針ノ木〜蓮華〜平の小屋


- GPS
- 52:30
- 距離
- 38.3km
- 登り
- 3,634m
- 下り
- 3,483m
コースタイム
9/24 鉢ノ木小屋4:55→5:45蓮華岳5:55→7:45北葛岳7:55→9:25船窪小屋9:45→10:15船窪乗越10:25→11:20出合11:30→南沢出合14:00→15:20渡り場17:20→(渡し船)→17:35平ノ小屋
9/25 平ノ小屋6:15→9:05出合9:15→10:30黒四ダム
天候 | 一日目 晴れ→雪、二日目 晴れ、三日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
久しぶりの本格的山行。実は出発の前々日が台風ということでやきもきしたが無事出発。
新宿から高速バスに乗って松本に22時着。次に乗るべきはム-ンライト信州だが4時半の出発なので、ホテルで仮眠。以前なら駅ネというスタイルもあったはずだが、最近はそんなことをする人もいないようだし、そもそも駅から追い出されるみたいだ。
翌朝、ぐっすり寝て松本駅から信濃大町を経て扇沢に。さあ、いよいよ出発。
扇沢から歩き出す。天気はいいがすごく寒い。柏原新道入口に到着。
さぁ、出発。意外と調子がいい。少なくとも抜かれることはない。逆に何人も抜いていく。減量で頑張った効果か(^^;)それにしても人が多い。やっぱり山ブームなのかな。途中で稜線に出て種池山荘が見えた。もうひと頑張り。ややぺースは落ちたもののコースタイムより大幅にゲインして種池山荘に到着。ここで一休み。唯、残念なことに雲が出てきた。ここで欲が出てきた。ちょっとして今日は鉢ノ木迄行けるかな?
休憩もそうそうに歩き始めた。ここから、いくつかのピークを越えていく。気持ちいい稜線歩きかもしれないが、如何せん全然見えない。雲の中を歩いている。もういい加減歩き疲れた頃にひょっこり新越山荘に到着。
ここで針ノ木まで行くことを決めた。予約した山荘に先に進むことを断ってから歩き出す。鳴沢岳を経て赤沢岳に到着。ここで目を見張る。雲がきれて眼下に湖が広がる。黒部湖た!青い屋根のヒュッテが見える。地図で見たら、くろよんロッジみたいだ。目の前に広がるスバリ岳の道は厳しいが、気分は高揚してきた。あとひと踏ん張りだ。
スバリ岳への道は結構厳しい。
ゆっくり、一歩づつ歩く。急に雲が広がってきた。いきなり雪が降ってきた。びっくり!急に不安がよぎる。トムラウシの低体温症の遭難。早めに防寒具代わりに雨具を着る。結構寒い。ますます歩くのが遅くなるがとにかく一歩一歩歩く。やっとの思いで山頂到着。あと2キロ。でも、山ではこの2キロが厳しい。
少し休んで最後の鉢ノ木への登りに取り掛かる。相変わらず、ヘトヘト。一歩一歩歩く。とにかく、山頂へ。やっとの思いで山頂に到着。雲で景色はまったく見えないが、雪は止んできた。後は小屋へ下るだけだ。
足は結構重いが、ここまでくればもう大丈夫。やがて小屋の屋根が見えてきた。夕刻、小屋に到着。予約していなかったが、全然、問題なかった。
小屋は快適だったが、意外と寝れなかった。朝早めに出発する。朝からラ-メンを食べ、出発。蓮華岳への登りは気持ちいい。暗いながらも着実に進む。ところが後ろから足音がしてびっくり。すごい勢いで追いかけられてる。でも俺は自分のペ-ス歩く。稜線に飛び出る。山頂はかなり先だが気持ちいい。鉢ノ木がモルゲンロートに輝いている。今日はピーカンみたい。蓮華岳到着。槍が見える!すごい展望だ。しばし展望を楽しんでから歩き出す。
北葛岳への道はすごい勢いで下る。降りだして少しすると人に出会う。びっくり。聞くと船窪から来たらしい(この後、北葛岳山頂で驚くべきことを聞く。この人は3時半に小屋を出てここまで来たらしい。なんと、鉢ノ木を船窪から往復とのこと)。十分下ったつもりだが、どんどん下る。やがて鎖場も出てくる。鎖にしがみ付きながら下る。途中、あやうく道を間違えながら、やっと鞍部に到着。思いっきり下らされてまた登り返しだ。
きついながらも一歩一歩。北葛、そして七尾を超えると後は下りだ。それを励みに頑張る。ひょっこり、北葛岳に到着。ここで先ほどの思いがけない話を聞いた。
