峰床山 - 西尾根〜山頂〜チセロ山〜三本杉
- GPS
- 07:37
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 949m
- 下り
- 948m
コースタイム
- 山行
- 7:06
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 7:38
軽アイゼンが知らない間に外れて紛失しているのに気付き、探すためにチセロ山から引き返しています。
天候 | 晴れ/薄曇り/曇り/小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
京都バス - 出町柳駅前〜大悲山口 930円 京都バス - 大悲山口〜北大路駅前 850円 京都市営地下鉄 - 北大路〜四条 260円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■大悲山口バス停〜西尾根〜峰床山 大悲山口バス停から峰定寺までは舗装路で、除雪されており問題なく歩行できました。 観光トイレ横の橋からは林道歩きとなり、ここで軽アイゼンを装着しています。 三本杉への分岐まではトレースが多めにありました。 林道の分岐点で峰床山の西尾根に取り付きます。 左側に少しだけ回り込んで取り付いていますが、残雪のある急斜面で、少し危険な感じ。 尾根に乗った辺りで右側から登って来るトレースがあったので、そちらから取り付くのが通常のルートなのかも知れません。 しばらく急斜面の尾根をほぼ直登して行きます。 斜面が緩やかになった後、その先で尾根芯は杉の幼木が繁茂して通行が困難になるので、左にあるトラバース道へ。 尾根に戻ると杉の巨木があり、その先も杉の幼木が多い辺りもありますが、何とかなる範囲。 その後はアップダウンのある尾根道となり、P823を経て、進行方向に注意しつつ進みます。 林道に出合いますが、ここは林道の分岐点になっており、出合った場所から手前の林道へは崖ではないものの急斜面となっており、注意が必要なようです。 今回は積雪が豊富だったので、そのまま下りました。 その先の尾根へは崖を登って取り付いており、高度差は大した事はないけど、多少の危険はあるはずで、尾根の北側を通る林道へ進んで北に延びる尾根に取り付くのが良いと思われます。 尾根に乗ってしまえば問題はなく、程なくして峰床山山頂に到着です。 ■峰床山〜俵坂峠〜チセロ山 山頂からの下り方向は初めてだと少し分かりにくいかも知れません。 右側に谷を見つつ進んで行くと分岐があり、左から順に八丁平方面、フノ坂峠方面、俵坂峠方面となっているはず。 俵坂峠方面へは、地形図には表れていないけど、斜面を少し登ってから進みます。 下って行くと林道が交差しており、すぐ近くの『俵坂歩道』と記された標識の地点から山道へ進みます。 P864を経て、俵坂峠に至ります。 俵坂峠のすぐ南の小ピークの少し先から南へ延びる尾根を進むつもりでしたが、地形図のルートである尾根を進んでいます。 林道に出合って、右折。 林道を進んだ後、『こもれびの森歩道』の標識があり、ここから尾根道へ。 アップダウンのある道で、迷い込みそうな支尾根はあまりなさそうだけど、進行方向に注意しつつ進んで行くと、チセロ山山頂に到着です。 ■チセロ山〜三本杉〜大悲山口バス停 チセロ山山頂からは林道のような幅広ではっきりした道ですが、積雪期は所々で普通の斜面と見分けにくくなるような印象で、少し注意が必要かも。 積雪直後でなければ、それなりにトレースはありそうかな。 展望所を経て、その先で林道に出合い、右折。 すぐ先に標識があり、折り返すように左折。 道なりに進んで行くと、『三本杉歩道』との標識があり、そこで左折して下りにかかります。 急斜面をジグザグに進むようなルートが設けられており、道幅が狭めのトラバース道を主に進むようなイメージなので、注意して下ります。 傾斜が緩んだ辺りには杉の大木があります。 その後も注意が必要な辺りなどを経て下り終えると、沢に出合います。 程なくして、三本杉が目の前に現れます。 小さな沢を渡ると林道となり、道なりに進むと三本杉への分岐に辿り着き、後は往路で通った道を引き返していくと、大悲山口バス停に到着です。 |
