常念岳〜燕岳縦走テント泊
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- GPS
- 52:01
- 距離
- 24.0km
- 登り
- 2,652m
- 下り
- 2,445m
コースタイム
5:30 ヒエ平 - 5:53 山ノ神 - 7:17 烏帽子沢 - 08:09 笠原沢 - 09:03 胸突八丁 - 09:26 最終水場 - 10:47 常念乗越・常念小屋 11:48 - 13:22 常念岳 - 14:55? 常念小屋(テント泊)
ニ日目(10月09日)
06:10? 常念小屋 - 07:20 横通岳 - 東天井岳 - 10:35 大天荘 - 11:25 大天井岳 - 大天荘 11:41 - 12:05 喜作レリーフ - 13:36 大下りの頭 - 14:48 燕山荘(テント泊)
三日目(10月10日)
05:10 燕山荘 - 05:30 燕岳 - 05:49 北燕岳 - 06:39 燕山荘 07:15 - 07:46 合戦小屋 - 08:05 富士見ベンチ - 09:22 中房温泉
天候 | 快晴、快晴、快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
出発地点のヒエ平(一ノ沢)まで、前夜発の毎日アルペン号を利用。 竹橋 22:30 発、ヒエ平 04:45 着 (7,000-) 復路: 中房温泉〜穂高駅までタクシー(約8,000-)。穂高駅からJRで帰宅。 (松本からあずさを利用。回数券で指定席も利用できたが、乗りたい電車が満席だったので、松本駅始発のあずさの自由席にした) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【危険箇所】 特にありません。 先日降った雪が少し残っていましたが、アイゼンが必要な個所はありませんでした。 喜作レリーフ付近にハシゴと鎖場あり。 【その他】 1日目 - ヒエ平はお手洗いあり。水道はあるが、飲料水ではない。 - 常念乗越より1時間ぐらい手前に最終水場あり。 - 常念小屋で飲料水1200円、テント一人600円(トイレ使用料込み) 2日目 - 大天荘で食事や水分を購入したり(営業してればね)、お手洗いを使うことができる - 燕山荘、飲料水1200円、テント一人500円 3日目 - 中房温泉日帰り入浴用「湯原の湯」700円(毎日アルペン号を利用すると割引券がもらえる) |
写真
感想
今回は2泊3日のテント泊。テント泊で縦走するのは初めて。
9月の連休で行った八ヶ岳は赤岳鉱泉小屋にテントを設営したまま歩いたから楽だったけれど、今回はどうなるか、、、
せめて荷物を軽くしようと思ったが、13キロ近くになってしまった(前回は12キロ未満)。
★★1日目★★
【一の沢】
穏やかな上りの後、途中から急騰がキツかった。
下山してくる人たちは好天に恵まれたせいか、みんな晴れやかな顔だった。
私たちも地上の楽園を目指して頑張った。
【常念岳】
常念小屋に到着。テント設営してから、常念岳の山頂を目指す。岩々の上りはどこを歩いても行けそうな感じで、ルートがわかりにくかったが、○印を頼りに進んだ。
あそこが山頂だと思って目指していたところが偽ピークだと、下山してくる人が教えてくれた。そこで諦めてしまう人もいるらしい。最初に聞いておいてよかった。知らないでいたら、私も山頂目前で心が折れるところだったさ。
偽ピーク付近に雷鳥がいて、しばらく雷鳥観察会。雷鳥のことを教えてくれた方は実はヤマレコユーザーさんで、私がUPした山行計画書を見て、同じ交通手段・同じ日程を歩く女性テン泊4人組みがいることを知ったそうだ。ヒエ平の休憩所で私たちかな?と目星をつけていたらしい。山の世界って本当に近いなあ(狭いんじゃなくて)と実感。こういうのってちょっと嬉しいね。
常念岳からの眺望は素晴らしかった。山頂は強風だと聞いていたが、私たちがついた時は幸い穏やかだったので、山頂より少し下がった広い場所で 30分ほどのんびりと景色を堪能して過ごす。8月中旬に縦走した穂高の稜線をなぞって、あそこを歩いたんだなと思うと胸がいっぱいになった。といっても、天候が悪い&必死だったため、大キレットのことはほとんど何も覚えていないんだけどね(頭が悪いからではない。と信じたい、、、)。
