北岳
- GPS
- 28:59
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 1,829m
- 下り
- 1,829m
コースタイム
10月9日/7:10北岳肩ノ小屋-7:45北岳山頂-8:50吊尾根分岐-9:45八本歯のコル-10:35二股-11:00白根御池小屋-12:35白根御池分岐点-12:50広河原
(写真撮影・休憩時間など含む)
天候 | 10月8日/日中は晴れ。北岳肩ノ小屋では日の入り頃より一面ガス 10月9日/早朝空は満点の星空。日の出後は快晴。 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
6時半頃にジャンボタクシーが来てくれたので、それに乗り広河原まで。 第4Pでは人が集まればジャンボタクシーがくるらしい。 下山後もジャンボタクシーを利用。 運転手さんへ第4Pに駐車していることを伝えると、第4Pまで乗せてくれる。 ちなみに第4Pとは金山沢温泉のすぐ近くです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【コース状況】広河原-白根御池分岐点/吊橋を渡り登山道となる。歩きやすい緩やかな登り。 白根御池分岐点-白根御池小屋/木の根や石の急登。白根御池小屋の手前は緩やかな登り。 白根御池小屋-小太郎尾根分岐/草すべりは急登。その後九十九折の登り。シカ対策の柵が見えればあと少しで小太郎尾根分岐。 小太郎尾根分岐-北岳肩ノ小屋/稜線歩き。一箇所岩場あり(危険ではない)。 北岳肩ノ小屋-北岳山頂/岩稜を登る。途中登山道が複数ありどちらを進むのか悩む(緑のロープの場所)。何度かルートを悩んだ。大体は明確であるが。 北岳山頂-吊尾根分岐/岩稜の下り。途中鎖が張られている箇所あり。 吊尾根分岐-八本歯のコル/はじめはガレ場の下り。途中からははしご?階段?の下りが連続。 八本歯のコル-二股/ガレ場を下る。落石に注意。一度渡渉あり。 二股-白根御池小屋/緩やかな登りと下りを繰り返す。台風12号の影響で歩くことは勧められてはいない。自己責任で。 【危険箇所】大きな危険箇所は特になし。ただし、急なガレ場では落石に注意。八本歯のコルから二股に入った直後に右手で石が落ちる音を聞いた。八本歯のコルまでのはしごや階段は前を向いて下りるのが怖ければ、後ろ向きで下りるべき。丸いステップはバランスをとるのが難しいかも。 【下山後情報】金山沢温泉の駐車場が満車だったので天恵泉白根桃源天笑閣へ。地元の方の憩いの場?空いていて良いかも。入浴料¥500。 |
写真
感想
2011年最後のチャンスかなと思い、北岳へと行ってきた。
3連休のすべてを使えば白峰三山の縦走も可能だったが、最終日に予定があり残念だったがそれは出来なかった。
芦安へと着いたのは朝の6時頃。
いつも止める第2Pが満車とのことで、金山沢温泉近くの第4Pに停める。
ここは地面が舗装されておらず、第2Pに比べると臨時っぽい感じだ。
トイレなどもない。
警備員さんに寄れば人数が集まればジャンボタクシーを呼べるとのことだったので、しばらく人が集まるのを待つことに。
無事6時半過ぎにきたジャンボタクシーに乗ることが出来た。
バスの時間とずれている広河原はひっそりとしていた。
山登りの支度を整え、いざ北岳へ。
吊橋を渡るときはとても興奮した。
憧れの北岳を目の前に当然か。
ただその頂きは遥か彼方…。
広河原山荘から白根御池分岐まではだらだらとした歩きやすい緩やかな登り。
歩き出しはゆっくりと人の後ろについていたが、しばらくするとそのペースでは辛かったので追いぬく。
「やはり北岳、人が多いな。」というのが第一印象。
白根御池分岐からは急登。
ここで渋滞にはまる。
自分のペースで歩けないのは疲れるので、前に行きたいが、どうも団体さんが抜かせてはくれない。
15人位の団体さんは1グループ5人くらいに別れて登れないのだろうか?
