霊仙山☆暑い日には白い花とかき氷を求めて
- GPS
- 05:17
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 912m
- 下り
- 909m
コースタイム
- 山行
- 4:04
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 5:17
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
落合集落の手前で崩落箇所があるも踏み跡の明瞭な迂回路あり。 |
その他周辺情報 | 河内の風穴の入り口、橋のたもとに食事処「風緑」あり。 |
写真
感想
この日は久しぶりに長男、次男と連れ立っての登山である。最近、山に興味を持ち始めた次男が登山の楽しさを堪能してくれるように、とっておきの山を選択したつもりである。登山開始後の早い時間帯に絶景の稜線に出ることが出来、あとは絶景の尾根歩きが期待出来る。無論、私自身も山で巡り会う花に秘かな期待を抱いてのことなのであるが。
駐車場は早い時間から満車状態になるとのことで、子供たちを叩き起こして、5時過ぎに家を出る。芹川に沿った県道は新緑の盛りであるが、子供達は車の中ではずっと爆睡。落合の集落の駐車場に辿り着いたのは7時前であった。この時点では我々が一番のりであったが、手前の今畑登山口近くの駐車場は既に数台の車が停まっている。
次男は寝起きのせいか、登りはじめから少しご機嫌ななめであったが、「頑張って早い時間に下山できたら美味しいかき氷にありつけるよ」と発破をかけると、途端に元気づいてスタスタと歩き始める。足元には時折、ヒトリシズカの花々。花が終わってしまって葉が成長したものが目立つ。
植林地を過ぎると目の前に大きな山容の近江展望台が姿を顕す。カレンフェルトの急登に差し掛かると、次男はホイホイと上がっていく。視界を遮るものがない斜面からは南に御池岳〜藤原岳、右手には雨乞岳に綿向山が見ええいる。すぐ下の今しがた通過してきた笹峠の向かいに鍋割山、そして琵琶湖が広がる。大展望に次男は「凄い!凄い!」と連発して、テンション・アップのようだ。
近江展望台に辿り着くといよいよ霊仙山最高地点へのダイナミックな稜線が視界に入る。次男は緩やかな尾根の岩場歩きを楽しんでいるようで、明瞭な登山道を逸れて、カレンフェルトの岩場の中をピョンピョンと跳ねるように進んでいる。「大人になったら難しくなるのかな〜」とポツリと云う。(・・・その通りかも)カレンフェルトの岩の間には無数のスミレが咲いているが、所々にネコノメソウや数多くのニリンソウも交じる。
最高峰のラスト・スパートになると、次男は一人、頂上まで走っていく。先を歩いておられた男性も驚かれたのだろう。後から我々が頂上に辿り着くと「子供にとっては、こんな山は屁でもないんでしょうな〜」とのお言葉を頂戴する。
霊仙山頂に着いたのはまだ10時前であったが、しめじとベーコンを炒め、カルボナーラ・ソースのパスタである。風もほとんどなく、ガス・ストーヴの火も順調に鍋の底にあたる。風も涼しく、登山日和といえるだろう。しかし、この日は春霞できつく比良山系は靄の中だ。おそらくPM2.5か黄砂のせいだろう。そのせいか、次男は喘息様に咳き込むことが多いのが心配だ。
山頂を辞すと経塚山へ向かう。途中の鞍部では雪渓から溶け出した雪解け水が小さなせせらぎとなっている。やがては大洞谷を下り芹川の源流となるのであろう。ここで、ようやく花を大きく開いたヒロハノアマナに出会う。あたりを見るといくつもの早いが咲いている。
経塚山は山頂に群がるように集簇したカレンフェルトの岩が確かに経塚を想起させる。山頂からは北西に延びる稜線上に可憐な池塘が視界に入る。登山路はこの稜線を通らないが、斜面ついた鹿道を辿って池塘へ寄り道することに。折しも登山路を大勢のパーティーが登ってくるところ、すれ違う直前でコースを逸れたので、先頭の方達には怪訝な顔をされたようだ。
池塘からは再び鹿道を辿ってモスグリーンの水を湛えたドリーネの畔を通過する登山路に復帰する。斜面には幾ばくかの残雪が残っているが、おそらくこの霊仙においても、今年は例年より残雪が消えゆくのが早いのだろう。
六合目の見晴台からは眼下の大洞谷にかけて様々な色合いの新緑の樹林が広がる。やがて道はジグザグに樹林の中を下っていく。三合目のあたりで、ふと斜面の先をみると咲いている咲いている、白く丸い花が!期待していた山芍薬だ。咲きかけの花は花弁のプックリした曲線が艶っぽい。この滋賀県においては準絶滅危惧種に指定されているらしい。