【常念でのテント泊】
下山後はみんなで槍ヶ岳を見ながらビールで乾杯した後、寒かったので、各テントごとで夕飯と取ることにして、早々に解散した。
ちなみに私のテントはエスパースマキシムX、シュラフはモンベルの「スーパースパイラル#3」、いずれもまだ1回しか使っていないニューアイテムである。
前回の八ヶ岳の時は、私に安心と快眠をもたらしてくれたのだが、今回はものすごーーーーーーく寒かったデス。
(昨年の雪山教室で使ったシュラフは借り物で、すでに返却済み)
軽量化重視のためグランドシートもフライも購入しない状態のテントの中にテントシートを引いて(それすら持っていなかったから、Kaorin が貸してくれた)、銀マットを引いて、シュラフ(+カバー)で寝ようとしたのだが、寒くて眠れないので、持参した SIGG のボトルにお湯を入れて湯たんぽ代わりにして、靴下にカイロを貼ってから換えの靴下もはいて二重にして、肩にカイロを貼って、ダウンジャケットを着て、レインウェアを上下を着て、最後にザックの中身を全部だして脚を突っ込んだ(ザックってかなり暖かいネ!)。これでやっと眠ることができたが、 SIGG に入れたお湯の温度が下がるとまた起きてしまう。結局 2時間おきぐらいに、テルモスのお湯を SIGG に入れ直したり、湯を沸かし直したりして、一晩凌いだ。
朝起きたらテントの内側が凍結してキラキラしているし、外側はもちろんバリバリ。
この状態でお湯を沸かしたり、朝食を食べたりしたのだが、内側のキラキラが全然溶けない。通気性の良いテントだからやっぱり温まりにくいのかな。
出来る限り霜を落したのだが、テントを小さく畳むのが大変だし、何よりすごく重くなっていた。あまり荷物を重くしたくないけれど、もっとしっかり防寒対策しなくては、と反省。
ちなみにシュラフカバーの内側とザックの内側も結露していた。コレ、どうにかならないのかな〜。
★★2日目★★
【横通岳】
常念乗越からご来光を見た後、槍ヶ岳を左手に眺めながら、横通岳を経由して、大天井岳に向かう。横通岳山頂から先は少し道がわかりにくい箇所があって、ここルートですよね、、、?という感じで進んだ。視界が開けていれば迷うことはないが、天気が悪いときは巻いたほうが無難かも。
【東大天井岳、大天井岳】
東大天井岳と大天井岳の分岐まで上りがちょっとキツくて荷物がえらく重く感じたが、えっちらおっちら歩いて、なんとか到着。分岐に荷物を置いて東大天井岳の山頂までピストンしてから、大天井岳へ向かう。素晴らしい天気で、どこを見ても美しかった。穂高の山々の美しい稜線や涸沢のテン場まで見えて、ずっとここにいたいと思わせるほど。途中でゆっくり休憩を取って満喫していたら、だいぶ時間を食ってしまった。
大天荘で早めの昼食を済ませた後、ザックを置いて大天井岳山頂へ向かう。ここからの景色も素晴らしかった。前に来たときはガスが出ていて、周囲の山どころかすぐ下にある大天荘も見えなかったので、心のどこかで前回と同じようなイメージを持っていたらしく、山頂から見た大パノラマにすごく驚かされた。
大天井から西岳に続く稜線があんなに素敵な道だったなんて、前に歩いたときは真っ白白だったから気がつかなかった。いつかまたリベンジしよう、来年は西岳ヒュッテでテン泊しよう、と心に誓ってしまう。写真を撮ってから大天荘に戻り、急ぎ燕岳を目指して出発した。
【表銀座】
大天井荘から分岐(大天井荘、大天井ヒュッテ、燕岳方面)まで結構下って、あとは緩やかな下りの後と上り。左後方を振り返れば、槍ヶ岳に続く北鎌尾根の稜線やその向こうにまだ行ったことのない山並みが続いているし、前方には燕岳がまるで絵画のようだ。。こんなに天気が良いといくらでも歩けるような気がする、と思って飛ばしていたら、案の定途中でバテた。燕山荘に着いたら、ケーキを食べるんだとそれだけを楽しみになんとか歩き続けた。
【燕山荘】
ようやく燕山荘に到着。テン場はかなり混んでいたけれどなんとか場所を見つけて設営。テントは濡れそぼっていて、多少霜も残っていたので、雑巾で拭って、今晩できるだけ快適に眠れるように準備した。
(後から聞いたところによると、どうやら調理した後は、空焚きをして水分を飛ばさなくちゃいけなかったみたい ^^; )
そして、お待ちかねの楽しいティータイム!!!
