ヨモギ尾根で雲取山〜芋ノ木ドッケ〜二軒小屋尾根で日原
- GPS
- 10:30
- 距離
- 30.2km
- 登り
- 3,020m
- 下り
- 2,835m
コースタイム
- 山行
- 9:23
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 10:38
1.5倍デカカップ麺とバナナの朝食。5時45分駐車場を出発。
鳩ノ巣駅5:54〜6:00奥多摩駅6:05〜(峰谷バス停を過ぎてから朝食でおにぎり2個)〜6:44鴨沢西バス停
天候 | 朝方曇り、9時過ぎから晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
町営鳩ノ巣駐車場は、現在トイレは改装中で使えません。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<鴨沢西バス停〜ヨモギ尾根〜雲取山> 塩沢橋から林道が分かれ、右側の細い方に進みます。塩沢橋の林道分岐点に道標が有るので分かると思います。ヨモギ尾根への登山道分岐点にも道標が有ります。僕が持っている2012年の登山地図だと、ヨモギ尾根は破線ですが登山道は明瞭でした。地図の様に、前半は尾根を巻いている部分が多く、後半は尾根沿いが多いです。前半の巻きの部分の方が登山道は明瞭ですが、かなり急斜面の所も有り、雪が積もっていると怖そうです。この日は奥多摩小屋の合流点の少し手前に、薄っすらと雪が積もっている程度だったので問題は有りませんでした。後半の尾根沿いの所で、少し道が薄い所が有りましたが、短いので気を付ければ大丈夫でしょう。写真の様に雲取山までこちら側の登山道の雪はほぼ消えました。 <雲取山〜芋ノ木ドッケ> 雲取山から雲取山荘まで雪が残っていました。少し凍った所も有ったので軽アイゼンを着けていれば安心です。足跡を見ると着けている人といない人で半々位でしょうか。雲取山荘から芋ノ木ドッケまでも所々で積雪が有りましたが、量は少ないので軽アイゼンを着けるかどうかは個人の判断で。 <芋ノ木ドッケ〜二軒小屋尾根〜唐松林道〜東日原バス停> 二軒小屋尾根は、一般の登山地図には載っていないバリルートです。奥多摩登山詳細図(西編)では、上級者向けにランクされています。道標は無く、踏み跡も薄い所が多いですが、テープ(主に赤色)がほぼ要所に有ります。地形図の様に尾根沿いで、ルートを外さなければ危険な箇所は有りません。登りで使えばそんなに迷わない気がしますが、下りだと尾根が広くて間違う恐れが有ります。間違った方へ下れば危険な箇所もあるでしょうから、下りで使う場合はGPSにルート登録をし、小まめにチェックする事をお勧めします。 ちょっと気になったのが、熊の足跡っぽいのが有った事です。熊鈴は絶対着けましょう。長沢谷の渡渉点には橋がかかっていましたが、いつ流されるか分からないのであまりあてにしないように。 唐松林道から東日原バス停まではとにかく長い林道です。このルート取りをする人は、下りの林道なら走れる人の方が良いでしょう。 |
写真
装備
個人装備 |
ダブルストック
ヘッドランプ
替え電池
地図
GPS
ペットボトル
膝プロテクター
雨具
熊鈴
笛
タオル
チェーンスパイク
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感想
2週連続で奥多摩だったので、今週は丹沢にするつもりでしたが、前日の雨が雲取山の標高だと雪かもしれないと思い、急きょまた奥多摩にしました。youtaroさんのレコで見たヨモギ尾根から雲取山に登り、2015年の以下のレコの前半に横切った二軒小屋尾根で日原に下るルートです。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-656061.html
ルート的には2015年のより、累積標高、距離とも楽で、危険性も高くないのですが(あれが上級ならこれは中級ぐらい)、雪が中途半端な時期で、その点が不確定要素でした。計画書では逆周りで東日原スタートで鴨沢に下山でしたが、鴨沢行の始発に間に合ってしまったので、急きょ今回の周りにしました。それが大怪我をする遠因になりました。
日曜日なのに始発バスには3人だけ。鴨沢で降りたのは一人、鴨沢西は僕だけでした。かなり前から計画を立てる際、GPSログは利用せず、地形図と登山地図を見ながら適当にルートを引いているので、GPSナビの登録ルートと実際の道とは誤差が有ります(人のログを使っても誤差は有りますがそれより少し多い位)。ヨモギ尾根はその誤差が大きく、GPSナビで登山道の分岐に着いてもそれらしい道が無く、先に進みながら少し不安になった頃に道標に出くわしてホットしました。この先長いので今日3度目の食事をここで取り、やっと登山開始です。
