火打山
- GPS
- 08:35
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 1,304m
- 下り
- 1,304m
コースタイム
天候 | 快晴 ほぼ無風だったが、場所と時間により冷たい微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
スキーを楽しむには概ね標高2000メートル以上まで上がる必要あり。それ以下は夏道が露出していたりしてスキーでの行動は一部で不可能。それより上でも稜線の日当たりの良いところはやはり夏道が出ていて、スキーで行動する場合はよく先を見て雪を拾っていかなくてはならない。山頂付近はまだ雪多く快適なザラメ。 |
写真
感想
6年ぶりにスキーで火打山を笹ヶ峰登山口から往復した。この山も今年は雪解けが早く、途中夏道を歩いたりして時間も体力も余計に消耗する山行だった。詳細は以下に。
笹ヶ峰登山口駐車場には5時15分頃に到着。既に明るい。スキーや登山の準備をしている人多数。登山口そばの駐車場にとめられたのは良かったのだが、ここからはトイレが遠かった。食事、用足し、準備して出発。登山口から雪はあるがやはり少ない。自分はシールで無理矢理歩いたが、背負って歩くパーティも。緩い登りをこなして黒沢を渡る橋に到着。ここまで約1時間。6年前に来たときはここから黒沢をシールで登っていけたし快適だったが、今回黒沢はまさに沢になっていて、スキーで登るなど考えられない状態だった。夏道を上るしかないが、橋に雪はないし、この先急傾斜が続くのでスキーを背負うことに。残雪期用の軽い細い板を調達して良かった。ファットスキーだとさすがにこの時期重いだけになってしまう。念のためアイゼンを履いたがこれは不要だった。雪が柔らかいのでアイゼンがなくても恐怖感は感じなかった。それよりも黒沢を渡った後は樹木に背負ったスキーが引っかかってどうしようもなかった。樹木が冬の間雪の重みのためか、横に伸びているようになっていて、その下をくぐったりすることが多く、その度腰を屈めたり少し大回りしたりと不便この上なかった。雪がもっとあればおそらく傾斜は急でも快適に登っていけると思うのだが、とにかく今日は雪が少ない。急傾斜の斜面を登り切ると細尾根に出る。雪は付いているものの、傾斜がここも急なので背負ったスキーはそのまま。もう少し進んで傾斜が緩くなってきたあたりでようやくシール歩行再開。ここまで夏道をまたしてもスキーブーツで歩かされた。やれやれである。シール歩行を始めた後しばらくすると樹林帯の外に出たようで視界が得られるようになった。更に進むと今日これから目指す火打山、影火打、焼山の3つの峰が見えるようになってきた。これが見たかったのだ。三兄弟のように見える。富士見平からトラバースをせず黒沢岳に上がって高谷池ヒュッテに滑り降りることもできるようだが、自分はトラバースを選ぶ。朝のうちだったので雪は少し堅かったが、それでもクトーが要るほどでは全くなかった。大回りしてトラバースし少し下って高谷池ヒュッテに到着。ありがたいことに木製のベンチが雪の上に置いてあるので、その上に座って休憩させてもらう。ここで火打山方向をみつつ栄養補給。そして歩行再開。天狗の庭はまだ結氷はしていたが、青い水が見え始めていた。そろそろ溶け出す頃なのかもしれない。天狗の池に向かって一度下り、その先どう行こうかと思案する。あちこちで雪が消えてなくなっているので、はまるとスキーを外して歩くことになりそうだった。が、結局下から見ただけではよく分からないので夏道に近いところを進む。そして案の定藪が出てきて撃沈。板を手に持ってしばらく夏道を歩くことに。スキーブーツで泥道を歩きたくはないのだが、ほかに道はないので仕方ない。先に進むと雪が繋がり、そのまま山頂までシールでジグザグで登ることができた。山頂直下は、それまでがハードモードだったのでとてもイージーに感じられた。火打山の山頂はこれで3回目、積雪期は2回目。眺めの良いところだ。出発から5時間以上かかって到着だが、その価値はあったと思う。山頂から焼山方面を見ると、北面の台地はまだ雪があるように見える。ここもまた滑りに行きたいのだが。山頂には30分ほどいて休憩と準備をしてお待ちかねの滑走開始。登りの時にも確かめてきたが、良いザラメの雪だったので期待したが、やはり期待どおりだった。自分のようなへなちょこスキーヤーでも楽しめるザラメはありがたい。あっという間に山頂直下の斜面をこなし、一部登り返しというか、平坦区間を過ぎる。登りでは失敗して板を外したが、帰りはそれを避けるべく先をよく見て降りたので、天狗の庭で登り返しになるところまでスキーで行けた。自分でもやればできるのである。高谷池ヒュッテに戻るとテントが数張り。小屋もテント場も混みそうだ。この先トラバース区間は少し登りになるので、そこは板を背負って歩くことに。適当なところまできたら板を履いて平行移動。黒沢岳を背にする位置まで来ると再度滑ることが可能な斜面が現れる。雪はだいぶ汚れているが、ストップスノーではないので案外快適に滑れる。スキーで行けるところまで行き、朝登ってきた泥道の夏道をブーツで下る。樹林帯のスキーブーツ歩きは本当にしんどい。スキー板がひっかかるし、歩きにくいし。山スキーはやはり雪があってナンボだと思った。黒沢に至りあとは消化試合。というか、ずっと上から既に消化試合は始まっていたのかもしれない。出発から8.5時間もかけてようやく登山口に戻る。時間はかかったが、スキーを楽しめたのはごくわずかだった。次回訪問するなら、やはり雪が豊富にある時に限る。
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