ガッツリ歩き展望満喫3日間!新穂〜槍〜西鎌〜雲ノ平〜鷲羽〜新穂
- GPS
- 56:00
- 距離
- 49.5km
- 登り
- 3,842m
- 下り
- 3,849m
コースタイム
10/8(土)0605ヒュッテ大槍→0640槍ケ岳山荘→0655槍ケ岳山頂0705→0720槍ケ岳山荘0730→0800千丈沢乗越→0950樅沢岳→1010双六小屋1030→1220三俣山荘1230→1455雲ノ平山荘(小屋泊)
10/9(日)0600雲ノ平山荘→0700祖父岳00710→0740岩苔乗越→0800ワリモ岳→0830鷲羽岳0835→0910三俣山荘0935→1015三俣蓮華岳1025→1120双六岳→1200双六小屋1225→1400鏡平小屋1410→1610ワサビ平小屋1620→1715新穂高(end)
天候 | 10/7(金)薄曇→ガス、10/8(土)晴&強風、10/9(日)快晴&強風 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
槍は降雪の後で2800m位から残雪3〜4cm程度あり。場所によって凍結していて滑りやすい。ところどころ吹き溜まり有。東鎌尾根もヒュッテ大槍まで凍結箇所多し。西鎌尾根凍結箇所無し。雲の平の木道は朝ツルツル。祖父岳東側凍結。双六岳からの東斜面凍結。持参したアイゼンは使用せずに済んだ。今年の紅葉はほぼ見込めず。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
快晴予報の3連休。いつもならテン泊だが、妻が激務続きでお疲れモード。
テントはやめる。しかし、超混みこみの小屋も避けたい。
ずっと快晴であれば展望満喫できる稜線歩きしまくることに決定!
さて、どこへ?
妻が先週土曜出勤の振替休日を連休前日に取るというので合わせて取ったので、まあ初日はどこでも激混みは避けられるであろう。
ということで、もう何度も何度も行ってるけど大好きな新穂高起点の周遊にする。
毎年必ず1回は行っているヒュッテ大槍に今年は行ってない。槍には6月に行ったが、まだ小屋の開いているシーズンではなかったし。
ということで初日は新穂高から槍を通り越してヒュッテ大槍へ。
そして、2日目は槍から雲の平まで行ってしまえばそう混んでないであろう。新穂高から1日で来る人はそういまいし、折立からだって1日で来る人はそう多くないだろうし。大体、お花の季節は終わってるし。
寒気が入って上は雪であろうから万全の装備で出発。
しかし、妻が全然帰ってこない。どうやら深夜残業を余儀なくされているようだ。
深夜に帰ってきたが、「2時間程ベッドで寝たい」というので、3時に出発。
ということで新穂高の駐車場に着いたのは7時半。停められるか心配であったが、連休前日であったため、まだ無料駐車場は空いていた。(さすがに最上段のスペースは無理でしたが、2段目のスペースは楽々ゲット!)
新穂高は毎年何回か行っているが、昨年はなぜか一度も来なかったな〜。新しい日帰り温泉施設ができていてビックリ!1年行かないとそれなりに変わっている。
さて、右俣谷へ。今日は全然人が歩いていない。8時出発と遅いからか?でも何度も歩いているので、上には2時頃着くとみる。何だか上は怪しい雪雲らしきものが見えるが・・・。谷沿いのゴロ石道は濡れていて滑りやすいがまだ凍結まではいっていない。滝谷からの北穂ドームが不気味な様相を示している。
槍平小屋も人気が無い。ここから南岳へ登る南岳新道は人が少なくてお気に入りのルートであるが、今日は槍の方へ向かう。
槍平小屋を過ぎたら本当に誰もいなくなった。2700m付近で単独男性1名抜かしたきりで後は誰もおらず「しーん・・・」としているし、寒い!
上に上がるにつれ、雪山の様相を示してきたが、積雪は2〜3cmといったところ。2800m位から寒過ぎてエビの尻尾ができていた。強風が吹き付けて雪もちらつく。
冬そのものの様相の飛騨乗越に出ると大喰岳がオソロシゲに迫る。好きな山なんだけど今日は怖い感じ。しかも寒い!!