ヨモギ尾根は実線並みの明瞭な道でしたが、途中で4本以上は登山詳細図にも載っていない道と交差しており、道標が無ければ迷たかもしれません(登山詳細図には道標無しになっていますがミスかな、それとも地図が出た後で道標が付けられた?)。
奥多摩小屋まで雪は殆ど無かったのですが、ブナ坂に合流してからは両脇の木々に新雪が花の様に積もり、青空に映えてとっても綺麗でした。その時はこの周り方に変更して大正解だと思ったのですが、”塞翁が馬”でした。。。
雲取山からの下りでチェーンスパイクを履くべきだったのですが、注意すれば無しでも下れるレベルだったのでそのまま下り、その先も雲取直下より雪が少なかったので、チェーンスパイクは履かずに芋ノ木ドッケに着きました。ここから未踏の二軒小屋尾根を下るのですが、ここでも履くチャンスを逃し、そのまま下り始めた所で事故は起こりました。倒木を越えて下に飛び降りた際、落ち葉の下に雪が隠れていて滑って転び、激痛で暫く動けませんでした。過去にも3回程経験が有るので、骨が折れたかヒビが入った可能性大だと思いました。芋ノ木ドッケを下り始めて直ぐだったので、雲取山荘まで引き返すか悩みました。湿布をして貰って自力で下るなら、このまま未踏のバリルートを下る方が楽。危険性も変わらない。引き返すなら山岳保険に入っているからヘリを呼んで貰うのでないと意味はない。流石にそんなことは頼めない。このまま下る場合、林道は長いがヒッチハイクならやれる。という事でこのまま下る事にしました。
下るとなるとこれ以上は転ぶわけにはいかないので、チェーンスパイクを履きます。いつも下りはCTの0.5位ですが、流石にそれは無理で倍位の時間をかけて注意しながら下って行きました。踏み跡は薄かったのですが、要所にはテープが有って斜度もそんなに急で無く、岩や石もそんなに無くって歩き易い尾根だったので順調に下って行きました。ところが途中からガスってきました。霧は段々と濃くなり、先のテープは見えなくなってきました。こうなると踏み跡は薄く、広い尾根だと迷い易いので難易度が増します。しかも何やら熊の様な足跡と、皮の剥けた木が有りました。熊鈴はつけていますが、念のためにストックで木をたたきながら下りました。幸いにもこの尾根は短く、手書きで誤差はあるといってもGPSのルート図が、そんなに大きく外れる事は考えにくいので、要所、要所でGPSをチェックしながら何とか沢に降りられました。そこから林道までは直ぐです。
林道に出てからもバス停までは10キロはありそうでしたが、途中で作業中のトラックに少し乗せて貰い、2キロ弱稼げたので17時22分に何とか間に合うように急ぎました。それに乗り遅れると18時52分まで次のバスは有りません。残り1キロ位でぎりぎり間に合いそうになかったので、そこに停車中の車に頼んでみたのですが断られ、痛いのをこらえて小走りで急いだのですが27分に到着。バスには間に合いませんでした。トイレの水道で足を冷やし、残りのパンを食べて暫くぼーとしましたが、やっぱり次のバスまで待つ気がせず、歩きながらヒッチハイクをする事にしました。バス停を出て歩き始めて直ぐに、後ろから車がきてなんと乗せてくれました。フキノトウを採りに来て、これから帰る所だそうです。自宅と別れる所で降ろして下さいと言ったのですが、親切にも奥多摩駅まで乗せてくれ、17時22分のバスで乗るはずだった電車に間に合いました。本当にありがたかったです。
ただそれから先も大変でした。過去の経験どおり、大怪我をしても自衛本能で下山するまでは痛みが麻痺して歩けるのですが、下山してしまうと魔法の効力は消えてしまいます。鳩ノ巣駅から駐車場までは距離が短いのにきつかったこと。途中で湿布を買うために薬店に寄った際や、晩御飯を食べたレストランでは、左足はつけられずに片足けんけんで移動しました。翌日の整形外科に行くのも、駐車場からそこまでの100mを片足で行くのが大変。レントゲンで足の甲の剥離骨折と、足の付け根の太い骨のヒビが見つかったのですが、石膏で固めるには足が腫れ過ぎているので、腫れが引くのを待って、来週の月曜日にギブスをする事になりました。。。先生にはよくこんな足で山から下れたねと驚かれました。でも登山は当分無理ですね。。。
危ない所は慎重に歩くので、あまり事故は起こりませんが、概して予想もしてないところで事故は起きるものですね。それにしても気を付けてくださいよ。しばらくはリハビリでしょうか?