この2日間よく歩いた、ワタシ頑張った!
だから、ケーキを食べて、久しぶりに美味しいカフェオレも飲んじゃおう〜♪♪♪と思って売店に行ったら、
売り切れ・・・Σ(|||▽||| )
というわけで暖かいカフェオレを頂いたのだが、やけに苦かったような、、、
売店で寒さ対策のカイロとクッキー(行動食切らした)を購入し、さらに昨日からお湯をがんがん沸かしていてガスの残りが不安だったので、Kaorin に予備を一つ借りた。
ちなみに、この日はりゅう座流星群が一番見える日だったらしい。前の晩の常念岳で Y-min が 3:00AM にお手洗いに行ったら、流れ星がびゅんびゅん見えたと言っていたので夜を楽しみにしていたのだが、残念ながら途中から雲が出てしまって、流れ星は見られなかった。でもあずみ野の夜景が綺麗に見えて、月がとても明るかった。
★★3日目★★
【燕岳、北燕岳】
01:30 AMぐらい(???)から、風が強くなってきた。当初の予定では燕岳・北燕岳でご来光を見て、戻ってからテント撤収だったのだが、一つのテントにみんなの荷物を入れて重しにして、他のテントは撤収してから燕岳に出発した。燕岳は御来光待ちでかなり混んでいたので、noborunda さんお勧めの北燕岳まで行ったみたら誰もいなくて貸し切り状態。お茶を飲んだりヨガをしたり、思い思いに山の朝を満喫した。
【下山】
燕山荘に戻ってテント撤収後、下山開始。北アルプス三大急登を軽快に下って、9時過ぎには中房温泉に到着。「湯原の湯」で温泉とお蕎麦を堪能した後、タクシーで穂高駅に移動。
タクシーの運転手さんも山歩きをするそうで、そこから見える山は全部行ったことがあるらしく、冬山の情報(中房温泉は冬に道路が閉鎖されるから、ここから歩かなければならないとか、一の沢は雪崩がすごいとか)を教えてくれた。速いし楽だし時間も気にならないし料金も4人で割ればそんなにバスと変わらないし、タクシー良いね!
★★その他★★
【反省点】
- 防寒対策が甘かった。次回はテントシューズも持って行くとして(noborunda さんが山行計画につけてくれたコメント見てなかった)、外張りを買い足したほうが良いのか?その前に外張りあるのかな。内張りは大して暖かくないとカモシカのおねーさんが言ってたけど、、、
- 行動食を切らした。チョコレートを持っていくの忘れた。ツマミ系のスナック菓子が大量に残った。
- いざというときに備えて、ガスの予備は必要かも。
- ツェルトを忘れた。これがあれば、夜もう少し暖かかったんだけどな。
- 自分のヘッドランプでは暗くて、日が昇る前は歩きにくかった。もっと明るいやつを準備しないと、足元が見えない。
- 持参のライターのガスが少ししか残っていなかったので、なかなか点火できなかった。新しいものを準備すること。
- プラティパスを忘れた。すごく不便だった。
- 余分な荷物が多かった。まずコッヘルをひとつ減らす。ポーチを2つも持っていってしまったが、1つにまとめる。初日水を1.3箸阿蕕せっていたが、途中で補給できるのに多すぎた。ゼリー飲料は飲み終わったあとの容器がわりと嵩張る。
【次回持って行くもの】
ツェルト、プラティパス、サンダル、ガスの予備、もっと明るいヘッドランプ、新しいライター、ラジオ欲しい。
【今回持っていって良かったもの】
SIGG のボトル(カイロとして利用)、フリーズドライの甘酒、フランスパン+チューブバター(Kaorin お勧め)
常念〜大天井〜燕の縦走、お疲れさまでした!
寒さを除けば最高の天気に恵まれましたね、どなたの行いが良かったせいでしょうか?
しかし、女性4人のパーティーですと、何かに付けて喧しいんでしょうね、きっと・・・
8日(土)午後3時半過ぎ、南岳山頂より手を振りましたがお分かりだったでしょうか?