このまま槍ヶ岳山荘に泊ってしまいたい気もしたが、(明日もここ通るし)ヒュッテ大槍の会員になっていて予約もしているので、東鎌尾根の下りにかかる。凍結していてところどころ20cm位の雪の吹き溜まりもある。が、雪が飛んでいるところを選びながら行ったので、アイゼンは付けないでいけた。
ヒュッテ大槍到着!もう7〜8回泊まっているお気に入りの小屋。天気が悪いせいか連休前日にもかかわらずガラガラであった。お客さんは9名のみ。しかし、明日は激混みらしい。
小屋に着いたら晴れてきた。皆さん大槍の写真を撮りに外へ。強風吹きすさぶ中、長時間頑張っている方もいたが、我々は寒いので、コーヒーやココア(飲み放題で一人¥500、嬉しいサービスです!)を飲みながらストーブの前でまったり。水は凍結してしまって出なかった。
九州(長崎)から来た男性2名と妻がずっとおしゃべりしていた。車でいらしているとのことで凄いなあ・・・。
さて、お待ちかねの夕飯。ここはいつもグラスワイン付の洋食。(お味噌汁と和食が命という方には向きません。)
妻はこれがお気に入りでグラスを片手に満面の笑顔。
そして食べ終わると連日の深夜残業疲れもあって妻は早々に寝ると言っていたが、自分の方が妻より先に寝てしまった。
翌朝。快晴です!!今日は雲の平まで行くので、できるだけ早く出ようと思ったが、東鎌尾根が凍結しているので、日の出後に出ることにする。
昨日下りてきた道を登り返す。(最初から槍ヶ岳山荘に泊まっておけば無駄に歩かなくていいのに、とも思うが、ヒュッテ大槍好きの妻に押し切られた)
槍の肩に到着。先が長いので穂先はパスろうと思ったが、この快晴ぶりではやはり登ってしまう。穂先までの岩場はところどころ凍結。
穂先からは360度の展望を満喫。
さて、西鎌尾根歩きへ。今日は快晴だ〜。しかし、前々日の地震の影響か、硫黄尾根側に向かって落石が多発していて「カラカラ・・・」という音が時折聞こえる。
眺望満喫しながらの稜線歩きは実に楽しい。西鎌側は凍結箇所ほぼ無し。
軽いアップダウンを繰り返しながら樅沢岳。ここはいつも人で賑わっているが今日は誰もいない。樅沢岳の西側はやや雪があった。
ずっと風が強かったが、双六小屋付近は一段と強風。この辺りはいつもテン泊で来るので、テン泊装備でなく来るのは久しぶりだ。三俣蓮華へ向かう道で雷鳥が出現。いつもここで遭うので巣があるのか?まだ夏毛。三俣山荘の水も凍結していた。さて、黒部源流へ下ります。凍結度合いが懸念されたがさほどでもなかった。若干心配していた源流部での渡渉も問題なく(やはり水量が少なかった)雲の平へ登り返す。日本庭園、祖父庭園、と通り過ぎる。夏と違って人が全然いない!静けさそのもの。寒いけど眺望満喫しながらの歩きは楽しい。
お、新しい雲の平山荘が見えた。去年、読売新道を歩いたとき建築中であるのは見えた(ひっきりなしにヘリが往復していた)が、前より赤い色合いが少なくなって木の風合いとなった感じ。
雲の平は花の無い分、地糖が目立つ。そして水晶が大きい。
山荘到着!いつもテン泊で来ているので泊まるのは初めてだが、入口が前の山荘とは逆側になっていた。
山荘でまったりコーヒーブレイク。実にいい眺め。連泊している方も数名いらした。小屋泊は結局25名程でゆったり。選択は正解であった。
まさに雲の上の別天地。一度ここの小屋に泊りたかったので満足。この季節は寒くなくて小屋がよい。夏ならテントだけど。
真新しい木の香りする小屋は綺麗。夕飯もあったかいお鍋(石狩鍋)で食べ過ぎた。夜は妻が皆さんとストーブ談義していて帰ってこないので先に寝てしまう。
妻によれば夕飯の後片付けも終わって真っ暗の18時半頃に到着したグループがいて、小屋の人に怒られていたとのこと。しかも夕飯までも所望したらしい。余程遠くから来たのか何かアクシデントがあったのかと思ったら、なんと三俣からとのこと。写真に夢中になっていた由。小屋の人は「行動に責任を持て」と言っていたようだ。カップラーメンでもよいのではと思ったが、小屋の人は怒りながらも夕飯の支度を始めていた。親切であるがそれでは懲りないのではとも思う。
翌朝。またまた快晴!あと1日あるので笠まで行こうか、それとも全てのピークを踏んで新穂高まで下りて今日中に帰るか迷う。
笠まで行くとなると双六までずっと巻いて行かないと時間的に厳しいか。せっかく好天だから全ての稜線を歩いて新穂高まで下りよう。
雲の平の木道が凍結しているので、今日も太陽が登ってからゆっくり出る。
それでも木道は凍結していて滑る滑る。まず祖父岳へ向かう。ここは何気に360度の展望を満喫できる穴場であるが、人も少ないところ。今日も誰もいなかった。
ここから岩苔乗越までの斜面は凍結していたので慎重に下りる。ワリモに登り返すと三俣から来た方たちとすれ違うようになる。
水晶小屋はもう閉まっている。右みても左みても前みても後ろみても360度の展望の中ずっーと歩く。何度も来ていて(しかも殆どいつも晴天と恵まれている)、何度も見ている景色であるが、いいものは何度みてもいい!