はい、そうです。僕も危ない所で事故を起こした事は一度も無いです。
ただ今回の様に、見た目何でも無い所で滑って転ぶパターンです
危険な所は気を付けるので転ばないのですが、ずっと気を付け続けられないので、何でも無い所はさらっと歩くので、そういう所に見えない滑る要因が有ると駄目ですね。。。
今回の所も倒木の先は下りでもほぼ平で、滑りそうには見えませんでした。
ただこれが4度目ですが、全て左足なので要因はそれだけでは有りません。
たぶん、左足が酷いO脚なのが問題なんだと思います。O脚を直す方法を調べてやってみます。まずは来週の月曜日に腫れが引いたら石膏で固め、1ヶ月位して石膏が取れたらリハビリですね
お大事に。
ありがとうございます。。。今後はこれまで以上に気を付けます
Fotaro さん、こんばんは。
山に入っている時間が長い分、どうしてもこういったトラブルに合う確率はあがりますね。油断していたとは思いませんが、気の緩み(といっても全く緩んでいる訳ではないでしょう)、あるいは、間の悪さということだと思います。
足首だと治るのに時間がかかることが多いですが、しっかり治して復活してください。
私は、数年前に捻挫した右足首が未だに完治せず、ちょっとしたことで痛みがでてしまいます。その分、足の置き場には、非常に気をつかうようになりました。
misuzu さん、こんばんは。
捻挫は癖になると言いますしね misuzu さんも中々治らない様ですね。
僕のは治った感じはするのですが、捻挫し易くなりました。
気を付けるというのは勿論ですが、バリロングをやっているとどうしても100%気を抜かないというのは難しいので、他の面からも対策したいと思います。
例えばO脚が影響する側の捻挫なので、何とかO脚を治すとか反射神経を鍛えるとか。。。僕らの年齢だと反射神経は衰えるのを何とか遅らせる程度でしょうが。
Futaroさん、こんばんは
写真からも痛々しい感じが伝わってきます。
Futaroさんはいつも左足ですか😨
利き脚でなくて良かったですね。
私はなぜかいつも右足です😓
いつも同じ側が怪我するのは、なるほど原因があるんですね✨
私の場合は、若い時に遭難した時に右足首を複雑骨折して、動きが悪いことが関係しているかもしれません😥
スキーでも板が外れるのはほとんど右足です😟
いずれにしても、自力下山出来て遭難騒ぎにならず、良かったです。
まあ、ご家族にはいろいろ言われてたいへんだったとは思いますが治療、リハビリのあともしばらくはおとなしくしているようでしょうか😢
お大事にしてください。
そしてお互いこの先気を付けてましょう。
shigetoshiさん、おはようございます。
O脚なので靴底は外側が擦れます。小指側に重心が寄っているのです。
よって4回とも外側に捻っています。大怪我にならないでも小指側に捻って転んだ事はもっと何度も有るので、走る時に親指から地面に着く様に気を付ける様にしていますが、まだ3ヶ月位で気を抜くと忘れていますね
家族には頭が上がらないです。実は娘の卒業祝いで火曜、水曜で熱海の手前の伊豆山のホテルを予約して、家族旅行の予定でした。月曜日にお医者に行って案の定の結果だったので、かみさんと娘二人で旅行には行ってもらい、僕はお留守番にしました。
でも僕がいないと車が出せないので(かみさんは近場しか運転しない)、ホテルだけで過ごしたようです。。。
取りあえず朝ごはんとか、色々な家事の分担は来週の月曜日に腫れがひいてギブスをしてからやる事にし、それまでは免除してもらっています
これで今年の山は、当分行けなくなりました
好きな山に行けないのは辛いですね。