もしくは、後ろの人が前に声をかけるなどして欲しい。
第一ベンチ近辺では大分人がバラけ出す。
疲れて休む人が多いのだろう。
ここで一辺に抜く。
やっと自分のペースで歩くことが出来る。
と、思っていると急登も終わり。
正直、それほどキツイとは感じなかった。
白根御池小屋(トイレ・売店・水場有り)で少し休憩し、次なる関門草スベリへ。
と、この草スベリは見た目ほどキツくはない(個人差あり)。
振り返ると鳳凰三山も見られた。
また、先日下った白凰峠もはっきりとわかった。
草スベリを抜けると、視界は開け、ハイマツが現れる。
あと少しで小太郎尾根分岐だ。
小太郎尾根分岐からの甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳はとても素晴らしい。
雲も少なく、この眺望が疲れを飛ばしてくれる。
さあ、北岳肩ノ小屋まではもうひと踏ん張りだ。
ここからは稜線歩き。
ここまでの道のりに比べれば断然楽だ。
一箇所岩場を登るが、それ以外は特に問題もなし。
その岩場では下ってくる方に「ここは危険だから鎖に捕まって登り、注意するように!」と言われたが、正直どこが危険なのかわからなかった。
ただ、こういったアドバイスは助かる。
北岳肩ノ小屋はなかなか姿を表さない。
するとあと2分という標識が見え、着いたんだと気がつく。
このまま北岳山荘まで行くことも考えたが、当初の予定通り北岳肩ノ小屋で幕営(¥500)をすることに。
一段下った場所にあるテント場は空いていたが、平らな場所は大体埋まっていた。
なんとか良い場所を見つけ設営。
夕焼け写真の撮影をしたいと思い、それまで昼寝。
16時頃に起きるとガスに包まれ、眺望はなくなっていた。
仕方ないので晩ご飯を食べ、あとはもう寝るくらいしかすることはない。
就寝前テントから顔を出すと月が見え隠れしていた。
朝型満点の星空となっていることを願い、シュラフに潜り込んだ。
やはり3,000mの稜線のテント場。
寒い…。
ダウンジャケットを着たまま寝ていたが、途中何度か寒さで起きた。
#3のシュラフはこれが限界か。
朝4時頃起床。
空を見上げると満点の星空!
慌てて、カメラを三脚にセットして、撮影開始。
そして、そのまま御来光の撮影へ。
早起きした場合は、間ノ岳までの縦走も考えていたのだが、この撮影に思いの他時間を使ってしまい、それは諦めることに。
ただし、下山ルートは北岳を越え八本歯のコル経由と考えたので、テントを撤収し、出発の準備をする。
フライの結露は凍っていた。
また、地面も凍っていた。
歩くとザックザックと小気味好い音がした。
それだけ寒かったってことだろう。
手元の温度計では朝型はマイナス5度を指していた。
北岳山頂までは岩場の稜線歩き。
日の出前に登っている方々がいたが、明るくないと怖いかなと感じた。
明るい今は怖くはないが…。
北岳山頂には多くの人がいた。
360°の大パノラマ。
甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、鳳凰三山、そして富士山。
遠くには北アルプス、八ヶ岳、中央アルプスもはっきりと見られる。
これまでは北岳よりも低い山からこの山を見上げていたんだなと実感できた。
それ位高さを北岳山頂では感じた。
そして、その先の間ノ岳への稜線の美しさ。
出発が遅くなったことを後悔した。
また、連休の最終日に予定があることを後悔した。
少しでも近づきたいと思い、また、行けるところまで行ってから下山をしようかと考えたが、これだけ素晴らしい稜線を前に歩き出してから途中で止める自信がなかったので、吊尾根分岐の少し先まで進み今回は下山することにした。
吊尾根分岐から八本歯のコルまではガレ場、はしごや階段の連続。
デカザックでバランスを崩すことが何度かあったので、危ないと感じるはしごは後ろ向きで降りた。
八本歯のコルの手前では下から登ってきた方に二股の渡渉箇所が少し危険だと警告を受けた。
ただ、その前に別の方が年配のパーティに聞かれていたときは、特になにも言ってはいなかった。
念のため用心しよう。
北岳バットレスから声がする。
登っているパーティがいる模様だ。
崩落箇所があるとのことで、現在は登攀は禁止かと思っていたので驚いた。
いつかは登ってみたいが…。
二股の下りはガレ場の斜面。
台風12号の影響で崩落・浮石の危険性があるそうなので自己責任で歩く。
また、ここまでの間に一度石の落ちる軽い音を聞いていたので、慎重に下った。
例の渡渉箇所はやはり問題なく、言われたことと少し状況が違っていた。
ま、問題なかったので良しとしよう。
ここは紅葉していたら大変綺麗だったろう。
すでに枯れている感じでとても残念だった。
二股から白根御池小屋へと向かい、休憩。
ここで、二股あたりから同じペースで歩いていた方と少しおしゃべり。
奈良から来たそうで、カボスをいただいた。
絞って飲むととても酸っぱい!
口の中、下がビリビリした!
ここから広河原まではその方と一緒に降りた。
山の話を色々としていたらあっという間に広河原へと着いてしまった。
ちなみに肩ノ小屋に泊まっていたそうで、朝型出発し間ノ岳まで行ってきたそうだ。
久しぶりに人とおしゃべりをしながら山を歩いたが、これはこれでなかなかいいなと再実感。
今年は単独行ばかりだったが、来年は数人で歩く機会を増やそうかなと思った。
広河原からその方は北沢峠、そして戸台へと向うということで別れた。
最後ジャンボタクシーに乗っているときに連絡先(ヤマレコなどでも)を伝えておけばよかったと後悔。
(もしもこの記録を読んだらメッセージください!カボスありがとうございました!)
さて、2011年の無積雪期最後であろう登山も無事終了。
北岳は満足の行く山ではあったが、白峰三山への縦走という新たな目標も出来た。
あの稜線を歩きたい、絶対に。
http://sanpoto.net に近日公開予定。
【Flickr】http://www.flickr.com/photos/sanpoto/sets/72157627727399691/
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