相変わらず、天気はいい。北アルプス全望が見える。船窪に向けて出発。七尾までの厳しい下りと登り返し。七尾を経て船窪に向かう。
船窪で今日の泊りをキャンセルし、平の渡しのことを聞く。なんと、携帯で電話をかけてくれる。ありがたい。申し訳なくてCoffeeを一杯注文。朝食と兼ねて美味しくいただく。
小屋の方の応援を頂きつつ、出発。小屋の方の話だと4時間で平の渡しに着くらしい。4時間だと14時20分に間に合う。それに間に合わないと17時20分まで渡し船はない。ホントに4時間で着くのかなと思いつつ、どんどん下る。途中でキャンプ場を過ぎる。かなり小屋から離れているのでびっくり。船窪岳が見え始める。大町側はとんでないガレ場だ。落ちたら終わり。慎重に下る。すごく下って乗越に着く。
休憩後降りだす。降りやすい道だが、連日の山行で足に来ているみたいだ。下りで膝ががくがくする。とにかく、ここを降り切れば後は楽なはずと言い聞かせて下り続ける。途中で下から上がってくる人に出会う。なんと今朝、蓮華の下りで出会った人だ。聞くと鉢ノ木をもう往復してらしい。なんという健脚。うらやましい限り。俺もトレーニングしてこれぐれい歩けるようになりたい。
とにかく、頑張って下る。やっと、河原に出る。聞いたとおり水量が多い。渡渉に苦労しそうだ。靴がジョギングシューズなので絶対に水が入ってくる。とにかく、先ず反対側に。なんとか、濡れずに渡るところを探して歩く。道は河原に沿って続く。というより河原が道だ。また、反対側に渡る。今度は濡れずに渡れそうもない。観念して水量の少なそうなところをジャブジャブ歩く。対岸に渡ってしばらく歩くとまた渡渉。また、ジャブジャブ。靴の中に水がいっぱい入り冷たい。渡り切ってから、靴を脱いで靴下を絞る。靴の中にも水が入っている。濡れた靴下をはき直す。さっきよりは大分ましだ(でも、この後、何度か渡渉を繰り返し、結局めんどくさいのでもう靴下を絞るのはやめた)。
途中で巻き道に入る。濡れない分良かったと思うが、これがとんでもなく歩きにくい。登ったり下ったり、弱った膝にはつらい。途中でこれなら、河原沿いの方がいいと思った。やっと、巻き道が終わった時は正直ほっとした。そしてゴウゴウと音が聞こえてきて南沢出合を通過。この後、最後の渡渉を経るところで休憩することにする。するとなんと橋が架かっている。嬉しい。ここで既に2時過ぎなので大休止とする。靴下を脱いで絞り直し。しばらく、足を乾かして疲れを取る。14時20分は絶対間に合わないのでゆっくり休んでから歩き出す。ここからは歩きやすい道だった。途中で渡し場の場所が変わったりして一瞬焦ったが、無事渡し場に到着。既に釣りの先客がいてこの方たちと2時間待ち続けた。当然、靴下を乾かしながら^^;
2時間後、渡し舟が来る。結構、立派でびっくり。しかもただなんて嬉しい。約10分の船旅を楽しんで反対側の渡し場に到着。ここからひと登りして小屋に到着。小屋はほとんどが釣り客のようで小屋の入口ではイワナをさばいている人もいた。自炊の申し込みをして食事(モチ入りラーメン)を終えてから2Fの部屋でしばし休憩。ビールを買おうと食堂に降りると渡し場にいた釣り客の方が宴会中。なんと、声をかけられ宴会に参加させてもらった。酒もつまみもおよばれして楽しく酒を飲む。こんな楽しい山小屋は初めてだ。いっぱい飲んでいつ部屋に戻ったかも覚えていない。部屋も一人部屋状態で気持ち良く熟睡してしまった。朝起きたらびっくり。イワナが袋に入っておいてある。そういえば昨日あげると言われた。イワナのプレゼント付だ^^;
釣り客の方にお礼を言って小屋を出発。歩き始めると、小屋の奥さんから握手を求められた。また来たいと思った。ここからはくろよんの湖に沿って歩く道だ。足取りは筋肉痛の始まりのようで重いが、くろよんを歩くなんて素敵だ。山をやらないとこんな経験はありえない。途中崩壊場所があり、高巻きがあるが気持ちよく歩く。くろよんロッジからはもう観光客の世界だ。今日も一日、天気がよくてホントにいい山行だ。くろよんダムに到着。久しぶりに見たダムは圧巻だった。くろよんと北アルプスを堪能して今回の山行は終了した。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する