下山後はいよいよお待ちかね、河内の風緑でかき氷を食しに。詳しくは日記参照。
https://www.yamareco.com/modules/diary/306675-detail-163780
芹川に沿った県道沿いには無数のシャガ草が目立つ。シャガ草の灰紫に混じって黄色がちらほらと目につくと思えば、山吹、ヒメリュウキンカ、ヘビイチゴ、黄華鬘草の花々が我々を見送る。
子供達は霊仙をすっかり気に入ってくれたようである。帰宅後も何度も「あの山よかったね〜」と繰り返す。「またあのかき氷食べたいな〜」・・・かき氷が食べれる店は残念ながら霊仙の山麓にしかないのである。
この日は京都に自宅近くの温度表示版は30度を指していた・・・もう一汗かいてくることにしよう。
※天ヶ岳のレコに続く。
早い時間に下りて来れなくて
美味しいかき氷には有りつけなさそう…
やはり、歩くの皆さん早いですよ
そりゃあ、汗もかいて喉も乾いて
氷が美味しいでしょうね〜。
(私はビールが美味しいですが )
しかし、こちらの氷、お味が個性的なモノばかりで
山芍薬、そちらはお見事でした!
ふっくら咲く姿、本当にきれいですね。
同じような花は咲くけど、スケールで言うと
残念ながら、比にならない
コメント有難うございます。
お店はまだまだ空いていますから、大丈夫ですよ。
次男と一緒に岩場の中を逍遥して、福寿草探しをすれば佳かったと少し後悔しています。
勿論、車でなければ迷わずビール ・・・かき氷を食べた後はビールへの欲求が下がるので、かき氷の前がいいですね
私も今度、京都で山芍薬探しをしてみたいと思います
花の開いているヒトリシズカは知りませんでした。
シブい花ですね。
エンゴサクも初めてですが、きれいですね。
かき氷美味しそう。機会があれば行ってみます。
かき氷は間違いなくご夫妻のお気に召すことと思います。日記では全ては紹介しておりませんが、そのメニューのユニークさも含めて。彦根インターからは30分間はかからなかったと思います。
霊仙山は花の宝庫の呼び声が高いですが、金剛山も然りだと思われます。今頃、山道ではヒトリシズカやエンゴサクが咲いているのではないでしょうか。
それにしてもOM-Dは花の写真を撮るのにもとてもパフォーマンスがよくて、気にいっております。ついでにtoughシリーズがどうかも気になっているのですが、気がむいて花の写真を撮ることがあれば教えて頂けると嬉しいです。
ありがとうございます。
カメラは使いこなせてなくて。なので得意分野はスナップ写真です(^^)
オート専門を卒業しないと進歩ないですね😥
そういえば、タフシリーズはモード撮影があるので、それを使えば花の接写もいけるかも。
家内の方はOMDで絞りなどいじったり少しは研究姿勢を見せてます。😊
とてもそうは思えないほど、お二人のレコには美しいお写真が多いですよね。多くの人がそのような感想を寄せられていると思いますが。
koumamaと申します。
小4の息子をあれやこれやで釣りながら?の登山を楽しんでます。
霊仙山、母子登山はきついかな?と近くて遠い山だったのですが、わかりやすいレコを拝見し頑張れました!
かき氷は、満車で次回に持ち越しなのですが(かき氷のかわりは100円のお寿司となりました。ランチもしっかり食べたのですがね(^_^;)
子連れレコ、また参考にさせて頂きます。ゆるゆる登山隊なのて、数年後かもしれないですが、ありがとうございました。
コメント有難うございます。やはり連休中は風緑は混雑でしょうね。
霊仙を楽しんでいただけたようですね。少しでも小生のレコが参考になれば幸甚です。子供と登るにはとっておきの山の一つかなと思います。伊吹山のファンには申し訳ないですが、いろいろな意味で霊仙に軍配があがるように思われます。
連休後半は中国地方、来週の土曜日も晴天であれば次男と山に登りたいたいと思っています。次男は機嫌が悪くなると動かなくなってしまうので、山とコースの選択には慎重にならざろう得ないです。これまでに次男と登った山をレコに残していないのを今になって後悔しています。私もkoumamaさんのレコを参考にさせて頂きたいと思います。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する