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Yamareco

記録ID: 140042
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

鳳凰三山(夜叉神〜薬師岳〜観音岳〜地蔵岳(オベリスク)〜御座石鉱泉)

2011年10月08日(土) ~ 2011年10月09日(日)
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
28:49
距離
20.6km
登り
2,111m
下り
2,430m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

<初日>
夜叉神峠登山口11:15-15:05南御室小屋
<2日目>
南御室小屋6:50-7:40ガマの岩-8:25薬師小屋-08:45薬師岳-09:50観音岳-11:10赤抜沢の頭-
11:20地蔵岳-11:45オベリスク-12:50鳳凰小屋-13:48燕頭山-16:00御座石鉱泉
天候 初日:晴れ
2日目:晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
<往路>
甲府駅9:00-10:10夜叉神峠登山口
山梨交通
http://yamanashikotsu.co.jp/
この日は、多くの登山者がいてバス4台に増便。全員座れました。

<復路>
御座石鉱泉17:15-17:55韮崎駅
山梨中央交通
http://www.y-c-k.com/tozan.html
バス1台でしたが、補助席は使わずに全員座れました。
こちらは、かなりの悪路の林道を通ります。
運転手さんが、出発時にザックを通路に降ろすように指示し、
最後部座席で無視していた登山客に「そんなんじゃ危ないよ」と直接指示してから出発するような状態でした。
コース状況/
危険箇所等
◆夜叉神峠登山口〜南御室小屋
・バス停前の「夜叉神の森」では食事が食べられます(そばがオススメみたいです)。
 風呂も入れますが、甲府9:00発便到着時には準備中でした。
・夜叉神峠までは緩い目の登り。登り易いです。
・杖立峠付近から岩が目立ってきます。

◆南御室小屋(泊)
・幕営料500円/人。50〜60幕くらい。
・携帯電話(au)は小屋からちょっと離れた所で入ります。看板あり。
・水場は小屋脇に湧水あり豊富です。無料。

