浅草岳
- GPS
- 05:10
- 距離
- 16.3km
- 登り
- 1,104m
- 下り
- 1,101m
コースタイム
天候 | 快晴 無風・微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪は例年並みか。硬い雪の上に多い所で10cm程度の新雪。山頂付近、特に早坂尾根側は氷化していてスキーで滑るのは試練。 |
写真
感想
2シーズンぶりに浅草岳へスキーに出掛けた。積雪は例年並みと思うが、山頂付近のカチカチ氷には閉口した。以下に詳細。
除雪の最終地点には5:50頃に到着。暗い時間に到着する予定だったが既に明るくなっていた。外の気温は、クルマの温度計は-6℃を示していた。素手で準備しているとさすがに手が痛くなった。6時ちょうどに板を持ってクルマを離れる。1分歩いて雪の斜面を登りシールを貼ったスキーを履く。今日は両手にピックストックを持った。浅草岳はこれで4度目なのでさすがにイチイチ地図を見ないでも歩き始めは問題なし。橋のところで右に折れて本格的な登りのスタート。今日のトレースと思しきスノーシューとスキーが各1見られた。雪質はやはり堅いが許容内、氷と呼ぶほどはカチカチになっていない。予想外に気温が低く寒いのでペースを上げて歩くと、30分もしないうちに暑くてたまらないように。始めは樹林帯の中の歩きなので風が通らず暑い。ジャケット脱ぎザックにしまう。グローブもインナーだけに。今シーズンジャケットを脱いだのはこれが初めてだ。見覚えのある斜面を登り尾根に上がる。毎回この尾根の登り口が急で板を外すのだが、今回もやはりそのようにした。先行者は上手くスキーのみで上がって行ったようだが、雪質が堅くて滑りそうなので自分は要心してアイゼンに切り替えた。10数メートルの高度差、時間にして5分くらいなので面倒と言えば面倒だが安全には替えられない。一段上がったところでアイゼンを外しスキーに履き替え水分を取って先に進む。尾根に上がると昨夜降ったと思われる薄い雪が硬い雪を覆っていた。この雪がなかったらガチガチ斜面の登りで面白味に欠けただろう。またこの雪が良い具合に樹木に着いていて、写真映えする。天気も景色も良いので写真ばかり撮ってしまい先に進まない。尾根に上がると傾斜がきついところはなくスキー+シールで歩くにはちょうど良い加減。途中のポコを巻くのに先行者に習い右手の斜面をトラバースしたが、ここの途中、斜面が数メートルだったが完全に凍っていてスキーが滑りそうになり肝を冷やす。滑落しても死にはしないだろうがダメージ必須なので緊張した。トラバースが終わるとようやく先に目指す山頂が見えてくる。先行者とここですれ違う。スノーシューを履いてスノーボードを背負っていた。どこを滑るのだろう。最後風に磨かれて一部氷になった斜面を登り切って無事山頂に到着。3時間は切れなかったが途中アイゼンは履いたり脱いだりしたので致し方ない。山頂付近は風もなく暖かで3月とは思えない。天気も良く周囲の山々が望めるが、目指す早坂尾根方向に一部ガスがかかっているのが気掛かり。山頂に到達するまで水分だけで食料は全く消費しなかったのでここで座ってしっかり栄養補給。後にシールを剥がし、滑降モードに切り替え、ゴーグルとヘルメットをかぶって滑る準備完了。なんだかんだで30分も休憩と準備をしていた。さて早坂尾根の雪質はどうか。最初はひどいの一言。ガチガチの氷の上を滑っている感覚。先週の安達太良山と同じくらいに硬い氷。参った。アイゼンで登り返して来た道を帰ろうかとも思ったが、下れば良い雪が出そうだったので我慢して氷の上を滑る。傾斜が緩いのでできるが、急傾斜だったら迷うことなくアイゼンで登り返していただろう。氷化斜面のターンを何度かこなすと硬い雪の上に良い塩梅に新雪が乗るようになってきた。繰り返すが傾斜は緩いので板の走りはあまり良くないがそれでも新雪の上なので滑っていて楽しい。氷を滑るよりは数等マシ。快適緩斜面が続きそれが終わるとほぼ平坦なところに出る。所々漕いだり登ったりで進み、林道へ至る斜面に到達。例年何処で降りたものか悩むのだが、今回は昨日と思われる明瞭なトレースがあったのと、そのトレースが自分が目指す方向とほぼ一致していたのでこれを利用させてもらうことに。雪山で安易にトレースに従うのは愚作とは分かってはいるが、GPSもあるし時間も早いので何とかなるだろうと。それに何と言ってもこの斜面も4回目になると、降りるところも何となく見覚えがある。山頂付近以外は硬い雪の上に新雪が数センチ程度ある状態が続いていて、林道までの斜面も始めは同様だった。が、標高が下がり気温が上がったため途中からは新雪が水気を吸って板が全然滑らなくなる。もう快適緩斜面、快適新雪のエリアは終わったようだった。斜面を無事こなして林道に至る。途中で止まり、暑いので再びジャケットを脱いでインナーグローブのみで歩き始める。ここから先は傾斜がほぼない林道なので、ブーツもスキーもウォークモードにしてヒールフリーで進む。調子に乗って滑ると前転するので要注意だった。例年この林道が億劫なのだが、今年は案外先に進める。漕いだり歩いたりしないでも先に進める。途中何度か雪が盛大に積もった橋を渡る。林道の斜面は所々でデブリが出ていて、そのようなところはさっさと通過する。沢沿いなのでへまをすると沢にドボンも有り得るが、今日の雪質ではさすがに落ちそうなところはなかった。早坂尾根を下り始めてからは結局誰とも会わずにクルマまで戻る。山頂のカチカチ斜面がなければなかなか快適な山行だった。というか、今日に限って言えば、来た道を戻るのがスキーであってもベストだったと思う。次回以降はそうするかもしれないが、早坂尾根の滑走路のように開放感のある緩斜面も捨て難い。
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