常念岳・燕岳
- GPS
- 75:02
- 距離
- 36.2km
- 登り
- 3,163m
- 下り
- 3,316m
コースタイム
■2日目:燕山荘6:40→10:40大天井岳11:50→14:40常念小屋(テント泊)
■3日目:常念小屋6:45→8:00常念岳9:00→14:00蝶ヶ岳ヒュッテ(テント泊)→14:40(蝶ヶ岳往復)
■4日目:蝶ヶ岳ヒュッテ7:00→10:30三俣→三俣ゲート→(タクシー)→11:07穂高駐車場
天候 | 7月15日(金):快晴 7月16日(土):快晴 7月17日(日):快晴 7月18日(月):晴時々くもり |
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過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
燕から、常念、蝶ヶ岳と縦走して三俣に下山、後は成り行きでJR穂高までもどる行程です。 登山者の駐車は、黄色い枠の中に。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
さすが表銀座。登山道はよく整備されています。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
■1日目:2011年07月15日(金) 快晴!
今回も前日移動。ありがたいことに穂高駅から歩いて5分くらいのところに無料の駐車場がある。中房温泉行きの定期バスもこの駐車場に寄ってくれるのでありがたい。で、穂高駐車場で車中泊。
6:18発のバスに乗り中房温泉へ。途中の穂高温泉健康館があるしゃくなげ荘にも停車するんだけど、かなりの登山者がここから乗車してくる。ここにも登山者向けの駐車場があるらしい。温泉の近くで泊まれると言うことも良いけど、穂高から乗る方がゆったりと乗れました。
中房温泉には7:35到着。
連休前だけど、結構人が多いです。
ザックの準備とお手洗いを済ませて8:05出発。
さすが表銀座のメジャーコース。道は良く整備されていて登りやすい。
マイズルソウがそこかしこに咲いていました。
11:45に合戦小屋に到着。楽な割には結構時間がかかってしまった。
ここまで来たら後はひと登り。ちょっと休憩ということで麦ジュースを少々(^_^;)
名物のスイカが売り切れたらしく、スイカ小屋には何もない。
で、しばらく待ったりしていると荷揚げのロープウェイに『スイカ』の段ボールが!
1カット¥800!!って、ちょっと高いけど、こんなところでスイカもなかなか食えません。
冷えてなかったのがちょっと残念でしたけど、おいしかったです。
12:15再出発。
すこし勾配は緩くなり、お花を見ながらのんびりと高度を稼ぐ。
森林限界を越えたあたりで目の前に燕山荘が飛び込んできます。
稜線の上にでんと構える建物が、今日泊まる宿。期待がふくらみます。
もう少し登ると残雪が残っている稜線に。
目の前に槍ヶ岳のトンガリが飛び込んできます。お〜ぉ〜すばらしい!
こりゃ人気高いわけだ。とりあえず燕山荘にチェックイン。
昨日宿のHPを見たら今日までオフシーズン価格で、おまけに個室が\9500で空きありだったんで取っておいた。
4畳半くらいの部屋だけど、やっぱりのんびりできますね。
たまには個室も良いもんです。
荷物を下ろして、サブザックに必要な物だけ詰め込んで、燕岳に出発。
燕山荘から燕岳方面を見ると、東の谷から上がって来た雲が真っ青な夏空を少し隠し、その向こうに燕岳が見えています。たまらん景色ですな〜
花崗岩のトゲトゲの山容は、南アルプスは鳳凰三山の稜線を思い出します。
コマクサの咲き乱れる稜線を燕岳に向かってのんびり歩く。
14:50燕岳(2763m)到着!
ちょっとガスが多くなってしまって、山頂での展望はいまいちでしたが、いつもよりちょっと大きめのロング缶で最高の気分でした。
しばらく休憩して、北燕まで足を伸ばした後、燕山荘に帰着。
夕食の後は、燕名物?サンテラスで2次会。
ビールに熱燗、牛もつ煮込みでまったりとした時間を・・のつもりが、後ろの席でなんだか雰囲気の悪いプチ口論が始まり、ちょっと残念。たぶん、その人達の山岳会のメンバーの内輪もめで、リーダーがどうの、やり方がどうの、連絡の方法がどうの・・・
仲間がたくさんなのも良いけど、面倒も多そうだね〜(^_^;)
■2日目:2011年07月16日(土)
朝ご飯の前はもちろんご来光。今日もがっつり良い天気で快晴!
4:30頃から表に出てご来光に手を合わせる。
後ろを見ると、槍の穂先がだんだんと黄色くなっていく。最高のパノラマです。
普通の民宿でいただくような朝食の後、6:30燕山荘を出発。
まずは大天井岳(2922m)を目指します。
槍ヶ岳から穂高連峰を見ながら、気持ちの良い稜線歩き。
歩くにつれてだんだんと槍が大きくなってきます。
『たまらん!』ってチープな表現しかできないのですが、ほんとにたまらん景色です。
足下には、ハクサンフウロやオオサクラソウ、もちろんコマクサもあちこちに咲いています。
10:20大天荘に到着。ザックをデポして大天井岳山頂へ。山頂までは15分ほど。
10:40大天井岳(2922m)に到着!
