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Yamareco

記録ID: 1384261
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
芦別・夕張

北の峰 芦別岳 夕張岳 縦走

2018年02月10日(土) ~ 2018年02月18日(日)
 - 拍手
fukumoto_2013 その他1人
GPS
200:00
距離
53.1km
登り
3,407m
下り
3,515m

コースタイム

1日目
山行
5:30
休憩
0:00
合計
5:30
8:00
260
富良野スキー場
12:20
70
13:30
・1110過ぎ=Ω1
2日目
山行
7:40
休憩
0:00
合計
7:40
6:20
90
Ω1
7:50
160
10:30
180
布部岳
13:30
30
松籟山手前
14:00
・1251過ぎ=Ω2
3日目
山行
4:00
休憩
0:00
合計
4:00
7:00
240
Ω2
11:00
Co1400=Ω3
4日目
山行
3:30
休憩
0:00
合計
3:30
7:00
210
Ω3
10:30
芦別岳西コル=Ω4
7日目
山行
0:00
休憩
0:00
合計
0:00
6:30
120
Ω6
7日目
山行
0:00
休憩
0:00
合計
0:00
7日目
山行
8:30
休憩
0:00
合計
8:30
15:00
鉢盛南最低コル=C7
8日目
山行
7:20
休憩
0:00
合計
7:20
6:30
200
C7
9:50
240
吉凶分岐
13:50
夕張岳東尾根Co1400=Ω8
9日目
山行
9:00
休憩
0:00
合計
9:00
6:30
40
Ω8
7:10
330
15:30
十梨別最終人家
過去天気図(気象庁) 2018年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
布部ピーク付近より富良野西岳
3
布部ピーク付近より富良野西岳
夕張岳のトラバース開始地点を望む
3
夕張岳のトラバース開始地点を望む
Ω8から下山する尾根
1
Ω8から下山する尾根
Ω8から芦別方面
Ω8と夕張岳
カナダエスキモー どっかいった
カナダエスキモー どっかいった

装備

共同装備
テントは無し 

感想

芦別夕張は2年前にも計画したことがあったが,芦別岳を登っただけで引き返した.その時の相方を誘ってみると二つ返事で乗ってくれたので,今度は北の峰から三角山までの全山をやってみることにした.持つべきものは自由な時間と暇を持て余した友人である.
1年班の山域だしサクサク行けるだろうと思っていたが,入ってみると最終日以外毎日悪天続きでひりつく山行になった.結果として夕張岳からの下山となった。これが2月の洗礼か。

追記 かなやま駅の利用者ノートに同志社(だったと思う)が年末年始に吉凶〜夕張に行った旨が記されていた。どういう経緯でこんな重箱の隅をつつくようなルートが選ばれたのかすごく興味がある。

