白山 美濃禅定道
- GPS
- 16:17
- 距離
- 42.3km
- 登り
- 3,770m
- 下り
- 3,783m
コースタイム
8:00石徹白登山口-11:20三ノ峰避難小屋11:30-12:45別山13:00-14:30南竜ヶ馬場
2日目
3:00南竜ヶ馬場-4:30大汝峰-5:05剣ヶ峰-5:30御前峰-7:00南竜ヶ馬場8:35-10:20別山-11:30三ノ峰避難小屋11:35-14:15石徹白登山口
天候 | 一日目 晴 2日目 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
全路よく整備されていて、迷うような場所は無い。 24日のGPSログは実記録、25日のGPSログはカシミール。 |
写真
感想
1日目
久々の晴天の週末なのでいろいろと行く先を思案するが、台風の名残や連休による混雑を考えて白山にした。
ルートは敗退に終わった前回と同じ南縦走路のピストン。
登山口から銚子ヶ峰への登りへ取り付くまでは樹林帯で、その先は背の低い草木が茂る展望の良い尾根が続く。
何度かのアップダウンを繰り返すと中間地点の三ノ峰避難小屋に到着。
ペースは悪くないが、その分疲れが溜まってきたので一休憩。
別山手前の別山平からは白山が望めたが、頂上に着くころには雲の中に隠れてしまう。
休憩がてら雲が取れるのを待ってみるが、残念ながら状況は変わらない。
別山から南竜までは下り基調の極上トレイル。
景色もいいし、道も歩きやすい。本当にずっと歩いていたい。
最後の油坂とその登り返しを終えると南竜に到着。
キャンプ場の混雑を心配していたがそれほどでもなく、サイト全体に満遍なく広がる程度。
分かっていたことではあるが紅葉にはまだ早いようで、南竜付近や室堂方面を見上げてもそれらしい気配は無い。
昨年の十月中旬(http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-137050.html)には枯れ落ちていたことを考えると、
相当ピンポイントに狙わないと綺麗な紅葉には出合えなさそう。
2日目
下山に掛かる時間を考えると御来光後の頂上に長居はできないため、3:00スタートでまずは大汝峰と剣ヶ峰へ向かう。
期待通りの雲一つない好天で、プラネタリウムのような満天の星空が広がっている。
室堂へ向かう途中できれいな三日月も姿を現す。月の影の部分も地球照で良く見える。
心配していた寒さはそれほどでもなく、歩くにはちょうどいいくらい。
室堂は4時前にも関わらずたくさんの夜間徘徊者がうろうろしていて、すでに登り始めている人もいる様子。
室堂から大汝峰までの道は岩へのペイントが豊富で歩き易く、すぐに広い頂上に到着。
時間に余裕がないので、頂上を一回りしたらきびすを返すように剣ヶ峰へ。
途中、闇に浮かぶ剣ヶ峰のシルエット、三日月とその翠ヶ池への写り込みが見えるポイントがあってちょっと感動。
剣ヶ峰へ着くと、明け始めた空に北アルプスや乗鞍の稜線がくっきりと見える。
雲がなく朝焼けが期待できそうにないので、そのまま最後の御前峰へ向かう。
頂上で寒い思いはしたくないので時間を計って登り、到着後ほどなくして御来光。派手さはないが端正な感じ。
その後は、朝の空気を味わいながら、エコーラインで南竜に帰還。
撤収を終えると、残るのは長い帰路。
渡り途中?のアサギマダラが舞う油坂を登りきれば、別山までは概ねゆるやかな登りで辛くはない。
その後も、三ノ峰と銚子ヶ峰の登り返し以外に目立って厳しいところはないが、単純に距離が長いのが堪える。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
白山のご来光、感動的で心が洗われる
思いです
それにつけても、石徹白から三ノ峰まで歩いて、
ヘロヘロになってしまった僕からすると、
別山通り越して、御前峰までという
このabeyさんの記録は、雲の上
みたいに思えます
二日で42km、標高差1600m
相変わらずお見事っ!!
カライトソウがまだ咲き残ってますね。
北の方は枯れかけてましたので、縦に長い白山だから場所によって差がありますね。
山の夕日やご来光(御日の出)は、信仰の薄れた現代においても、神の山として実感できる瞬間かもしれません。
美濃禅定道は古くは白山信仰のメインルートとして栄えた道ですから、伝説や遺構も点在してます。
笠羽湿原への道標に書いてある「つなぎぶしの檜」もそうですね。
これも伝説に出てくるものだったかと。
中居神社を含め、神の道、修行の道だというのを感じることができるルートですね。
美濃馬場の長滝白山神社や道の駅の白山文化博物館も、美濃禅定道・白山について知ることができる貴重な場所です。
興味深いのは、長滝から神鳩まで、古くは二つのルートがあったそうです。
尾根に出て檜峠・大日ヶ岳・丸山を経る修験者向けルートと、前谷・檜峠・石徹白・中居神社・大杉を経る登拝者向けルート。
いずれせよ、昔の人の白山への思いは現代の我々以上であったことがうかがえます。
刈込池から三ノ峰も歩いてみたいです。
鳩ヶ湯から先の道が台風の影響があるようですが、刈込池の紅葉も綺麗だとか。
今回のルートは三ノ峰まではアップダウンがきついですが、その先は景色もいいので楽になります。
ちなみに、健脚な人はこのルートで日帰りしてしますし、
白山神駈道荒行という加賀禅定道から美濃禅定道を通して歩くイベントもあるようです。
おそろしいことです。
白山とか御嶽山の存在感は遠くから見ても尋常ではないですから、信仰の対象になるのも分かります。
現代人にとっては登山は娯楽ですが、昔の人にとっては全く別物だったのでしょうね。
それにしても、装備も情報も無い中どうやって登っていたのか本当に不思議です。
機会を見つけて博物館には行ってみたいです。
今回、若干距離が短い上小池(刈込池)から登ることも考えましたが、
結局駐車場へのアクセスが悪そうだったので石徹白から登りました。訪れるとしても当分先になりそうです。
鉄人abeyさんの白山山行・・・
やっぱ桁外れのルートです
確かに御嶽や白山ってどこの山からも明らかな存在感を放ってますもんね
御来光に霜に花に・・・
すごいなぁ白山・・・、もう今年は無理かなぁ・・・
やさしいルートではないですが、石徹白から白山まで登る場合はこの日程が一般的なようですよ。
南竜までのコースタイムは10-12時間程度だと思うので、1日通して歩ければ大丈夫です。
岩場などのアトラクションが無くひたすら歩く系のルートなので、
お子さん達が悪さをした時のおしおきに如何でしょうか
登山口までのアクセスはまだしばらくは問題なさそうですが、山はそろそろ雪に閉ざされるのでしょうね。
今年は一番登りたかった初夏に登り損ねたので、来年が今から楽しみです。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する