立山稜線 〜紅葉にはまだ早く
- GPS
- 26:45
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,233m
- 下り
- 1,238m
コースタイム
26日:雷鳥平6:05 - 7:35一ノ越 - 8:35雄山 - 9:05大汝山 - 10:00真砂岳 - 10:50別山南峰 - 11:00北峰 - 11:45剱御前小屋12:05 - 13:05雷鳥平(撤収)14:10 - 15:10室堂
天候 | 25日:曇り 26日:曇り のち 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
・立山・黒部アルペンルート 扇沢-室堂往復 8,800円 10kgまたは50L以上の荷物には別料金がかかる。(扇沢-室堂 610円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポスト:雷鳥平野営場の管理室に提出 ■道の状況: (雷鳥平〜一ノ越)全体に緩やかな登り。後半の沢を渡る近辺で古いマークが残っていて迷った。 (一ノ越〜雄山)岩ゴロの急登。特に危険はないが慎重に。 (雄山〜富士ノ折立)岩が多くやや狭いトラバースがあるので慎重に。 (富士ノ折立〜別山)富士ノ折立から急下降した後はなだらかな稜線の歩行。最後の別山への登り返しはかなり急できつい。 (別山〜別山乗越)二、三の小さなピークを越えるが特に危険はない。 (別山乗越〜雷鳥平)急な雷鳥坂を下る。滑らないよう足元に注意。 ■日帰り入浴:大町に「薬師の湯」ほか日帰り施設あり。 |
写真
感想
立山の紅葉がそろそろ始まったという情報を耳にして、撮影と未だ達成していない立山稜線の縦走を目的に雷鳥平に二天泊の予定で出かける。
一日目は午後から雨の予報なので、その前にテントを設営できるように12時過ぎに室堂に到着。
テントを張り終えて1時間もすると小雨になった。
肝心の紅葉は見たところさっぱり。山肌は茶黄色っぽくなっているが、殆どは葉が枯れたもので色付いている訳ではない。
それでも次の日晴れれば何か題材を探せるかも知れないと、天気に期待して就寝。
テントの中の気温は7℃まで下がり、寒さで何度か目が覚める。
翌日、夜明け前には少し星が見えていたが、明るくなってみると空一面に高曇りで日が差さない。
がっかりしたが、気を取り直して稜線一周に出かける。
2年前に立山三山と大日山系の縦走を企てた時に、浄土山から雄山へ登り返すところで稜線の雨と強風のために断念している。
その時に辿った一ノ越から雷鳥平へのショートカットを逆に使い、先ず一ノ越へ。
途中の涸れ沢を渡るところで道を誤り、室堂からの登山道の途中に出てしまいかなり時間をロス。
高雲ってはいるが、一ノ越の小屋の裏手からは槍や笠ヶ岳がくっきり見えている。
雄山への登りに取りかかるが終始岩だらけの急登で、小刻みに息を整えながら進む。
四ノ越辺りで一息付いていると、前後して登っていた人が南方を振り返って山座同定を始めた。
一緒に見ていると、先月歩いた雲ノ平への道や裏銀座の山々が槍の尖峰の手前に続いている。
富士山は確認できなかったが、八ヶ岳や浅間山なども薄らと望めるほど視程は良い。
さらに雄山の頂上からは鹿島槍、五竜を始めとする後立山の山々も間近に見える。
しかし日が差さないので稜線は気温が低く、少し風が吹くと手や顔が凍りつきそうに寒い。
ここからは別山乗越まで開いている小屋がないので、天候の変化によってはエスケープも念頭に置いて歩を進める。
雄山から大汝までは室堂側のやや狭い岩場をトラバースする。雪が着くとかなり危険な箇所のように思える。
雄山では祈願所をパスしたので、大汝山の頂上で今年初めての3,000m越え。
大汝の休憩所は既に閉っていた。
ここで剱岳がようやく両肩を見せ始める。
富士ノ折立も頂上はパスして、真砂岳へ向かって急坂を下る。
鞍部からは内蔵助カールが下りていて日本最古と言われる雪渓が下方に小さく見える。
ここで最近入手した8-16mmの超広角を初めて使ってみた。
16mmでは半分しか入らないカールも、8mmではほぼ全体が写る。
横幅以上に上下方向の拡大感が大きく、ファインダーだけを覗いて撮影に夢中になると崖から落ちてしまいそうだ。
真砂岳を過ぎ、別山へ向かう途中の鞍部で空腹感が強くなったのでパンを1個齧る。
ここから別山へ登る標高差150mあまりの急登が今回一番きつかった。
やっとの思いで登り切った別山南峰からは剱岳が真正面に迫る。
さらに最高点の北峰へ行ってみる。こちらの方がもっと剱に近いが、相変わらず陽の光はなく好条件の撮影はできなかった。
この辺りで予定を変更してこの日のうちに撤収することを決める。天候は夕方回復する兆しだが、紅葉がからきしなので諦めることにする。
剱御前小屋で軽い昼食を摂り、そそくさと雷鳥坂を下ってテントに戻り1時間ほどで撤収して室堂へ登り返す。
その途中でだんだん青空が出てきた。別山の方から徐々に大汝や雄山の方まで日が当ってくるのが見える。
残念だがしようがない。また来ることになるかな、と後ろ髪を引かれながら出発直前のバスに飛び乗った。
※その後、10月1日現在の情報では立山の紅葉はほぼ見頃になったとのこと。
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