北燕岳、私が密かに一人宴会をする場所です。
派手さは無い場所ですが、燕岳と槍の両方を眺めながら、
逆を見ると立山方面も見えて、お酒がとても美味しく飲めるお気に入りの場所です。
ソロテント・デビュー、おめでとうございます。
生活編は今後少しづつ体験しながらお勉強ですね。
湯たんぽ代わりは、SIGGのボトルより、500mlのペットボトルの方がいいと思います。
反省点:
−あのテントに冬専用の外張りってあったかな?
−テントの下に敷くグランドシートはテントのボトム保護の為に有った方がいいですね、雪の上に設営する時は不要だけど。
−テント内に敷くテントマット(銀)、夏場は1mmのマイクロマットでいいけど、寒い時期は2mmの厚目がお奨め。
−ガス、冬は使用する量の2倍持つことって習ったよね?
−ツエルトをテント内で、今回のシュラフカバーやザックと同じ使い方をするとやはり結露は避けられません。
−ライターは電子式は駄目です、高所・低温時は100円ライターでもオーソドックスな昔タイプ(石を使用)がいいです。
−テントシューズ持って行かなかったんだ〜。
ま、何はともあれお疲れさまでした!
あの気温で、テン泊とは恐れ入りました。
流石に冷え込んだでしょう。小屋でも宿泊者には全てミズノのプレスサーモだったので、シュラフカバー無用な位に暑かったです。
人によっては小屋から借りた人もいた様子でした。
ああいう風の抜ける丘陵の方が、雪渓の中より寒さはこたえるものです。
グランドはサマーレスト等でどうにもならなかったら、最後はザックの中にシュラフごと中に突っ込むとだいぶ違います。
私の方は、来月また計画がチラホラあるので、何処かでまたお会いできましたらその時は宜しくで・す。
同じく3連休、燕岳で凍えました。
僕の寝袋もダウン量300gと、同じクラスの寝袋です。
周りからはいびきも聞こえるのに、一人悲しかったです(笑)
次回持っていくものに「サンダル」とありますが、
クロックスのようなサンダルだと足先が冷えて冷えて
夏場は重宝しますが、今回は結局履きませんでしたよ。
フリーズドライの甘酒!?参考にさせてもらいます。
お互い快適テント生活目指して頑張りましょう
アドバイスありがとうございます!
>冬専用の外張り
ないみたいですねえ。でもこれ以上寒くなったら凍死しちゃいますよ。みんなあれで雪山行ってるのかしら。
シュラフを買い直すお金も、これ以上重い荷物を持つ体力もないし、困ったもんです
軽量化を重視した結果、グランドシートの購入は止めました。カモシカのおにーさん曰く「テントの底に穴が空いても死にません」だそうです^^;
すでにお聞きおよびかと思いますが、竹橋で秋○さんとサナ○さんに会いました。やっぱりサナ○さんはすごい晴れ男です。驚異のサナ○パワー
>女性4人のパーティーですと、何かに付けて喧しい
いやだなあ、喧しい、じゃなくて 麗しい ですよ〜
先日はありがとうございました。
>人によっては小屋から借りた人もいた様子でした。
そうなんですか。そんな裏技があったとは知りませんでした。
個人山行ではないのですが、雪洞泊や雪山のテント泊は経験があったし、大丈夫だろうと思っていたのですが、思ったよりキツかったです
でも「風の抜ける丘陵の方が、雪渓の中より寒さはこたえる」とのことなので、今回の装備で冬も乗り切れるかも、、???
私は来週からクライミング三昧です。まずは今週末、三つ峠に行ってきます。
コメントありがとうございます。
>周りからはいびきも聞こえるのに、一人悲しかったです(笑)
わかります!今回は食事もテントごとに各自だったので、私もかなり悲しかったです。今度はラジオ連れて行こうと思いますwww
>クロックスのようなサンダルだと足先が冷えて冷えて
夏場は重宝しますが、今回は結局履きませんでしたよ。
そうなのですか。ありがとうございます。次回はクロックスを持っていこうと思っていたのですが、止めておくことにします。
甘酒は栄養価が高いし、甘党さんにはホントにお勧めです。悲しいココロまで温めてくれますよ
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