踊り歩いている妻を横目に見ながら鷲羽岳山頂。ここからの槍穂の眺めは本当に素晴らしい。遠くに富士山の姿まで遠望出来て大満足。三俣山荘まで下りたら昨日は凍結していた水が今日は出ていた。水晶小屋のぼくちゃん(水晶小屋の御主人の息子さん)がここにいた!愛くるしい笑顔で、丁度飛来していたヘリコプターを見てはしゃいでいました。(その頃、ご主人は黙々とトイレ掃除中・・・御苦労さまです)一休みして歩き出したとたん、テン場の小川の凍結していた石で妻が滑った!お尻のクッションで事なきを得た模様。しかし、後で青あざになっていた。
ここから、富山、岐阜、長野の三県境の三俣蓮華岳へ登る。青空に映えて気持ちいい〜。山頂で座り込んで眺望満喫。ここから丸山を経て双六への稜線歩き。皆、巻き道を行っているようで全然人がいない!眺望満喫しながら双六へ。さすがに双六山頂は賑わっていた。ここから小屋までは凍結していて注意必要。槍を見ながら歩く気持ちの良いルートだが、とにかく強風で寒い! 双六小屋でラーメンとカレーを食べた後、弓折への稜線を行く。相変わらず展望抜群。
弓折でこのまま笠まで向かおうが若干迷うが、小屋到着は4時半になるな。小屋泊する場合は早い時間に入るのを鉄則としている我々としては、残念ながら時間切れのため、下山することにする。
鏡平は今年は全然紅葉していない。枯れきってしまっていて残念。大好きな小池新道を淡々と下りて、新穂高に下山。空は最後まで晴れ渡っていた。
帰りはひらゆの森の温泉に入ろうと思ったが、三連休だけあって激混みで車を停められず沢渡まで戻って温泉に入った。
展望満喫しまくって殆ど麻痺状態に陥ってガッツリ歩いて大満足!(しかし、翌日は超筋肉痛・・・。妻は打ったお尻が痛いとか。)
Pengin22さん、こんにちは。
またまたすれ違ったようです。
コースタイムから樅沢岳の近くだと思うのですが、
記憶にありません。。。
それにしても天候に恵まれ素晴らしい山旅でしたね
一歩先を行く計画で小屋泊も混雑とは無縁だったようで
さすがです。
お久しぶりです!
GWの雁坂以来ですね。
レコは時々拝見してましたが、読み逃げしてました。スミマセン。
それにしても樅沢岳直下で確実にすれ違っていますよね〜??
西鎌尾根で単独男性の方には何人かすれ違いましたけれども、我々は2人組なのでかなり判ると思うのですが??
槍に眼を奪われてましたね
youtarouさんのレコへもお邪魔します!
Pengin22さん、こんにちは。
超亀レスで申し訳ありません、3連休の山から戻ってパタパタしてました。
1日早い3連休の開始は良かったですね、読みが全て的中じゃないですか。
連休の喧騒から上手くかけ離れることができましたね、さすがです。
私もクラブ燕山荘の会員ですが、今年はテント泊が多くて一泊もしてません。
ヒュッテ大槍の食事は最高ですが、あの酒の種類の豊富さ、
ついつい色んな酒に手を出して飲み過ぎとなります。
Pengin22さんはいろんなところに出かけられていますね、驚きです。
私はまだ西鎌尾根を歩いたこともないし、雲の平にも行ったことがありません。
今季はもう無理なので来季にかけてみたいと思ってます。
それにしても3日間、よく歩かれましたね。
小屋泊装備とはいえ、やはりお二人とも健脚です。
Pengin妻さんのお○○の青あざ、ちょっと心配です。
あ、私が気にしても仕方ないことですね!
1日前倒しの3連休とはいいですね。
雪が降った後でしたが、天候に恵まれ、ほんとよい山行でしたね。
しかし、がっつり歩きましたね〜
うらやましいです
ヒュッテ大槍は、ワインに豪華な洋食なんですか。
いつもテントだけど、小屋泊もいいですね
そうでしたね!夏に大天荘でお会いしましたから、noborundaさんも会員でしたね(^^)
雲の平付近は大好きで、ばかみたいに何度も行ってしまいます。
水場も豊富なのでテントで行くことが多いのですが、新装雲の平山荘に一度泊まりたかったのでよい機会でした。
noborundaさんはバリエーションに行かれたようですね。なかなかスリルがおありだったようで相変わらず凄いですね!
このルートは、気をつかうようなところは殆どなく、回りを眺めながら気楽に歩けるので、まさに漫遊、にぴったりですよね!しかも人も少なかったし。小屋も、寒い季節は暖かくていいですよ(^^)
(混んでいなければ、ですが。)
鹿島槍、五竜に行かれたようですね。初日こちらから鹿島槍が真っ白に見えましたよ!
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