ここまで来ると、槍ヶ岳が一番大きく見えます。
しばらくこのパノラマを拝んだ後、山荘に戻って燕山荘で調達しておいたお弁当をいただきます。
北アルプスって、水がちょっと困るんだけど営業小屋が至る所にあるので、ビールには困らない。
普通は山頂で1本と夕食に1本なんだけど、なんだか今回は朝から晩までビール飲んでるような気が・・
ご飯の後は、少し休憩して再出発。
真っ青な空と、東側からわき上がってくる雲、正面は常念につながる稜線、右には槍ヶ岳と穂高連峰、足下にはきれいなお花たち。
超贅沢な時間が流れます。
14:30常念小屋に到着。今日からはテント泊。すでに結構な数のテントが張られていました。
早速場所を確保し、テントを張って一安心。したのもつかの間、暑い!!
風もなく空気が全く流れないし、太陽もギラギラ。こりゃビールを飲むしかない!(>_<)
■3日目:2011年07月17日(日)
朝6:45出発。今日はのんびりと蝶ヶ岳までの予定だけど相変わらず、朝の行動が遅い(>_<)
まずは、常念岳。ここから1時間ほどで山頂です。
いきなりちょっとした登りだけど、ちょっと大きめの岩のガレ場をヨジヨジしながら高度がどんどん上がっていきます。
みるみる間に常念小屋が小さくなっていく。
下から眺めるとわりとなだらかな感じだったんだけど、結構な勾配に見える。
8:00常念岳(2857m)到着!百名山47座目。
山頂は登山者でごった返しているけど、ほとんどの人たちはここから常念小屋に戻って下山するみたい。
一時間ほどのんびりした後、蝶ヶ岳(2677m)に向かって出発。
どんどん高度を下げていく足下にはシャクナゲが満開です。
進むにつれ槍ヶ岳がだんだん小さくなっていくと同時に今度は穂高がどんどんでかくなってくる。
2512mの無名のピークを下ると森林限界の下になるのか、すこし平らな草原の様なところを歩く。
コバイケイソウが満開で、たまにクロユリなんかも見られる。
12:50蝶槍到着。
槍・穂高連峰の展望が最高です。その山塊は今までにもまして、でっかっく見えます。
なんだこりゃ?って感じ。これまたチープな表現だこと(>_<)
蝶ヶ岳ヒュッテまであと少しのところで、雷鳥の親子が登場。
登山道のど真ん中で、かーちゃん雷鳥が子供達に砂浴びを教えていました。
で、しばらく登山道は通行止め(T_T)
でも、かわいいんだよね〜雷鳥の親子って。
14:00蝶ヶ岳ヒュッテのテン場に到着。
テン場はすでにそこそこ混み合ってきてたので早速場所を確保してテント設営。
一休みした後、ビールとカメラだけもって蝶ヶ岳の山頂へ。
テン場から徒歩5分くらい(^_^;)
14:40蝶ヶ岳(2677m)到着!
目の前はどっかーんと穂高連峰!
今回燕からここまで歩いて表銀座の人気がすごい理由がわかりました。
特に、この蝶ヶ岳に下の三俣から直接登ってくると、稜線に出たとたんにこのでっかい穂高連峰が目の前に出てくるのは最高の気分だと思いますね。
■4日目:2011年07月18日(月)
昨日の夜は、ものすごい風。すこし開けてはいるけど稜線にあるテン場なので、思いっきり風が吹き抜けてた。
普段あんまりテントのロープを張らないんだけど、この日は何となく張っていて正解。
お隣のテントは、夜中の2時頃、テントがつぶれたのか撤収してました。
やっぱりきちんと張っておかないといけませんな〜。
でも、後でテントをたたんでいたらポールがちょっとひん曲がってました。
さて、最終日。
もちろん締めくくりは山行最後のご来光。
時折ガスったりしましたが、そのガスの動きが、朝焼けの色と相まって良い感じです。
朝日と反対方向の穂高連峰は、どんどん赤く染まってくる。
最高のフィナーレでした。
7:00後ろ髪引かれながらも下山開始。
お花畑の道を写真をパチパチ取りながらのんびり下山。
10:30には三俣に下山完了。
さて、ここから車を停めているJR穂高駅の駐車場まで帰らないといけない。
タクシーがあるだろうと思っていたけど、予約の車しかいない感じ。
本当は携帯で電話しようと思っていたんだけど、この日に限って電池がエンプティ。
誰かに電話借りてタクシー呼ぶしかないか・・って思っていたら、
山の途中でも何度か挨拶したご老人が、ちょうどタクシーに乗ろうとしていた。
目を無理矢理合わせて、ねこの目攻撃したら、どこまで行くの?って。
どこまででも良いから下まで乗せてくださいとお願い。
気持ちよく同乗させてもらった。
そのご老人は、はじめ豊科まで行くと言うことで私らも豊科まで乗せてくれれば良いと思っていたら、結局途中のほりでぃ湯という温泉で下車、あとは好きにしてって、タクシーを私たちに譲ってくれました。おかげで穂高まで直行!
すっごくスムーズに帰ってくることができました。
帰りに穂高温泉健康館でひっとっ風呂。汗を流して、良い山行でした。
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