その他周辺情報 | トイレ - 峰定寺参道入口の手前付近 |
写真
感想
京都府第2位の高峰、峰床山。
とは言え、標高は970mで、1000mに満たないのだけど、京都の山を中心に歩いている身としては特別な山だと感じています。
昨年の7月に暑さでへろへろになりながらも初めて登頂し、紅葉の時期に歩く事はできなかったので、何とか積雪期に歩こうと考えていました。
しかし、バス便を利用しての山行は色々と制約があり、どのコースを進むかの選択が難しく、特に積雪期はバス便があるうちの下山ができなくなる可能性を恐れながらの山行になりそうで、精神的にもしんどそうとの印象。
ヤマレコの地図検索にて検討していると、山頂から西に延びる尾根が利用できそうとの事で、積雪量も程々に落ち着いていると思われ、今回はこちらから登頂を目指します。
以下、いつも通りに長文です。
出町柳からの長いバス旅を終え、大悲山口バス停に到着、ここからスタートです。
除雪された舗装路を歩き、峰定寺の参道手前の観光トイレに到着。
すぐ横の橋からは林道で積雪があり、ここで軽アイゼンを装着します。
三本杉を見に行ったと思われるトレースが豊富に残っており、足を取られながら進みます。
三本杉への分岐を過ぎるとトレースは減り、林道の分岐点から西尾根に取り付きます。
どこから取り付くかが問題なのだけど、あまりじっくりと探っている時間はないので、正面やや左寄りから強引に登ってみますが、そこは無理っぽく、もう少し左へシフトして何とか這い上がり、尾根に乗ります。
少し先で右から登って来るトレースに出合ったので、そちらに正しい登り口があるのかも知れませんね。
地面が露出している所も多く、雪は思っていたよりも少ないのだけど、結構な急斜面にちょっと苦しめられ、じわりと高度を上げて行きます。
傾斜が緩んだ後、その先の標高760m辺りからでしょうか、尾根芯は杉の幼木が繁茂して通行がかなり困難になるようなので、尾根の左側に移ってトラバース道を進みます。
尾根に復帰すると、杉の巨木がどっしりと鎮座しており、畏怖の念を抱いてしまうほどです。
杉の幼木が繁茂する中を少し進み、程なくしてP823に到着。
その後はアップダウンのある尾根道で、所々の巨木に目を奪われたりしながらゆったりと気分良く進み、雪深い斜面を登ると林道に出合います。
林道の分岐点になっており、手前の林道へは急な斜面を下る事になるようです。
無雪期なら安全に下りられるようにする必要がありそうだけど、今回は積雪がたっぷりとあるので、そのまま下ります。
その先の尾根をぐるりと回り込む林道へ移り、その尾根に取り付きが可能かどうかを探ってみます。
危険そうな香りがしますが、何とか突破可能と判断し、高低差は大した事はないけども崖に取り付き、木の根にも助けられながらよじ登り、その先の雪の急斜面へ。
そのまま滑り落ちないような位置を保つように意識して、ここも切り抜けて尾根に乗ります。
久しぶりにドキドキするような場面でしたが、何とか無事で良かった。
高所恐怖症だし、やはりこういうのは苦手だと再認識で、今後は安全な行動を心掛けよう。
その後は問題のない尾根道で、雪が全くなくなっていたり、逆に雪深くなっていたりで、何ともおもしろい。
遠くからでも峰床山の山座同定に利用できる電波塔を通過し、程なくして峰床山山頂に到着です。
前回も達成感のある登頂でしたが、今回も負けないぐらい。
残念ながら曇り空で展望は良くなく、風が強くて寒いし、少しだけど雪も舞っていたかな。
ここで昼食の予定でしたが、バスの時間の心配がぬぐえない事もあり、下山する事にします。
下り始めると前日までと思われるスノーシューのトレースがあり、これを辿ります。
分岐にて俵坂峠方面に進路を取り、初めてとなる道を進むと林道に出合い、ここからは再び前回にも歩いた道となり、P864を経て、俵坂峠に到着。
