槍ヶ岳・飛騨沢
- GPS
- 20:05
- 距離
- 27.9km
- 登り
- 2,214m
- 下り
- 2,196m
コースタイム
- 山行
- 7:09
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 7:20
- 山行
- 10:21
- 休憩
- 2:01
- 合計
- 12:22
天候 | 2日とも快晴!アンダー一枚でも暑く感じました。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
融雪はかなり進んでおり、登りは8時10分に出発してスキーに履き替えたのが12時45分ごろ、チビ谷付近。それ以降も沢は埋まっておらず、通行困難な箇所が多数ありました。下りもチビ谷付近まで滑走できましたが、途中渡渉が必要になったり、穴があいている個所もありました。 槍平小屋は夏期営業はまだですが冬季小屋は利用可能、宿泊者は自パーティーの他は三人組のパーティーのみ。幕営者は5パーティーほど。トイレは利用可能(1つだけなので朝の渋滞注意)、水場も使えました。 |
その他周辺情報 | ひらゆの森(500円)はコスパよし。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ネックウォーマー
バラクラバ
日よけ帽子
毛帽子
ブーツ
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ビンディング
スキー板
シール
アイゼン
ピッケル
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
テントマット
シェラフ
ヘルメット
調理用食材
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ロールペーパー
|
---|---|
共同装備 |
ツェルト
調理用食材
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
|
感想
当初至仏山へ行く予定だったが、雪が少なそうということで飛騨沢へ変更。
が、しかしこちらも雪が少なかった!
新穂高温泉からのアプローチ。
長い。まずアプローチシューズで穂高との分岐部まで歩く。
板とブーツを背負って歩くのは初めて。めっちゃ重い…そして上方向、横方向への突出がすごい。
いちいち背負うまでに変な声ださないと担げない。肩や腰がめっちゃ辛かった。
分岐に靴をデポし、ブーツへ履き替え板は背負ってまたまた登る。
何日か前に右足首を打撲しており、そこがブーツに当たり一歩一歩が痛い。
あードM過ぎる。
チビ谷付近?でシール歩行へ。
スノーブリッジ上を渡ったり、幅の狭い脇を歩き、途中で荷物の重さと、かかとへの体重の乗らなさに後ろに滑りまくり心が折れた…レオ氏にうんざりされているのには気付いた&怒られる。ごめんなさい。。
なんとか槍平小屋へついたがもう飛騨沢へ登る余力も時間もなかったので、早々に宴会へシフト。
槍平小屋からの景色の良さを酒のあてにしながらジンギスカン鍋を食べる。
あー染みる!天気も良く外での宴会は気持ち良かった。疲れも吹き飛んだ!
冬季小屋は思いのほか広く、快適でこの日は私たちともう1パーティのみの利用だった。テントが3張ほど。
小屋の方が作業をされており、水場やトイレも使えて非常に快適だった。
次の日何時に起きるかなどを相談しつつ就寝。アレルギー体質の自分は鼻水がとまらなくてやや寝苦しかった。
翌日3時起き4時出発予定で準備したがトイレ渋滞などで4時半出発に。
飛騨沢のアプローチは最初は快適なハイクで、後半は斜度が上がり硬くなってきたので今回初導入のクトーを装着!
うん、快適。直登も可能に。
でもなぜか普通に登ってくレオ氏とあきちゃん。。私のシール不良品なんじゃ!?と思うくらい。
しず姐は色々苦戦していた模様。
クトーを買うかスキルを磨くか!?
さらに急になってきたので、板を担ぎアイゼン装着し、飛騨乗越まで歩いた。息切れがすごい。
その後板をデポり、槍ヶ岳へ向かう。
山頂を目指すがミックスになっており、不穏な空気を感じたのでPHは断念。これは勇気ある撤退!
ポカポカの槍ヶ岳山荘前でしず姐持参のノンアルで乾杯。
そろそろ飛騨沢の雪は緩んだかなー?
と戻るが、まだ硬い…
けど、帰りのリミットを考え滑ることに。最初のカチカチバーンは恐怖で、横すべりで耐えた。
途中折り返す時はなんとかレオ氏のアドバイスをもらい頑張ってターン。
中間部からは雪も緩みMPPになりつつ、広大な斜面を滑る!
なかなかのロングラン。一瞬で小屋についた。
パッキングし直して下山。
しばらく滑って降りるが際どいトラバースなどもあって足もフラフラ。
途中でコケたりしてアザだらけに。
たまに藪漕ぎもしたり、徒渉したり。
これが春スキーらしい。
白出沢からの新穂高温泉への歩きが思いのほか長く、足の裏にマメができた。他のみんなもマメを潰していた模様。
ついたときには満身創痍。ズタボロだった笑
久々の全荷。長距離。
タフな山行。少しハートが強くなった。
当初は尾瀬の予定でしたが、すでにブッシュが出始めているという情報の元、急遽槍ヶ岳に転身。この週末は間違いなく晴天になることが見えていたので、青空の下で登頂できたら幸せだな、と妄想していたのですが・・・
想定以上に、大変な山行でした。今までの山スキーでは完全に雪のついた斜面しか歩いてなかったのですが・・・沢地形、かつ雪解けがかなり進んでいて、沢に落ちないように、クラックに落ちないように進んでいくのは本当に気が抜けない。そもそも、まさかスキー靴で4時間以上も登ることになるとは・・・。板と山小屋泊の装備に冬山用のギアを担いで登るのは、修行の一言。ご褒美の夕食のジンギスカンとビールが最高に美味しく感じました。
翌日もこれ以上ない晴天。登頂を夢見ていたのですが・・・登りのある程度斜度がある斜面がハードパックされていて、登りが下手かつクトーを持っていない私はずるずる滑る・・・。それでもキックターンで少しずつ登っていくも、コケたりするたびに体力を消耗していくのが分かる・・・もうダメ、と思いつつ、ここで私が諦めるわけにもいかず。スキーを再び担いでアイゼンで乗越を超えるところまで、絶対に諦めないという気持ちだけでなんとか登りました。hidetomatoさんのアドバイスや激励がなければ、どうなっていたことか・・・
やっとのことで槍ヶ岳山荘に到着し、槍様にご対面したものの。取りつくまでの氷と岩のミックスを歩いたときに一瞬ふらついて、これはマズイと思い・・・ギブアップしました。最高の天気なのに登頂できなかったこと、メンバにも登頂を諦めさせてしまったこと。自分の技量のなさや体力不足が、本当に悔しかったです。とはいえ、残雪期に3000m級の尾根まで登り、槍と対面できたことに何とも言えない達成感がありました。
そして、ご褒美の飛騨沢滑走。最初は多少ハードパックでしたが、途中からは適度に雪も緩み、気持ちよく大斜面を滑走できました。でも、あっという間だったなー。
槍平小屋まで戻り、そこから再びスキーで下山を開始したものの、穴を避け、渡渉をし。一筋縄ではいかない下山に、山滑走はバリエーション登山なんだなぁと今更ながらに実感。やっと駐車場に着いたときはボロボロになりつつ、何とかやりきったことに何ともいえない充実感を感じました。
間違いなく、自分史上一番ハードだった山行。ものすごくいい経験になりました。CLのhidetomatoさん、risapuさん、Tさん、本当にありがとうございました!!
追伸:次回からはウォークモードの設定確認は徹底します。。。
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