◆南御室小屋〜薬師岳
・最初登ったあとは緩めの樹林帯が続きます。
 途中森林限界を越えたあとは、岩場が出てきます。

◆薬師岳〜観音岳〜地蔵岳
・北ア・八ヶ岳を見ながら進むことができます。
・観音岳までは緩めの稜線、観音岳〜アカヌケ沢ノ頭までは岩場の下り、登り返しがあります。

◆地蔵岳〜鳳凰小屋〜燕頭山〜御座石鉱泉
・オベリスクの頂上部はロープが張られた5mほどの登攀。
 若干のホールドとロープを使って登ります。
・地蔵岳から鳳凰小屋への下りは、最初は砂地。あとは樹林帯の下りとなります。
・鳳凰小屋〜燕頭山あたりまでは緩い目の下りで歩きやすいですが、
 ここから先は急坂が続いて疲れます。
2日目。テント場から南御室小屋の朝。2cm〜3cmの霜がおりてました。
※初日の写真はありません。撮影中にメモリカードがエラーとなってしまい全部消えてました(泣)
2011年10月09日 05:32撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
10/9 5:32
2日目。テント場から南御室小屋の朝。2cm〜3cmの霜がおりてました。
※初日の写真はありません。撮影中にメモリカードがエラーとなってしまい全部消えてました(泣)
同じく朝のテント場。撤収は始まっていますが、テントで埋まっていました。
2011年10月09日 05:32撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
1
10/9 5:32
同じく朝のテント場。撤収は始まっていますが、テントで埋まっていました。
ずっと樹林帯ですが、ガマの岩で登ると視界が広がります。
2011年10月09日 07:42撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
10/9 7:42
ずっと樹林帯ですが、ガマの岩で登ると視界が広がります。
グラデーションに染まる姿が美しかったです。
2011年10月09日 08:01撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
1
10/9 8:01
グラデーションに染まる姿が美しかったです。
雲海がうっすらと南アにかかってきていますが、さすがに高峰にはかかりません。
2011年10月09日 07:59撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
10/9 7:59
雲海がうっすらと南アにかかってきていますが、さすがに高峰にはかかりません。
北岳。
2011年10月09日 08:00撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
10/9 8:00
北岳。
薬師岳小屋に到着。こちらの小屋も多くの方が泊まっていたようです。
2011年10月09日 08:25撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
10/9 8:25
薬師岳小屋に到着。こちらの小屋も多くの方が泊まっていたようです。
薬師岳山頂に到着。
2011年10月09日 08:43撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
10/9 8:43
薬師岳山頂に到着。
薬師岳山頂はわりと広かったです。
2011年10月09日 08:43撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
10/9 8:43
薬師岳山頂はわりと広かったです。
続けて観音岳山頂。
2011年10月10日 08:49撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
10/10 8:49
続けて観音岳山頂。
今回の最高峰、観音岳山頂からの眺め。
2011年10月09日 09:55撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
10/9 9:55
今回の最高峰、観音岳山頂からの眺め。
アカヌケ沢の頭。
2011年10月09日 23:05撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
10/9 23:05
アカヌケ沢の頭。
アカヌケ沢の頭から。地蔵岳のオベリスクには先客が見えます。
2011年10月09日 11:10撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
10/9 11:10
アカヌケ沢の頭から。地蔵岳のオベリスクには先客が見えます。
地蔵岳に到着。
2011年10月09日 11:15撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
10/9 11:15
地蔵岳に到着。
地蔵さん達。
2011年10月09日 11:17撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
10/9 11:17
地蔵さん達。
オベリスク頂上部に登頂。必死に登ってくる登山客が見えます。最後は確保もなく、ロープに必死につかまって登ってきます。
2011年10月09日 11:59撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
10/9 11:59
オベリスク頂上部に登頂。必死に登ってくる登山客が見えます。最後は確保もなく、ロープに必死につかまって登ってきます。
オベリスク頂上部より観音岳方向。頂上部は6人くらいまで。前画のような道しかなく、登り降りは、声を掛けあってあがります。
2011年10月09日 11:54撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
10/9 11:54
オベリスク頂上部より観音岳方向。頂上部は6人くらいまで。前画のような道しかなく、登り降りは、声を掛けあってあがります。
地蔵岳からの下り。サラサラの砂地です。
2011年10月09日 12:25撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
10/9 12:25
地蔵岳からの下り。サラサラの砂地です。
鳳凰小屋。
2011年10月09日 12:50撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
10/9 12:50
鳳凰小屋。
混んでます。テント場も混んでました。小屋番さんは前日以上の人の入りだとか。泊まる予定でしたが、このまま下山にしました。
2011年10月09日 12:53撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
10/9 12:53
混んでます。テント場も混んでました。小屋番さんは前日以上の人の入りだとか。泊まる予定でしたが、このまま下山にしました。
御座石鉱泉への下り登山道で見つけた謎の物体。この量、、ですよね。
2011年10月09日 13:22撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
10/9 13:22
御座石鉱泉への下り登山道で見つけた謎の物体。この量、、ですよね。
台風の影響で登山道が崩壊していました。
2011年10月09日 15:34撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
10/9 15:34
台風の影響で登山道が崩壊していました。
治山工事中。
2011年10月09日 15:36撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
10/9 15:36
治山工事中。
御座石鉱泉。
2011年10月09日 16:49撮影 by  NIKON D7000, NIKON CORPORATION
10/9 16:49
御座石鉱泉。
御座石鉱泉のお風呂。熱々です。
御座石鉱泉のお風呂。熱々です。
撮影機器:

感想

9月の連休では、東アルプス(甲武信〜金峰山・瑞牆山)、北アルプス(立山〜五色ヶ原)を登っており、
今回の連休は南アルプスにチャレンジ。
先週の土日にも、DNSメンバーで甲斐駒チャレンジしているのですが、ソロでは南アルプス自体は初めて。
歩いたことのない鳳凰三山を縦走し、地蔵岳オベリスクの頂点を目指すことにしました。

■初日
夜叉神峠登山口に10時過ぎに下車も朝食を食べる時間がなかったので、
バス停前にある「夜叉神の森」で食事してから11時過ぎに出発。
(11時10分着の後続便が来てからの登山開始)
15時過ぎに南御室小屋に到着。周りは樹林に覆われていて視界はありません。
この日は予約がないと泊まれない混雑ぶり。
テント場は予約は無くても泊まれますが、到着時点で空きスペースもほとんどなくなっていました。
ギリギリ空き区画があり設営。

