカットして主稜線に上がると良く踏み込まれた登山路に変わります。台風一過の快晴は遅れているようで、上部は朝霧が漂っています。九十九折で更に標高差約230M程(標高2,250M地点)を登れば、後は山頂までほぼ平坦路となります。

温泉ケ岳(ゆせんがたけ)入口
地理院2.5万図にはルートがありませんが、途中から左(西)側に温泉ケ岳への登山路が現れます。

温泉ケ岳山頂
入口から笹薮の道を10分強進むと標高2,332.9Mの温泉ケ岳山頂です。北東と西側が開けていますが、生憎の霧で眺望は得られませんでした。

念仏平
コメツガの立ち枯れが目立つ念仏平。一様に梢が無くなっています。

旧避難小屋跡
この日最初の小沢を渡ると移設された旧避難小屋の跡地が現れます。白い標柱が建っていました。

(新)念仏平避難小屋
旧跡地から15分程で新築された避難小屋に着きます。表日光から奥日光を経由して尾瀬に繋がる縦走登山者には重宝な小屋だと思います。小屋内には数枚の毛布もありました。

ゴゼンタチバナの実
花期の終わった山では草木の赤い実が路傍を彩ります。「午前経ち花」と呼ぶので午後経ちの入山者はお目にかかれない花?かと思いきや、正解は「御前橘」と書くそうです。(余談)

日光の山道
コメツガやシラビソの針葉樹林帯に苔むした堀の道は日光連山らしい特徴的光景です。

樹間のピーク
樹間に2つのピークが見えると山頂は間近かです。左のピークが目指す根名草山で、右のピークは北隣りの大嵐山(2,304M)です。

菅沼
稜線西下には森中に美しい菅沼が見下ろせます。(アップ)

根名草山山頂
遂に登頂、標高2,330M、登山口からゆっくりと約3時間半でした。山頂は北と東側のみ展望があります。

高原山遠望
山頂から遥か東方には少し雲がありますが、塩原の高原山(釈迦ガ岳、鶏頂山)が見渡せます。

日光連山
帰路の樹間からは「大真名子」(右)や「太郎山」(正面)などの日光連山が望めます。

奥白根山
山頂が雲に覆われていた「奥白根山」(2,578M)も午後ようやく顔を出しました。東北・北海道を含め関東以北最高峰だそうです。今日も沢山登っている事でしょう。(右手前は金精山、左は前白根山)

ノコンギク
この花が現れるといよいよ紅葉登山シーズンの到来です。今秋もあちこちの山へ夢が広がります。

戦場ケ原
金精峠手前で眼下に戦場ケ原の湿原や湯ノ湖、中禅寺湖更に左横に男体山(22,485M)が一望出来ます。

感想

tonkara

1　台風一過(関東)の秋晴れを予想して未踏だった温泉ケ岳と根名草山へ出掛けましたが、天候の回復が遅れ快晴とはなりませんでした。
2　この山は近場なのですが、針葉樹林帯の山ゆえ新緑や紅葉、或いは渓流や絶景等これと言った見所も少ないので日光連山最後の未踏峰でした。
3　しかしその分入山者も少なく、静かな山を好む方にはお薦めです。
4　標高1,843Mの登山口から同2,050Mまで200M程を頑張れば、後は平坦な登山路が続きますので、中高年には最適な山かも知れません。