2/10 雪
スキー場に車を停めさせてもらい出発.ゲレンデのすぐ横をひいこら登っていく.しんどい.特に治験開けのYは苦しそうだった.滑っている人に見つかったらどやされるのかと思っていたがそんなことはなく,その辺は札幌国際とかよりはゆるいみたいだった.やっとの思いでリフトのてっぺんにたどり着く.疲れたので・1110過ぎでΩ1.先が思いやられる.北の峰からの稜線は1-2mの雪庇.
2/11 曇り時々雪
雪が増えている.湿った雪でラッセルがハード.西岳までは膝.ピークから南は東側に雪庇.ポコをネグりつつ布部岳へ.ザックデポして布部At.頂稜は雪庇とブッシュの処理が面倒.松籟山(通称まっつぁん)を目指すがラッセルが極い.ポコ1つ超えるのに費やすエネルギーが尋常でない.結局まっつぁんは急登を前に気持ちがくじけてCut.こんなんにいちいち名前を付けるなと悔し紛れの悪態をつく.極楽平手前のポコで力尽きΩ2.
2/12 雪と風
二つ玉が発達し風雪強し.視界50-100程度.今日は進んでも夫婦のコルまでにしようということで出発.お茶々まで広い尾根だが視界無くても地形見ていける.お茶々からの下りは分かりづらい.急なのでツボ.夫婦手前の急登にザックをデポし空身でCo1400までトレースつける.上に掘れそうなところがあったのでΩ3.酸欠でウィスパーが全然つかない.
2/13 視界50-100 気にならない風
ウィスパーの調子が悪くスパ抜きで出発.芦別北尾根へ.キレットまで何もなし.キレット過ぎた後は部分的に細いが対処に困る感じではない.芦別西ポコを登ったあたりでYが消耗し先に進めないという.こんなところに泊まりたくはないがやむを得ずΩ3.明日は冬型緩むらしいし,大丈夫だろう.
2/14 視界0-50 風強し
寝坊する.外に出るとホワイトアウトで風も昨日より強い気がする.とりあえず空身でおはよう芦別Atに出る.10分でピークに着くが帰りにテンバを見失い30分間あたりをさまよう.恐怖を感じ、反省.結局天気良くならずStay.明日も悪そうである.しまった.閉じ込められた.ハッピーバレンタイン.
2/15 視界0-50 風強し
目覚めるとイグルーの中でも風の音が聞こえる.停滞にしようと二度寝.10時ごろになると行ける気がしてきたので出発するが,相変わらずのホワイトアウトによりすごすご帰ってくる.そろそろ後がなくなってきた.
2/16 視界0-50 気にならない風ところにより爆風
今日は何としても行かねばと気合入れて出る.外に出ると相変わらずのホワイトアウト.西ポコからコンパスを南に切りポントナまで.何も見えず生きた心地がしない.ポントナからは頂稜の向きから下降点のあたりをつけ磁石の指す真南へ下るとうまく稜線に乗れた.下りてすぐはラッセルがめんどくさそうな岩稜が続くので西側を捲いていく.鉢盛まで稜線上はカンバ出ている.鉢盛ピークは白くて広いので視界必要.鉢盛の先は雪庇の出た尾根で不快.1200あたりから尾根が広くなり密林となる.視界がないとここが意外とルーファイ難しい.最低コル過ぎたあたりでツェルト張りC7.明日は低気圧が来るらしい.
2/17 視界2-300 東風やや強し
低気圧が近づいてきており東風.残り日数も少ないので今日はできるだけ進めることにする.夕張マッターホルンはカット.影も形も見えずすっぱりと諦めが付いた.稜上のカンバ限界は1200くらいだが,吉凶分岐以降は尾根の形がはっきりしており視界無くても進められる.南富良野町の「南」から夕張岳東尾根Co1400付近をめがけてトラバースしていく.この辺からFヤラレ出す.一部雪崩怖かった.尾根に乗ったところでΩ8.ちょっとだけガスが取れて夕張岳がぼやっと見えた.
2/18 視界無限 北風強し
夜の間に冬型が決まりイグルー内に雪が吹き込んでくる.目覚めると体の上に信じられない量の雪が乗っていて発狂.Yの本が見つからなくなる.すっかりテンションが下がり,帰るか〜と外に出てみると入山9日目にして初の視界無限.Atに出る.強烈な北風にぶっ飛ばされそうになりながらなんとかピークへ.歩いてきた稜線が見える.報われた気がした.下りは風圧が重力を上回り飛べた.東尾根はCo1280くらいまで白い.小夕張の下りは急で細く,雪庇出ているのでツボ.この尾根は全体的に登り返し多く,急なところや雪庇が頻繁に出てくるため非常に不快だった.そして何より長い.道内数あるクソ尾根の中でも相当なクソだと思う.特に登りで使うのだけはやめた方がいい.やっとの思いで下りきり,あとは林道を歩くのみ.ヘロヘロになったところで除雪地点.しかし駅までが長い.クライマックス的なものもなくぬるりと山行が終わり,カムチャッカのときもこんなだったなあと思い出す.金山にはセコマも何もなく,極寒のかなやま駅でソーセージ焼いて空腹を満たしていると除雪員部屋みたいなところに入れてくれた.あったけえなあ.

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