■2日目
4時過ぎに左右のテントから物音で起こされます。
急ぐ予定はなかったのですが、起こされる形で簡単に食事をして出発。
晴れていますが、樹林帯の中で展望はあまりありません。
でも朝の苔むした登山道をゆっくりペースで登るのは。気持ち良いです。

途中、ガマの岩に登ると展望が開けます。
初日から展望は望めなかったので、ようやくの眺め!
なかでも富士山のグラデーションは良かったです。
このあとは森林限界を越えて、周囲を眺めながらの縦走となります。
この樹林帯から森林限界を越え展望が切り替わるタイミングってのは登山の醍醐味だなぁと思います。
薬師岳、観音岳と制覇し、いよいよ地蔵岳へ。
サコッシュとデジカメだけを持って、オベリスクの頂点を目指します。

<オベリスク登攀>
裏側からの岩の隙間から近づくルートもありますが、正面にもホールドがあり
正面から突っ込みます。頂上部は6人程で一杯。頂上直下は垂直で5m位。
ロープ(フィックスロープ)がありひとりづつ登ります。
ここで一旦足止め。
先行の登山客が降りるということで、タイミングを待ちます。

いなくなった所で、登頂開始。
登り降りを揃える必要があり、自分が登ったときは、他に40代、50代の方、計3名で一緒に登ります。
40代の方からチャレンジ。40代の方は、地蔵岳は小学生の頃に親に連れられて以来とのことで、
オベリスクの頂点に登ったか記憶にはなかったとのことでしたが、、、あと2mということろで
上部のカカリが見つけられず、「もう、登ったのも一緒てことで降ります!」とのことでした。

続けて、自分。
最初は、体がすっぽり入る岩の隙間に入って
ロープに片手をかけつつ(所謂ゴボウで)登ります。
左面壁はほとんどホールドはなく、右面壁にはホールドが切られているので
左面壁に背中を向けて、右手でロープを掴み左面壁に左手、足をかけて登ります。

上部あがると緩くなり、半身を乗り出す感じになります。
右足をつま先(インサイドエッジ)で登ることに慣れていないと足のカカリが得られず。
ちょっと怖い状態になります。
※後から来た女性が、ここで登れずズルズル引きずり上げられてました。。。

フィックスロープを使えば、難しい壁では無いと思いますが
高度感が抜群で、達成感も得られます。
その後、50代の方も無事に登ること出来て、2人で頂点に立つことが出来ました。


・頂上部からグルッと見回します。




・オベリスク周囲をグルッと(高度感あり)




オベリスクから下りた後は、鳳凰小屋方面に下ります。
本来は、ここで1泊の予定でしたが、、到着時点(13時ちょっと前)で
すでにテント場には多くのテントが張られており、昨日以上の混雑が予想されるとのことで
幕営場所を指定されるとのこと、、、ゆったりテン泊を期待していたので、、
地図のコースタイムを見て、このまま下山をすることにしました。

当初の計画では青木鉱泉からの下山を目指していましたが、
小屋前の時刻表を見ていると、小屋親父に御座石鉱泉側ルートを薦められ(バスの最終が遅いのが理由?)、ルートを変更。
あとは、ひたすら下ること3時間。16時に御座石鉱泉の登山口に到着しました。

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コメント

もしかして・・?
t-kinjou様 はじめまして、こんばんは。
(以前フォト蔵のメルヘン街道をみて、
コメントしたかもしれません。)

アカヌケ沢から地蔵ヶ岳に下りてこられた時、
強引にカメラのシャッターを押していただいた方でしょうか?
時間がドンピシャデで、カメラも同じようだったので
もしやと思っています。
そうでしたら、この場でお礼申し上げます。

写真を拝見して、やはり稜線泊まりで、
視界のいい時間に歩くべきコースですね。
白峰三山方面の写真を見ながら、この風景が見たかった
と後悔しております。

それにしても、オベリスク登頂はすごいですね。
近くによったのですが、恐れ多くてすぐに降りました。
2011/10/10 20:39
aonuma1000さん
こんばんは。

あ、地蔵様の前でですね。覚えています。
たしかに、今回天気は午前中まででしたね。
午前中の稜線はいい眺めでした。
2011/10/10 22:15
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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