槍ヶ岳・日帰り
- GPS
- 11:37
- 距離
- 31.8km
- 登り
- 2,571m
- 下り
- 2,564m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特記すべき箇所なし(異常個所は特になし) |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
・就職で長野に来て10年。一度も槍に登ったことがなかった。ルートは表銀座コースくらいしかないと思い込んでおり、最低でも3日はかかるのかと思っていた。そのため何となくハードルが高く、敬遠していた。が、たまたま知り合った方が「日帰りしてきた」と話してくれた。まさか日帰りが出来るなんて思ってもみなかったので、ルートを調べてみると、新穂高温泉からだと日帰りできることが分かった。往復で距離30km以上、標高差2000mもあるんだけど。まあ、ものは試し、失敗したら途中の小屋にでも泊めてもらおう、と軽い気持ちで試してみることにした。
・深夜2時に塩尻のアパートを出発。3時半くらいに新穂高温泉着。無料駐車場は端から諦め、ロープウェイ乗り場近くにある第一駐車場に停めようとするが自動ゲートが動かない。他にも数台の車から人が降りてきて「おかしい」と話合いが始まる。とりあえず、少し戻ると第二駐車場の看板があったので、そちらに行ってみると自動ゲートで停めることが出来た。6時間で500円。まあ、日帰りなら許容範囲か。縦走するとちょっとつらい。
・自分は明るくなってきてから出発しようかと思っていたが、周りの人たちはヘッドライトで続々出発していく。何となく自分もせかされるような気持ちになり、まだ暗い4時ちょっと過ぎから出発準備し、4時半くらいに登山届けを出して出発。
・最初の1時間ちょっとは均された林道を歩くのでヘッドライトで十分歩いていけた。白出小屋の分岐まで来るころにはヘッドライトは要らないくらい明るくなっていた(日の出が5時半だったので)。
・この分岐から滝谷まで1時間は登りは急峻ではないが、山道開始という感じ。また、滑りやすい箇所も多く、なかなか歩きにくい。しかも長い。帰りはここで心が折れそうになった。
・滝谷から槍平小屋までは比較的歩きやすく、穂高も見えてあまり苦にならなかった。30分くらいで小屋に到着。
・槍平小屋からしばらく樹林帯を歩いていくと標高を示す看板が出てくる。一応目安にはなるが、後半は数字が進まずイライラしてくる。進捗が目に見えるのも良し悪しだ。
・小屋から1時間ほど歩くと、飛騨沢に入る。ここからは割りと急勾配&ガレ場を登ることになる。ただ、視界が開けて正面に槍、後ろに笠ヶ岳が見えるので樹林帯を黙々と歩くような精神的なつらさはない。が、体力的にはかなりつらい。
・ここを登りきると、稜線上になるためあと一息となる。また、ここに来てやっと槍のピークを拝める。テン場を通り抜け、槍ヶ岳山荘に行くと異世界みたいな空間が。ピークまでの岩場と小屋が隣接しており、かなり異様な空間。
・疲れてはいたが他の登山者で渋滞を作られる前にとっとと頂上へ登ってしまおうと思い、小屋に荷物をデポして、カメラだけもって梯子と鎖を登り始める。すると今までの疲労がたたって、梯子の途中で足が吊る。一瞬「ヤベッ」と思ったが、軽く伸ばすと痛みが引いたので、その隙に急いでピークに。
・ピークから見る景色は素晴らしかった。特に穂高岳はすごい。いつかあの山々を縦走してみたいものだ。
・日帰りで登ると、小屋泊の登山者とは行動パターンがかなり異なるためか山頂では自分以外に5人くらいしかおらず、割と余裕をもって写真撮ったりすることができた。
・小屋に戻り昼食を食べると、急いでくだりに。
下り、あんまり記憶に残っていない。「つらい」「痛い」ということくらいしか記憶にない。9月上旬はまだまだ暑く、汗を大量にかいていた。その割りに電解質をあまり補給していなかったために、後半は本当にバテてしまった。準備が足りなかったと反省。あと最後の5kmの平らな林道は拷問のようだった。正直、登山靴にコンクリートの地面はつらい。
・最後の方は休み休みだったが、何とか15時半くらいに登山口に戻ってくることができた。約11時間の行程だった。過去に1番つらかったのは空木岳日帰り登山だったが、それに次ぐくらいのつらさだった(やはり1番は空木岳かな)。
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