昔足首にヒビが入ったときは、1ヶ月くらいギブスして、その後トップロープでクライミングしてた気がします。
つま先立ちすると痛みがあったのでなるべく被ったガバルートをやっていたので良い上半身のトレーニングになりました。お勧めです。
11日は、六ッ石山を登っていたので、ややニアミスでしたね。(レコ書く時間が無くて書いてないです)
お互い予定を知ってれば、救助に駆けつけられたのに・・・。残念です。
枝に付いた雪、水根山付近でも見られて綺麗でした。
はい、辛いです
足の腫れが引かないとギブスで固定できないので、それまで左足を付けない様にと言われていて、階段の昇降とか日常生活も大変です ギブスで固定できれば、もう少し気楽になって、それからさらに1ヶ月位でギブスが外れそうです。
上半身や体幹のトレーニング、確かに必要ですね。左足のリハビリで梅雨までに軽い山なら登れる位になりたいのですが。。。
ところで六ッ石山なら近いですね。qwgさんなら当然他も絡めてロングですよね〜。分かっていたら車で林道に来てもらえると助かりましたね。あそこは長かったので。。。今回の山行で一番の悔いは、怪我をした為にあの林道を走って短くできなかったことです。怪我をしなければ芋ノ木ドッケの山頂から東日原バス停まで、2時間半位で下れると思っていたのですが。。。
Futaroさん、こんばんは。
二軒小屋尾根はいつか歩きたいと思っていた尾根なので(巨木も見られますよね)興味深く読み始めましたが、なんと、転倒ですか。。。あのあたりはこの時期ほとんど人が通らないため、やってしまった感ヒシヒシと感じます。自分も10年以上前のことになりますが、子供と一緒の残雪歩きで派手にコケてしまい、それから1ヶ月程右足の膝の痛みが続いたことがあります。小さい子供(まだ長男も小さかった)と一緒だと一人の時以上にまずい状態になるので、その時の気持ち、とてもよく覚えています。
春はゆっくり花見でも (ギブスがあると、それもきついか。。。)
youtaroさん、こんばんは。
二軒小屋尾根は尾根も広く、そんなに傾斜もきつくないので、登りで使う分には危険は殆ど無く、静かな尾根を楽しみながら歩けるのでお勧めです 芋ノ木ドッケを下り始めて5分位で大怪我をしたので、楽しめなかったのが残念でしたがまた歩いてみたい尾根です。
youtaroさんも怪我をしましたか。まあ誰も長く登山をしていると何度かやっちゃいますね
ところで今回のルート取り、かなりyoutaro的です。。。youtaroさんのヨモギ尾根のレコを参考にしているし、車を止めて電車とバス利用とかもです。足が治ったらyoutaroさんのレコを参考に、また奥多摩を歩くと思います
早速レコ読みにお邪魔したら…骨折ですか…
わたしも去年渡渉中転倒して手の指を骨折しました。その時『足じゃなくて良かった…』と、思いながら下山しましたが…
Futaroさん、足!?大変でしたね。。(>_<)
今はギプス生活でしょうか…不自由ですよね。。一定期間はしっかり安静にして、早い復活を!!
お大事になさって下さい(_ _)
ありがとうございます。
コメントをくれる人が皆さん全員山で怪我された経験が有る様で、やっぱり多少の怪我は山ではつきものですかね
まだ腫れが惨いのでギブスができません。。。固定しても腫れがひくと石膏の中に空洞ができて固定されなくなるので。。。今は接ぎ木をしている感じです。
明後日の月曜日に腫れがひいていればギブスに変えるそうです。
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