前回はナメラ谷へ向けて西へ進みましたが、そちらは初めのトラバース道が危険そうで積雪期には避けたいルートでもあり、引き続き南下します。
小ピークの先の尾根分岐に気付かないまま進んでしまい、意図していたよりも東側で林道に合流し、右折。
林道歩きが続いた後、『こもれびの森歩道』の標識地点から尾根道へ。
峰床山山頂が見える箇所があったり、雪の消えた地面にはイワウチワのつぼみが膨らみつつあったりで、順調に進んで行き、小ピークに到着。
チセロ山の東峰かなというピークで、昨年の11月の山行では別ルートから登って来ており、やっとここまで来たかという感じ。
しかし、ここでボールペンを落としてしまっている事に気付き、時間に余裕がなくて探しには戻らない事にし、少し落ち込みます。
沈んだ気持ちで良い雰囲気の雪の尾根道を進んで行き、もう少しでチセロ山という所で足元を見ると、右足の軽アイゼンがない。
まさかという感じでじっくりと確認するけど、ない物はない。
ショック大ですが、とりあえずチセロ山の山頂まで行き、すぐに引き返して探し始めます。
はっきりとしたトレースは自分のものだけなので、その足跡にだけ集中し、所々の地面の露出箇所も見落とさないようにし、20分ほど戻った地点で軽アイゼンを発見!
どこまで戻らなければならないか分からず、かなり不安だったし、見つからない場合の切り上げるタイミングや、その場合にどのルートを通るのかなど、頭の中はパニック状態に近く、早めに見つかって本当に良かったです。
山では何が起こるか分からず、反省すると共に色々と考えておく事がありそうだと再認識。
ルート変更をするか検討した結果、当初のルートを進む事にし、来た道を引き返します。
チセロ山山頂に戻り着き、空腹と疲労で休みたい気持ちいっぱいですが、それを抑えて先へ。
あまり余裕はないけど、昨年の11月にも歩いている道だし、普通に歩けばバスに間に合うはずと考え、焦って変な事を起こしてしまわないように注意して進みます。
展望所は写真のみでスルーし、前回の山行で道間違いをした箇所ではきちんと正しい方向へ進み、P826へ寄り道。
三本杉への下りにかかりますが、ちょっと嫌な感じの道が続く区間があり、注意しつつ進み、ピークハンターさんのレアなプレートと対面。
その後も気を抜かずに下ると、沢に出合い、すぐに三本杉に到着です。
初めて目にした昨年の11月の時には、高さが日本一だと知らずにただただ雄大で美しい姿に圧倒されたのだけど、今回も変わらぬ力強い姿は本当に素晴らしくて、表現すべき言葉が見つからないほどです。
色々とあったけど、ここに辿り着いて良かったとの思いと共に三本杉を後にし、程なくして往路で通った道に合流。
小雨の降る中を進み、林道終点の橋を渡った地点の観光トイレ前にて軽アイゼンを外し、その先は舗装路歩き。
犬と散歩中の若い女性に挨拶をし、バスの発車の30分前ぐらいに大悲山口バス停に到着、これにてゴールです。
全く何も食べていなかったので、バス停にて遅い昼食となりました。
今回は時間との勝負になるだろうと予想しており、余裕のない山行となりました。
余裕のなさから普段よりも危険な選択をしていたように思われ、まずはそれが反省点。
軽アイゼンの紛失に関しては、すでに長く書いているので割愛しますが、きちんと受け止めた上で今後に活かしたいですね。
結局、この日は山中では誰とも出会わず、京都北山らしい山行になったと言って良さそう。
コースの選択の難しさなど、独特のハードルの高さはあるけど、個人的には魅力を感じている山域であり、今後も色々と工夫して歩いてみたいと思います。
なお、今回の山行はfield8usさんの2017年3月4日のレコを参考にさせていただきました。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1076744.html
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